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第二話 マフィア対帝国騎士
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ヴィトは少女を連れ、アパートへと向かう中にまるで中世の騎士が持ってそうな剣に思わず目を止める。
「なぁ、きみ……それはどこで手に入れたんだい?」
「あんた、この剣も知らないの!?代々フランソワ王家に伝わる伝説の剣よ !!」
マリアは呆れたような、怒ったような口調で説明する。
「知らないな……きみはところで一体どこから……」
ヴィトがそう説明しようとした時だった。目の前に中世の鎧のような、だがどこか現実の防弾チョッキのような奇妙な鎧に身を包んだ顎と頰に立派なヒゲを蓄えた壮年の男とその部下と思われる短い金髪のパーツの大きいややきつ味の顔の青年の二人が空から降ってきた。
「……今日は随分と変人が多いようだ」
ヴィトはそうは言いながらも、用心のためにコートに隠してある拳銃に手をやる。
「ギシュタルリアの兵士だわ !!!」
マリアがそう叫ぶやいなや、二人の兵士はマリアの存在に気がついたようで、腰に下げていた剣を鞘から引き抜く。
「おやおや、誰かと思えばこんな所に王女様がいるじゃないか、こいつは運がいいぜ !」
男のうちのヒゲを生やした方がニンマリと口元を歪ます。
「無礼な !下級兵士ごときがわたしを誰だと思っているの !下がりなさいッ!」
それを聞くなり、青年の兵士がヘソを曲げたようで、鞘を落ち着かなさそうに揺らす。
「おいおい、分かってんのかよ?お前が即位したせいで、戦争が起こったことをよぉ~」
青年の兵士が剣の矛先をマリアに向ける。
「おいやめとけ、身分とか関係なく女に武器を向けるなんてのは、男のやる事じゃあないぜ」
ヴィトは冷静に言ったつもりだが、青年の兵士はカチッときたようで、怒りの表情を向ける相手をマリアからヴィトに変更した。
「お前何者だよ、お前は関係ないだろう?おれたちはこいつを殺して、皇帝陛下から勲章をいただく予定なんだ、邪魔すんなよ」
青年は剣先をヴィトに向け直した。ヴィトもそれに合わせ、懐から拳銃を取り出し、銃口青年に向けた。
「いいや、オレはお前のやっている事に賛同しかねるんでね、それにお前がその時代遅れの武器で斬りかかるより、オレの銃の方が早いぜ、試してみるか?」
「脅してるつもりか知らんが、そんなチンケなもんおれは怖くないぜ、試してみるか?」
青年は体をプルプルと震わせると、何と剣に炎がまとわりついたのだ。
「信じられん……人間業と思えない」
ヴィトはこの世界においては当然の事を言ったのだが、マリアや二人の兵士と言った異世界で育った人間には信じられない言葉だったようで、肩をすくめている。
「信じられない……あんたどんだけ田舎者なのよ !魔法も知らないの!?」
「魔法だと!?おれはきみ達が何を言っているのか、理解できない……」
「へん、マリア王女様よぉ~あんたとんでもない奴をボディガードにしたようだな?安心して、死にや……」
それが青年の人生最期の言葉となった。ヴィトは眉ひとつ動かさずに相手を殺していた。その証拠にヴィトのオート拳銃の銃口から、白い煙が出ている。
「一つ忠告しておくが……人を殺す前にいらんおしゃべりはしない事だ……プロのルールだぜ」
ヴィトは地面に倒れた青年を見下しながら、呟く。
「貴様ァァァ~~よくも、ハンスをッ!」
壮年の男の方が炎の剣を構えて突っ込む。
「まだ殺され足りないらしいな?」
ヴィトはそう迫ってくる男にハンスを殺した拳銃を向ける。
「何くそォォォ~~舐めるなッ!」
壮年の男は何やら一言呟くと、高速で移動し始めた。
「動きが変わっただと!?」
「気をつけて !あれは高速魔法よ !ギシュタルリアの兵士は火炎魔法と一緒に使える魔法なのよ !!」
マリアの忠告にヴィトは思わず冷や汗を垂らす。
「高速だと!?どうやって捉えたらいいんだ!?」
ヴィトは背後にいるマリアにそう問いかけだが、マリアは無言で頭を振るばかりだった。
「クソッ!どうすればいいんだ!?」
そう叫ぶと同時に目の前に目の前に壮年の男が立っているのに気がつく。
「くっ……」
「もらったッ!」
壮年の男は剣をヴィト目掛けて剣を振り下ろそうとしたが、ヴィトはその隙を狙い、拳銃を壮年の男に向けた。パァーンと拳銃の乾いた音が閑静な住宅街に鳴り響く。
