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パンゲール大陸攻略編
魔界の神々との最終決戦ーその②
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テスカトリは逃げ出すシリウスの姿を見て思わず口元を綻ばせていく。
美男子の姿を借りた邪神は頑なに自分の首をかき切ろうと試みる少年に向かって何処からか作り出したナイフを投げ、それ以上の侵入を防ぐ。
熟練の忍びが憑依した少年はそのナイフの腕前を見て確認する。目の前の男には逆らわない方が得策である、と。
少年は懐から手裏剣を取り出し、そのまま投げ付けようと試みたが、彼が背中から放つ無言の殺気に気落ちさせられ、そのまま下がっていく。
彼は逃げ出してきた青白い顔の男と馴れ合う邪神の姿を確認する。
青白い顔の美男子は合流するのと同時に彼の前に跪く。
「も、申し訳ありませぬ!どうしても、彼奴が前世のあの餓鬼と被って見えまして……」
「面白い。シリウス。オレをその少年の前に案内しろ」
その言葉を聞いてシリウスは一瞬、呆けた顔を浮かべたのだが、直ぐに勝ち誇った様な生意気な顔を浮かべて、
「分かりました。案内致しまする。あなた様が居れば百人力、いや、千人力……」
「世辞など要らぬ。お前は黙ってただ、案内すれば良いのだ」
テスカトリはシリウスの案内に付き従って、先程まで仲間の死体に囲まれながらも、逃げるシリウスに向かって叫んでいた少年の元へと向かっていく。
海岸の端、砂浜と海岸沿いの街との境目となる小さな森の入り口で少年は剣を持って待ち構えていた。
少年は両手で剣を構えて言う。
「逃がさないぞ、シリウス・A・ペンドラゴン……地の果て、海の底まで逃げたとしても追いかけてお前の首に聖なる剣を浴びせてやる」
「ふん、やれるものか小僧め。諦めの悪い貴様に教えてやるがな、私の崇高な論説を教えてやろう」
シリウスは自身のこめかみに手を当てて、傲慢な笑いを浮かべて言った。
「私には神が付いているのだ。任務という理由で、情事を見られたからという理由で、或いは相手と肩がぶつかったからという理由で殺したとしても、私には何の罰も与えられない。何故ならば、私は神のお気に入りであり、神からの寵愛を一心に受けた身であるからだ」
「神からの寵愛?上手い事を言っているけれど、オレにはお前がその神とやらに操られているマリオネットの様に見えて仕方ないけど」
シリウスの眉間に青筋が寄っていく。まさか、自分の事をその様な視点で見ている人間が居ようとは思いもしなかった。
マリオネットだとは良くも言ってくれたものだ。
そう感じた瞬間にシリウスの怒りは頂点に達していた。
パキラを睨むために大きく見開き、血走った目は悪魔の目を思わせるかの様に真っ赤に染まっていく。いや、そればかりではない。彼の頭には二本の見事な角が生え、漆黒であった黒い髪はみるみるうちに白く染まっていく。背中からは本物の竜の様に黒くて大きな翼が生え、体の筋肉からは無数の口が湧いて出てきた。
それぞれの筋肉から生じた得体の知れない怪異が溢れ出ていく。
その姿はまさしく怪物。この世を滅ぼす悪鬼。
パキラもテスカトリも。いや、その姿に変わった当のシリウス本人でさえも突然の出来事に頭が追い付いて居なかったのだが、ただ一人この出来事を静観している男が居た。
最も、その男はこの場には存在しない。彼は神々の部屋の一室で手の中にある水晶玉から変貌したお気に入りの姿を見て微かに口元を緩める。
暗黒神ベリアドルは今回のチェスゲームは自身の勝利であるとの喜びを隠しきれない。
ベリアドルは手に持ったワイングラスを啜り、椅子に深く腰を掛けてから、何とも言えない愉悦感に浸っていく。
シリウス・A・ペンドラゴン。それはチェスゲームの盤上に乗る無数の世界の一つに生まれた悪党であり、彼が現在の所、最も期待を寄せている駒の一つ。
ベリアドルも他の神々も当初はよくある駒の一つとしか認識していなかったのだが、彼が生まれてからその世界で獲得した成果は無数の世界という名の駒を用いて対峙していた神々を良い意味でも悪い意味でも酷く驚かせていた。
中でも、彼の関心を大きく引いたのが竜王スメウルグの吸収である。
竜王スメウルグは自分の仲間が作った中々優秀な駒の一つであり、例え肉体を失ったとしてもその精神は消えずに絶えず、一つの世界を裏から闇に染め続けていた。
