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第三部 トゥー・ワールド・ウォーズ
二大国大戦ーその③
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ヴィトは歯で何万匹もの苦虫を握り潰しながら、自分の目の前を覆う水流を眺めていた。
(コイツをどうするのかが当面の問題だな、とにかく急がなけれならないのに……)
ヴィトは自分の進行を阻んでいる水流が腹ただしかったが、水流を打開する策が思い浮かばないなためにどうすればいいのか自分でも途方に暮れている。
(参ったな、アイツの魔法は強力だぜ、何とか打開策はないものか……)
ヴィトがその時に考えた結論はたった一つ。
(ヘンプの野郎は回復魔法を持っていた……だから、あの作戦は防がれてしまった。だけど、一般の兵士相手にあの作戦を使ったら?恐らく奴に回復魔法を使えるとは到底思えない、今こそヘンプに使った作戦を使う時だッ!作戦名は……)
ヴィトは雷の球を即席で作ると同時にいい作戦名を考えつく。
(サンダーボール作戦ッ!お前はオレの雷で焼け死にな……)
ヴィトは魔法を水流に放つと同時に一旦剣を離した後に一気に雷の球を水流の中に投げ込む。
「なっ、オレの水流に……雷だとォォォォォォォォォ~!」
男は電気の流れる水に当たりモロに雷の電気の直撃を受けてしまう。
「やれやれ……お前の弱点は自分のその魔法銃に頼り過ぎたことかな」
ヴィトは緩んでいた中折れ帽を軽く叩いきながら呟く。
「ヴィト !お疲れ様 !」
ルーシーは戦闘が終わると同時にヴィトに抱きついた。
「おっと、キミも大変だっただろう?こっちの世界に来た瞬間にこんな戦いに巻き込まれてしまって……」
「とんでもないわ !あなたも大変だったでしょう?今日は戦い続きで疲れているでしょうに……」
ヴィトはその問いに首を横に振る。
「いいや、そんな事はないさ、今日だけで我が国の二大マフィア組織のうちの一つを潰し、史上最大規模の新興宗教団体の教祖を倒し、次にこの世界で一番の帝国を倒せるんだ。別にオレは辛くも何ともないさ」
ヴィトはそうは言ったものの、疲れていたのか、ふらっとその場に倒れかける。
「おっと……やっぱり疲れているわ、ここは城に近い場所の筈だから、もう少しで城下町よ、頑張って歩きましょう」
「だな、さっきはあんな強がった事を言ったが、オレも疲れが溜まってきたらしい」
ヴィトはルーシーの肩を借りてぼんやりと見える城の方向へと歩いていく。
ジムとジョージはヘンプを逮捕し、ニューホーランドのテレビ局へと連れていく。
「しかし、容疑者を捕まえたのに、連れていく場所が、警察署ではなくテレビ局とはねぇ~こんな例は初めてだぜ」
ジョージはパトカーの後部座席で正気を失ったヘンプを見つめながら呟く。
「しょうがないよ、今回はそれこそアメリカが滅びるかもしれない程の大暴動に発展してるんだぜ、ショートアイランド・ビーチの暴動が収まったとしても、他の地域や他の街では暴動が続いたままなんだぜ、それを収めるためにオレたちがヘンプを逮捕した事を伝えなくちゃあならないんだよ」
ジムの言葉にジョージはゆっくりとと微笑む。
「だよな、ヘンプを捕らえたとなれば、世界審判教も終わりだよ」
ジョージは一息つくためなのか、懐からタバコを取り出す。
「おいおい、狭い車内でタバコはやめてくれよ、オレはタバコの煙が無理でさぁ~」
ジムの言葉にジョージはタバコを懐に仕舞い直す。
「それよりもだね、私はキミの経歴が気になるよ、キミはどこの出身なんだい?キミの出身の街を聞いてなかったから……」
ジムはテレビ局に着くまでの雑談のつもりなのか、雄弁に喋り立てる。
「そうだな、オレの出身はイタリアのシチリアだよ、オレの地元はマフィアに支配されててな、ムッソリーニのお陰でマフィアどもは監獄にぶち込まれてたんだが、連合国のアホどもが"ファシストに捕らえられた奴は皆被害者"とかいうバカな考えのためにウチの村を支配していたマフィアのボスと手下を釈放しやがった……」