「ハァハァ……やったか?」
ヴィトが壮年の男を見ると、脇腹を押さえているのを確認した。
(こいつはもう動けんかもな)
ヴィトは男にゆっくりと近づくと、拳銃を男の頭に突きつける。
「いくら頭が悪くてもこれの威力は知っただろう?お前に一つ聞きたい、お前はどこから来た?この子を追って来たのか?」
「へっ、オレとハンスはギシュタルリア帝国の兵士だよ、戦いに参加してよぉ~終わった後に城の中を歩いていたら、門が開いていたのに気がついてよぉ~立派な門だったから、宝物庫かなと思って入ったんだよ、だが……おれとハンスは妙な光に包まれちまってよぉ~気がついたら、ここに居たわけさ」
ヴィトはどこか他の国から来たのだと認識した。これは気をひくための嘘で、本当はマリアを殺すためだけに近くのビルの屋上から飛び降りたとかそんなのだろう。炎やら、高速移動やらはおれに幻覚でも見せたのだろう、ヴィトはそう認識した。
「よし、お前に一つだけチャンスをやろう、我々のファミリーに忠誠を誓う代わりにお前にアメリカ国籍と仕事をやろう」
「あめりか?何だそりゃあ?」
ヴィトはここに来て首を傾げた。おかしいアメリカ国籍をやろうと言われ、喜ばない人間はいないだろう。ましてや仕事も与えると言われ、動かない人間はいない。
と……すると、ヴィトは本当に異世界とやらの存在を信じるしかないと考えた。
「お前は本当に異世界とやらから来たのか?」
「あん、何言ってんだよ !こここそフランソワ王国の田舎じゃあないのかよ !」
どうも話が噛み合わんな。ヴィトはフゥとため息を吐く。
「お前の出自などどうでもいいが、おれ達のファミリーに来る気はないか?今敵対組織と揉めててな、人が欲しい所だったんだ」
ヴィトは脇腹を押さえる男に手を差し伸べようとしたが、その瞬間にマシンガンの音が鳴った。
「マズイッ!ミラノリアの奴らだッ!」
ヴィトはマリアの上に乗り、守った。
「うぐァァァァァァァ~~」
男はマシンガンが当たり、死亡する。
「参ったな、それよりきみ歩けるかな?」
ヴィトはマリアにそう問いかけたが、マリアは「平気よ」と叫んだ。
「そうか、なら安心だ」
ヴィトは拳銃を迫ってくるマシンガンを持った男達に銃を発砲する。
「これで奴らもしばらくは怯むだろう……さてと、おれと一緒に来てくれ !」
ヴィトはマリアの手を引き、アパートへと走っていく。
「なぁ、きみ……それはどこで手に入れたんだい?」
「あんた、この剣も知らないの!?代々フランソワ王家に伝わる伝説の剣よ !!」
マリアは呆れたような、怒ったような口調で説明する。
「知らないな……きみはところで一体どこから……」
ヴィトがそう説明しようとした時だった。目の前に中世の鎧のような、だがどこか現実の防弾チョッキのような奇妙な鎧に身を包んだ顎と頰に立派なヒゲを蓄えた壮年の男とその部下と思われる短い金髪のパーツの大きいややきつ味の顔の青年の二人が空から降ってきた。
「……今日は随分と変人が多いようだ」
ヴィトはそうは言いながらも、用心のためにコートに隠してある拳銃に手をやる。
「ギシュタルリアの兵士だわ !!!」
マリアがそう叫ぶやいなや、二人の兵士はマリアの存在に気がついたようで、腰に下げていた剣を鞘から引き抜く。
「おやおや、誰かと思えばこんな所に王女様がいるじゃないか、こいつは運がいいぜ !」
男のうちのヒゲを生やした方がニンマリと口元を歪ます。
「無礼な !下級兵士ごときがわたしを誰だと思っているの !下がりなさいッ!」
それを聞くなり、青年の兵士がヘソを曲げたようで、鞘を落ち着かなさそうに揺らす。
「おいおい、分かってんのかよ?お前が即位したせいで、戦争が起こったことをよぉ~」
青年の兵士が剣の矛先をマリアに向ける。
「おいやめとけ、身分とか関係なく女に武器を向けるなんてのは、男のやる事じゃあないぜ」
ヴィトは冷静に言ったつもりだが、青年の兵士はカチッときたようで、怒りの表情を向ける相手をマリアからヴィトに変更した。
「お前何者だよ、お前は関係ないだろう?おれたちはこいつを殺して、皇帝陛下から勲章をいただく予定なんだ、邪魔すんなよ」
青年は剣先をヴィトに向け直した。ヴィトもそれに合わせ、懐から拳銃を取り出し、銃口青年に向けた。
「いいや、オレはお前のやっている事に賛同しかねるんでね、それにお前がその時代遅れの武器で斬りかかるより、オレの銃の方が早いぜ、試してみるか?」
「脅してるつもりか知らんが、そんなチンケなもんおれは怖くないぜ、試してみるか?」