だが、その存在はその世界からすればあまりにも強大。時空でさえも自由に行き来できたのが完全に裏目に出た。
そう、明治の世に渡った子孫の体を乗っ取り、吸収するつもりであったのが、逆に吸収されて今度は精神そのものも取り込まれてしまったのだ。
そして、彼は明治の世で短いながらも、多くの闇を振り撒き、死して尚、様々な人物に影響を与えていた。
だからこそ、彼に二度目の生を与えた。
そして、二つの大陸で思った以上の成果を上げ、最後には地の底に封じ込められていたテスカトリの力で竜王の力を全て自分のものにする事が出来た。文句などある筈がない。
彼はもう一度、水晶玉を覗き込む。
彼はどの様な戦いを見せてくれるのだろう。
期待に目を含まらせた彼が見たのは当然の光景。そう、敵を全て炎や爪、牙などで殺し尽くす殺戮マシーンと化した怪物の姿。
あの後の彼はパキラを乱暴に吹き飛ばし、木に打ち付けた後に、神であるテスカトリさえも殺害してその力を吸収し、海岸の前に待機していた帝国の兵士たちを蹂躙していく。
そんな中で才蔵ことローレンスは皇帝としてまた忍びとして残った兵士たちを逃すために、尽力を果たしていた。
効かないと分かっていながらも、才蔵は手裏剣を投げ、まきびしを撒き、足止めをしていくが、それらのものは悉く弾かれていき、嘲笑われる。
やむを得ずに、背中に下げた忍刀を取り、斬りかかろうと試みたのだが、彼の前に帝国の兵士たちが次々と現れて叫ぶ。
「陛下を逃がせ!」
「その通りだッ!陛下さえ生きていれば、帝国はいつまでも戦えるッ!」
「各々!皇帝陛下を守るための盾となれ!」
才蔵のやめろと叫ぶ声も他所に、帝国の兵士たちは次々と「皇帝万歳」を叫んで突っ込む。
だが、シリウスはそんな兵士たちの思いなど無視をして次々と圧倒的な力でねじ伏せていく。
シリウスは次々と向かっていく兵士を殺しながら、忍刀を構える才蔵に向かって叫ぶ。
「どうだッ!此奴らはみな、貴様一人を守るために死んだのだッ!無謀な戦争を起こした貴様一人を守るためになッ!だが、安心しろ!貴様は簡単には殺さぬ!あの忌々しいメスガキと共に広場で斬首刑にしてやるわ!」
「……愚か者どもが、天子一人のために死ぬ必要などないのじゃ、お主らあってこその帝国であろうが……」
才蔵は暫くの間、嗚咽を押し殺しもせずに泣き叫んでいたが、直ぐに刀を構え直して、
「ここまできた以上はオレ一人生き残ろうとは思わぬ。オレの身を犠牲にしてでもこの国のいや、この世界の民を守ってやるわ!」
「ふふ、皇帝の鏡だな。同じ事をヴィルヘルム二世やらニコライ二世の様な輩にも聞かせてやりたいものだ」
化け物と化したシリウスとただ一人、その場に残った幼帝が向かい合う。
ここに世界の命運を賭けた最後の勝負が始まった。
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彼は逃げ出してきた青白い顔の男と馴れ合う邪神の姿を確認する。
青白い顔の美男子は合流するのと同時に彼の前に跪く。
「も、申し訳ありませぬ!どうしても、彼奴が前世のあの餓鬼と被って見えまして……」
「面白い。シリウス。オレをその少年の前に案内しろ」
その言葉を聞いてシリウスは一瞬、呆けた顔を浮かべたのだが、直ぐに勝ち誇った様な生意気な顔を浮かべて、
「分かりました。案内致しまする。あなた様が居れば百人力、いや、千人力……」
「世辞など要らぬ。お前は黙ってただ、案内すれば良いのだ」
テスカトリはシリウスの案内に付き従って、先程まで仲間の死体に囲まれながらも、逃げるシリウスに向かって叫んでいた少年の元へと向かっていく。
海岸の端、砂浜と海岸沿いの街との境目となる小さな森の入り口で少年は剣を持って待ち構えていた。
少年は両手で剣を構えて言う。
「逃がさないぞ、シリウス・A・ペンドラゴン……地の果て、海の底まで逃げたとしても追いかけてお前の首に聖なる剣を浴びせてやる」
「ふん、やれるものか小僧め。諦めの悪い貴様に教えてやるがな、私の崇高な論説を教えてやろう」
シリウスは自身のこめかみに手を当てて、傲慢な笑いを浮かべて言った。
「私には神が付いているのだ。任務という理由で、情事を見られたからという理由で、或いは相手と肩がぶつかったからという理由で殺したとしても、私には何の罰も与えられない。何故ならば、私は神のお気に入りであり、神からの寵愛を一心に受けた身であるからだ」
