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第11章 王と処刑台
2話 王様、持ってくる、した!
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失神したグロウスを鎖でぐるぐる巻きに拘束していると、地下牢の村人を解放していたイスカが戻ってきた。
「地下に閉じこめられていた村人は全員解放して、仲間が外まで誘導してる。あとでお礼がしたいって言ってたぜ」
「ああ、そう」
「マジで興味なさそうだな」
イスカはあきれたように笑った。
「私の興味はグロウスが持っている情報だもの。そろそろこいつを叩き起こして、シニストラとの関係を吐かせましょうか。ちょっとこんがりあぶってあげようかしら?」
怒りの感情を刺激して魔力を高めていると、頭上で何かが崩れるような音がした。
はっと顔を上げると、巨大な鳥の石像が崩れて、眼前に迫ってきていた。
「アビー様!」
シルバーが叫ぶ。
ぶつかったら確実に死ぬ。シルバーは間に合わない。それに、グロウスのために殺意の感情を高めていたから、炎以外の魔法は使えない。
薔薇の強欲の発動は間に合うか? それとも、死に戻りをするのか。
迷っている暇はない! 私は一瞬で燃える覚悟を決めた。
「ダメーー!」
「へぶ!?」
私は誰かに突き飛ばされ、地面に倒れこんだ。
私がいた場所に石像が落ちて、派手な音を立てて粉々に砕け散る。
近くにいたグロウスは奇跡的に無事だった。運が良いやつね。
「あ、あっぶなーだわ! ここで死んだら、死に戻りができなくなるところだった!」
「アビー様! ご無事ですか!?」
「ええ、大丈夫よ」
私はシルバーの手を借りて立ち上がった。
シルバーは、私に怪我がないか念入りに調べ始める。
「怪我してないから安心なさい」
「ですが……」
「それより!」
私の足元には、全身をローブで覆い隠した謎の人物が倒れていた。
「地下牢に入れられていた村人かしら? ねえ、あなたのおかげで助かった……」
ローブの人物を助け起こそうとしたら、ローブの裾から何かが転がり落ちた。女性的な白い腕だ。
「あ」
私とローブの人物の声が重なる。
「腕がとれたー!?」
思わず叫んでしまったけど、その断面を見て、すぐに冷静さを取り戻した。
腕の断面に見えるのは肉や骨ではなく、黄金色をした石だった。
「義手じゃないわね。あなたまさか、ゴーレムなの?」
ローブの人物はびくっと身体を震わせた。
とれた白い腕はふわりと宙に浮いて、引き寄せられるようにローブの中へと戻っていく。
「すごい! 自動修復機能つきだなんて高性能ね!」
「うう……」
「シルエットからして人型よね? ここまで完璧に人型に寄せたゴーレムなんて初めて見たわ! ちょっと見せなさいよ!」
「あわわ!」
ばさっと頭のフードを外すと、視界いっぱいに美しい金髪が広がった。
「は?」
エルフの血を受け継いでいることを示す尖った耳に、気品ある美しい顔立ち。
見覚えのありすぎる少女が、頬を染めて私を見上げていた。
「は!? はあ~~!? あなた聖女ステラ!?」
「うう~~! ごめんなさい!」
「ちょ、ちょっと、どこに行くのよ!」
なぜか逃げ出そうとするステラの腕をとっさにつかむと、ボコッと白い腕がとれた。
「ぎゃあぁぁぁぁ!? とれたぁぁぁぁ!?」
「あ、つけたて、とれやすくて!」
ステラは「てへへ」と恥ずかしそうにしながら、右腕を回収しに戻ってきた。
「ゴーレムだとわかってはいても、心臓に悪いわね! というか、どうして逃げるのよ!」
ステラは私の視線から逃げるようにうつむき加減になって、悲しげな声でつぶやいた。
「だって私、ゴーレム、バレた……アビーさん私のこと、怖い思う」
「あなたの正体がゴーレムだったことには驚いてるけど、怖いなんて思うわけないでしょ?」
「え!? ほんと!?」
ステラは弾かれたように顔を上げた。
「むしろ納得したわ。ゴーレムだから鉄パイプが刺さっても死なないし、自己修復機能がついているから壊れないってことね」
「えへへ……アビーさん、やっぱりすごい、すごい! 私、嬉しい!」
「ちょっと、急に懐かないでよ!」
人懐こく腕を絡ませてくるステラに辟易していると、今まで静かに様子を見ていたイスカが言った。
「その人、あんたの知り合いか?」
「え、ま、まあ?」
「歯切れ悪いな」
知り合いと言われればそうだけど、嫌でも処刑台エンドのことを思い出すから、正直二度と関わりたくない。
さり気なく腕を引きはがそうとすると、より身体を密着させてくる。嬉しくない。
「私とアビーさん、友達!」
「いつから友達になったのよ」
「初めて会った時から! 私の言語能力不具合ある、みんな笑った」
「そうね」
「でもアビーさん笑わなかった。私聖女呼ばれる、なった。みんな優しくなった。でもアビーさん態度変わらない!」
「何それ、それだけのことで?」
「うん! それにお茶会した! イヤリングくれた! 友達!」
ステラは無邪気に笑って、右耳につけている青紫色の石がついたイヤリングを揺らした。
見覚えのありすぎるイヤリングに、私は目をみはった。
「売ってなかったの!? うわ、意図せずおそろいになってるじゃない! 今すぐ売りなさい!」
「やだ!」
「へえ……アビー様からおそろいの贈り物を」
シルバーの口元に笑みが浮かんだが、目は笑っていなかった。
「私はアビー様からゴーレムコアで作ったブレスレットとアンクレットをいただきましたけど? 私はアビー様の所有物なんですけど?」
「どうしてステラと張り合ってるのよ。そんなことより!」
シルバーは不服そうな顔をしながら口をつぐんだ。甘い物不足かしらね。
「ガルラ村にいた治癒魔法の使い手はあなたね。こんな所で何してるの?」
「アビーさん、魔術師の墓場行った。だから私、アビーさん、追いかけた!」
「私を追いかけてきたの!?」
「はい!」
「はい! じゃないわよ。そんなよくわからない理由で王都を飛び出すなんて……神官たちも何やってんのよ」
私はあきれて何も言えなくなり、はあっと深いため息をついた。
とはいえ、ステラの突飛な発想のおかげで命を救われたわけだけど。
「アビーさん、会いたかった、本当! あとは大切な使命、果たすために」
「大切な使命って?」
「殺されたヴィティス王を、よみがえらせる」
ステラはいつになく真剣な表情で言った。
今さらっとすごいことを言わなかった?
「は? ちょっと待って、ヴィティス陛下が殺されたの?」
「はい!」
「はい! じゃないわよ! 王都で何があったの!?」
「えっと……半年前、王様、就寝中刺された」
「犯人は!?」
「わからない。この話、私以外誰も知らない」
ステラは慎重に言葉を選びながらそう説明した。
今の話を信じていいのだろうか。私は見定めるように、じっとステラを見つめた。
「半年間もそんな重大な情報が秘匿されていたってこと? パニックを避けたいのはわかるけど……あのヴィティス陛下がそう簡単にやられるとは思えないわ」
「でも、本当のこと。信じて、ください」
ステラは怯むことなく、私を見返して言った。
わざわざ魔術師の墓場までやってきて、嘘をつくとは思えない。それでも、陛下が殺されたなんて信じられなかった。
「アビー様、そのヴィティス陛下とは、どのようなお方なのですか?」
「そうねぇ」
シルバーに尋ねられて、私は脳裏に陛下の姿を思い浮かべた。
「ラピスブルー王国の歴史上、もっとも優秀で偉大なる王。そして、性の伝道師みたいな人よ」
「最後おかしくないですか?」
私の言葉にうなずいていたステラは、はっと何かを思い出したように突然走り出して、城の地下から何かを引きずって戻ってきた。
その手に持っているのは、どう見ても棺だった。
「待って、まさかそれって……」
顔を引きつらせる私に、ステラは「褒めて!」と言わんばかりに得意気に笑った。
「王様、持ってくる、した!」
「何やってんのよーー!?」
陛下の死体が入っているらしい棺を見て、私は気が遠くなった。
「地下に閉じこめられていた村人は全員解放して、仲間が外まで誘導してる。あとでお礼がしたいって言ってたぜ」
「ああ、そう」
「マジで興味なさそうだな」
イスカはあきれたように笑った。
「私の興味はグロウスが持っている情報だもの。そろそろこいつを叩き起こして、シニストラとの関係を吐かせましょうか。ちょっとこんがりあぶってあげようかしら?」
怒りの感情を刺激して魔力を高めていると、頭上で何かが崩れるような音がした。
はっと顔を上げると、巨大な鳥の石像が崩れて、眼前に迫ってきていた。
「アビー様!」
シルバーが叫ぶ。
ぶつかったら確実に死ぬ。シルバーは間に合わない。それに、グロウスのために殺意の感情を高めていたから、炎以外の魔法は使えない。
薔薇の強欲の発動は間に合うか? それとも、死に戻りをするのか。
迷っている暇はない! 私は一瞬で燃える覚悟を決めた。
「ダメーー!」
「へぶ!?」
私は誰かに突き飛ばされ、地面に倒れこんだ。
私がいた場所に石像が落ちて、派手な音を立てて粉々に砕け散る。
近くにいたグロウスは奇跡的に無事だった。運が良いやつね。
「あ、あっぶなーだわ! ここで死んだら、死に戻りができなくなるところだった!」
「アビー様! ご無事ですか!?」
「ええ、大丈夫よ」
私はシルバーの手を借りて立ち上がった。
シルバーは、私に怪我がないか念入りに調べ始める。
「怪我してないから安心なさい」
「ですが……」
「それより!」
私の足元には、全身をローブで覆い隠した謎の人物が倒れていた。
「地下牢に入れられていた村人かしら? ねえ、あなたのおかげで助かった……」
ローブの人物を助け起こそうとしたら、ローブの裾から何かが転がり落ちた。女性的な白い腕だ。
「あ」
私とローブの人物の声が重なる。
「腕がとれたー!?」
思わず叫んでしまったけど、その断面を見て、すぐに冷静さを取り戻した。
腕の断面に見えるのは肉や骨ではなく、黄金色をした石だった。
「義手じゃないわね。あなたまさか、ゴーレムなの?」
ローブの人物はびくっと身体を震わせた。
とれた白い腕はふわりと宙に浮いて、引き寄せられるようにローブの中へと戻っていく。
「すごい! 自動修復機能つきだなんて高性能ね!」
「うう……」
「シルエットからして人型よね? ここまで完璧に人型に寄せたゴーレムなんて初めて見たわ! ちょっと見せなさいよ!」
「あわわ!」
ばさっと頭のフードを外すと、視界いっぱいに美しい金髪が広がった。
「は?」
エルフの血を受け継いでいることを示す尖った耳に、気品ある美しい顔立ち。
見覚えのありすぎる少女が、頬を染めて私を見上げていた。
「は!? はあ~~!? あなた聖女ステラ!?」
「うう~~! ごめんなさい!」
「ちょ、ちょっと、どこに行くのよ!」
なぜか逃げ出そうとするステラの腕をとっさにつかむと、ボコッと白い腕がとれた。
「ぎゃあぁぁぁぁ!? とれたぁぁぁぁ!?」
「あ、つけたて、とれやすくて!」
ステラは「てへへ」と恥ずかしそうにしながら、右腕を回収しに戻ってきた。
「ゴーレムだとわかってはいても、心臓に悪いわね! というか、どうして逃げるのよ!」
ステラは私の視線から逃げるようにうつむき加減になって、悲しげな声でつぶやいた。
「だって私、ゴーレム、バレた……アビーさん私のこと、怖い思う」
「あなたの正体がゴーレムだったことには驚いてるけど、怖いなんて思うわけないでしょ?」
「え!? ほんと!?」
ステラは弾かれたように顔を上げた。
「むしろ納得したわ。ゴーレムだから鉄パイプが刺さっても死なないし、自己修復機能がついているから壊れないってことね」
「えへへ……アビーさん、やっぱりすごい、すごい! 私、嬉しい!」
「ちょっと、急に懐かないでよ!」
人懐こく腕を絡ませてくるステラに辟易していると、今まで静かに様子を見ていたイスカが言った。
「その人、あんたの知り合いか?」
「え、ま、まあ?」
「歯切れ悪いな」
知り合いと言われればそうだけど、嫌でも処刑台エンドのことを思い出すから、正直二度と関わりたくない。
さり気なく腕を引きはがそうとすると、より身体を密着させてくる。嬉しくない。
「私とアビーさん、友達!」
「いつから友達になったのよ」
「初めて会った時から! 私の言語能力不具合ある、みんな笑った」
「そうね」
「でもアビーさん笑わなかった。私聖女呼ばれる、なった。みんな優しくなった。でもアビーさん態度変わらない!」
「何それ、それだけのことで?」
「うん! それにお茶会した! イヤリングくれた! 友達!」
ステラは無邪気に笑って、右耳につけている青紫色の石がついたイヤリングを揺らした。
見覚えのありすぎるイヤリングに、私は目をみはった。
「売ってなかったの!? うわ、意図せずおそろいになってるじゃない! 今すぐ売りなさい!」
「やだ!」
「へえ……アビー様からおそろいの贈り物を」
シルバーの口元に笑みが浮かんだが、目は笑っていなかった。
「私はアビー様からゴーレムコアで作ったブレスレットとアンクレットをいただきましたけど? 私はアビー様の所有物なんですけど?」
「どうしてステラと張り合ってるのよ。そんなことより!」
シルバーは不服そうな顔をしながら口をつぐんだ。甘い物不足かしらね。
「ガルラ村にいた治癒魔法の使い手はあなたね。こんな所で何してるの?」
「アビーさん、魔術師の墓場行った。だから私、アビーさん、追いかけた!」
「私を追いかけてきたの!?」
「はい!」
「はい! じゃないわよ。そんなよくわからない理由で王都を飛び出すなんて……神官たちも何やってんのよ」
私はあきれて何も言えなくなり、はあっと深いため息をついた。
とはいえ、ステラの突飛な発想のおかげで命を救われたわけだけど。
「アビーさん、会いたかった、本当! あとは大切な使命、果たすために」
「大切な使命って?」
「殺されたヴィティス王を、よみがえらせる」
ステラはいつになく真剣な表情で言った。
今さらっとすごいことを言わなかった?
「は? ちょっと待って、ヴィティス陛下が殺されたの?」
「はい!」
「はい! じゃないわよ! 王都で何があったの!?」
「えっと……半年前、王様、就寝中刺された」
「犯人は!?」
「わからない。この話、私以外誰も知らない」
ステラは慎重に言葉を選びながらそう説明した。
今の話を信じていいのだろうか。私は見定めるように、じっとステラを見つめた。
「半年間もそんな重大な情報が秘匿されていたってこと? パニックを避けたいのはわかるけど……あのヴィティス陛下がそう簡単にやられるとは思えないわ」
「でも、本当のこと。信じて、ください」
ステラは怯むことなく、私を見返して言った。
わざわざ魔術師の墓場までやってきて、嘘をつくとは思えない。それでも、陛下が殺されたなんて信じられなかった。
「アビー様、そのヴィティス陛下とは、どのようなお方なのですか?」
「そうねぇ」
シルバーに尋ねられて、私は脳裏に陛下の姿を思い浮かべた。
「ラピスブルー王国の歴史上、もっとも優秀で偉大なる王。そして、性の伝道師みたいな人よ」
「最後おかしくないですか?」
私の言葉にうなずいていたステラは、はっと何かを思い出したように突然走り出して、城の地下から何かを引きずって戻ってきた。
その手に持っているのは、どう見ても棺だった。
「待って、まさかそれって……」
顔を引きつらせる私に、ステラは「褒めて!」と言わんばかりに得意気に笑った。
「王様、持ってくる、した!」
「何やってんのよーー!?」
陛下の死体が入っているらしい棺を見て、私は気が遠くなった。
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