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第二部 王国奪還
ゴッドファーザーと呼ばれた男ーその⑦
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「ふん、ふん、興味深い話じゃな」
プイスは自慢のあご髭を撫でながら言った。
「いいや、あんたの脱出劇も見事なものだったよ、感心するね」
ヴィトは嫌味や皮肉ではなく、本当に感嘆して言っているようだった。
「そう言えば、そのジョセフという男は今どこにいるんじゃ?」
「ダウンタウンにあるマーク法律事務所にいるよ」
ヴィトは街の地図に載っているダウンタウンの箇所を指差す。
「思えば、あいつがいたから、オレらはあまり政府に察知されなかったんだよな」
そう、呟くヴィトの声にルーシーも同調した。
「そうね、思い返すと、彼は偉大だわ、コーネリア大学の法律学科で優秀な成績を収めた後に弁護士になったのよ、それからファミリー専門の弁護時になってくれたお陰で、ミラノリアとの抗争で、わたし達がFBIに察知されなかったのよ、彼が法律事務所から手を回してくれたお陰だわ」
ルーシーは胸に手を当てる。
「それよりもだ……異世界に行ったのなら、どうやって国を取り返すんだ?ニューホーランドとはわけが違うぜ、今のところ方法はプイスに掴まって行くしかないんだ……従って機関銃や散弾銃を持って行くなど、不可能だぜ、いちいちプイスに取りに帰ってもらうというのもな……」
ヴィトは無精髭すらは生えていない、綺麗な顎を撫でる。別にプイスの癖を意識した訳ではない。手が勝手に動いていたのだ。
「そうね、でもあなたの剣と銃の腕があれば、一撃じゃなくて?ミラノリア・ファミリーの中枢メンバーはみんな、強い能力を持っていたわ、でも、それを倒したのはあなたじゃなくて?」
「ミラノリアとの場合はわけが違うぜ、全てはダウンタウンを取り返せたのが大きかったんだ……あそこには沢山の兵隊がいた……だから、地域の各拠点やビジネスを抑えられたんだ……それにダウンタウンの場合はトニーの奴が単独で来てくれたのも幸いだった……だが、今度の戦場は見知らぬ世界の上に銃もこちらの兵隊も自由に使えんときている……だから、こんなに頭を悩ませているのさ」
ヴィトの言葉にルーシーも同意せずにはいられない。確かにフランソワ王国やギシュタルリア帝国の領土は自分や相談役からすれば、完全に未知の土地である。そんな不利な中銃があまり自由に使えないというのは厳しいものがあった。
「分かったわ、方法を何とか上手い方法を考えないとね」
ルーシーは自分とヴィトの留守中には誰にファミリーを任せようかという問題の他に異世界で、どんな武器を使えばいいかという二つの問題に頭を抱えた。
「心配はいらないさ、敵の領土にたった二人で潜入したドン・カヴァリエーレだって、今のキミと同じように不安だったと思うからね」
ヴィトは彼女のお父さんを例えに出すことで、彼女を安心させたかった。ヴィトのこの選択は功をなし、彼女の深刻そうな顔を取り払っていた。
フーゴ・プニツィオーネはまだ、二十代前半という若さではあったが、クリミーネの支配する村の近くの村にあるヴィットリア村を支配するシシリーマフィアであった。
彼は娘を連れ、里帰りに訪れたドメニコと出会い、友達になった。
そして彼のシチリアの別荘で酒を酌み交わすうちにドン・クリミーネの暗殺を持ちかけられた。彼は同意した。幸い、彼とクリミーネは村同士を支配するマフィアのドンという共通点があり、連絡は少ないながらもクリミーネに一応仲間としての意識は持たれていた。
「ドメニコ……キミの表向きの職業は建設会社だったね?」
「あぁ、そうさ、それがどうかしたのかい?」
ドメニコの問いにフーゴはある一つの提案を喋ってみせた。
「キミはドン・クリミーネに復讐したいかい?」
「何を言っているんだい?復讐したいに決まってるじゃあないか」
ドメニコはデパートに着いていった小さな子供が母親のバーゲンに付き合った見返りとしておもちゃを欲しがるのと同じくらいの要領で言ってのけた。
「ぼくには復讐する権利があるんだ」
「なら、急いだ方がいいよ、最近になってムッソリーニという奴が出てきてね、アイツがマフィアの撲滅に力を入れてるんだ……グズグズしてると、そいつに先を越されちまうぞ !」
フーゴの声にドメニコは焦りを感じさせられた。先を越される。そんな事だけは絶対にあってはならない。
ディアボロ・クリミーネを地獄の番人に引き渡すのは自分が天から与えられた役目なのだ。それを他の誰かに渡させるのだけは避けたい。
「どうすればいい!?」
「そうだな、計画の実行は明日だよ、それでぼくの考え付いた計画というのは……」
フーゴが考え付いた計画はこうだった。まず、彼と面識があるフーゴ自身がクリミーネにドメニコを紹介する。
次に改築の商談をするためと称して、ドメニコとクリミーネを二人っきりにする。そして、クリミーネの屋敷と部下を彼とドメニコがアメリカから連れてきた部下を使い、一斉に始末する。
これにより、ドメニコの復讐は成し遂げられ、フーゴはクリミーネの村まで手に入れることができる。まさに一石二鳥の作戦だった。
「よし、キミの部下は改築に取り掛かるための大工だと誤魔化そう」
「キミの部下はどうする?」
その問いにフーゴは「護衛のために連れてきた」と言えばいいと率直に答えた。
「決まりだ」
ドメニコとフーゴはお互いのワイングラスを軽くぶつけ、乾杯した。
翌日にドメニコが緊張する事は全くなかった。そもそも、ようやく復讐を成し遂げられるというのに緊張などする必要は全くない。ドメニコはそう思っていた。
「門が開くぞ」
フーゴの言葉にドメニコは部下たちに合図し、一斉に入っていく。その後の交渉はスムーズに進む。やはり、フーゴがいたのが、大きかった。彼は屋敷の不満を暴露し、ドメニコに屋敷の改築をしたいと頼んできた。ドメニコはそれを承諾し、二人で話したいと屋敷の奥の部屋に入ってもいいかと尋ねた。クリミーネはそれを許可し、奥の豪華な彼の書斎に案内された。
「改築なさるのでしたら、アメリカ式のプールなどいかがですか?夏に側で寝そべると、ハワイやグアムに行った気分になれますよ」
ドメニコは老いて、ボーッとしているクリミーネを見ながら、憎悪を念を更に膨らませた。
プイスは自慢のあご髭を撫でながら言った。
「いいや、あんたの脱出劇も見事なものだったよ、感心するね」
ヴィトは嫌味や皮肉ではなく、本当に感嘆して言っているようだった。
「そう言えば、そのジョセフという男は今どこにいるんじゃ?」
「ダウンタウンにあるマーク法律事務所にいるよ」
ヴィトは街の地図に載っているダウンタウンの箇所を指差す。
「思えば、あいつがいたから、オレらはあまり政府に察知されなかったんだよな」
そう、呟くヴィトの声にルーシーも同調した。
「そうね、思い返すと、彼は偉大だわ、コーネリア大学の法律学科で優秀な成績を収めた後に弁護士になったのよ、それからファミリー専門の弁護時になってくれたお陰で、ミラノリアとの抗争で、わたし達がFBIに察知されなかったのよ、彼が法律事務所から手を回してくれたお陰だわ」
ルーシーは胸に手を当てる。
「それよりもだ……異世界に行ったのなら、どうやって国を取り返すんだ?ニューホーランドとはわけが違うぜ、今のところ方法はプイスに掴まって行くしかないんだ……従って機関銃や散弾銃を持って行くなど、不可能だぜ、いちいちプイスに取りに帰ってもらうというのもな……」
ヴィトは無精髭すらは生えていない、綺麗な顎を撫でる。別にプイスの癖を意識した訳ではない。手が勝手に動いていたのだ。
「そうね、でもあなたの剣と銃の腕があれば、一撃じゃなくて?ミラノリア・ファミリーの中枢メンバーはみんな、強い能力を持っていたわ、でも、それを倒したのはあなたじゃなくて?」
「ミラノリアとの場合はわけが違うぜ、全てはダウンタウンを取り返せたのが大きかったんだ……あそこには沢山の兵隊がいた……だから、地域の各拠点やビジネスを抑えられたんだ……それにダウンタウンの場合はトニーの奴が単独で来てくれたのも幸いだった……だが、今度の戦場は見知らぬ世界の上に銃もこちらの兵隊も自由に使えんときている……だから、こんなに頭を悩ませているのさ」
ヴィトの言葉にルーシーも同意せずにはいられない。確かにフランソワ王国やギシュタルリア帝国の領土は自分や相談役からすれば、完全に未知の土地である。そんな不利な中銃があまり自由に使えないというのは厳しいものがあった。
「分かったわ、方法を何とか上手い方法を考えないとね」
ルーシーは自分とヴィトの留守中には誰にファミリーを任せようかという問題の他に異世界で、どんな武器を使えばいいかという二つの問題に頭を抱えた。
「心配はいらないさ、敵の領土にたった二人で潜入したドン・カヴァリエーレだって、今のキミと同じように不安だったと思うからね」
ヴィトは彼女のお父さんを例えに出すことで、彼女を安心させたかった。ヴィトのこの選択は功をなし、彼女の深刻そうな顔を取り払っていた。
フーゴ・プニツィオーネはまだ、二十代前半という若さではあったが、クリミーネの支配する村の近くの村にあるヴィットリア村を支配するシシリーマフィアであった。
彼は娘を連れ、里帰りに訪れたドメニコと出会い、友達になった。
そして彼のシチリアの別荘で酒を酌み交わすうちにドン・クリミーネの暗殺を持ちかけられた。彼は同意した。幸い、彼とクリミーネは村同士を支配するマフィアのドンという共通点があり、連絡は少ないながらもクリミーネに一応仲間としての意識は持たれていた。
「ドメニコ……キミの表向きの職業は建設会社だったね?」
「あぁ、そうさ、それがどうかしたのかい?」
ドメニコの問いにフーゴはある一つの提案を喋ってみせた。
「キミはドン・クリミーネに復讐したいかい?」
「何を言っているんだい?復讐したいに決まってるじゃあないか」
ドメニコはデパートに着いていった小さな子供が母親のバーゲンに付き合った見返りとしておもちゃを欲しがるのと同じくらいの要領で言ってのけた。
「ぼくには復讐する権利があるんだ」
「なら、急いだ方がいいよ、最近になってムッソリーニという奴が出てきてね、アイツがマフィアの撲滅に力を入れてるんだ……グズグズしてると、そいつに先を越されちまうぞ !」
フーゴの声にドメニコは焦りを感じさせられた。先を越される。そんな事だけは絶対にあってはならない。
ディアボロ・クリミーネを地獄の番人に引き渡すのは自分が天から与えられた役目なのだ。それを他の誰かに渡させるのだけは避けたい。
「どうすればいい!?」
「そうだな、計画の実行は明日だよ、それでぼくの考え付いた計画というのは……」
フーゴが考え付いた計画はこうだった。まず、彼と面識があるフーゴ自身がクリミーネにドメニコを紹介する。
次に改築の商談をするためと称して、ドメニコとクリミーネを二人っきりにする。そして、クリミーネの屋敷と部下を彼とドメニコがアメリカから連れてきた部下を使い、一斉に始末する。
これにより、ドメニコの復讐は成し遂げられ、フーゴはクリミーネの村まで手に入れることができる。まさに一石二鳥の作戦だった。
「よし、キミの部下は改築に取り掛かるための大工だと誤魔化そう」
「キミの部下はどうする?」
その問いにフーゴは「護衛のために連れてきた」と言えばいいと率直に答えた。
「決まりだ」
ドメニコとフーゴはお互いのワイングラスを軽くぶつけ、乾杯した。
翌日にドメニコが緊張する事は全くなかった。そもそも、ようやく復讐を成し遂げられるというのに緊張などする必要は全くない。ドメニコはそう思っていた。
「門が開くぞ」
フーゴの言葉にドメニコは部下たちに合図し、一斉に入っていく。その後の交渉はスムーズに進む。やはり、フーゴがいたのが、大きかった。彼は屋敷の不満を暴露し、ドメニコに屋敷の改築をしたいと頼んできた。ドメニコはそれを承諾し、二人で話したいと屋敷の奥の部屋に入ってもいいかと尋ねた。クリミーネはそれを許可し、奥の豪華な彼の書斎に案内された。
「改築なさるのでしたら、アメリカ式のプールなどいかがですか?夏に側で寝そべると、ハワイやグアムに行った気分になれますよ」
ドメニコは老いて、ボーッとしているクリミーネを見ながら、憎悪を念を更に膨らませた。
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