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第3章 飛躍する物語の章
第36話 シルザールの街で付いて行った
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オメガ・サトリームは準備を整えて直ぐにベルドアの居城に先触れを出した。いきなり行って簡単に入れるお城ではないのだ。怪しまれない様、ちゃんと段取りを踏んで訪問しなければならない。
幸い、ベルドアとワリスの仲は良好だったしベルドアとオメガも面識があったので、すぐに城を訪れることについて許可が出た。
訪問の理由は同門のマロンと旧交を温める、という歯の浮きそうなことだったが、他にいい案が浮かばなかった。ベルドアに対してはそれで問題ないが肝心の相手、マロンにはその理由でオメガが訪ねてくることは考えられないので、多分『赤い太陽の雫』の件だろうと簡単に見破られている筈だ。
それでも許可が下りたのは、逆にオメガから何か情報を引き出せないかとマロンが思ったからだろう。但し、マロンはベルドアには黙っていた。ただ旧交を温めに来るという相手の理由をそのままにしておいたのだ。
準備が出来て出発しようとするオメガを俺は呼び止めた。
「私も付いて行っていいですか?」
俺はオメガに提案してみた。ヴァルドアに対してオメガの有用性を説くのに丁度いいという理由付けだ。
「判った、付いてくるといい。私の従者ということにしておこう」
年齢は俺の方が上なので弟子というのも変だから従者辺りが確かに無難か。
「それとも隠形魔法で付いてくるか?」
師匠には見つからなかったがオメガには全く通用しなかった俺の隠形魔法だ。ベルドアの屋敷に居る特級魔法士たちの目を誤魔化せるだろうか。
「大丈夫でしょうか?オメガさんには簡単に見破られてしまう程度の魔法ですが」
「いや、隠形魔法では私がこの国でも多分トップだと自負している。その私に気づかれたことは卑下する必要は無い。あなたの隠形魔法は相当なものだと思う。うちの配下の者たちでは見破れないだろう」
「確かに、部屋に入って少し悪戯を仕掛けてしまいましたが誰にも気づかれませんでした」
「なんだ、そんなことをやっていたのか」
「オメガさんも時々やっておられるそうで」
「たまにな。ここにいても暇で仕方ないのだ。ただの護衛でしかないのでな」
ワリスは魔法士を護衛として連れていくことはある。そして屋敷を守ってもらう盾としての役割もある。ただ、それ以外の仕事は無かった。
普通は魔法士を雇っている理由はそれだ。特にワリスは商人の出なので剣士として雇われる護衛と魔法士の護衛が必要だった。隊商は襲われる可能性が高い。
「まあ私が魔法を補助してやればあちらの特級魔法士あたりには見破れないと思うから任せておけ」
「では、その案で行きましょう」
俺はとりあえずベルドアの居城を見ておきたかった。特に深い意味は無かったのだが。
俺とオメガがベルドアの居城に着くとベルドア本人ではなくマロンが待っていた。ベルドアを見れると思っていた俺は拍子抜けしてしまったが、まあそういうものか。
「よく来たなオメガ・サトリーム。領主様の誕生祝賀会以来か」
半年ほど前にベルドアの誕生日を祝う祝賀会が開かれワリスと一緒に同年であるオメガも招待されていた。その時、散々嫌味を言われて途中で帰った時以来の訪問だった。
「その節は色々と世話になったな」
「いやいや、私は何もしていないさ。ところで途中で帰ってしまったのは急に体調でも悪くなったのか?」
半年も前のことなのにマロンはよく覚えている。そういう所がマロンに対してオメガが好きになれないところだった。細かいことをよく覚えていて、事あるごとに蒸し返してくるのだ。先に特級になったことも含めて人間的にも嫌いだったのだ。
「ところで今日は何の用で来たんだ?」
マロンは直ぐに本題に入った。俺は部屋の隅でどっと聞き耳を立てている。
「なんだか聞いたところによると『赤い太陽の雫』が盗まれたそうじゃないか」
マロンは少し意外な顔をしたが、それは演技だろう。
「なんでそれを知っている?」
知っているはずのないことをオメガが知っている。それだけで少なくとも何かの情報を持っている可能性はある。そもそも『赤い太陽の雫』が盗まれたことはベルドアに雇われている魔法士にとって失態も失態だ。犯人の情報はのどから手が出るほど欲しい。
「その件について捕まった男が逃げた、ということも知っている。実際のところ何があったんだ?」
「だから、どこからその情報を得たんだ?事と次第によってはお前を捕まえて尋問しなければならないぞ」
マロンは真顔で詰め寄る。もし本当にオメガを尋問することになれば喜んでマロン本人がやるだろう。
「何、うちのご主人の情報網に引っかかった、ということだけだ。逃げた男を追う守護隊の男たちが話しているのを隊商の者が聞いた、ということだろう」
普通に有り勝ちなことなのでマロンにはそれ以上突っ込むことが出来ない。証拠が無ければワリスやオメガを尋問などできはしないのだ。
「ワリス・ボワール伯爵殿は我がご領主様のご友人だからな。めったにことは出来ないがお前は万が一盗難に関わっていることが判れば死罪は免れんぞ」
オメガを脅すことが出来ることが楽しくてしょうがない、という顔だ。魔法の才はあっても人間的には程度の低い人種なのだろう。
「私が関わっていることなどあるわけないだろう。それよりも詳細を聞かせろ」
「話してもいいが、本当に関わってはいないのだな?」
マロンにしても本気でオメガが関与していると思っている訳ではなさそうだ。オメガを虐めたいだけ、ということか。
「諄い」
「まあいい。では話そう。実は犯人はある程度絞られているのだ」
やはりここでも師匠が犯人だと思われているのか。まあ状況証拠だけみると十分犯人なのだが。
「どういうことだ。それじゃあ早く捕まえればいいではないか」
「犯人は絞れているが居場所が判らない、ということだよ」
「なるほど。それで、その犯人とは誰なんだ?」
「実はな」
そこからの話はワリスが掴んて来た内容と同じだった。やはり状況証拠だけで犯人扱いなのだ。まあ、俺でも師匠が犯人だと思うが。
「なるほど、それでヴァルドア様の居場所は判っていないのか」
「そうだ。一度シルザールに戻られたことは確認できている。同行者はお前がさっき言った通り一度捕まえたらしい。守護隊はその男に逃げられてしまったという。捜索隊が出たが未だ捕まったという報告は来ていない。勿論ヴァルドア・サンザールも見つかっていない」
「しかし本当にヴァルドア様が犯人なのだろうか」
「サンザール家はご領主様の本家筋に当たることに間違いはないが今は特段裕福な家でもないしな。ヴァルドア本人ももう年だし、マナが枯渇することもあるのではないか。そんな時に『赤い太陽の雫』があれば、と思う事はごく自然なことに思うが。特級魔法士といえども年齢には勝てない、ということだ」
「私たちもいつか、そんな時が来ると」
「当り前だろう。うちのエンタオ様も全盛期とは比べようもない。最近はめっきり大人しくなられて人前にあまり顔をお出しにならないようになっているのだ」
「まだ60歳くらいではないのか」
「そうだが、人によって老いは様々な訪れ方をするのだはないのかな。エンタオ様の老いはかなり早く訪れたようだ」
俺と変わらない年齢で、もう老いぼれ扱いか。俺なんて魔法士としてはまだまだ駆け出しなのに。
二人の話はまだ終わらなそうだったが、特に新しい情報も出そうにないので俺は部屋に外に出ることにした。
壁抜けは相当高度な魔法だ。しかし隠形魔法で姿を隠していても勝手に扉が開けば気づかれるので壁を抜けるしかない。魔法の痕跡を気取られないように気を使いながら壁抜けするのは至難の業だ。
なんとか壁抜けをやり遂げた俺は屋敷の中を情報を求めて探しまわることにしたのだった。
幸い、ベルドアとワリスの仲は良好だったしベルドアとオメガも面識があったので、すぐに城を訪れることについて許可が出た。
訪問の理由は同門のマロンと旧交を温める、という歯の浮きそうなことだったが、他にいい案が浮かばなかった。ベルドアに対してはそれで問題ないが肝心の相手、マロンにはその理由でオメガが訪ねてくることは考えられないので、多分『赤い太陽の雫』の件だろうと簡単に見破られている筈だ。
それでも許可が下りたのは、逆にオメガから何か情報を引き出せないかとマロンが思ったからだろう。但し、マロンはベルドアには黙っていた。ただ旧交を温めに来るという相手の理由をそのままにしておいたのだ。
準備が出来て出発しようとするオメガを俺は呼び止めた。
「私も付いて行っていいですか?」
俺はオメガに提案してみた。ヴァルドアに対してオメガの有用性を説くのに丁度いいという理由付けだ。
「判った、付いてくるといい。私の従者ということにしておこう」
年齢は俺の方が上なので弟子というのも変だから従者辺りが確かに無難か。
「それとも隠形魔法で付いてくるか?」
師匠には見つからなかったがオメガには全く通用しなかった俺の隠形魔法だ。ベルドアの屋敷に居る特級魔法士たちの目を誤魔化せるだろうか。
「大丈夫でしょうか?オメガさんには簡単に見破られてしまう程度の魔法ですが」
「いや、隠形魔法では私がこの国でも多分トップだと自負している。その私に気づかれたことは卑下する必要は無い。あなたの隠形魔法は相当なものだと思う。うちの配下の者たちでは見破れないだろう」
「確かに、部屋に入って少し悪戯を仕掛けてしまいましたが誰にも気づかれませんでした」
「なんだ、そんなことをやっていたのか」
「オメガさんも時々やっておられるそうで」
「たまにな。ここにいても暇で仕方ないのだ。ただの護衛でしかないのでな」
ワリスは魔法士を護衛として連れていくことはある。そして屋敷を守ってもらう盾としての役割もある。ただ、それ以外の仕事は無かった。
普通は魔法士を雇っている理由はそれだ。特にワリスは商人の出なので剣士として雇われる護衛と魔法士の護衛が必要だった。隊商は襲われる可能性が高い。
「まあ私が魔法を補助してやればあちらの特級魔法士あたりには見破れないと思うから任せておけ」
「では、その案で行きましょう」
俺はとりあえずベルドアの居城を見ておきたかった。特に深い意味は無かったのだが。
俺とオメガがベルドアの居城に着くとベルドア本人ではなくマロンが待っていた。ベルドアを見れると思っていた俺は拍子抜けしてしまったが、まあそういうものか。
「よく来たなオメガ・サトリーム。領主様の誕生祝賀会以来か」
半年ほど前にベルドアの誕生日を祝う祝賀会が開かれワリスと一緒に同年であるオメガも招待されていた。その時、散々嫌味を言われて途中で帰った時以来の訪問だった。
「その節は色々と世話になったな」
「いやいや、私は何もしていないさ。ところで途中で帰ってしまったのは急に体調でも悪くなったのか?」
半年も前のことなのにマロンはよく覚えている。そういう所がマロンに対してオメガが好きになれないところだった。細かいことをよく覚えていて、事あるごとに蒸し返してくるのだ。先に特級になったことも含めて人間的にも嫌いだったのだ。
「ところで今日は何の用で来たんだ?」
マロンは直ぐに本題に入った。俺は部屋の隅でどっと聞き耳を立てている。
「なんだか聞いたところによると『赤い太陽の雫』が盗まれたそうじゃないか」
マロンは少し意外な顔をしたが、それは演技だろう。
「なんでそれを知っている?」
知っているはずのないことをオメガが知っている。それだけで少なくとも何かの情報を持っている可能性はある。そもそも『赤い太陽の雫』が盗まれたことはベルドアに雇われている魔法士にとって失態も失態だ。犯人の情報はのどから手が出るほど欲しい。
「その件について捕まった男が逃げた、ということも知っている。実際のところ何があったんだ?」
「だから、どこからその情報を得たんだ?事と次第によってはお前を捕まえて尋問しなければならないぞ」
マロンは真顔で詰め寄る。もし本当にオメガを尋問することになれば喜んでマロン本人がやるだろう。
「何、うちのご主人の情報網に引っかかった、ということだけだ。逃げた男を追う守護隊の男たちが話しているのを隊商の者が聞いた、ということだろう」
普通に有り勝ちなことなのでマロンにはそれ以上突っ込むことが出来ない。証拠が無ければワリスやオメガを尋問などできはしないのだ。
「ワリス・ボワール伯爵殿は我がご領主様のご友人だからな。めったにことは出来ないがお前は万が一盗難に関わっていることが判れば死罪は免れんぞ」
オメガを脅すことが出来ることが楽しくてしょうがない、という顔だ。魔法の才はあっても人間的には程度の低い人種なのだろう。
「私が関わっていることなどあるわけないだろう。それよりも詳細を聞かせろ」
「話してもいいが、本当に関わってはいないのだな?」
マロンにしても本気でオメガが関与していると思っている訳ではなさそうだ。オメガを虐めたいだけ、ということか。
「諄い」
「まあいい。では話そう。実は犯人はある程度絞られているのだ」
やはりここでも師匠が犯人だと思われているのか。まあ状況証拠だけみると十分犯人なのだが。
「どういうことだ。それじゃあ早く捕まえればいいではないか」
「犯人は絞れているが居場所が判らない、ということだよ」
「なるほど。それで、その犯人とは誰なんだ?」
「実はな」
そこからの話はワリスが掴んて来た内容と同じだった。やはり状況証拠だけで犯人扱いなのだ。まあ、俺でも師匠が犯人だと思うが。
「なるほど、それでヴァルドア様の居場所は判っていないのか」
「そうだ。一度シルザールに戻られたことは確認できている。同行者はお前がさっき言った通り一度捕まえたらしい。守護隊はその男に逃げられてしまったという。捜索隊が出たが未だ捕まったという報告は来ていない。勿論ヴァルドア・サンザールも見つかっていない」
「しかし本当にヴァルドア様が犯人なのだろうか」
「サンザール家はご領主様の本家筋に当たることに間違いはないが今は特段裕福な家でもないしな。ヴァルドア本人ももう年だし、マナが枯渇することもあるのではないか。そんな時に『赤い太陽の雫』があれば、と思う事はごく自然なことに思うが。特級魔法士といえども年齢には勝てない、ということだ」
「私たちもいつか、そんな時が来ると」
「当り前だろう。うちのエンタオ様も全盛期とは比べようもない。最近はめっきり大人しくなられて人前にあまり顔をお出しにならないようになっているのだ」
「まだ60歳くらいではないのか」
「そうだが、人によって老いは様々な訪れ方をするのだはないのかな。エンタオ様の老いはかなり早く訪れたようだ」
俺と変わらない年齢で、もう老いぼれ扱いか。俺なんて魔法士としてはまだまだ駆け出しなのに。
二人の話はまだ終わらなそうだったが、特に新しい情報も出そうにないので俺は部屋に外に出ることにした。
壁抜けは相当高度な魔法だ。しかし隠形魔法で姿を隠していても勝手に扉が開けば気づかれるので壁を抜けるしかない。魔法の痕跡を気取られないように気を使いながら壁抜けするのは至難の業だ。
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