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1章 底辺冒険者の俺をプロデュースする理由は何ですか?
ep16.過去_下町の英雄
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山頂までたどり着き、雲を上から見下す位置にまでやってきた。
その日は天気もよく、雲海と共にどこまでも続く地平の彼方、下界に広がる城や町、その全てを俺はみることが出来た。
(なんでこんな時に限って目が悪くなるかな…、凄い全部ぼんやりしている…)
そんなことを思いつつ、誰かが置いたのであろう木に腰を下ろす。
太陽が照らしているにも関わらず冷たい風が肌を撫で、体感温度は寒いぐらいだった。
パルモは隣に腰を掛け、水ではなく酒瓶を取り出して飲み始める。
彼女なりに話す準備を始めているように見えた。
しばらく景色を肴に彼女が話す気になるまで、一緒水を飲んだ。
「ふぅ…」
「話す気になったか?」
そう聞くと、彼女は酒気を帯びた息を吐き、少し俯いた。
「…取り調べを受けている犯人の気分だよ、クルさん」
「俺も自供しない犯人を恫喝する衛兵の気分だ」
「しょうがない。…ちょっと昔話からさせて貰おうかな」
彼女はそして話始めた。今となっては懐かしい昔の話を。
♦
私が名門と名高い帝立ミクトラン学園を卒業して間もない頃。
長い寮生活からも解き放たれ、自由の身となった私はカフェのテラス席で紅茶を頂いていました。
冒険者ギルドと帝国政府、両方の不正撲滅を掲げる【重大不正捜査局】に内定が決まり、私の人生では珍しくやることが何もない空白の期間が生まれていました。
そんな時に丁度、寮生活から解放された私の暇を紛らわせる男が一人視界に入ったのです。
その人はとても無能で暇つぶしに見ている分には飽きない人でした。
調べを進めるうち、その男が帝国軍の「無能部屋」と呼ばれる、まるで懲罰房のような狭い部屋に、もう一人の無能な男と共に収監されていることが分かりました。
私はそれから着任するまでの期間、無能部屋の彼らを観察して馬鹿にして笑う日々が始まったのです。
彼らいわゆる「無能組」の日課は、他の騎士たちの装備手入れから始まります。
彼らは騎士団の誰よりも早起きし、他の騎士たちの衣服に染み付いた強烈な臭気を洗い流し、剣を磨き上げるそうです。
そして間もなく起床する同僚たちに、朗らかな挨拶を贈るのが、彼らの務めとされているようでした。
本当に騎士の仕事なのかと思いましたが本当のようで私は笑いました。
そして彼らの朝の仕事はまだ終わりません。
剣を握ると何をしでかすか分からないという理由から、騎士になったにも関わらず帯剣を許されず、同室の相棒と共にクリケットバットを持って兵の宿舎の門前に立ち、市民に挨拶をするのが彼らに与えられた朝の大半を占める仕事のようでした。
そしてお昼からは町のパトロールへ行くように上官から命令されるようでした。
彼らは荷馬車に引かれないように子供たちを見守り、時に馬車の通りの多い場所では子供達と一緒に横断する姿は、下町の人々を笑顔にしました。
またある時は下町に逃げた貴族の猫を探すのに一晩をかけたせいで騎士団長に怒られ、そしてまたある時は斧を持った暴漢に無手でタックルを仕掛け鎮圧したこともありました。
時間をかけて下町のヒーローとなった彼らは、その後もずっと二人でパトロールを続けたのです。
そんなある日、彼らの人気を知ったのか、騎士団長は彼らに名誉ある仕事である遠征隊の仕事をどちらか片方に任せると言いました。
無能組はお互いに随分と話し合ったらしく、最後は暴漢にタックルをした、私が興味を示していた無能の方が遠征隊に行くことになりました。
私はその知らせを受け取り、彼ならば遠征先でも元気よく無能なりに挨拶でもして頑張っているのだろうなと思いました。
しかし、何カ月たっても彼は遠征から帰ってきませんでした。
私は何があったのか突き止めるために、彼らの寝泊まりする宿舎に訪れることにしました。
私は一番に団長室へと向かい審議を確かめることにしたのです。
しかしそこには先客がおり、私は扉の前で彼らの話し合いが終わるのを待つことにしました。
扉の奥からは強い怒声が響いており、どうやらその怒声の主は無能組の片割れのようでした。
「なんでドルーソを死地に追いやるようなことをしたんです」
「別に我々が彼に行けと言ったわけではない。彼が志願して行ったのだ」
部屋の中には無能組の片割れの他に、騎士団長もいるようでした。
「死ぬと分かって行かせたのでは?…俺達は帯剣も許されず、まともに剣の訓練も受けさせて貰ってないんですよ!?」
「平民出身のお前たちがどうなろうと知った事ではない。そもそも貴様も、あの無能も平民特別雇用枠で雇われた身だ。教養も能力も劣るお前たちが本来ココにいること自体が間違いなのだ。そして奴は遠征先で身をもって知った。ただそれだけの話だ」
冗談のような話が騎士団長の口からされ、私はこの国の腐敗を感じさせられました。
それと同時に騎士団長へ強い憎しみのようなものを覚えました。
そしてその気持ちを同じくする青年は、私よりも先にその怒りを行動に変えたのです。
「本気で言っているんで…?」
下町の英雄の片割れがそう聞きました。
「身の程を知れ。貴様ら平民が貴族の誉である騎士になろうなどと反吐が出るわ」
騎士団長の口から出たとは思えない暴言の数々に耳を塞ぎたくなったその時でした。
大きな何かがガラス窓を突き破る音が聞こえ、そしてすぐ後に地面に大きなモノが落下した音が聞こえました。
私は何ごとかと思い、ドアの隙間からそっと中を覗くと、そこには握りこぶしから血を流す青年が一人ポツンと立っていました。
そしてそれからその青年は当然騎士団長を殴った無能として当然除隊となり、下町に帰ることになったのでした。
その日は天気もよく、雲海と共にどこまでも続く地平の彼方、下界に広がる城や町、その全てを俺はみることが出来た。
(なんでこんな時に限って目が悪くなるかな…、凄い全部ぼんやりしている…)
そんなことを思いつつ、誰かが置いたのであろう木に腰を下ろす。
太陽が照らしているにも関わらず冷たい風が肌を撫で、体感温度は寒いぐらいだった。
パルモは隣に腰を掛け、水ではなく酒瓶を取り出して飲み始める。
彼女なりに話す準備を始めているように見えた。
しばらく景色を肴に彼女が話す気になるまで、一緒水を飲んだ。
「ふぅ…」
「話す気になったか?」
そう聞くと、彼女は酒気を帯びた息を吐き、少し俯いた。
「…取り調べを受けている犯人の気分だよ、クルさん」
「俺も自供しない犯人を恫喝する衛兵の気分だ」
「しょうがない。…ちょっと昔話からさせて貰おうかな」
彼女はそして話始めた。今となっては懐かしい昔の話を。
♦
私が名門と名高い帝立ミクトラン学園を卒業して間もない頃。
長い寮生活からも解き放たれ、自由の身となった私はカフェのテラス席で紅茶を頂いていました。
冒険者ギルドと帝国政府、両方の不正撲滅を掲げる【重大不正捜査局】に内定が決まり、私の人生では珍しくやることが何もない空白の期間が生まれていました。
そんな時に丁度、寮生活から解放された私の暇を紛らわせる男が一人視界に入ったのです。
その人はとても無能で暇つぶしに見ている分には飽きない人でした。
調べを進めるうち、その男が帝国軍の「無能部屋」と呼ばれる、まるで懲罰房のような狭い部屋に、もう一人の無能な男と共に収監されていることが分かりました。
私はそれから着任するまでの期間、無能部屋の彼らを観察して馬鹿にして笑う日々が始まったのです。
彼らいわゆる「無能組」の日課は、他の騎士たちの装備手入れから始まります。
彼らは騎士団の誰よりも早起きし、他の騎士たちの衣服に染み付いた強烈な臭気を洗い流し、剣を磨き上げるそうです。
そして間もなく起床する同僚たちに、朗らかな挨拶を贈るのが、彼らの務めとされているようでした。
本当に騎士の仕事なのかと思いましたが本当のようで私は笑いました。
そして彼らの朝の仕事はまだ終わりません。
剣を握ると何をしでかすか分からないという理由から、騎士になったにも関わらず帯剣を許されず、同室の相棒と共にクリケットバットを持って兵の宿舎の門前に立ち、市民に挨拶をするのが彼らに与えられた朝の大半を占める仕事のようでした。
そしてお昼からは町のパトロールへ行くように上官から命令されるようでした。
彼らは荷馬車に引かれないように子供たちを見守り、時に馬車の通りの多い場所では子供達と一緒に横断する姿は、下町の人々を笑顔にしました。
またある時は下町に逃げた貴族の猫を探すのに一晩をかけたせいで騎士団長に怒られ、そしてまたある時は斧を持った暴漢に無手でタックルを仕掛け鎮圧したこともありました。
時間をかけて下町のヒーローとなった彼らは、その後もずっと二人でパトロールを続けたのです。
そんなある日、彼らの人気を知ったのか、騎士団長は彼らに名誉ある仕事である遠征隊の仕事をどちらか片方に任せると言いました。
無能組はお互いに随分と話し合ったらしく、最後は暴漢にタックルをした、私が興味を示していた無能の方が遠征隊に行くことになりました。
私はその知らせを受け取り、彼ならば遠征先でも元気よく無能なりに挨拶でもして頑張っているのだろうなと思いました。
しかし、何カ月たっても彼は遠征から帰ってきませんでした。
私は何があったのか突き止めるために、彼らの寝泊まりする宿舎に訪れることにしました。
私は一番に団長室へと向かい審議を確かめることにしたのです。
しかしそこには先客がおり、私は扉の前で彼らの話し合いが終わるのを待つことにしました。
扉の奥からは強い怒声が響いており、どうやらその怒声の主は無能組の片割れのようでした。
「なんでドルーソを死地に追いやるようなことをしたんです」
「別に我々が彼に行けと言ったわけではない。彼が志願して行ったのだ」
部屋の中には無能組の片割れの他に、騎士団長もいるようでした。
「死ぬと分かって行かせたのでは?…俺達は帯剣も許されず、まともに剣の訓練も受けさせて貰ってないんですよ!?」
「平民出身のお前たちがどうなろうと知った事ではない。そもそも貴様も、あの無能も平民特別雇用枠で雇われた身だ。教養も能力も劣るお前たちが本来ココにいること自体が間違いなのだ。そして奴は遠征先で身をもって知った。ただそれだけの話だ」
冗談のような話が騎士団長の口からされ、私はこの国の腐敗を感じさせられました。
それと同時に騎士団長へ強い憎しみのようなものを覚えました。
そしてその気持ちを同じくする青年は、私よりも先にその怒りを行動に変えたのです。
「本気で言っているんで…?」
下町の英雄の片割れがそう聞きました。
「身の程を知れ。貴様ら平民が貴族の誉である騎士になろうなどと反吐が出るわ」
騎士団長の口から出たとは思えない暴言の数々に耳を塞ぎたくなったその時でした。
大きな何かがガラス窓を突き破る音が聞こえ、そしてすぐ後に地面に大きなモノが落下した音が聞こえました。
私は何ごとかと思い、ドアの隙間からそっと中を覗くと、そこには握りこぶしから血を流す青年が一人ポツンと立っていました。
そしてそれからその青年は当然騎士団長を殴った無能として当然除隊となり、下町に帰ることになったのでした。
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