「神からの寵愛?上手い事を言っているけれど、オレにはお前がその神とやらに操られているマリオネットの様に見えて仕方ないけど」
シリウスの眉間に青筋が寄っていく。まさか、自分の事をその様な視点で見ている人間が居ようとは思いもしなかった。
マリオネットだとは良くも言ってくれたものだ。
そう感じた瞬間にシリウスの怒りは頂点に達していた。
パキラを睨むために大きく見開き、血走った目は悪魔の目を思わせるかの様に真っ赤に染まっていく。いや、そればかりではない。彼の頭には二本の見事な角が生え、漆黒であった黒い髪はみるみるうちに白く染まっていく。背中からは本物の竜の様に黒くて大きな翼が生え、体の筋肉からは無数の口が湧いて出てきた。
それぞれの筋肉から生じた得体の知れない怪異が溢れ出ていく。
その姿はまさしく怪物。この世を滅ぼす悪鬼。
パキラもテスカトリも。いや、その姿に変わった当のシリウス本人でさえも突然の出来事に頭が追い付いて居なかったのだが、ただ一人この出来事を静観している男が居た。
最も、その男はこの場には存在しない。彼は神々の部屋の一室で手の中にある水晶玉から変貌したお気に入りの姿を見て微かに口元を緩める。
暗黒神ベリアドルは今回のチェスゲームは自身の勝利であるとの喜びを隠しきれない。
ベリアドルは手に持ったワイングラスを啜り、椅子に深く腰を掛けてから、何とも言えない愉悦感に浸っていく。
シリウス・A・ペンドラゴン。それはチェスゲームの盤上に乗る無数の世界の一つに生まれた悪党であり、彼が現在の所、最も期待を寄せている駒の一つ。
ベリアドルも他の神々も当初はよくある駒の一つとしか認識していなかったのだが、彼が生まれてからその世界で獲得した成果は無数の世界という名の駒を用いて対峙していた神々を良い意味でも悪い意味でも酷く驚かせていた。
中でも、彼の関心を大きく引いたのが竜王スメウルグの吸収である。
竜王スメウルグは自分の仲間が作った中々優秀な駒の一つであり、例え肉体を失ったとしてもその精神は消えずに絶えず、一つの世界を裏から闇に染め続けていた。
だが、その存在はその世界からすればあまりにも強大。時空でさえも自由に行き来できたのが完全に裏目に出た。
そう、明治の世に渡った子孫の体を乗っ取り、吸収するつもりであったのが、逆に吸収されて今度は精神そのものも取り込まれてしまったのだ。
そして、彼は明治の世で短いながらも、多くの闇を振り撒き、死して尚、様々な人物に影響を与えていた。
だからこそ、彼に二度目の生を与えた。
そして、二つの大陸で思った以上の成果を上げ、最後には地の底に封じ込められていたテスカトリの力で竜王の力を全て自分のものにする事が出来た。文句などある筈がない。
彼はもう一度、水晶玉を覗き込む。
彼はどの様な戦いを見せてくれるのだろう。
期待に目を含まらせた彼が見たのは当然の光景。そう、敵を全て炎や爪、牙などで殺し尽くす殺戮マシーンと化した怪物の姿。
あの後の彼はパキラを乱暴に吹き飛ばし、木に打ち付けた後に、神であるテスカトリさえも殺害してその力を吸収し、海岸の前に待機していた帝国の兵士たちを蹂躙していく。
そんな中で才蔵ことローレンスは皇帝としてまた忍びとして残った兵士たちを逃すために、尽力を果たしていた。
効かないと分かっていながらも、才蔵は手裏剣を投げ、まきびしを撒き、足止めをしていくが、それらのものは悉く弾かれていき、嘲笑われる。
やむを得ずに、背中に下げた忍刀を取り、斬りかかろうと試みたのだが、彼の前に帝国の兵士たちが次々と現れて叫ぶ。
「陛下を逃がせ!」
「その通りだッ!陛下さえ生きていれば、帝国はいつまでも戦えるッ!」
「各々!皇帝陛下を守るための盾となれ!」
才蔵のやめろと叫ぶ声も他所に、帝国の兵士たちは次々と「皇帝万歳」を叫んで突っ込む。
だが、シリウスはそんな兵士たちの思いなど無視をして次々と圧倒的な力でねじ伏せていく。
シリウスは次々と向かっていく兵士を殺しながら、忍刀を構える才蔵に向かって叫ぶ。
「どうだッ!此奴らはみな、貴様一人を守るために死んだのだッ!無謀な戦争を起こした貴様一人を守るためになッ!だが、安心しろ!貴様は簡単には殺さぬ!あの忌々しいメスガキと共に広場で斬首刑にしてやるわ!」
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