青年は体をプルプルと震わせると、何と剣に炎がまとわりついたのだ。
「信じられん……人間業と思えない」
ヴィトはこの世界においては当然の事を言ったのだが、マリアや二人の兵士と言った異世界で育った人間には信じられない言葉だったようで、肩をすくめている。
「信じられない……あんたどんだけ田舎者なのよ !魔法も知らないの!?」
「魔法だと!?おれはきみ達が何を言っているのか、理解できない……」
「へん、マリア王女様よぉ~あんたとんでもない奴をボディガードにしたようだな?安心して、死にや……」
それが青年の人生最期の言葉となった。ヴィトは眉ひとつ動かさずに相手を殺していた。その証拠にヴィトのオート拳銃の銃口から、白い煙が出ている。
「一つ忠告しておくが……人を殺す前にいらんおしゃべりはしない事だ……プロのルールだぜ」
ヴィトは地面に倒れた青年を見下しながら、呟く。
「貴様ァァァ~~よくも、ハンスをッ!」
壮年の男の方が炎の剣を構えて突っ込む。
「まだ殺され足りないらしいな?」
ヴィトはそう迫ってくる男にハンスを殺した拳銃を向ける。
「何くそォォォ~~舐めるなッ!」
壮年の男は何やら一言呟くと、高速で移動し始めた。
「動きが変わっただと!?」
「気をつけて !あれは高速魔法よ !ギシュタルリアの兵士は火炎魔法と一緒に使える魔法なのよ !!」
マリアの忠告にヴィトは思わず冷や汗を垂らす。
「高速だと!?どうやって捉えたらいいんだ!?」
ヴィトは背後にいるマリアにそう問いかけだが、マリアは無言で頭を振るばかりだった。
「クソッ!どうすればいいんだ!?」
そう叫ぶと同時に目の前に目の前に壮年の男が立っているのに気がつく。
「くっ……」
「もらったッ!」
壮年の男は剣をヴィト目掛けて剣を振り下ろそうとしたが、ヴィトはその隙を狙い、拳銃を壮年の男に向けた。パァーンと拳銃の乾いた音が閑静な住宅街に鳴り響く。
「ハァハァ……やったか?」
ヴィトが壮年の男を見ると、脇腹を押さえているのを確認した。
(こいつはもう動けんかもな)
ヴィトは男にゆっくりと近づくと、拳銃を男の頭に突きつける。
「いくら頭が悪くてもこれの威力は知っただろう?お前に一つ聞きたい、お前はどこから来た?この子を追って来たのか?」
「へっ、オレとハンスはギシュタルリア帝国の兵士だよ、戦いに参加してよぉ~終わった後に城の中を歩いていたら、門が開いていたのに気がついてよぉ~立派な門だったから、宝物庫かなと思って入ったんだよ、だが……おれとハンスは妙な光に包まれちまってよぉ~気がついたら、ここに居たわけさ」
ヴィトはどこか他の国から来たのだと認識した。これは気をひくための嘘で、本当はマリアを殺すためだけに近くのビルの屋上から飛び降りたとかそんなのだろう。炎やら、高速移動やらはおれに幻覚でも見せたのだろう、ヴィトはそう認識した。
「よし、お前に一つだけチャンスをやろう、我々のファミリーに忠誠を誓う代わりにお前にアメリカ国籍と仕事をやろう」
「あめりか?何だそりゃあ?」
ヴィトはここに来て首を傾げた。おかしいアメリカ国籍をやろうと言われ、喜ばない人間はいないだろう。ましてや仕事も与えると言われ、動かない人間はいない。
と……すると、ヴィトは本当に異世界とやらの存在を信じるしかないと考えた。
「お前は本当に異世界とやらから来たのか?」
「あん、何言ってんだよ !こここそフランソワ王国の田舎じゃあないのかよ !」
どうも話が噛み合わんな。ヴィトはフゥとため息を吐く。
「お前の出自などどうでもいいが、おれ達のファミリーに来る気はないか?今敵対組織と揉めててな、人が欲しい所だったんだ」
ヴィトは脇腹を押さえる男に手を差し伸べようとしたが、その瞬間にマシンガンの音が鳴った。
「マズイッ!ミラノリアの奴らだッ!」
ヴィトはマリアの上に乗り、守った。
「うぐァァァァァァァ~~」
男はマシンガンが当たり、死亡する。
「参ったな、それよりきみ歩けるかな?」
ヴィトはマリアにそう問いかけたが、マリアは「平気よ」と叫んだ。
「そうか、なら安心だ」
ヴィトは拳銃を迫ってくるマシンガンを持った男達に銃を発砲する。
「これで奴らもしばらくは怯むだろう……さてと、おれと一緒に来てくれ !」
ヴィトはマリアの手を引き、アパートへと走っていく。
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