68 / 133
第二部 王国奪還
ある朝の出来事
しおりを挟む
ルーシーは父が死んだ日のことを思い出すと、今でも胸が張り裂けそうだった。だから、ヴィトに全ての心境を暴露したのだ。
「すまない、辛い記憶を思い起こさせてしまったな……」
ヴィトは申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいわ、いつまでも引きずってはいられないし、今日あなたに聞いてもらっただけでも満足よ、おやすみなさいヴィト」
ルーシーは扉を閉める。そして、数秒後には扉から漏れていた電気の光が完全に消えたのを見届けた。
ヴィトは部屋に戻り、寝る前に本を読んでいた。先ほどマリアを慰める時に読んでいた恋愛小説ではない、おどろおどろしい怪奇小説であった。
内容はニンジン嫌いの男の子がニンジンを好きになるために神様にお願いすると、目の前の食べ物が全てニンジンに見え、そのうちに周りの食べ物のみならず、周りの人や物までも全てニンジンに見えてしまうという恐ろしい内容であった。
ヴィトはこの小説を読んでいるうちに眠くなり、やがて電気を消すのも忘れ、ウトウトしてしまう。
「ヴィト !起きて !!」
ヴィトは突然耳元で何かが破裂したのかと、驚いたが、ベッドの横には元気な様子のマリアが立っていた。
「あぁ……キミか、どうしたんだい?」
「どうしたんじゃないわよ !!」
マリアはひどくご立腹な様子であり、頰を膨らましている上に手を腰に当てていた。
「何時だと思ってるのよ !もう十二時よ !!」
マリアの言葉にヴィトは壁に掛かってある時計を見る。本当だ。時計の針は確実に十二時を示していた。どうりで腹が減るわけだ……。
「すまない、これから何か作るよ……」
「やれやれね、それよりもあなた礼拝とやらに行かなくていいの?」
マリアの質問にヴィトは思わず頭を抱えた。今日は日曜日だ。クリスチャンならば、日曜日は礼拝に参加するのが当然だった。
だが、寝過ごしてしまったものはしょうがない。
「今はテレビでも見る事にするよ、どうせもう終わっているだろうしな」
ヴィトは階段を降り、リビングのテレビの元へと向かう。テレビを付けると、お昼のニュースをやっていた。マリアはそのまま庭に出た。
「それでは今日のニュースです。昨晩カリフォルニア州ヒルバレーにおいて、宇宙人に楓の木を壊されたという男性に取材を行いました」
ここで、画面が変わり、いかにも農夫風の中年の男性がインタビューに答えている。
「あれは宇宙人だ……間違いねえ !おれは嘘なんか言わねえよ !まるでおとぎ話に出てくるドラゴンみてえなものに中世の絶対王政時代の王様だか、皇帝だか、そんな格好の奴が上に乗ってんだッ!確か奴はサウス・スターアイランドシティーを目指しているとか言っていたな……」
農夫は顎に手を当てて答えた。
「サウス・スターアイランドシティー?確か、噂ではかなり治安が悪いと評判の場所ですよね?どうしてそんな場所に宇宙人が?」
「さあな、地球侵略の下調べでもしてたんだろ」
農夫の男はインタビューアーの質問に半ば冗談めかして答えたが、インタビューアーの答えは冷淡なものであった。
「成る程……それがあなたの意見と?」
農夫の男はあまりにも冷静な男の態度にたじろぎながら答えた。
「うっ、確かにこれはオレの意見だけどさ……あんたももう少し乗ってくれれば……」
だが、男は無情にもインタビューを切り上げる。
「これで、朝のニュースを終わらせていただきます」
ヴィトはテレビを消し終えた瞬間にこの事件は異世界の件が関わっているのだろうと推測した。少なくとも農夫のドラゴンという言葉が彼をその考えに至らせるのに充分過ぎるほどであった。
「興味深い案件だがな……ワザワザ、サウス・スターアイランドまで足を運ぶほどのものではないと思うな……」
