26 / 133
第二十六話 魔女の襲撃ーその③
しおりを挟む
メアリーは今度こそ本当に勝利を確信した。目の前のヴィトは何もできないはずだ。
渾身の不意打ちを防がれ、今見抜かれたということは、今後もあの魔法を使えないということを指しているのだ。
「あなたも終わりね、カヴァリエーレ・ファミリーは終わりよ、今後この街はミラノリアの縄張りになる筈よ」
ヴィトは剣を手から離し、メアリーを憎らしげな目で睨みつける。
(くっ、不意打ちも避けられた……どうすればいい……考えろッ!考えろッ!)
ヴィトはそんな中で『三国志』の諸葛亮孔明と孟獲の中の一エピソードを思い出す。
(確か、孟獲は孔明を倒すために何処かの国の王様をけしかけ、孔明の元へと攻め込んだはずだ……その時に孔明はどうやって敵を倒した……)
ヴィトは話の続きを必死に思い出す。それさえ思い出せば、必ずや目の前の敵を倒せると確信したためだ。
「うふふ、どうかしたのかしら、わたしに勝てないからって何か面白い話でも考えてわたしの気を逸らせようと言うの?」
メアリーの答えは半分正解、半分外れだろうとヴィトは思った。
話を考えているのは本当だが、気を逸らせようとは思っていない。せいぜい、今のうちに的外れな考察でもしていろとヴィトは心の中で悪態を吐く。
そしてようやく話を思い出す。
(そうだッ!孔明は敵がその土地に不慣れだという事を知り、罠を仕掛けたんだ……なら、おれもそれを利用させてもらおう)
ヴィトは長い間住んでいる屋敷の庭を見渡す。そしてある物に目をつける。
(アレだ……アレを使えば……)
ヴィトは意を決してメアリーに特攻を仕掛ける。
「ウォォォォォォ~!」
ヴィトは全力の力を使い、メアリーへとぶつかる。何度も何度も剣を上に振り上げ、メアリーを後ろに追い込んでいく。
「やけになったのかしら?あなた随分と焦っているようだけど」
「……黙りな」
ヴィトは黙々とメアリーを追い込んでいき、そしてメアリーの背中にある物が引っ付くのを確認した。
(よしッ!後一押しだッ!)
ヴィトは渾身の一撃をメアリーに振るう。メアリーはそれを石槍の先端で防いだが、後ろの異変には気づかなかった。
(今だッ!それでも喰らいやがれッ!)
ヴィトはそれがメアリーの頭上に落ちようとするのを見計らい、その場を勢いよく離れる。
ヴィトはメアリーがキチンとそれに押しつぶされたのを確認した。
ヴィトは落ちた岩を確認し、冥土の土産代わりにメアリーに何故そうなったのかを教えてやる事にした。
「お前は何故そうなったのかを知りたいだろう?簡単な話だ……ファミリーの屋敷にはな、先代が色々とオブジェが置いているんだ……お前が押しつぶされた首一枚で繋がれた岩と岩もその一つさ……」
ヴィトは懐から45口径のオート拳銃を用心のために手入れしながら答える。
「おれはお前を追い込んでいき、庭の端にあるオブジェにまで誘導したんだ……そして最後にお前に攻撃を放つと見せかけてあの一撃を放ったんだ……お前の敗因は背後をキッチリと確認しなかったって事だな」
ヴィトがその落ちた岩を跡に屋敷に戻ろうとした時だった。突然目の前の地面が割れ、そこから先ほど潰れたはずのメアリーが現れたのだ。
「なっ、どうなっているッ!」
動揺するヴィトにメアリーは無言で槍を突き刺そうとする。
