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第二部 王国奪還
サウス・スターアイランド事変ーその11
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ヴィトはマリアと共に階段を駆け上がっていく。
「なぁ、マリア !キミはこの要塞に入った事があるのかい?」
ヴィトの問いかけにマリアは首を振らないという消極的な方法で肯定した。
「誰と一緒に入ったの?」
「父さんよ……」
マリアは亡き父を思い出したのか、目に涙を浮かべていた。
「そうか……」
ヴィトはそれ以上は何も言えなかった。
「ねぇ、前にあなたのお父さんは事故で死んだと言ったわよね?あたしにはそれが信じられないの……あの時のあなたの目、あたしを見る時に少しだけ目を逸らしていたから……」
ヴィトは彼女の心を痛めないようにと父親の死の理由を変えたのだが、ここまできて嘘をつく訳にもいかない。ヴィトは正直な理由を話した。
「実を言うとね、オレの父親は兵士だったんだ。第二次世界大戦で戦死したんだ……ドイツとの戦争でな……」
ヴィトは視線を床に落とす。
「そうだったの……」
マリアはヴィトの何も言わずに代わりにヴィトの手を握った。
「大丈夫よ、そして辛い事を教えてくれてありがとう。あたしに本当の事を教えてくれて……」
ヴィトはマリアの気遣いが嬉しかった。だから、思いっきり……。
「ヴ、ヴィト !」
ヴィトはマリアの体を抱きしめたのだ。我に返ったヴィトはマリアから体を離す。
「すまない、不快だっただろ?」
「いいえ、あめりか式のやり方なんでしょ?あたしは気にしていないわよ」
マリアはそう言ったが、ヴィトは少しだけ申し訳なさがあった。
「本当にすまない、それよりも……」
ヴィトは辺りを見渡す。
「ここらしいな、王様専用の部屋は……」
ヴィトはドラゴンの中にある要塞にある三階の中の豪華な金の扉の前に立つ。
「いよいよだ。キミの従兄弟と会うのは、マリア……覚悟はできているかい?」
「当たり前よ !エリザベスとはあたしが決着をつけるの !誰にも邪魔させないわ !」
マリアの覚悟の強さをヴィトは改めて思い知らされた。
やはり、彼女こそが、王国の女王に相応しい。そう思っていた時だった。
要塞がグラグラと揺れたのだ。
「何が起きたんだッ!」
「フォードラゴンが動いたのよ !恐らくエリザベスの指示だわ !」
その言葉にヴィトは答えずに無言でコートの下から、一度は締まっていた剣を引き抜く。
「気にする事はないさ、戦場が揺れているくらいの事だよ」
ヴィトはこの状況を恐れてはいないようだ。
「とにかく、中へと入ってみよう……現状はエリザベスのみがこの中に隠れていると考えた方がいい」
ヴィトは金の扉を蹴ると、剣を構えながら中へと入る。
「動くなッ!無駄な抵抗はやめるんだなッ!エリザベス・ド・フランソワ !」
ヴィトのその言葉が部屋の中に響き渡るのと同時にエリザベスの笑い声が響き渡った。
「オホホホホホホ~!待っていたわよ、ヴィトにエリザベス……さぁ決着をつけましょうか?どちらがフランソワ王国を統治するのに相応しいのかを……」
エリザベスは部屋の壁に飾ってあったレイピアを一本手に取る。
「それで、決着をつけるつもりなのか?」
ヴィトは怪訝そうな表情を浮かべた。
「いいえ、違うわよ、レイピアってサーベルやタガーのような、剣に比べると細いでしょ?だから、魔法を放つのにも丁度いい剣になるのよ」
そう言うと、エリザベスはレイピアに雷の球をくっつける。
そして、レイピアから雷の球が放たれる。
「危ないッ!」
ヴィトの声にマリアとヴィトは分散し、雷の球を避けた。雷の球は金の扉に当たり、球はブルブルと震えた後に小さな爆発を起こした。
「危なかったわ !あれが当たっていたら、あたし達……」
マリアは顔を青ざめる。
「その通りさ、黒焦げになっていたな」
ヴィトは金が取れた扉の後を見ながら、呟いた。
「惜しかったわね、雷魔法はあたしの大得意なのよ、マリア !あんたと同様にね !」
エリザベスは自慢の金髪をかき分けながら言った。
「それからね、あたしに提案があるのよ……あんたとあたしで手を組まないかしら?」
マリアは訳が分からなかった。そのために彼女にもう一度聞き返したくらいだ。
だが、彼女の返答は……。
「もう一度だけ言うわ、あたしと手を組みましょうよ !フランソワ王国を二人で支配するのよ、その後でギシュタルリアもわたし達の手に委ねましょう !わたし達にはそうする資格があるわ !」
