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1章 底辺冒険者の俺をプロデュースする理由は何ですか?
ep13.中腹_グロリアスマンティス
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じっとりとした霧の中、パルモの後ろをついて山を登る。
四方は霧に包まれており、一度はぐれると取り返しのつかないような予感をさせる。
そんな霧の中をパルモは地図を眺めながら、山道をスイスイと歩いていく。
そろそろ一時間が過ぎたのではなかろうかと思うところで、彼女に聞いた。
「ゼェ…ゼェ…パルモは頻繁に山に登るのか?」
「ううん?」
単純にスタミナの違いなのかと思いつつ、彼女の歩き方を真似すると少し歩くのが楽になったので、山登りは歩き方から違うのかと勉強させて貰った。
上へと登るにつれて口数が少なくなり、中腹に到着した辺りで俺の口は完全に閉口していた。
呼吸音だけが霧の中に響く。
(恐ろしいほどに静かだ…魔物がいるんじゃないのか?)
「クルさん…魔物の血の匂いはする?」
「…いや、しない」
そう返答し、確認のためにもう一度周囲の匂いを嗅ぎ取ったが魔物の血の匂いはしなかった。
「変だな…ここまで一度も魔物に出会わないなんて」
パルモがそう口にした。
彼女もこの状況は想定外のようだった。
何かが引っ掛かると思いつつ、それからも歩いているとパルモと俺は同時に動きを止めた。
「パルモ」「クルさん」
お互いに気がついた。山頂に続く道で霧の奥に人の気配がする。
茂みに隠れ、彼らが何者なのかを知るためジッと待っていると、霧の奥から声が聞こえてきた。
「オイ…最近逃亡者ってのはよぉ、香水吹いて逃げんのか?」
俺は心臓が爆発しそうになった。
俺が彼女を見つけやすいようにとパルモが付けてくれた香水のことだ。
まさかこの霧の中で鼻を聞かせている奴がいるなんて…!
「いるのは分かっている…とっとと出てこい屑ども」
当然、俺達はその場にとどまり待つことしか出来ない。
ココで出て言ってもなんのメリットもないからだ。
気のせいだったと思って早くこの場所から去ってくれ。
「…チッ。大いなる自然の力よ、我が前に立ちはだかる障害を切り裂く、烈風と化せ!ナチュラルゲイル!」
男の詠唱が霧の中から響いたと思ったその瞬間、暴風が吹き荒れ俺の体はその風にフワリと舞い上がった。
「クルさん!」
「や、ヤバい!飛ばされる!」
竜巻が俺を中心に巻き起こり、枝葉を巻き込み空へと俺を押し上げていく。
霧の向こうから騎士の恰好をした赤い髪の男が、コチラを見て歯を剥き出しにして笑っていた。
「ヒャッッハッハッハッハ!やっぱり居やがった!団長の言っていた通りだぜ。ココで待ち伏せしてりゃあ獲物からやって来るってヨォ…しかも飛ばされたのは無能の方じゃねえかぁ?…ソイツは好都合だぁ!俺は強い奴以外に興味はねぇ!」
「パルモォ!」
「こっちは何とかするから!クルさんは何とかして私を探して!」
空高く上がっていく俺に、パルモは最低限の事だけを伝えた。
「もっと、落下するときに助かる体勢とか教えてくれぇー!」
その声も既にパルモには届かず、山の全てが見えるほど高く空へと飛びあがった俺は、自由落下をし始めるタイミングで、死にたくないと心から思った。
(死にたくない死にたくない!俺はまだ何もしてないんだ!こんなところで死んでたまるか!)
心の中でそう叫んだ時、コンもまた脳内で叫んだ。
『動かないようなら私が制御をするぞ‼』
「死にたくない!」
そう叫ぶとコンは俺の体の制御権を奪い、背中のコンを取り出した。
(そ、そんなもんでどうするつもりだよ!)
コンは空中で体の制御をしながら、麓の森まで落下していくのを目視で確認する。
『クソッ…見にくいな』
コンは森の中に落ちると、高い木に生えた枝にコンを叩きつけながら枝を折ることによって減速に成功させた。そして落下点を岩のない腐葉土に落とすことでそれでも残っていた衝撃の殆どを柔らかい土に吸収させることに成功させたのだった。
(コン…!心の友よ!)
『次の町に着いたら私の手入れをしっかりするんだぞ』
(やっぱり俺には勿体ない武器だよ。お前は…)
千メートルはあろうかという標高から、魔法によって吹き飛ばされ森に落ちたというのにコンのおかげで無傷でいられている。とりあえずそれだけが嬉しかった。
「生きてるわ…俺…」
『当たり前だ。さっさと立て、メディオ』
体を起こすと本当に傷一つなかった。立つとやっぱりどこか痛むのではないかと思ったが、コンさんがパーフェクトな落下位置を選んでくれたおかげでなんともない。
「ヨシッ…パルモを探そう」
はぐれてしまったパルモの匂いは山の麓の森からでも辿ることが出来た。
(獣道を通ることになるけど。最短ルートで行くか)
『どうやら魔物の気配もするようだぞ、メディオ。分かっているか?』
鼻で嗅ぐと確かに魔物の気配がする。
(オイオイ…パルモがいないのに俺一人でどうにか出来る気なんてしないぞ)
なるべく獣の匂いから離れるようにしながらパルモのいる山頂付近まで獣道を進んでいくと、その道中に山の中で大きな花畑を見つけた。
斜めの坂に咲き誇る花々は全てが薄ピンクの花弁を持つ花だった。そして視界の奥に捉えた一際大きな蕾を持った花に視線がいく。
「大きな花だな…」
花びらの一枚が両手を広げてギリギリ足りないぐらいの大きさだった。
『メディオ、気を付けろ。アレだ。君たちの探していたのは』
コンの言葉に何のことかと記憶を探る、そしてグロリアスマンティスは大きな花カマキリだという事を思い出した。
『どうやら思い出したようだな』
「あれが?…あんなに実物は大きいのか?」
どうやって攻撃を仕掛けようかと考えていると、人並みの大きさの蝶が鱗粉を振り撒きながらその大きな花弁に蜜を吸いに飛んできた。
(や、ヤバいぞ…大きい蝶がグロリアスマンティスに近づいて行ってる…!)
そして大きな蝶の魔物がグロリアスマンティスの花弁に触れた瞬間、花はガバッとその蕾を開き、中からカマキリが姿を現すと両腕で蝶の魔物をガッチリとホールドして頭からバリバリと貪った。
(ヒィ…怖い、怖すぎる!帝都の公園にいたカマキリとは大きさも怖さもまるで桁違いだ)
『メディオ、先ほど飛んでいた蝶の鱗粉を私に喰わせろ』
グロリアスマンティスが蝶を捕食している間に蝶の鱗粉を棒でつついて食べさせた。
(これで良いのか?)
『まだ…足りないな。一度攻撃してみてくれ。なに、触れた瞬間に君は走って逃げたらいい。グロリアスマンティスが蕾に戻った時がチャンスだ』
(それは無理だ。怖くて足が震える!)
『そんなに堂々と言われても困る。それに倒すしか君がこの先を進む道はないぞ?』
そう言われ周囲を確認すると、丁度グロリアスマンティスの後ろだけなだらかに人が登れるようになっており、他は全て急な崖になっていた。
(流石にこう不幸が続くと、病みそうになるな)
目に涙を浮かべつつ、グロリアスマンティスに接近すると蕾は食事を終えて満足しているのか閉じたままである。
(食後にスマン!)
蕾に向かってコンを叩きつけると、蕾は翼のように広がり両手を広げたグロリアスマンティスが両手を広げてコチラを威嚇し始めた。
(逃げろっ!)
危険を察知して一目散に来た道を戻ると、その後ろから羽を広げてグロリアスマンティスは“ボボボボ”とおよそ虫からしていい羽音ではない音を立てて飛んできた。
(ヤバい!早すぎる!)
追いつかれる前に山を滑り落ちるようにして森の中の花畑から脱出すると、あの魔物は花畑から外に出ようとはせず、自分の花畑へと踵を返して帰って行った。
(な…なんで追ってこないんだ?)
大粒の汗を額にかきつつコンに聞いた。
『おそらくはテリトリーだろう。アイツはあの中で生活しているんだ。余程怒らせない限りテリトリーの外に出ることはなさそうだな』
(なるほど…とりあえず一旦休憩を挟もう。パルモも心配だけどその前に俺が死ぬ)
四方は霧に包まれており、一度はぐれると取り返しのつかないような予感をさせる。
そんな霧の中をパルモは地図を眺めながら、山道をスイスイと歩いていく。
そろそろ一時間が過ぎたのではなかろうかと思うところで、彼女に聞いた。
「ゼェ…ゼェ…パルモは頻繁に山に登るのか?」
「ううん?」
単純にスタミナの違いなのかと思いつつ、彼女の歩き方を真似すると少し歩くのが楽になったので、山登りは歩き方から違うのかと勉強させて貰った。
上へと登るにつれて口数が少なくなり、中腹に到着した辺りで俺の口は完全に閉口していた。
呼吸音だけが霧の中に響く。
(恐ろしいほどに静かだ…魔物がいるんじゃないのか?)
「クルさん…魔物の血の匂いはする?」
「…いや、しない」
そう返答し、確認のためにもう一度周囲の匂いを嗅ぎ取ったが魔物の血の匂いはしなかった。
「変だな…ここまで一度も魔物に出会わないなんて」
パルモがそう口にした。
彼女もこの状況は想定外のようだった。
何かが引っ掛かると思いつつ、それからも歩いているとパルモと俺は同時に動きを止めた。
「パルモ」「クルさん」
お互いに気がついた。山頂に続く道で霧の奥に人の気配がする。
茂みに隠れ、彼らが何者なのかを知るためジッと待っていると、霧の奥から声が聞こえてきた。
「オイ…最近逃亡者ってのはよぉ、香水吹いて逃げんのか?」
俺は心臓が爆発しそうになった。
俺が彼女を見つけやすいようにとパルモが付けてくれた香水のことだ。
まさかこの霧の中で鼻を聞かせている奴がいるなんて…!
「いるのは分かっている…とっとと出てこい屑ども」
当然、俺達はその場にとどまり待つことしか出来ない。
ココで出て言ってもなんのメリットもないからだ。
気のせいだったと思って早くこの場所から去ってくれ。
「…チッ。大いなる自然の力よ、我が前に立ちはだかる障害を切り裂く、烈風と化せ!ナチュラルゲイル!」
男の詠唱が霧の中から響いたと思ったその瞬間、暴風が吹き荒れ俺の体はその風にフワリと舞い上がった。
「クルさん!」
「や、ヤバい!飛ばされる!」
竜巻が俺を中心に巻き起こり、枝葉を巻き込み空へと俺を押し上げていく。
霧の向こうから騎士の恰好をした赤い髪の男が、コチラを見て歯を剥き出しにして笑っていた。
「ヒャッッハッハッハッハ!やっぱり居やがった!団長の言っていた通りだぜ。ココで待ち伏せしてりゃあ獲物からやって来るってヨォ…しかも飛ばされたのは無能の方じゃねえかぁ?…ソイツは好都合だぁ!俺は強い奴以外に興味はねぇ!」
「パルモォ!」
「こっちは何とかするから!クルさんは何とかして私を探して!」
空高く上がっていく俺に、パルモは最低限の事だけを伝えた。
「もっと、落下するときに助かる体勢とか教えてくれぇー!」
その声も既にパルモには届かず、山の全てが見えるほど高く空へと飛びあがった俺は、自由落下をし始めるタイミングで、死にたくないと心から思った。
(死にたくない死にたくない!俺はまだ何もしてないんだ!こんなところで死んでたまるか!)
心の中でそう叫んだ時、コンもまた脳内で叫んだ。
『動かないようなら私が制御をするぞ‼』
「死にたくない!」
そう叫ぶとコンは俺の体の制御権を奪い、背中のコンを取り出した。
(そ、そんなもんでどうするつもりだよ!)
コンは空中で体の制御をしながら、麓の森まで落下していくのを目視で確認する。
『クソッ…見にくいな』
コンは森の中に落ちると、高い木に生えた枝にコンを叩きつけながら枝を折ることによって減速に成功させた。そして落下点を岩のない腐葉土に落とすことでそれでも残っていた衝撃の殆どを柔らかい土に吸収させることに成功させたのだった。
(コン…!心の友よ!)
『次の町に着いたら私の手入れをしっかりするんだぞ』
(やっぱり俺には勿体ない武器だよ。お前は…)
千メートルはあろうかという標高から、魔法によって吹き飛ばされ森に落ちたというのにコンのおかげで無傷でいられている。とりあえずそれだけが嬉しかった。
「生きてるわ…俺…」
『当たり前だ。さっさと立て、メディオ』
体を起こすと本当に傷一つなかった。立つとやっぱりどこか痛むのではないかと思ったが、コンさんがパーフェクトな落下位置を選んでくれたおかげでなんともない。
「ヨシッ…パルモを探そう」
はぐれてしまったパルモの匂いは山の麓の森からでも辿ることが出来た。
(獣道を通ることになるけど。最短ルートで行くか)
『どうやら魔物の気配もするようだぞ、メディオ。分かっているか?』
鼻で嗅ぐと確かに魔物の気配がする。
(オイオイ…パルモがいないのに俺一人でどうにか出来る気なんてしないぞ)
なるべく獣の匂いから離れるようにしながらパルモのいる山頂付近まで獣道を進んでいくと、その道中に山の中で大きな花畑を見つけた。
斜めの坂に咲き誇る花々は全てが薄ピンクの花弁を持つ花だった。そして視界の奥に捉えた一際大きな蕾を持った花に視線がいく。
「大きな花だな…」
花びらの一枚が両手を広げてギリギリ足りないぐらいの大きさだった。
『メディオ、気を付けろ。アレだ。君たちの探していたのは』
コンの言葉に何のことかと記憶を探る、そしてグロリアスマンティスは大きな花カマキリだという事を思い出した。
『どうやら思い出したようだな』
「あれが?…あんなに実物は大きいのか?」
どうやって攻撃を仕掛けようかと考えていると、人並みの大きさの蝶が鱗粉を振り撒きながらその大きな花弁に蜜を吸いに飛んできた。
(や、ヤバいぞ…大きい蝶がグロリアスマンティスに近づいて行ってる…!)
そして大きな蝶の魔物がグロリアスマンティスの花弁に触れた瞬間、花はガバッとその蕾を開き、中からカマキリが姿を現すと両腕で蝶の魔物をガッチリとホールドして頭からバリバリと貪った。
(ヒィ…怖い、怖すぎる!帝都の公園にいたカマキリとは大きさも怖さもまるで桁違いだ)
『メディオ、先ほど飛んでいた蝶の鱗粉を私に喰わせろ』
グロリアスマンティスが蝶を捕食している間に蝶の鱗粉を棒でつついて食べさせた。
(これで良いのか?)
『まだ…足りないな。一度攻撃してみてくれ。なに、触れた瞬間に君は走って逃げたらいい。グロリアスマンティスが蕾に戻った時がチャンスだ』
(それは無理だ。怖くて足が震える!)
『そんなに堂々と言われても困る。それに倒すしか君がこの先を進む道はないぞ?』
そう言われ周囲を確認すると、丁度グロリアスマンティスの後ろだけなだらかに人が登れるようになっており、他は全て急な崖になっていた。
(流石にこう不幸が続くと、病みそうになるな)
目に涙を浮かべつつ、グロリアスマンティスに接近すると蕾は食事を終えて満足しているのか閉じたままである。
(食後にスマン!)
蕾に向かってコンを叩きつけると、蕾は翼のように広がり両手を広げたグロリアスマンティスが両手を広げてコチラを威嚇し始めた。
(逃げろっ!)
危険を察知して一目散に来た道を戻ると、その後ろから羽を広げてグロリアスマンティスは“ボボボボ”とおよそ虫からしていい羽音ではない音を立てて飛んできた。
(ヤバい!早すぎる!)
追いつかれる前に山を滑り落ちるようにして森の中の花畑から脱出すると、あの魔物は花畑から外に出ようとはせず、自分の花畑へと踵を返して帰って行った。
(な…なんで追ってこないんだ?)
大粒の汗を額にかきつつコンに聞いた。
『おそらくはテリトリーだろう。アイツはあの中で生活しているんだ。余程怒らせない限りテリトリーの外に出ることはなさそうだな』
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