ヴィトは背中を逸らし、避けるが、勢いよく槍が空中を裂く音がヴィトの耳にも聞こえるほど聞こえた。
「ったく……随分とひどいことするわね、女を石で押し潰そうとするなんて」
メアリーは全身こそ屋敷の土で覆われているものの、体は完全に無傷と言っても過言ではない。
「……質問に答えな、どうしてお前はあの石を避けられたッ!」
「ブードゥの呪術を知っているかしら?」
メアリーはブードゥの呪術や精霊の事を語り出した。そして精霊が自分に力を貸して魔法を使わせている事を。
「わたしはね……石がわたしの頭上に落ちる寸前に大地の精霊に頼んだのよ、そうしたらね、わたしを地面の中に引きずり込んだの……何と潜っている間はまるで地上にいる時と同じように呼吸ができたのよ」
メアリーは再び槍を得意げに回し、最後にヴィトに槍の先端を向ける。
「おっと動くなよ、おれの銃の方が速いと思うぜ」
ヴィトは剣ではなく、自慢の45口径のオート拳銃の銃口をメアリーに向けていた。
「あら、人間が精霊に勝てるのかしら、言っておくけど、わたしの呪術はそんなチャチなもので倒せやしないわ」
「なら、試してみろよ」
銃と槍の勝負では、銃の方が勝つだろう。これは万人が答える答えだ。間違いない。だが、ブードゥの石槍だけは例外だろう。少なくともメアリーはそう思っていた。
長い緊張の間に沈黙を奪ったのは、メアリーだった。ヴィトはメアリーが動いたのを見計らい、拳銃を撃とうとしたが、メアリーがヴィトの手を傷つける方が早かった。
ヴィトは右手から短い血を流す。
「分かったでしょう?わたしはブードゥの呪術がかかった石槍だけは例外と……」
「このクソッタレが……」
ヴィトは歯をギリギリと鳴らしながら、メアリーを睨みつける。
「終わりね、あなたも利き腕が使えないんじゃあ、お終いだわ」
「どうかな、おれ達ギャングの世界では、『やるか、やらないか』だ……勝ち負けをお前が決める事じゃあない」
ヴィトは慣れない左手で剣を持ち、それを負傷した右手に持ち替え、何とか矛先をメアリーに向ける。
「いいわよッ!いいわよッ!わたしはねぇ !そういう根性を持った人にグッとくるのよッ!敵味方問わずにねッ!」
メアリーは再び石槍を持ち、特攻する。
メアリーは今度はいつもの突き刺す攻撃では、槍を横にし薙ぎ払う形でヴィトを攻撃する。ヴィトは下唇を噛み締め、自分の9時方向から迫る槍を剣を盾にし防ぐ。
「危なかったぜ……だが、あまり持ちそうにないがなッ!」
ヴィトは自分が落としたオート拳銃こそが、勝敗を決するのだろうと急いで手を伸ばす。
それをメアリーは見逃さなかった。メアリーは槍を再び構え直し、何やらブツブツと呟き始める。と、今度は石槍がまるでゴムのように伸縮し始めたのだ。
「攻撃範囲は広がったわ……今度こそあなたを逃さないから」
ヴィトは何とか絶望した事だけは悟られまいとひたすらメアリーを睨みつけた。
渾身の不意打ちを防がれ、今見抜かれたということは、今後もあの魔法を使えないということを指しているのだ。
「あなたも終わりね、カヴァリエーレ・ファミリーは終わりよ、今後この街はミラノリアの縄張りになる筈よ」
ヴィトは剣を手から離し、メアリーを憎らしげな目で睨みつける。
(くっ、不意打ちも避けられた……どうすればいい……考えろッ!考えろッ!)