エリザベスはマリアに手を指し伸ばそうとしたが、マリアはエリザベスに杖を向ける。
「いやよ、ヴィトやルーシーや騎士団やわたしの王国の国民を裏切るのだけは、絶対に嫌なのよッ!」
それを聞くと、エリザベスは再びオホホホと笑い出す。
「そうだわ、いい事を教えてあげましょうか?マリア……こいつらはね、盗賊や山賊や海賊と同類なのよ !」
エリザベスはそう言うと、ヴィトを指差す。
「どういう事なの!?」
「あなた何も知らないのね !あたしが組んでた、無礼な平民もこいつらも同類の悪党どもなのよ !!」
エリザベスは勝利を確信した。マリアの顔色がだんだんと悪くなっていくのが見えた。
「効いてるみたいね、あんたの仲間はみんな、ゲスで野蛮な世の中のクズ共
なのよ !!」
エリザベスは更にヴィトがとんでもない悪党である事を示すために普段は使わない、汚い言葉まで使う。
もはや、彼女に女王としてのプライドなどなかった。さっきのホテルのクローゼットに隠れて震えているルイがそれを聞けば、ショックで倒れたくらいの汚い言葉……。
だが、今のエリザベスには前の自分の生活を取り戻す。この一点のみだった。
マリアを仲間に迎えいるというのも嘘だ。エドワードに会った後に彼女を売る計画だった。
そうすれば、自分はギシュタルリアと軍事同盟を結び、仮に民衆が反乱を起こしたとしても鎮圧できる武力を得られる。
そのためには、ヴィトやカヴァリエーレ・ファミリーが邪魔だった。
「本当なの?」
マリアは不安そうな目で確かめる。
「本当さ」
ヴィトは即答したが、すぐにマリアの方に向き直り、話を続けた。
「でもな、おれ達は確かに一般の人からすれば、悪党かもしれん……だけどな、お前を守りたい気持ちは本当だし、何よりあいつのいう盗賊や山賊みたいに一般の人に害も加えないし、麻薬も売らない、そんなに悪い組織じゃあないし、悪い騎士団ではないよ、だから……」
そして、ヴィトは息を大きく吸った後にマリアの肩に手を置く。
「おれを信じてくれッ!マリアッ!」
ヴィトのその言葉を聞くと、マリアは信じるしかない。その時のヴィトの瞳は純真そのものだったから……。
「騙されちゃダメよ !あんたはその男に騙されてるのよ !何より従兄弟同士でしょ?従兄弟とそんな小汚い悪党の平民……どっちを信じるの!?」
マリアはそれを聞くと、エリザベスに杖を向けた。
「まっ……マリア !!」
「悪いけど、あんたの言っている事は信じられないわッ!」
マリアは杖から火炎魔法を放つ。
「なぁ、マリア !キミはこの要塞に入った事があるのかい?」
ヴィトの問いかけにマリアは首を振らないという消極的な方法で肯定した。
「誰と一緒に入ったの?」
「父さんよ……」
マリアは亡き父を思い出したのか、目に涙を浮かべていた。
「そうか……」
ヴィトはそれ以上は何も言えなかった。
「ねぇ、前にあなたのお父さんは事故で死んだと言ったわよね?あたしにはそれが信じられないの……あの時のあなたの目、あたしを見る時に少しだけ目を逸らしていたから……」
ヴィトは彼女の心を痛めないようにと父親の死の理由を変えたのだが、ここまできて嘘をつく訳にもいかない。ヴィトは正直な理由を話した。
「実を言うとね、オレの父親は兵士だったんだ。第二次世界大戦で戦死したんだ……ドイツとの戦争でな……」
ヴィトは視線を床に落とす。
「そうだったの……」
マリアはヴィトの何も言わずに代わりにヴィトの手を握った。
「大丈夫よ、そして辛い事を教えてくれてありがとう。あたしに本当の事を教えてくれて……」
ヴィトはマリアの気遣いが嬉しかった。だから、思いっきり……。
「ヴ、ヴィト !」
ヴィトはマリアの体を抱きしめたのだ。我に返ったヴィトはマリアから体を離す。
「すまない、不快だっただろ?」
「いいえ、あめりか式のやり方なんでしょ?あたしは気にしていないわよ」
マリアはそう言ったが、ヴィトは少しだけ申し訳なさがあった。
「本当にすまない、それよりも……」
ヴィトは辺りを見渡す。
「ここらしいな、王様専用の部屋は……」
ヴィトはドラゴンの中にある要塞にある三階の中の豪華な金の扉の前に立つ。
「いよいよだ。キミの従兄弟と会うのは、マリア……覚悟はできているかい?」
「当たり前よ !エリザベスとはあたしが決着をつけるの !誰にも邪魔させないわ !」
マリアの覚悟の強さをヴィトは改めて思い知らされた。
やはり、彼女こそが、王国の女王に相応しい。そう思っていた時だった。
要塞がグラグラと揺れたのだ。
「何が起きたんだッ!」
「フォードラゴンが動いたのよ !恐らくエリザベスの指示だわ !」
その言葉にヴィトは答えずに無言でコートの下から、一度は締まっていた剣を引き抜く。
「気にする事はないさ、戦場が揺れているくらいの事だよ」
ヴィトはこの状況を恐れてはいないようだ。
「とにかく、中へと入ってみよう……現状はエリザベスのみがこの中に隠れていると考えた方がいい」
ヴィトは金の扉を蹴ると、剣を構えながら中へと入る。
「動くなッ!無駄な抵抗はやめるんだなッ!エリザベス・ド・フランソワ !」
ヴィトのその言葉が部屋の中に響き渡るのと同時にエリザベスの笑い声が響き渡った。
「オホホホホホホ~!待っていたわよ、ヴィトにエリザベス……さぁ決着をつけましょうか?どちらがフランソワ王国を統治するのに相応しいのかを……」
エリザベスは部屋の壁に飾ってあったレイピアを一本手に取る。
「それで、決着をつけるつもりなのか?」
ヴィトは怪訝そうな表情を浮かべた。
「いいえ、違うわよ、レイピアってサーベルやタガーのような、剣に比べると細いでしょ?だから、魔法を放つのにも丁度いい剣になるのよ」
そう言うと、エリザベスはレイピアに雷の球をくっつける。
そして、レイピアから雷の球が放たれる。
「危ないッ!」
ヴィトの声にマリアとヴィトは分散し、雷の球を避けた。雷の球は金の扉に当たり、球はブルブルと震えた後に小さな爆発を起こした。
「危なかったわ !あれが当たっていたら、あたし達……」
マリアは顔を青ざめる。
「その通りさ、黒焦げになっていたな」
ヴィトは金が取れた扉の後を見ながら、呟いた。
「惜しかったわね、雷魔法はあたしの大得意なのよ、マリア !あんたと同様にね !」
エリザベスは自慢の金髪をかき分けながら言った。
「それからね、あたしに提案があるのよ……あんたとあたしで手を組まないかしら?」
マリアは訳が分からなかった。そのために彼女にもう一度聞き返したくらいだ。
だが、彼女の返答は……。
「もう一度だけ言うわ、あたしと手を組みましょうよ !フランソワ王国を二人で支配するのよ、その後でギシュタルリアもわたし達の手に委ねましょう !わたし達にはそうする資格があるわ !」
エリザベスはマリアに手を指し伸ばそうとしたが、マリアはエリザベスに杖を向ける。
「いやよ、ヴィトやルーシーや騎士団やわたしの王国の国民を裏切るのだけは、絶対に嫌なのよッ!」
それを聞くと、エリザベスは再びオホホホと笑い出す。
「そうだわ、いい事を教えてあげましょうか?マリア……こいつらはね、盗賊や山賊や海賊と同類なのよ !」
エリザベスはそう言うと、ヴィトを指差す。
「どういう事なの!?」
「あなた何も知らないのね !あたしが組んでた、無礼な平民もこいつらも同類の悪党どもなのよ !!」
エリザベスは勝利を確信した。マリアの顔色がだんだんと悪くなっていくのが見えた。
「効いてるみたいね、あんたの仲間はみんな、ゲスで野蛮な世の中のクズ共
なのよ !!」
エリザベスは更にヴィトがとんでもない悪党である事を示すために普段は使わない、汚い言葉まで使う。
もはや、彼女に女王としてのプライドなどなかった。さっきのホテルのクローゼットに隠れて震えているルイがそれを聞けば、ショックで倒れたくらいの汚い言葉……。
だが、今のエリザベスには前の自分の生活を取り戻す。この一点のみだった。
マリアを仲間に迎えいるというのも嘘だ。エドワードに会った後に彼女を売る計画だった。
そうすれば、自分はギシュタルリアと軍事同盟を結び、仮に民衆が反乱を起こしたとしても鎮圧できる武力を得られる。
そのためには、ヴィトやカヴァリエーレ・ファミリーが邪魔だった。
「本当なの?」
マリアは不安そうな目で確かめる。
「本当さ」
ヴィトは即答したが、すぐにマリアの方に向き直り、話を続けた。
「でもな、おれ達は確かに一般の人からすれば、悪党かもしれん……だけどな、お前を守りたい気持ちは本当だし、何よりあいつのいう盗賊や山賊みたいに一般の人に害も加えないし、麻薬も売らない、そんなに悪い組織じゃあないし、悪い騎士団ではないよ、だから……」
そして、ヴィトは息を大きく吸った後にマリアの肩に手を置く。
「おれを信じてくれッ!マリアッ!」
ヴィトのその言葉を聞くと、マリアは信じるしかない。その時のヴィトの瞳は純真そのものだったから……。
「騙されちゃダメよ !あんたはその男に騙されてるのよ !何より従兄弟同士でしょ?従兄弟とそんな小汚い悪党の平民……どっちを信じるの!?」
マリアはそれを聞くと、エリザベスに杖を向けた。
「まっ……マリア !!」
「悪いけど、あんたの言っている事は信じられないわッ!」
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