ヴィトのその言葉は正論だった。あの農夫の証言が本当かどうかは分からないし、仮にかつてのルカのスポンサーだった男が、サウス・スターアイランドに向かったとしても、既にボスが死に相談役もこちらに捕らえられているのに、何ができるのだろう。
トーマスには妹がいた筈だが、言っては何だが、彼女にマリアやルーシーのような器があるとはヴィトには考えにくい。
彼女が仮にマフィアの首領として適切に行動するのなら、兄を殺された報復であるデパートの襲撃の時にサウス・スターアイランドに監視に部下を残し、こちらに彼女が向かってきただろう。少なくともアールが単独でルーシーやカヴァリエーレ・ファミリーを倒すのは不可能なはずだ。彼の記録を調査せたが、彼は相談役には相応しくない器であった。彼の能力と言えば突撃とボスであるトーマスの言うことを聞くだけの男だったから。彼に単独で始末を任せるのは半ば不可能という事なのだ。彼女には見る目がないし、首領に最適とも言えない。
つまり、彼女に現在サウス・スターアイランドを手に入れるべく奮闘しているハリー率いるカヴァリエーレ・ファミリーの勢力を取り除くなど不可能に等しいだろう。
「現在も抗争が続いているのは、手紙や電話で伝わってくるが、戦況はこちらに有利な報告ばかりだ……ルーシーがハリーを抜擢したのも分かる。彼はまさに支部長に相応しいよ……」
ヴィトは朝飯といや、朝と昼の兼用食を準備しながら呟く。
「さてと、今朝の食事は目玉焼きとベーコンとパンかな……ミートローフも用意して……」
ヴィトはお盆に乗っている朝食に我ながら見事なメニューだと目を輝かせた。
「さてと、食うか……」
ヴィトは食事の前にお祈りをして、それからかぶりつく。美味いその一言だった。自分は料理人になれるかもしれない。結局は彼の自画自賛だったが、それだけ目の前の空腹の彼には美味しかったのだ。
「うん、このミートローフも絶品だ !」
ヴィトがミートローフをフォークとナイフを弄っていると、後ろから「帰ったわ」という言葉が聞こえた。
「ああ……ルーシーか、おはよう」
「おはよう、よく眠れたかしら?」
「勿論さ」
ヴィトはその声が別に嫌味も皮肉もなく言っているのに好感を持った。
「それで、ミサは済んだのかい?」
「ええ、今終わったわ……それよりもニュースは見たかしら?」
ルーシーは眉をひそめる。
「勿論さ、テレビでは宇宙人だの、火星人だのと言っているが、あれはかつてのルカのスポンサーに違いないぜ」
ヴィトはミートローフをいじくる手を止める。
「そうね、サウス・スターアイランドに向かっているらしいわ、わたし達も気をつけなければならないわ」
ルーシーは庭に向かう。ただいまを言うつもりなのだろう。
「あの二人、仲が良いのか、悪いのか分からんな」
ヴィトは苦笑した。
「すまない、辛い記憶を思い起こさせてしまったな……」
ヴィトは申し訳なさそうに頭を下げる。
「いいわ、いつまでも引きずってはいられないし、今日あなたに聞いてもらっただけでも満足よ、おやすみなさいヴィト」
ルーシーは扉を閉める。そして、数秒後には扉から漏れていた電気の光が完全に消えたのを見届けた。
ヴィトは部屋に戻り、寝る前に本を読んでいた。先ほどマリアを慰める時に読んでいた恋愛小説ではない、おどろおどろしい怪奇小説であった。
内容はニンジン嫌いの男の子がニンジンを好きになるために神様にお願いすると、目の前の食べ物が全てニンジンに見え、そのうちに周りの食べ物のみならず、周りの人や物までも全てニンジンに見えてしまうという恐ろしい内容であった。
ヴィトはこの小説を読んでいるうちに眠くなり、やがて電気を消すのも忘れ、ウトウトしてしまう。
「ヴィト !起きて !!」
