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第3章 飛躍する物語の章
第34話 シルザールの街で朝食を
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元の屋敷に戻ってオメガの部屋に向かう。自分の中では最終試験のつもりだ。
静かに部屋のドアを開ける。静かだ。寝息すら聞こえない。ベッドに近づいてみる。空だ、誰も居ない。
「何をしている?」
声が後ろから聞こえた。
「あ、すいません、ちょっと悪戯好きな方とお聞きしたので来てみました」
駄目だ、オメガには部屋に近づいた時から感づかれていたらしい。師匠とは大違いだ。
「君の師匠はあのヴァルドア=サンザールなのだろう?」
「そうです。まだあまり修行を付けていただいてませんが」
オメガ=サトリームは何を考えているか判らない。四十代半ばあたりで特級魔法士ということは、相当修行を積んできたのか、元々とんでもない才能に恵まれていたのか。
「君が羨ましい。私はもっといい師匠に出会っていれば、もっと早く特級に成れていたはずだし、今ごろは王都にいたことだろう」
何だ、この人は、今ここにいることに満足していないようだ。満足していないどころか不満に思っている。そんなことを初対面の俺に話して大丈夫なのか?
「それでだ。君から私の修行も見てくれるよう師匠に頼んではくれまいか」
ああ、それが目的か。しかし特級と言えば師匠も同じ特級の筈だし、俺の隠形魔法をオメガは余裕で見破ったが師匠は見破れなかった。もう師匠から教えてもらう事なんてなさそうだが。
「弟子は最近は取っていない、と仰ってました。領主のベルドア=シルザールにも修行を付けたとは言ってましたが」
「領主殿の修行を。なるほど、確かに領主殿は上級と言っても可笑しくはないほどではあるが、そうかヴァルドア様の弟子であったか」
師匠はヴァルドア様と来たか。本当にあの師匠は有名なのか。
「で、どうだろうか。私に修行を付けてくれるだろうか」
「オメガさんは特級でしょう。今更師匠に付いて修行する必要は無いんじゃないですか?」
「何を言っているのだ君は。ヴァルドア様の弟子というだけで、どれほどこの世界で優遇されると理解しているのか?」
弟子というだけで?
「でもオメガさんも師匠も同じ特級魔法士じゃないですか」
「いや、ヴァルドア様は特級ではないぞ。あの方はいわば伝説級魔法士だ」
伝説級?そんな階級があるのか。そういえばどっかで聞いたかもしれないが伝説なのだから実在するとは思っていなかった。やはり師匠は凄い人だったのか。
「まあ、聞いてみますが、あの人は気まぐれですからお約束はできませんよ」
「構わない。なんとか取り次いで欲しい」
「判りました、では失礼します」
俺はいそいそとオメガの部屋を出た。隠形魔法の修行はまだまだ続ける必要がある。俺はそのまま一旦部屋に戻ることにした。
部屋に戻ると師匠が眠っていた。熟睡しているようだ。俺もそのまま自分のベッドに倒れ見込んだ。
翌朝、目覚めると師匠がいない。また何処かに出かけてしまったようだ。自分の立場を判っているのだろうか。そこへワリスがやって来た。
「お早うございます、コータロー様。ヴァルドアはまたお出かけですか」
「すいません、昨夜遅くに一旦戻ったのですが、朝起きるともう居ませんでした。鎖でも繋いでおけばよかったですね」
「鎖何て簡単に外してしまいますよ。そのお陰で私も随分助けられたものです」
一体この二人の関係はどういったものなのだろう。死地を共に超えて来ているかのようだ。
「確かにそうですね。でも本当に勝手に動き回られると何かあれば大事になってしまうと思うのですが」
「まあいいでしょう。それで、私の方は少し進展がありましたのでご報告に参りました」
ワリスには師匠が『赤い太陽の雫』を盗んだ犯人だと思われてしまった原因を調べて貰っていた。それが判ったのかも知れない。
「そうでしたか、それはありがたい。でも師匠がいるときにお聞きした方がいいのではありませんか?」
「いえ、あなたに伝えて置ければ彼にも伝わると思いますので、朝食を食べながらお話ししましょう」
そう言うとワリスは客人を持て成す食堂ではなく自分たちが普段食事に使っている部屋に案内してくれた。ワリスと二人きりの朝食だ。
朝から様々なサラダと丸くて白いパン。かぼちゃのスープと夏みかんみたいな果物とヨーグルト、野菜ジュース。スクランブルエッグとベーコンをカリカリに焼いたもの。
全部はとても食べきれない分量の朝食を食べながらワリスの話を聞く。
「例の物が盗まれたのは先月の終わりころの様です」
今は8月20日なので7月の末ということか。暑い盛りには違いない。
「その前に伏線としてヴァルドアが領主様を訪ねてやってきたのが7月の中旬頃だったそうです。確かにその時期うちにも立ち寄りましたので私も覚えています」
師匠がルスカナのウォーレン家に来たのが8月5日だった。逆算するとシルザールを7月20日ころ出ていることになるが、それはあくまで馬車での話なので師匠が飛翔魔法で飛んできていたらアリバイにはならない。
「領主様のところを訪れた時、『赤い太陽の雫』の話をしていたらしいのです」
それが複線か。珍しく訪ねて来た師匠が話していた『赤い太陽の雫』が、その師匠が去った後に盗まれていることに気が付いた、という流れだ。
「元々『赤い太陽の雫』は厳重にシルザール家の家宝でもあるので厳重に保管されていました。魔法での封印も完璧だったとのことです。但し、その封印はヴァルドアが公爵様に手解きしたものなのです。当然ヴァルドアなら解除できることになります」
厳重に魔法で封印されていたはずの家宝が盗まれて、その解除が可能な師匠が直前に来ていた、これは俺から見てもアウトだ。
「それはとても拙い事ではありませんか?」
「ヴァルドアにとっては相当不利な状況ではありますね。但し直接的にヴァルドアが盗んだところを見たとかの証言は無いようです。状況証拠のみ、という訳です。但し、他に犯人が居ることを示す証拠も全く無いそうです」
これはなかなか拙い状況になっている。本当に師匠は盗んでいないのだろうか。少し心配になってきた。
静かに部屋のドアを開ける。静かだ。寝息すら聞こえない。ベッドに近づいてみる。空だ、誰も居ない。
「何をしている?」
声が後ろから聞こえた。
「あ、すいません、ちょっと悪戯好きな方とお聞きしたので来てみました」
駄目だ、オメガには部屋に近づいた時から感づかれていたらしい。師匠とは大違いだ。
「君の師匠はあのヴァルドア=サンザールなのだろう?」
「そうです。まだあまり修行を付けていただいてませんが」
オメガ=サトリームは何を考えているか判らない。四十代半ばあたりで特級魔法士ということは、相当修行を積んできたのか、元々とんでもない才能に恵まれていたのか。
「君が羨ましい。私はもっといい師匠に出会っていれば、もっと早く特級に成れていたはずだし、今ごろは王都にいたことだろう」
何だ、この人は、今ここにいることに満足していないようだ。満足していないどころか不満に思っている。そんなことを初対面の俺に話して大丈夫なのか?
「それでだ。君から私の修行も見てくれるよう師匠に頼んではくれまいか」
ああ、それが目的か。しかし特級と言えば師匠も同じ特級の筈だし、俺の隠形魔法をオメガは余裕で見破ったが師匠は見破れなかった。もう師匠から教えてもらう事なんてなさそうだが。
「弟子は最近は取っていない、と仰ってました。領主のベルドア=シルザールにも修行を付けたとは言ってましたが」
「領主殿の修行を。なるほど、確かに領主殿は上級と言っても可笑しくはないほどではあるが、そうかヴァルドア様の弟子であったか」
師匠はヴァルドア様と来たか。本当にあの師匠は有名なのか。
「で、どうだろうか。私に修行を付けてくれるだろうか」
「オメガさんは特級でしょう。今更師匠に付いて修行する必要は無いんじゃないですか?」
「何を言っているのだ君は。ヴァルドア様の弟子というだけで、どれほどこの世界で優遇されると理解しているのか?」
弟子というだけで?
「でもオメガさんも師匠も同じ特級魔法士じゃないですか」
「いや、ヴァルドア様は特級ではないぞ。あの方はいわば伝説級魔法士だ」
伝説級?そんな階級があるのか。そういえばどっかで聞いたかもしれないが伝説なのだから実在するとは思っていなかった。やはり師匠は凄い人だったのか。
「まあ、聞いてみますが、あの人は気まぐれですからお約束はできませんよ」
「構わない。なんとか取り次いで欲しい」
「判りました、では失礼します」
俺はいそいそとオメガの部屋を出た。隠形魔法の修行はまだまだ続ける必要がある。俺はそのまま一旦部屋に戻ることにした。
部屋に戻ると師匠が眠っていた。熟睡しているようだ。俺もそのまま自分のベッドに倒れ見込んだ。
翌朝、目覚めると師匠がいない。また何処かに出かけてしまったようだ。自分の立場を判っているのだろうか。そこへワリスがやって来た。
「お早うございます、コータロー様。ヴァルドアはまたお出かけですか」
「すいません、昨夜遅くに一旦戻ったのですが、朝起きるともう居ませんでした。鎖でも繋いでおけばよかったですね」
「鎖何て簡単に外してしまいますよ。そのお陰で私も随分助けられたものです」
一体この二人の関係はどういったものなのだろう。死地を共に超えて来ているかのようだ。
「確かにそうですね。でも本当に勝手に動き回られると何かあれば大事になってしまうと思うのですが」
「まあいいでしょう。それで、私の方は少し進展がありましたのでご報告に参りました」
ワリスには師匠が『赤い太陽の雫』を盗んだ犯人だと思われてしまった原因を調べて貰っていた。それが判ったのかも知れない。
「そうでしたか、それはありがたい。でも師匠がいるときにお聞きした方がいいのではありませんか?」
「いえ、あなたに伝えて置ければ彼にも伝わると思いますので、朝食を食べながらお話ししましょう」
そう言うとワリスは客人を持て成す食堂ではなく自分たちが普段食事に使っている部屋に案内してくれた。ワリスと二人きりの朝食だ。
朝から様々なサラダと丸くて白いパン。かぼちゃのスープと夏みかんみたいな果物とヨーグルト、野菜ジュース。スクランブルエッグとベーコンをカリカリに焼いたもの。
全部はとても食べきれない分量の朝食を食べながらワリスの話を聞く。
「例の物が盗まれたのは先月の終わりころの様です」
今は8月20日なので7月の末ということか。暑い盛りには違いない。
「その前に伏線としてヴァルドアが領主様を訪ねてやってきたのが7月の中旬頃だったそうです。確かにその時期うちにも立ち寄りましたので私も覚えています」
師匠がルスカナのウォーレン家に来たのが8月5日だった。逆算するとシルザールを7月20日ころ出ていることになるが、それはあくまで馬車での話なので師匠が飛翔魔法で飛んできていたらアリバイにはならない。
「領主様のところを訪れた時、『赤い太陽の雫』の話をしていたらしいのです」
それが複線か。珍しく訪ねて来た師匠が話していた『赤い太陽の雫』が、その師匠が去った後に盗まれていることに気が付いた、という流れだ。
「元々『赤い太陽の雫』は厳重にシルザール家の家宝でもあるので厳重に保管されていました。魔法での封印も完璧だったとのことです。但し、その封印はヴァルドアが公爵様に手解きしたものなのです。当然ヴァルドアなら解除できることになります」
厳重に魔法で封印されていたはずの家宝が盗まれて、その解除が可能な師匠が直前に来ていた、これは俺から見てもアウトだ。
「それはとても拙い事ではありませんか?」
「ヴァルドアにとっては相当不利な状況ではありますね。但し直接的にヴァルドアが盗んだところを見たとかの証言は無いようです。状況証拠のみ、という訳です。但し、他に犯人が居ることを示す証拠も全く無いそうです」
これはなかなか拙い状況になっている。本当に師匠は盗んでいないのだろうか。少し心配になってきた。
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