ヴィトはそんな中で『三国志』の諸葛亮孔明と孟獲の中の一エピソードを思い出す。
(確か、孟獲は孔明を倒すために何処かの国の王様をけしかけ、孔明の元へと攻め込んだはずだ……その時に孔明はどうやって敵を倒した……)
ヴィトは話の続きを必死に思い出す。それさえ思い出せば、必ずや目の前の敵を倒せると確信したためだ。
「うふふ、どうかしたのかしら、わたしに勝てないからって何か面白い話でも考えてわたしの気を逸らせようと言うの?」
メアリーの答えは半分正解、半分外れだろうとヴィトは思った。
話を考えているのは本当だが、気を逸らせようとは思っていない。せいぜい、今のうちに的外れな考察でもしていろとヴィトは心の中で悪態を吐く。
そしてようやく話を思い出す。
(そうだッ!孔明は敵がその土地に不慣れだという事を知り、罠を仕掛けたんだ……なら、おれもそれを利用させてもらおう)
ヴィトは長い間住んでいる屋敷の庭を見渡す。そしてある物に目をつける。
(アレだ……アレを使えば……)
ヴィトは意を決してメアリーに特攻を仕掛ける。
「ウォォォォォォ~!」
ヴィトは全力の力を使い、メアリーへとぶつかる。何度も何度も剣を上に振り上げ、メアリーを後ろに追い込んでいく。
「やけになったのかしら?あなた随分と焦っているようだけど」
「……黙りな」
ヴィトは黙々とメアリーを追い込んでいき、そしてメアリーの背中にある物が引っ付くのを確認した。
(よしッ!後一押しだッ!)
ヴィトは渾身の一撃をメアリーに振るう。メアリーはそれを石槍の先端で防いだが、後ろの異変には気づかなかった。
(今だッ!それでも喰らいやがれッ!)
ヴィトはそれがメアリーの頭上に落ちようとするのを見計らい、その場を勢いよく離れる。
ヴィトはメアリーがキチンとそれに押しつぶされたのを確認した。
ヴィトは落ちた岩を確認し、冥土の土産代わりにメアリーに何故そうなったのかを教えてやる事にした。
「お前は何故そうなったのかを知りたいだろう?簡単な話だ……ファミリーの屋敷にはな、先代が色々とオブジェが置いているんだ……お前が押しつぶされた首一枚で繋がれた岩と岩もその一つさ……」
ヴィトは懐から45口径のオート拳銃を用心のために手入れしながら答える。
「おれはお前を追い込んでいき、庭の端にあるオブジェにまで誘導したんだ……そして最後にお前に攻撃を放つと見せかけてあの一撃を放ったんだ……お前の敗因は背後をキッチリと確認しなかったって事だな」
ヴィトがその落ちた岩を跡に屋敷に戻ろうとした時だった。突然目の前の地面が割れ、そこから先ほど潰れたはずのメアリーが現れたのだ。
「なっ、どうなっているッ!」
動揺するヴィトにメアリーは無言で槍を突き刺そうとする。
ヴィトは背中を逸らし、避けるが、勢いよく槍が空中を裂く音がヴィトの耳にも聞こえるほど聞こえた。
「ったく……随分とひどいことするわね、女を石で押し潰そうとするなんて」
メアリーは全身こそ屋敷の土で覆われているものの、体は完全に無傷と言っても過言ではない。
「……質問に答えな、どうしてお前はあの石を避けられたッ!」
「ブードゥの呪術を知っているかしら?」
メアリーはブードゥの呪術や精霊の事を語り出した。そして精霊が自分に力を貸して魔法を使わせている事を。
「わたしはね……石がわたしの頭上に落ちる寸前に大地の精霊に頼んだのよ、そうしたらね、わたしを地面の中に引きずり込んだの……何と潜っている間はまるで地上にいる時と同じように呼吸ができたのよ」
メアリーは再び槍を得意げに回し、最後にヴィトに槍の先端を向ける。
「おっと動くなよ、おれの銃の方が速いと思うぜ」
ヴィトは剣ではなく、自慢の45口径のオート拳銃の銃口をメアリーに向けていた。
「あら、人間が精霊に勝てるのかしら、言っておくけど、わたしの呪術はそんなチャチなもので倒せやしないわ」