ヴィトは突然耳元で何かが破裂したのかと、驚いたが、ベッドの横には元気な様子のマリアが立っていた。
「あぁ……キミか、どうしたんだい?」
「どうしたんじゃないわよ !!」
マリアはひどくご立腹な様子であり、頰を膨らましている上に手を腰に当てていた。
「何時だと思ってるのよ !もう十二時よ !!」
マリアの言葉にヴィトは壁に掛かってある時計を見る。本当だ。時計の針は確実に十二時を示していた。どうりで腹が減るわけだ……。
「すまない、これから何か作るよ……」
「やれやれね、それよりもあなた礼拝とやらに行かなくていいの?」
マリアの質問にヴィトは思わず頭を抱えた。今日は日曜日だ。クリスチャンならば、日曜日は礼拝に参加するのが当然だった。
だが、寝過ごしてしまったものはしょうがない。
「今はテレビでも見る事にするよ、どうせもう終わっているだろうしな」
ヴィトは階段を降り、リビングのテレビの元へと向かう。テレビを付けると、お昼のニュースをやっていた。マリアはそのまま庭に出た。
「それでは今日のニュースです。昨晩カリフォルニア州ヒルバレーにおいて、宇宙人に楓の木を壊されたという男性に取材を行いました」
ここで、画面が変わり、いかにも農夫風の中年の男性がインタビューに答えている。
「あれは宇宙人だ……間違いねえ !おれは嘘なんか言わねえよ !まるでおとぎ話に出てくるドラゴンみてえなものに中世の絶対王政時代の王様だか、皇帝だか、そんな格好の奴が上に乗ってんだッ!確か奴はサウス・スターアイランドシティーを目指しているとか言っていたな……」
農夫は顎に手を当てて答えた。
「サウス・スターアイランドシティー?確か、噂ではかなり治安が悪いと評判の場所ですよね?どうしてそんな場所に宇宙人が?」
「さあな、地球侵略の下調べでもしてたんだろ」
農夫の男はインタビューアーの質問に半ば冗談めかして答えたが、インタビューアーの答えは冷淡なものであった。
「成る程……それがあなたの意見と?」
農夫の男はあまりにも冷静な男の態度にたじろぎながら答えた。
「うっ、確かにこれはオレの意見だけどさ……あんたももう少し乗ってくれれば……」
だが、男は無情にもインタビューを切り上げる。
「これで、朝のニュースを終わらせていただきます」
ヴィトはテレビを消し終えた瞬間にこの事件は異世界の件が関わっているのだろうと推測した。少なくとも農夫のドラゴンという言葉が彼をその考えに至らせるのに充分過ぎるほどであった。
「興味深い案件だがな……ワザワザ、サウス・スターアイランドまで足を運ぶほどのものではないと思うな……」
ヴィトのその言葉は正論だった。あの農夫の証言が本当かどうかは分からないし、仮にかつてのルカのスポンサーだった男が、サウス・スターアイランドに向かったとしても、既にボスが死に相談役もこちらに捕らえられているのに、何ができるのだろう。
トーマスには妹がいた筈だが、言っては何だが、彼女にマリアやルーシーのような器があるとはヴィトには考えにくい。
彼女が仮にマフィアの首領として適切に行動するのなら、兄を殺された報復であるデパートの襲撃の時にサウス・スターアイランドに監視に部下を残し、こちらに彼女が向かってきただろう。少なくともアールが単独でルーシーやカヴァリエーレ・ファミリーを倒すのは不可能なはずだ。彼の記録を調査せたが、彼は相談役には相応しくない器であった。彼の能力と言えば突撃とボスであるトーマスの言うことを聞くだけの男だったから。彼に単独で始末を任せるのは半ば不可能という事なのだ。彼女には見る目がないし、首領に最適とも言えない。
つまり、彼女に現在サウス・スターアイランドを手に入れるべく奮闘しているハリー率いるカヴァリエーレ・ファミリーの勢力を取り除くなど不可能に等しいだろう。
「現在も抗争が続いているのは、手紙や電話で伝わってくるが、戦況はこちらに有利な報告ばかりだ……ルーシーがハリーを抜擢したのも分かる。彼はまさに支部長に相応しいよ……」
ヴィトは朝飯といや、朝と昼の兼用食を準備しながら呟く。
「さてと、今朝の食事は目玉焼きとベーコンとパンかな……ミートローフも用意して……」
ヴィトはお盆に乗っている朝食に我ながら見事なメニューだと目を輝かせた。
「さてと、食うか……」
ヴィトは食事の前にお祈りをして、それからかぶりつく。美味いその一言だった。自分は料理人になれるかもしれない。結局は彼の自画自賛だったが、それだけ目の前の空腹の彼には美味しかったのだ。
「うん、このミートローフも絶品だ !」
ヴィトがミートローフをフォークとナイフを弄っていると、後ろから「帰ったわ」という言葉が聞こえた。
「ああ……ルーシーか、おはよう」
「おはよう、よく眠れたかしら?」
「勿論さ」
ヴィトはその声が別に嫌味も皮肉もなく言っているのに好感を持った。
「それで、ミサは済んだのかい?」
「ええ、今終わったわ……それよりもニュースは見たかしら?」
ルーシーは眉をひそめる。
「勿論さ、テレビでは宇宙人だの、火星人だのと言っているが、あれはかつてのルカのスポンサーに違いないぜ」
ヴィトはミートローフをいじくる手を止める。
「そうね、サウス・スターアイランドに向かっているらしいわ、わたし達も気をつけなければならないわ」
ルーシーは庭に向かう。ただいまを言うつもりなのだろう。
「あの二人、仲が良いのか、悪いのか分からんな」
ヴィトは苦笑した。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
侯爵令嬢に転生したからには、何がなんでも生き抜きたいと思います!
珂里
ファンタジー
侯爵令嬢に生まれた私。
3歳のある日、湖で溺れて前世の記憶を思い出す。
高校に入学した翌日、川で溺れていた子供を助けようとして逆に私が溺れてしまった。
これからハッピーライフを満喫しようと思っていたのに!!
転生したからには、2度目の人生何がなんでも生き抜いて、楽しみたいと思います!!!
人生を共にしてほしい、そう言った最愛の人は不倫をしました。
松茸
恋愛
どうか僕と人生を共にしてほしい。
そう言われてのぼせ上った私は、侯爵令息の彼との結婚に踏み切る。
しかし結婚して一年、彼は私を愛さず、別の女性と不倫をした。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】義妹とやらが現れましたが認めません。〜断罪劇の次世代たち〜
福田 杜季
ファンタジー
侯爵令嬢のセシリアのもとに、ある日突然、義妹だという少女が現れた。
彼女はメリル。父親の友人であった彼女の父が不幸に見舞われ、親族に虐げられていたところを父が引き取ったらしい。
だがこの女、セシリアの父に欲しいものを買わせまくったり、人の婚約者に媚を打ったり、夜会で非常識な言動をくり返して顰蹙を買ったりと、どうしようもない。
「お義姉さま!」 . .
「姉などと呼ばないでください、メリルさん」
しかし、今はまだ辛抱のとき。
セシリアは来たるべき時へ向け、画策する。
──これは、20年前の断罪劇の続き。
喜劇がくり返されたとき、いま一度鉄槌は振り下ろされるのだ。
※ご指摘を受けて題名を変更しました。作者の見通しが甘くてご迷惑をおかけいたします。
旧題『義妹ができましたが大嫌いです。〜断罪劇の次世代たち〜』
※初投稿です。話に粗やご都合主義的な部分があるかもしれません。生あたたかい目で見守ってください。
※本編完結済みで、毎日1話ずつ投稿していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる