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第三部 トゥー・ワールド・ウォーズ
帝国の終焉と王国の繁栄と
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魔法が破られ、息も絶えかけのエドワードをヴィトはただ見つめていた。
その目には軽蔑も、哀れみも何も込められていない、ただ見ている。それだけの目。
今のエドワードには、その目が彼なりの情けなのだろうと考えた。
「ふふ、お前は変わった男だよ、余をここまで追い詰めたというのに、殺すどころか、余の息が……絶えるまで待ってくれるとはな……」
エドワードは荒い息を吐きながらも、ヴィトをに何かするのを頼むような目を向けている。
そんな時だった。
「うん……朝か……綺麗だな」
ヴィトは太陽が昇ってくる様子を眺めながら、素直な感想を呟く。
「ふふ、綺麗だろ?それに余の国を見たことがあったか?」
ヴィトはそのエドワードの言葉に首を振った。
「そうか……見たことがないのならば、残念だが、余の祖先が帝国の玉座に座った時には、余の国には何もなかった。辺り一面原っぱだった。或いは田んぼしかないような場所だったんだ。それがどうだ?今では五大大国の一つとして君臨する事になった……その功績は余と余の先祖からの賜り物だ。感謝するがよい……」
ヴィトは魔法が消え、枯れ木ばかりとなった森は、今のエドワードの心情を表しているのだろうと感じた。
(奴はフランソワに侵略を仕掛ける前までは何でも持っていたに違いない、だけれど……)
ヴィトはエドワードの魔法で燃えてしまった木を見つめる。
(侵攻してからは、何もかも失ってしまったんだ……異世界での部下もこちらの世界で手に入れた領土も、皇帝の地位も……)
ヴィトはエドワードに同情する気などさらさらなかったが、少し彼を哀れな人間に思えたのも事実であった。
「お前は……あの小物とも乱暴な男とも、妄想に取り憑かれたあの男とも違う……お前がもし、その忠誠心をマリアではなく余に向けていてくれたら、フランソワ王国はおろか、五大大国の全てを……いや、エルフの森をも侵略し、いずれは世界の全てを手に入れられたかもしれんのに……」
エドワードは残念そうに森の奥を見つめていた。
「……この森を越えた先を見るのは、幼い頃からの余の夢だった……森のエルフたちが住む先には、何がいるのだろう?どんな人や生き物や国があるのか……それを見たかった……」
エドワードは自慢のスーツを血や泥や傷で汚しながらも、ここだけは綺麗にしておきたいとネクタイだけは綺麗なままである。
「気に入ったのかそれ?」
ヴィトの問いかけにエドワードは口元を緩める。
「勿論さ、これはいずれ余がお前たちの世界を掌握した暁には、これでお前たちの国の国民たちを安心させるつもりだった……」
エドワードはそれだけ言うと、残念そうに俯く。
「そうか……残念だったな、お前はルカではなく、カヴァリエーレを選ぶべきだった。マリアがオレたちの元に振ってくる前までなら、オレらはそうしていたかもしれん」
ヴィトの言葉が嬉しかったのか、エドワードは満面の笑みを向けた。
「ふふふ、そういえば、お前は何か悪夢を見るか?最近だ……」
「……城と国が燃え、人々が逃げ惑う夢、それから、オレの弟分だったポーリーが遠く離れた異国で死んでしまう夢だ。勝手な話かもしれんが、オレはポーリーや他の大切な人には死んで欲しくはなかった……」
ヴィトは空を見上げながら呟く。
「そうか、余はだいぶ前に死んだ弟のヨークの事を思い出す。奴はアーサーの時代に騎士団と戦闘になり、戦死した。余は悔いたよ、アイツを生かせなかった事をな……その時のアイツがいつも余の夢に出るのだ。ふっ、困った奴……」
ここまで来たところで、エドワードは激しく咳き込む。
「ふっ~ふっ~どうやら、余の命もここまでらしい、次の帝国の皇帝には、お前がなるといいさ、ヴィト……」
エドワードはそれだけ呟くと、満足そうに死んでいった。
「次の皇帝はオレか……そんなのどうでもいいさ、お前は死んでプイスの死を償った。それだけでオレの気は済んだんだ。王位まで奪うつもりは更々ねえよ」
ヴィトは仰向けにまるで眠るように満足そうに死んでいるエドワードに向かって言った。
ヴィトは浮遊魔法を使い、マリアが捕らえられていた飛行艇に戻る。
すると……。
「キミが、ヴィトかね?」
耳をとんがらせた人間そっくりの異形の生き物が話しかけてきたのだ。
ヴィトは警戒し、鞘にしまった剣を左手に持ち、ポケットから拳銃を取り出し、男に向ける。
「そうだが、お前たちは?」
「これは失礼、我々はこの森の王国の国王陛下から、エドワード皇帝陛下に派遣された兵隊だよ、アンタを次のギシュタルリア帝国の皇帝だと見越し、アンタに話がある」
ヴィトはそれを聞くなり、拳銃をポケットにしまい直す。
「うん、分かってくれればいい、それで話はね……」
どうも勿体ぶっているなとヴィトは苦笑した。
「我々の国と同盟を結んで欲しいのだよ、主従関係の同盟ではない、対等な立場に立っての同盟さ……我らが王もキミが帝国の皇帝になれば、さぞかしお喜びになるだろうしね」
「オレが現状に満足し、お前らの申し出を突っぱねたら?」
「その時は、我々は再度キミの方から接近したいと申し出るまでは何も言わない……だが、あの森を通り抜けようとしたり、我々の国を滅ぼそうとするのなら……」
ここで、エルフの隊長の顔が深刻な顔に変わる。
「容赦はしない……それだけを伝えておこう」
それだけ言い終えると、エルフの隊長は他の兵士に呼びかけ、それから森へと帰って行く。
「終わったな……」
ヴィトは森に帰って行くエルフたちを見送りながら、マリアが捕らえられていた船室に向かう。
「マリア !」
「ヴィト !」
二人は狭い船内で身を寄せ合う。
「終わったのね、全て……」
マリアは安堵の涙を流していた。
「勿論さ、エドワードは死に、ギシュタルリア帝国はオレたちのものになった……」
「もう敵はいないのね……」
「そうだ。だけど、オレはキミをこうやって抱きしめる事はできるんだぜ」
ヴィトはマリアに更に抱擁を求める。
「ずっとこうしていられていられたら、いいのに……」
二人が抱き合っている時間は永遠に感じられた。
その目には軽蔑も、哀れみも何も込められていない、ただ見ている。それだけの目。
今のエドワードには、その目が彼なりの情けなのだろうと考えた。
「ふふ、お前は変わった男だよ、余をここまで追い詰めたというのに、殺すどころか、余の息が……絶えるまで待ってくれるとはな……」
エドワードは荒い息を吐きながらも、ヴィトをに何かするのを頼むような目を向けている。
そんな時だった。
「うん……朝か……綺麗だな」
ヴィトは太陽が昇ってくる様子を眺めながら、素直な感想を呟く。
「ふふ、綺麗だろ?それに余の国を見たことがあったか?」
ヴィトはそのエドワードの言葉に首を振った。
「そうか……見たことがないのならば、残念だが、余の祖先が帝国の玉座に座った時には、余の国には何もなかった。辺り一面原っぱだった。或いは田んぼしかないような場所だったんだ。それがどうだ?今では五大大国の一つとして君臨する事になった……その功績は余と余の先祖からの賜り物だ。感謝するがよい……」
ヴィトは魔法が消え、枯れ木ばかりとなった森は、今のエドワードの心情を表しているのだろうと感じた。
(奴はフランソワに侵略を仕掛ける前までは何でも持っていたに違いない、だけれど……)
ヴィトはエドワードの魔法で燃えてしまった木を見つめる。
(侵攻してからは、何もかも失ってしまったんだ……異世界での部下もこちらの世界で手に入れた領土も、皇帝の地位も……)
ヴィトはエドワードに同情する気などさらさらなかったが、少し彼を哀れな人間に思えたのも事実であった。
「お前は……あの小物とも乱暴な男とも、妄想に取り憑かれたあの男とも違う……お前がもし、その忠誠心をマリアではなく余に向けていてくれたら、フランソワ王国はおろか、五大大国の全てを……いや、エルフの森をも侵略し、いずれは世界の全てを手に入れられたかもしれんのに……」
エドワードは残念そうに森の奥を見つめていた。
「……この森を越えた先を見るのは、幼い頃からの余の夢だった……森のエルフたちが住む先には、何がいるのだろう?どんな人や生き物や国があるのか……それを見たかった……」
エドワードは自慢のスーツを血や泥や傷で汚しながらも、ここだけは綺麗にしておきたいとネクタイだけは綺麗なままである。
「気に入ったのかそれ?」
ヴィトの問いかけにエドワードは口元を緩める。
「勿論さ、これはいずれ余がお前たちの世界を掌握した暁には、これでお前たちの国の国民たちを安心させるつもりだった……」
エドワードはそれだけ言うと、残念そうに俯く。
「そうか……残念だったな、お前はルカではなく、カヴァリエーレを選ぶべきだった。マリアがオレたちの元に振ってくる前までなら、オレらはそうしていたかもしれん」
ヴィトの言葉が嬉しかったのか、エドワードは満面の笑みを向けた。
「ふふふ、そういえば、お前は何か悪夢を見るか?最近だ……」
「……城と国が燃え、人々が逃げ惑う夢、それから、オレの弟分だったポーリーが遠く離れた異国で死んでしまう夢だ。勝手な話かもしれんが、オレはポーリーや他の大切な人には死んで欲しくはなかった……」
ヴィトは空を見上げながら呟く。
「そうか、余はだいぶ前に死んだ弟のヨークの事を思い出す。奴はアーサーの時代に騎士団と戦闘になり、戦死した。余は悔いたよ、アイツを生かせなかった事をな……その時のアイツがいつも余の夢に出るのだ。ふっ、困った奴……」
ここまで来たところで、エドワードは激しく咳き込む。
「ふっ~ふっ~どうやら、余の命もここまでらしい、次の帝国の皇帝には、お前がなるといいさ、ヴィト……」
エドワードはそれだけ呟くと、満足そうに死んでいった。
「次の皇帝はオレか……そんなのどうでもいいさ、お前は死んでプイスの死を償った。それだけでオレの気は済んだんだ。王位まで奪うつもりは更々ねえよ」
ヴィトは仰向けにまるで眠るように満足そうに死んでいるエドワードに向かって言った。
ヴィトは浮遊魔法を使い、マリアが捕らえられていた飛行艇に戻る。
すると……。
「キミが、ヴィトかね?」
耳をとんがらせた人間そっくりの異形の生き物が話しかけてきたのだ。
ヴィトは警戒し、鞘にしまった剣を左手に持ち、ポケットから拳銃を取り出し、男に向ける。
「そうだが、お前たちは?」
「これは失礼、我々はこの森の王国の国王陛下から、エドワード皇帝陛下に派遣された兵隊だよ、アンタを次のギシュタルリア帝国の皇帝だと見越し、アンタに話がある」
ヴィトはそれを聞くなり、拳銃をポケットにしまい直す。
「うん、分かってくれればいい、それで話はね……」
どうも勿体ぶっているなとヴィトは苦笑した。
「我々の国と同盟を結んで欲しいのだよ、主従関係の同盟ではない、対等な立場に立っての同盟さ……我らが王もキミが帝国の皇帝になれば、さぞかしお喜びになるだろうしね」
「オレが現状に満足し、お前らの申し出を突っぱねたら?」
「その時は、我々は再度キミの方から接近したいと申し出るまでは何も言わない……だが、あの森を通り抜けようとしたり、我々の国を滅ぼそうとするのなら……」
ここで、エルフの隊長の顔が深刻な顔に変わる。
「容赦はしない……それだけを伝えておこう」
それだけ言い終えると、エルフの隊長は他の兵士に呼びかけ、それから森へと帰って行く。
「終わったな……」
ヴィトは森に帰って行くエルフたちを見送りながら、マリアが捕らえられていた船室に向かう。
「マリア !」
「ヴィト !」
二人は狭い船内で身を寄せ合う。
「終わったのね、全て……」
マリアは安堵の涙を流していた。
「勿論さ、エドワードは死に、ギシュタルリア帝国はオレたちのものになった……」
「もう敵はいないのね……」
「そうだ。だけど、オレはキミをこうやって抱きしめる事はできるんだぜ」
ヴィトはマリアに更に抱擁を求める。
「ずっとこうしていられていられたら、いいのに……」
二人が抱き合っている時間は永遠に感じられた。
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