ジムの拳はプルプルと震えていた。
「それから、アイツらは村に戻った後は前と同じように圧政を始めやがった !法律を使って土地を開墾しようとした親父は殺され、お袋はアイツらに連れ去られた。オレはマフィアを憎んだ……だから、マフィアを取り締まるための警察に入ったんだ」
ジョージは後部座席に体をドップリと預けながら言った。
「それで、そのボスはどうしたんだい?」
「多分まだオレの村を支配してるぜ、いずれ地獄に落とせる時がくれば……」
そこでヘンプが口を挟む。
「恐らく彼は彼らの手にかかって地獄に落ちるだろう。私が祈っておくよ、我々の神は法律や海をも超えるのだよ……」
ジョージは祈るように手を合わせているヘンプの手をはたき落とす。
「お前は黙れよ、それよりもテレビ局にはまだ着かないのかい?」
ジョージの言葉にジムは正面のガラスから見える電波塔を指差す。
「あれだよ、早くヘンプの野郎に喋らせるぜ」
ジョージはテレビ局の人にヘンプを捕らえた事を伝えると、テレビ局の人は慌てて一つのスタジオを貸してくれた。
ジムは慌てて用意を整えると、テレビの前の視聴者たちに向かってヘンプ逮捕の旨を伝える。
「皆さん !ニューホーランドのジム・マーチングです !本来は財務省からとある目的のために派遣された人間ですが、今回の大暴動のためにやむを得ずに逮捕に協力しました。健全なる市民の皆さん、もう安心です !世界審判教は教祖ライター・ヘンプの逮捕により終わりを告げたのです !」
続いてジムはその証拠を見せるためにジョージにヘンプを連れてくるように言った。
次にジョージに手錠付きで連れてこられているヘンプの姿を視聴者は目撃した。
「そして、世界審判教の教徒の皆さん !あなた方の教祖は我々に捕らえられました !抵抗を辞めなさい !」
こうして深夜の緊急特番は終了した。
「嘘だッ!ゴッドーゴールが逮捕されたなんて !これは国家の捏造に決まっている !」
ビレジを始めとした一部の信徒は引き続き抵抗したものの、殆どの信徒や暴徒は抵抗を辞めて大人しくなった。
こうして、表の世界の危機は立ち去った。
(コイツをどうするのかが当面の問題だな、とにかく急がなけれならないのに……)
ヴィトは自分の進行を阻んでいる水流が腹ただしかったが、水流を打開する策が思い浮かばないなためにどうすればいいのか自分でも途方に暮れている。
(参ったな、アイツの魔法は強力だぜ、何とか打開策はないものか……)
ヴィトがその時に考えた結論はたった一つ。
(ヘンプの野郎は回復魔法を持っていた……だから、あの作戦は防がれてしまった。だけど、一般の兵士相手にあの作戦を使ったら?恐らく奴に回復魔法を使えるとは到底思えない、今こそヘンプに使った作戦を使う時だッ!作戦名は……)
ヴィトは雷の球を即席で作ると同時にいい作戦名を考えつく。
(サンダーボール作戦ッ!お前はオレの雷で焼け死にな……)
ヴィトは魔法を水流に放つと同時に一旦剣を離した後に一気に雷の球を水流の中に投げ込む。
「なっ、オレの水流に……雷だとォォォォォォォォォ~!」
男は電気の流れる水に当たりモロに雷の電気の直撃を受けてしまう。
「やれやれ……お前の弱点は自分のその魔法銃に頼り過ぎたことかな」
ヴィトは緩んでいた中折れ帽を軽く叩いきながら呟く。
「ヴィト !お疲れ様 !」
ルーシーは戦闘が終わると同時にヴィトに抱きついた。
「おっと、キミも大変だっただろう?こっちの世界に来た瞬間にこんな戦いに巻き込まれてしまって……」
「とんでもないわ !あなたも大変だったでしょう?今日は戦い続きで疲れているでしょうに……」
ヴィトはその問いに首を横に振る。
「いいや、そんな事はないさ、今日だけで我が国の二大マフィア組織のうちの一つを潰し、史上最大規模の新興宗教団体の教祖を倒し、次にこの世界で一番の帝国を倒せるんだ。別にオレは辛くも何ともないさ」
ヴィトはそうは言ったものの、疲れていたのか、ふらっとその場に倒れかける。
「おっと……やっぱり疲れているわ、ここは城に近い場所の筈だから、もう少しで城下町よ、頑張って歩きましょう」
「だな、さっきはあんな強がった事を言ったが、オレも疲れが溜まってきたらしい」
ヴィトはルーシーの肩を借りてぼんやりと見える城の方向へと歩いていく。
ジムとジョージはヘンプを逮捕し、ニューホーランドのテレビ局へと連れていく。
「しかし、容疑者を捕まえたのに、連れていく場所が、警察署ではなくテレビ局とはねぇ~こんな例は初めてだぜ」
ジョージはパトカーの後部座席で正気を失ったヘンプを見つめながら呟く。
「しょうがないよ、今回はそれこそアメリカが滅びるかもしれない程の大暴動に発展してるんだぜ、ショートアイランド・ビーチの暴動が収まったとしても、他の地域や他の街では暴動が続いたままなんだぜ、それを収めるためにオレたちがヘンプを逮捕した事を伝えなくちゃあならないんだよ」
ジムの言葉にジョージはゆっくりとと微笑む。
「だよな、ヘンプを捕らえたとなれば、世界審判教も終わりだよ」
ジョージは一息つくためなのか、懐からタバコを取り出す。
「おいおい、狭い車内でタバコはやめてくれよ、オレはタバコの煙が無理でさぁ~」
ジムの言葉にジョージはタバコを懐に仕舞い直す。
「それよりもだね、私はキミの経歴が気になるよ、キミはどこの出身なんだい?キミの出身の街を聞いてなかったから……」
ジムはテレビ局に着くまでの雑談のつもりなのか、雄弁に喋り立てる。
「そうだな、オレの出身はイタリアのシチリアだよ、オレの地元はマフィアに支配されててな、ムッソリーニのお陰でマフィアどもは監獄にぶち込まれてたんだが、連合国のアホどもが"ファシストに捕らえられた奴は皆被害者"とかいうバカな考えのためにウチの村を支配していたマフィアのボスと手下を釈放しやがった……」
ジムの拳はプルプルと震えていた。
「それから、アイツらは村に戻った後は前と同じように圧政を始めやがった !法律を使って土地を開墾しようとした親父は殺され、お袋はアイツらに連れ去られた。オレはマフィアを憎んだ……だから、マフィアを取り締まるための警察に入ったんだ」
ジョージは後部座席に体をドップリと預けながら言った。
「それで、そのボスはどうしたんだい?」
「多分まだオレの村を支配してるぜ、いずれ地獄に落とせる時がくれば……」
そこでヘンプが口を挟む。
「恐らく彼は彼らの手にかかって地獄に落ちるだろう。私が祈っておくよ、我々の神は法律や海をも超えるのだよ……」
ジョージは祈るように手を合わせているヘンプの手をはたき落とす。
「お前は黙れよ、それよりもテレビ局にはまだ着かないのかい?」
ジョージの言葉にジムは正面のガラスから見える電波塔を指差す。
「あれだよ、早くヘンプの野郎に喋らせるぜ」
ジョージはテレビ局の人にヘンプを捕らえた事を伝えると、テレビ局の人は慌てて一つのスタジオを貸してくれた。
ジムは慌てて用意を整えると、テレビの前の視聴者たちに向かってヘンプ逮捕の旨を伝える。
「皆さん !ニューホーランドのジム・マーチングです !本来は財務省からとある目的のために派遣された人間ですが、今回の大暴動のためにやむを得ずに逮捕に協力しました。健全なる市民の皆さん、もう安心です !世界審判教は教祖ライター・ヘンプの逮捕により終わりを告げたのです !」
続いてジムはその証拠を見せるためにジョージにヘンプを連れてくるように言った。
次にジョージに手錠付きで連れてこられているヘンプの姿を視聴者は目撃した。
「そして、世界審判教の教徒の皆さん !あなた方の教祖は我々に捕らえられました !抵抗を辞めなさい !」
こうして深夜の緊急特番は終了した。
「嘘だッ!ゴッドーゴールが逮捕されたなんて !これは国家の捏造に決まっている !」
ビレジを始めとした一部の信徒は引き続き抵抗したものの、殆どの信徒や暴徒は抵抗を辞めて大人しくなった。
こうして、表の世界の危機は立ち去った。
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