「なら、試してみろよ」
銃と槍の勝負では、銃の方が勝つだろう。これは万人が答える答えだ。間違いない。だが、ブードゥの石槍だけは例外だろう。少なくともメアリーはそう思っていた。
長い緊張の間に沈黙を奪ったのは、メアリーだった。ヴィトはメアリーが動いたのを見計らい、拳銃を撃とうとしたが、メアリーがヴィトの手を傷つける方が早かった。
ヴィトは右手から短い血を流す。
「分かったでしょう?わたしはブードゥの呪術がかかった石槍だけは例外と……」
「このクソッタレが……」
ヴィトは歯をギリギリと鳴らしながら、メアリーを睨みつける。
「終わりね、あなたも利き腕が使えないんじゃあ、お終いだわ」
「どうかな、おれ達ギャングの世界では、『やるか、やらないか』だ……勝ち負けをお前が決める事じゃあない」
ヴィトは慣れない左手で剣を持ち、それを負傷した右手に持ち替え、何とか矛先をメアリーに向ける。
「いいわよッ!いいわよッ!わたしはねぇ !そういう根性を持った人にグッとくるのよッ!敵味方問わずにねッ!」
メアリーは再び石槍を持ち、特攻する。
メアリーは今度はいつもの突き刺す攻撃では、槍を横にし薙ぎ払う形でヴィトを攻撃する。ヴィトは下唇を噛み締め、自分の9時方向から迫る槍を剣を盾にし防ぐ。
「危なかったぜ……だが、あまり持ちそうにないがなッ!」
ヴィトは自分が落としたオート拳銃こそが、勝敗を決するのだろうと急いで手を伸ばす。
それをメアリーは見逃さなかった。メアリーは槍を再び構え直し、何やらブツブツと呟き始める。と、今度は石槍がまるでゴムのように伸縮し始めたのだ。
「攻撃範囲は広がったわ……今度こそあなたを逃さないから」
ヴィトは何とか絶望した事だけは悟られまいとひたすらメアリーを睨みつけた。
0
お気に入りに追加
28
あなたにおすすめの小説
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
侯爵夫人は子育て要員でした。
シンさん
ファンタジー
継母にいじめられる伯爵令嬢ルーナは、初恋のトーマ・ラッセンにプロポーズされて結婚した。
楽しい暮らしがまっていると思ったのに、結婚した理由は愛人の妊娠と出産を私でごまかすため。
初恋も一瞬でさめたわ。
まぁ、伯爵邸にいるよりましだし、そのうち離縁すればすむ事だからいいけどね。
離縁するために子育てを頑張る夫人と、その夫との恋愛ストーリー。
さようなら竜生、こんにちは人生
永島ひろあき
ファンタジー
最強最古の竜が、あまりにも長く生き過ぎた為に生きる事に飽き、自分を討伐しに来た勇者たちに討たれて死んだ。
竜はそのまま冥府で永劫の眠りにつくはずであったが、気づいた時、人間の赤子へと生まれ変わっていた。
竜から人間に生まれ変わり、生きる事への活力を取り戻した竜は、人間として生きてゆくことを選ぶ。
辺境の農民の子供として生を受けた竜は、魂の有する莫大な力を隠して生きてきたが、のちにラミアの少女、黒薔薇の妖精との出会いを経て魔法の力を見いだされて魔法学院へと入学する。
かつて竜であったその人間は、魔法学院で過ごす日々の中、美しく強い学友達やかつての友である大地母神や吸血鬼の女王、龍の女皇達との出会いを経て生きる事の喜びと幸福を知ってゆく。
※お陰様をもちまして2015年3月に書籍化いたしました。書籍化該当箇所はダイジェストと差し替えております。
このダイジェスト化は書籍の出版をしてくださっているアルファポリスさんとの契約に基づくものです。ご容赦のほど、よろしくお願い申し上げます。
※2016年9月より、ハーメルン様でも合わせて投稿させていただいております。
※2019年10月28日、完結いたしました。ありがとうございました!
ハルフェン戦記 -異世界の魔人と女神の戦士たち-
レオナード一世
ファンタジー
軌道エレベーターを築き上げ、月の植民地化まで果たした地球に生きるウィルフレッド。 アルマと呼ばれる生体兵器である彼は旧知との戦いのさなか、剣と魔法の異世界ハルフェンへと転移した。 彼は仲間と女神の巫女達とともに邪神ゾルドの復活を目論む邪神教団ゾルデと戦うことになるが…
カクヨムにて同時掲載中。
他のイラストレータ様のキャラ等の依頼絵はtwitterにて。
目立ちたくない召喚勇者の、スローライフな(こっそり)恩返し
gari
ファンタジー
突然、異世界の村に転移したカズキは、村長父娘に保護された。
知らない間に脳内に寄生していた自称大魔法使いから、自分が召喚勇者であることを知るが、庶民の彼は勇者として生きるつもりはない。
正体がバレないようギルドには登録せず一般人としてひっそり生活を始めたら、固有スキル『蚊奪取』で得た規格外の能力と(この世界の)常識に疎い行動で逆に目立ったり、村長の娘と徐々に親しくなったり。
過疎化に悩む村の窮状を知り、恩返しのために温泉を開発すると見事大当たり! でも、その弊害で恩人父娘が窮地に陥ってしまう。
一方、とある国では、召喚した勇者(カズキ)の捜索が密かに行われていた。
父娘と村を守るため、武闘大会に出場しよう!
地域限定土産の開発や冒険者ギルドの誘致等々、召喚勇者の村おこしは、従魔や息子(?)や役人や騎士や冒険者も加わり順調に進んでいたが……
ついに、居場所が特定されて大ピンチ!!
どうする? どうなる? 召喚勇者。
※ 基本は主人公視点。時折、第三者視点が入ります。
異世界に転生したのでとりあえず好き勝手生きる事にしました
おすし
ファンタジー
買い物の帰り道、神の争いに巻き込まれ命を落とした高校生・桐生 蓮。お詫びとして、神の加護を受け異世界の貴族の次男として転生するが、転生した身はとんでもない加護を受けていて?!転生前のアニメの知識を使い、2度目の人生を好きに生きる少年の王道物語。
※バトル・ほのぼの・街づくり・アホ・ハッピー・シリアス等色々ありです。頭空っぽにして読めるかもです。
※作者は初心者で初投稿なので、優しい目で見てやってください(´・ω・)
更新はめっちゃ不定期です。
※他の作品出すのいや!というかたは、回れ右の方がいいかもです。
Anotherfantasia~もうひとつの幻想郷
くみたろう
ファンタジー
彼女の名前は東堂翠。
怒りに震えながら、両手に持つ固めの箱を歪ませるくらいに力を入れて歩く翠。
最高の一日が、たった数分で最悪な1日へと変わった。
その要因は手に持つ箱。
ゲーム、Anotherfantasia
体感出来る幻想郷とキャッチフレーズが付いた完全ダイブ型VRゲームが、彼女の幸せを壊したのだ。
「このゲームがなんぼのもんよ!!!」
怒り狂う翠は帰宅後ゲームを睨みつけて、興味なんか無いゲームを険しい表情で起動した。
「どれくらい面白いのか、試してやろうじゃない。」
ゲームを一切やらない翠が、初めての体感出来る幻想郷へと体を委ねた。
それは、翠の想像を上回った。
「これが………ゲーム………?」
現実離れした世界観。
でも、確かに感じるのは現実だった。
初めて続きの翠に、少しづつ増える仲間たち。
楽しさを見出した翠は、気付いたらトップランカーのクランで外せない大事な仲間になっていた。
【Anotherfantasia……今となっては、楽しくないなんて絶対言えないや】
翠は、柔らかく笑うのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる