18 / 73
第5章 十二神襲撃!
7話 ペットお披露目とレアアイテムをゲット!
しおりを挟む
シャリスはメモ帳とペンを仕舞うと、満足そうに大きく伸びをした。
「さて、これだけ話題があればじゅうぶんです。総神官長も満足していただけるでしょう。それ以外の人たちも……」
「何だか意味深じゃない」
「まあ、色々ありまして。最後にもうひとつ質問してもいいですか」
「いいわよ!」
「何でフロストに座ってるんです?」
私の座っている「椅子」がぴくりと震えた。
「ああ、これは新しく手に入れた家具なの。座り心地は悪くないわ」
「くっ……」
フロストは四つん這いのまま、悔しげな声を漏らした。
シャリスはフロストを眺めて、「へえ~」と面白そうに眺めている。
「フロストにそんな趣味があったんですね。俺は別に否定しませんけど」
「決して俺の趣味ではない!」
「ちょっと! 椅子が勝手に人間様の言葉をしゃべるんじゃないわよ!」
「ひい!」
ベシンとお尻を叩けば、フロストはびっくりしたように鳴いて、顔を真っ赤にしてうつむいた。
水晶玉に取りこまれたフロストは、私に逆らえないらしい。とっても楽しい。
今のがツボに入ったのか、シャリスが腹を抱えて笑っている。
「あなた、いい性格してるわね。人のこと言えないけど」
「はー、久しぶりに笑った。いい土産話もできましたし、俺はこれで失礼します」
「ま、待ってくれ、シャリス! 俺を、大切な仲間を見捨てるのか!?」
呼び止められたシャリスは、眠そうな目でフロストを見下ろした。
「家具の仲間になった覚えはありませんし、あなたを救えという命令も受けていません」
「命令を受けていなくても、仲間なら助け合うものだろう!?」
「知りませんよ、そんなルール。あなたはアビゲイルさんに挑んで負けた。それだけのことでしょう。策もなしに挑んだあなたが馬鹿なんですよ」
「馬鹿だと!? 僕よりも、この無能のほうが優秀だって言いたいのか!?」
「無能?」
シャリスの氷のように冷たい視線に、フロストは青ざめて口をつぐんだ。私のお尻あたりがじっとりと湿っていく。すごい汗、最悪。
「相手の力量もわからないクソ無能野郎はひっこんでろ」
「ひっ……」
フロストは悲鳴を上げて、がくがくと激しく震え始めた。
十二神を「クソ無能野郎」のひと言で一蹴するなんて、さすが最強って感じじゃない。負けていられない。
そのまま立ち去ろうとしたシャリスは、「あ」と声を上げて戻ってきた。
「忘れてました。アビゲイルさん、これをどうぞ」
「これって……」
シャリスから手渡されたのは、精巧なゴールドのブレスレットだった。外側にも内側にも、複雑な呪文が刻まれている。
「まさか、魔物封印専用ブレスレット!?」
「そうです。強力な魔物をこのブレスレットに封印することで、その魔物の魔力や能力を自分のものとして使用できます」
「超レアアイテムじゃない! 宮殿で保管されているとは聞いていたけど、実物を見るのは初めてだわ!」
私はすっかり興奮して、そのブレスレットを様々な角度から眺めた。説明するシャリスの表情も、何となく楽しげに見える。
「魔物から出る瘴気の影響を完全に無効化できるので、装備者も安全です」
「すごい! さすがは特権高位魔術師ね! こんなアイテムまで所持してるなんて!」
「扱いが非常に難しいですが、あなたなら問題ないでしょう。お礼に差し上げます」
「は!? あなた正気なの!?」
私は自分の耳を疑った。シャリスは「何かおかしなことでも?」と言いたげな顔をしている。
「お礼って言ったわよね? どう考えても情報の対価として釣り合ってないわよ」
「そうですかね?」
「そうですかねって……これ陛下からいただいたものでしょう? こんなものを、十二神でもない、ただの魔術師に渡していいの?」
「だって、あなたが使ったほうが面白いです。それ以外の理由、必要あります?」
シャリスはそう言って、眠そうにあくびをした。真意はわからないけれど、何かを要求してくるわけでもなさそうね。
「よくわからないけど、面白いって言われるのは悪くない気分だから、もらってあげるわ! 言っておくけど返品はしないわよ」
「構いませんよ」
「やったぁ!」
私は早速そのブレスレットを右手首に装着した。新たな力を手に入れてテンションが上がる。
「見て、シルバー! 似合うでしょう!」
「ええ……とても」
シルバーは不機嫌そうにシャリスをにらんでいる。
私は頬をふくらませた。いつもならもっと褒めてくれるのに、今日はノリが悪い。
シャリスが再びあくびをしようと口を開いて、そのまま思い出したように言った。
「ふあぁビゲイルさん、次にあなたを狙う十二神は、パロット、ロック、ラヴァだと思われます」
「あら、私が狙われていることを知ってるの?」
「はい。近頃は神官長の動きを監視しているので」
「神官長の?」
シャリスはうなずいたけど、それ以上話すつもりはなさそうだった。
わざわざ神官長を監視するなんて、王都で何か事件があったのかもしれない。ま、今の私には関係ないけど。
「それでは、アビゲイルさん、またどこかで会いましょう」
「申し訳ありませんが、二度とアビー様に近づかないでください」
シャリスの言葉をさえぎるように、シルバーが言った。
今までシルバーの敵意を無視していたシャリスは、面倒くさそうにシルバーをにらんだ。
「何ですか、あなた」
「アビー様の所有物です」
「いいわね、シルバー! 強者に噛みついていく姿勢、さすが私の所有物だわ!」
シャリスはじっとシルバーを見下ろしていたが、すぐに興味を失ったように部屋の外へ向かって歩き始めた。
「二度と近づくな、ですか。それを決めるのは俺であって、あなたではありませんよ、オニュクスくん。では、俺はこれで」
シャリスはひらひらと手を振って、何事もなかったかのように去っていった。シャリスの姿が見えなくなっても、シルバーは警戒を解こうとしない。
「ふふ、強いやつを見ると血が騒ぐってやつね!」
「そういうわけでは……」
私を見るシルバーの瞳には、複雑な色が浮かんでいる。理由を話すつもりはないらしい。
意外と頑固だし、あえて触れないでいてあげるわよ。
「それにしても、私を狙ってくる十二神は三人か。案外少ないわね」
「嘘の可能性もありますよ」
「情報で惑わせるくらいなら、今ここで私を潰したほうが早いわ」
「そうですが……」
シルバーはまだ不服そうな声を漏らした。シャリスと戦えなかったのがそんなにも不満だったのかしら。あとで甘い物を与えて機嫌をとらないと。
「私は何も心配していないわよ! どれだけ十二神が攻めてこようが、私たちが勝つに決まってるわ!」
「アビー様……」
シルバーの青い瞳に闘志が宿った。拳をにぎり、力強くうなずく。
「ええ、もちろんです。私があなたの敵をすべてねじ伏せます」
「さすが私の所有物だわ! さあ、出発しましょう。すべてをひざまずかせるために!」
「はい。その前に、そのブレスレットを見せてもらえませんか?」
「嫌よ。あなた、馬鹿力で壊しそうだもの」
シルバーはすこし頬をふくらませた。
「さて、これだけ話題があればじゅうぶんです。総神官長も満足していただけるでしょう。それ以外の人たちも……」
「何だか意味深じゃない」
「まあ、色々ありまして。最後にもうひとつ質問してもいいですか」
「いいわよ!」
「何でフロストに座ってるんです?」
私の座っている「椅子」がぴくりと震えた。
「ああ、これは新しく手に入れた家具なの。座り心地は悪くないわ」
「くっ……」
フロストは四つん這いのまま、悔しげな声を漏らした。
シャリスはフロストを眺めて、「へえ~」と面白そうに眺めている。
「フロストにそんな趣味があったんですね。俺は別に否定しませんけど」
「決して俺の趣味ではない!」
「ちょっと! 椅子が勝手に人間様の言葉をしゃべるんじゃないわよ!」
「ひい!」
ベシンとお尻を叩けば、フロストはびっくりしたように鳴いて、顔を真っ赤にしてうつむいた。
水晶玉に取りこまれたフロストは、私に逆らえないらしい。とっても楽しい。
今のがツボに入ったのか、シャリスが腹を抱えて笑っている。
「あなた、いい性格してるわね。人のこと言えないけど」
「はー、久しぶりに笑った。いい土産話もできましたし、俺はこれで失礼します」
「ま、待ってくれ、シャリス! 俺を、大切な仲間を見捨てるのか!?」
呼び止められたシャリスは、眠そうな目でフロストを見下ろした。
「家具の仲間になった覚えはありませんし、あなたを救えという命令も受けていません」
「命令を受けていなくても、仲間なら助け合うものだろう!?」
「知りませんよ、そんなルール。あなたはアビゲイルさんに挑んで負けた。それだけのことでしょう。策もなしに挑んだあなたが馬鹿なんですよ」
「馬鹿だと!? 僕よりも、この無能のほうが優秀だって言いたいのか!?」
「無能?」
シャリスの氷のように冷たい視線に、フロストは青ざめて口をつぐんだ。私のお尻あたりがじっとりと湿っていく。すごい汗、最悪。
「相手の力量もわからないクソ無能野郎はひっこんでろ」
「ひっ……」
フロストは悲鳴を上げて、がくがくと激しく震え始めた。
十二神を「クソ無能野郎」のひと言で一蹴するなんて、さすが最強って感じじゃない。負けていられない。
そのまま立ち去ろうとしたシャリスは、「あ」と声を上げて戻ってきた。
「忘れてました。アビゲイルさん、これをどうぞ」
「これって……」
シャリスから手渡されたのは、精巧なゴールドのブレスレットだった。外側にも内側にも、複雑な呪文が刻まれている。
「まさか、魔物封印専用ブレスレット!?」
「そうです。強力な魔物をこのブレスレットに封印することで、その魔物の魔力や能力を自分のものとして使用できます」
「超レアアイテムじゃない! 宮殿で保管されているとは聞いていたけど、実物を見るのは初めてだわ!」
私はすっかり興奮して、そのブレスレットを様々な角度から眺めた。説明するシャリスの表情も、何となく楽しげに見える。
「魔物から出る瘴気の影響を完全に無効化できるので、装備者も安全です」
「すごい! さすがは特権高位魔術師ね! こんなアイテムまで所持してるなんて!」
「扱いが非常に難しいですが、あなたなら問題ないでしょう。お礼に差し上げます」
「は!? あなた正気なの!?」
私は自分の耳を疑った。シャリスは「何かおかしなことでも?」と言いたげな顔をしている。
「お礼って言ったわよね? どう考えても情報の対価として釣り合ってないわよ」
「そうですかね?」
「そうですかねって……これ陛下からいただいたものでしょう? こんなものを、十二神でもない、ただの魔術師に渡していいの?」
「だって、あなたが使ったほうが面白いです。それ以外の理由、必要あります?」
シャリスはそう言って、眠そうにあくびをした。真意はわからないけれど、何かを要求してくるわけでもなさそうね。
「よくわからないけど、面白いって言われるのは悪くない気分だから、もらってあげるわ! 言っておくけど返品はしないわよ」
「構いませんよ」
「やったぁ!」
私は早速そのブレスレットを右手首に装着した。新たな力を手に入れてテンションが上がる。
「見て、シルバー! 似合うでしょう!」
「ええ……とても」
シルバーは不機嫌そうにシャリスをにらんでいる。
私は頬をふくらませた。いつもならもっと褒めてくれるのに、今日はノリが悪い。
シャリスが再びあくびをしようと口を開いて、そのまま思い出したように言った。
「ふあぁビゲイルさん、次にあなたを狙う十二神は、パロット、ロック、ラヴァだと思われます」
「あら、私が狙われていることを知ってるの?」
「はい。近頃は神官長の動きを監視しているので」
「神官長の?」
シャリスはうなずいたけど、それ以上話すつもりはなさそうだった。
わざわざ神官長を監視するなんて、王都で何か事件があったのかもしれない。ま、今の私には関係ないけど。
「それでは、アビゲイルさん、またどこかで会いましょう」
「申し訳ありませんが、二度とアビー様に近づかないでください」
シャリスの言葉をさえぎるように、シルバーが言った。
今までシルバーの敵意を無視していたシャリスは、面倒くさそうにシルバーをにらんだ。
「何ですか、あなた」
「アビー様の所有物です」
「いいわね、シルバー! 強者に噛みついていく姿勢、さすが私の所有物だわ!」
シャリスはじっとシルバーを見下ろしていたが、すぐに興味を失ったように部屋の外へ向かって歩き始めた。
「二度と近づくな、ですか。それを決めるのは俺であって、あなたではありませんよ、オニュクスくん。では、俺はこれで」
シャリスはひらひらと手を振って、何事もなかったかのように去っていった。シャリスの姿が見えなくなっても、シルバーは警戒を解こうとしない。
「ふふ、強いやつを見ると血が騒ぐってやつね!」
「そういうわけでは……」
私を見るシルバーの瞳には、複雑な色が浮かんでいる。理由を話すつもりはないらしい。
意外と頑固だし、あえて触れないでいてあげるわよ。
「それにしても、私を狙ってくる十二神は三人か。案外少ないわね」
「嘘の可能性もありますよ」
「情報で惑わせるくらいなら、今ここで私を潰したほうが早いわ」
「そうですが……」
シルバーはまだ不服そうな声を漏らした。シャリスと戦えなかったのがそんなにも不満だったのかしら。あとで甘い物を与えて機嫌をとらないと。
「私は何も心配していないわよ! どれだけ十二神が攻めてこようが、私たちが勝つに決まってるわ!」
「アビー様……」
シルバーの青い瞳に闘志が宿った。拳をにぎり、力強くうなずく。
「ええ、もちろんです。私があなたの敵をすべてねじ伏せます」
「さすが私の所有物だわ! さあ、出発しましょう。すべてをひざまずかせるために!」
「はい。その前に、そのブレスレットを見せてもらえませんか?」
「嫌よ。あなた、馬鹿力で壊しそうだもの」
シルバーはすこし頬をふくらませた。
10
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!幼女篇
愚者 (フール)
恋愛
プリムローズは、筆頭公爵の末娘。
上の姉と兄とは歳が離れていて、両親は上の子供達が手がかからなくなる。
すると父は仕事で母は社交に忙しく、末娘を放置。
そんな末娘に変化が起きる。
ある時、王宮で王妃様の第2子懐妊を祝うパーティーが行われる。
領地で隠居していた、祖父母が出席のためにやって来た。
パーティー後に悲劇が、プリムローズのたった一言で運命が変わる。
彼女は5年後に父からの催促で戻るが、家族との関係はどうなるのか?
かなり普通のご令嬢とは違う育て方をされ、ズレた感覚の持ち主に。
個性的な周りの人物と出会いつつ、笑いありシリアスありの物語。
ゆっくり進行ですが、まったり読んで下さい。
★初めての投稿小説になります。
お読み頂けたら、嬉しく思います。
全91話 完結作品
いっとう愚かで、惨めで、哀れな末路を辿るはずだった令嬢の矜持
空月
ファンタジー
古くからの名家、貴き血を継ぐローゼンベルグ家――その末子、一人娘として生まれたカトレア・ローゼンベルグは、幼い頃からの婚約者に婚約破棄され、遠方の別荘へと療養の名目で送られた。
その道中に惨めに死ぬはずだった未来を、突然現れた『バグ』によって回避して、ただの『カトレア』として生きていく話。
※悪役令嬢で婚約破棄物ですが、ざまぁもスッキリもありません。
※以前投稿していた「いっとう愚かで惨めで哀れだった令嬢の果て」改稿版です。文章量が1.5倍くらいに増えています。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
私がいなくなった部屋を見て、あなた様はその心に何を思われるのでしょうね…?
新野乃花(大舟)
恋愛
貴族であるファーラ伯爵との婚約を結んでいたセイラ。しかし伯爵はセイラの事をほったらかしにして、幼馴染であるレリアの方にばかり愛情をかけていた。それは溺愛と呼んでもいいほどのもので、そんな行動の果てにファーラ伯爵は婚約破棄まで持ち出してしまう。しかしそれと時を同じくして、セイラはその姿を伯爵の前からこつぜんと消してしまう。弱気なセイラが自分に逆らう事など絶対に無いと思い上がっていた伯爵は、誰もいなくなってしまったセイラの部屋を見て…。
※カクヨム、小説家になろうにも投稿しています!
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
目覚めたら公爵夫人でしたが夫に冷遇されているようです
MIRICO
恋愛
フィオナは没落寸前のブルイエ家の長女。体調が悪く早めに眠ったら、目が覚めた時、夫のいる公爵夫人セレスティーヌになっていた。
しかし、夫のクラウディオは、妻に冷たく視線を合わせようともしない。
フィオナはセレスティーヌの体を乗っ取ったことをクラウディオに気付かれまいと会う回数を減らし、セレスティーヌの体に入ってしまった原因を探そうとするが、原因が分からぬままセレスティーヌの姉の子がやってきて世話をすることに。
クラウディオはいつもと違う様子のセレスティーヌが気になり始めて……。
ざまあ系ではありません。恋愛中心でもないです。事件中心軽く恋愛くらいです。
番外編は暗い話がありますので、苦手な方はお気を付けください。
ご感想ありがとうございます!!
誤字脱字等もお知らせくださりありがとうございます。順次修正させていただきます。
小説家になろう様に掲載済みです。
ポニーテールの勇者様
相葉和
ファンタジー
※だいたい月/木更新。
会社を辞めて実家に帰る事にした私こと千登勢由里。
途中で立ち寄った温泉でゆっくり過ごすはずが、気がつけば異世界に召喚され、わたしは滅びに瀕しているこの星を救う勇者だと宣告されるが、そんなのは嘘っぱちだった。
利用されてポイなんてまっぴらごめんと逃げた先で出会った人達や精霊の協力を得て、何とか地球に戻る方法を探すが、この星、何故か地球によく似ていた。
科学よりも魔力が発達しているこの世界が地球なのか異世界なのか分からない。
しかしこの星の歴史と秘密、滅びの理由を知った私は、星を救うために頑張っている人達の力になりたいと考え始めた。
私は別に勇者でもなんでもなかったけど、そんな私を勇者だと本気で思ってくれる人達と一緒に、この星を救うために頑張ってみることにした。
ついでにこの星の人達は計算能力が残念なので、計算能力向上のためにそろばんを普及させてみようと画策してみたり・・・
そんなわけで私はこの星を救うため、いつのまにやら勇者の印になったポニーテールを揺らして、この世界を飛び回ります!
魔女と呼ばれ処刑された聖女は、死に戻り悪女となる
青の雀
恋愛
この世の幸せをすべて独り占めしていたかのようなアンジェリーヌ・マキャベリ公爵令嬢。美人で頭脳明晰、気立てが良く愛くるしさも武器として備え持っていた。
その上、家族仲もよく、婚約者の王太子殿下にも愛され、結婚式を間近となっていたのだ。
しかし、魅了魔法を操る聖女様を名乗る魔女リリアーヌが現れてから、アンジェリーヌの生活は一変してしまう。
家族も婚約者も友人も、アンジェリーヌの美しさもすべて奪われてしまう。
魔女は、大勢の人から愛されるアンジェリーヌのことが羨ましくて仕方がなかったことから、アンジェリーヌを目の敵にして、何もかも奪ったうえで、辱めを与え、生きる気力さえも奪ってしまう。
さらに、こともあろうに、聖女様に覚醒しかけたアンジェリーヌを「魔女」の汚名を着せ、断頭台に送る。
物語は、アンジェリーヌの処刑場面からスタートし、時間が巻き戻り改装場面を入れながら、2度目の人生を自由に闊歩させたいと願っています。
リリアーヌと対峙できるだけの悪女になり、家族、国家、民衆に対して壮大なざまあをしていく話にしたいと思っています。
R15は残酷胸糞表現のための保険
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる