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パンゲール大陸攻略編
勇者パキラの決戦ーその⑨
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ホリスター将軍並びにヴィクトリア・オランプと皇帝の従兄弟の兄妹による戦いが始まってから、多くの時間が流れた。最早、集まった農民たちは集まった目的さえ忘れて戦いを眺めていたのだが、背後からの怒鳴り声による彼らは戦いに見惚れるのを辞める。
背後の声の主の正体は魔王シリウスの連れてきた部下である闇の軍団。即ち、黒い鎧に大きな円形の盾、身長の倍以上はあると思われる巨大な槍。
それらを持った兵士が集まってきたのだ。彼らはどうやら、これまでの時間に戦争が無かった事とその場で待つように命令された事に対し、不満を持っていたに違いない。彼らは困惑する農民たちを押し退けて、四人の戦いが繰り広げている場所へと乱入していく。
彼らは自分たちの上司と激しく斬り結ぶ二人の子どもを見つけるのと同時に槍を構えていく。
だが、彼らの進軍は目の前に炎の壁が造られた事により、阻まれてしまう。
死の軍隊はあまりの恐ろしさに腰を震わせたようだが、直ぐに勇気を振り絞ったのか、はたまた元々スケルトンはそんなものとは無関係であるためか、手に持っていた円形の盾を正面に構えて突っ込むのだが、今度はその炎は彼らの一体一体に向かっていき、体を煉獄の炎で包み込む。
邪魔者がいなくなった事を確認し、お萩はヴィクトリアとの斬り合いを続けていく。
自分の持っている武器は短刀ではあるのだが、目の前の女を相手にする分には不足はないらしい。
サーベルを持ったあの女とお萩は互角かそれ以上の戦いを続けていく。
それに対し、足をすくませるのはヴィクトリア。彼女は自分の妖魔の力を使用しているのにも関わらず、怯まないのかと。
お萩の妖魔術『煉炎』は真っ直ぐにヴィクトリアを捉えていく。
ヴィクトリアは悲鳴を上げ、その場から逃亡しようと試みたのだが、お萩がそれを許さない。
彼女は前世で培った忍びの早足を駆使し、彼女を追い詰めていく。
お萩は民衆を掻い潜って逃亡しようとしたのだが、その彼女の目の前に尖った木の枝が飛んだ事により、彼女は逃亡する気力を喪失してしまう。
「お待ちください。何処へ逃げるおつもりですか?」
「……何処でも、あなたの側から……」
彼女は声を震わせて言った。それを聞いた聴衆たちは困惑の視線を浮かべていたのだが、お萩はただ白い視線で彼女を見下ろすばかり。
ヴィクトリアはその視線に耐え切れずにもう一度逃亡を試みたのだが、逃げようとする彼女の手の甲に木の枝が飛んだ事により、その考えも頭の中から吹き飛んでしまう。
ヴィクトリアは悲鳴を上げて地面の上に転がり、転移衆とは思えない程の悲鳴を上げていく。
「貴女を逃すわけには参りません。貴女の上司とは前世からの浅からぬ因縁がありましてね。……どうです、私に答えてくれませんか?」
お萩は炎を纏わせた短剣をチラつかせながら尋ねる。
「わ、分かったわ!今、あのお方はお城にシャーロット様をお救いに向かっているわ!それで、あたし達はこの場で魔界の軍隊と人々を集めて、城をーー」
「城を落とすつもりだったんですね?では、貴女の他にどんな人が仲間に居ますか?答えてくれませんか?」
ヴィクトリアは自分が覚えている限りの名前を口に出していく。
お萩はそれを聞き終わるのと同時に彼女の首の背後を強く打ち、彼女を強制的に夢の世界へと送り込むと、彼女を担ぎ、妖魔術を纏わせた小刀を使用して魔界の軍隊や聴衆たちをかき分けてその場から立ち去っていく。
才蔵はそれを見て誇らしくなり、つい笑ってしまう。嬉しかったのだ。愛する妻の忍びとしての成長が。
だが、ホリスター将軍はそんな事は知らなかったらしい。彼はてっきり、才蔵が見捨てられと思ったのだろう。
明らかに嘲笑する形の笑いを彼に向けて、
「見捨てられたようだな?どうやら、お前の妹はお前さんよりもあの女の方が大事だと判断したらしいな」
ホリスター将軍は目の前で剣を打ち合っている男が是非とも絶望の淵に叩き落とされる様を見たいと感じた。だからこそ、彼はそんな発言をしたのだ。
だが、目の前の男はそれを聞いても尚、笑いを引っ込めるどころか、先程以上か、いやそれ以上に笑っているではないか。
ホリスター将軍は理由を尋ねると、目の前の少年は年相応とは思えない程の大人びた様子で、
「なぁに心配は要らぬ。彼奴が儂の予想以上に忍びとしての成長を行なっておったのでな。つい笑ってしもうた。失礼だったかな?」
それを聞いてホリスター将軍は決意した。目の前の得体の知れない少年を早々に葬り去ってしまおうと。
ここで敗因を挙げるとするのならば、彼の中に大きな焦りが生じてしまった事だろう。
彼は勝負の決着を急ぐあまりに、自分の得意分野である遠距離戦を自ら葬り捨て、サーベルを携えて才蔵へと突っ込んだのだった。
才蔵はそれを見越し、自身の妖魔術、風神乱流を使用し、目の前から迫る男の足を風で転倒させ、そのまま駆け寄るのと同時に彼の喉元を掻き切り、彼を物言わぬ死体へと変えたのだった。
この一瞬の勝負に人々は思わず目が点になっていたのだが、ホリスター将軍の敗北が確定すると、彼らはたった一人の少年に恐れ慄きその場を離れていく。
少年は魔界の軍隊と人々が退くのを見た後に両目を閉じ、集中力の統一を図ってから、黙ってその場を駆け上がりながら、かつての世界の妻にして弟子であるお萩のヴィクトリアを連れてその場から逃げた時の手腕を思い返す。
あの場であれ以上の尋問を行ったのならば、恐らく魔界の軍隊なり聴衆なりが動いた事は間違いない。
なので、彼女があのタイミングで詳しい情報を聞き出すために安全な場所へと彼女を担いで逃げた事は正しい判断であると才蔵は思っていた。
最も、一度地獄で添い遂げた後であるから、少し贔屓目に見ている可能性も否めはないが。
だが、何はともあれ、かつての世界のお萩の仲間への義理はこれで果たしたと言えるだろう。
才蔵は満足げに笑った後に、笑いを引っ込めて背後に聳え立つ城を見上げる。
今はここでかつての世にて自分の命を奪う遠縁となった明治の世の伊賀の忍びの頭領、シリウスがあの中に居るのだ。
明治の世ではあの男のために何人の人生が狂ったか。そんな事を考えていると、不意に城が大きな音が聞こえ、地面を揺らしたのかと思うと城の一部が粉々になり、更に他の場所でも同様の音が聞こえ、城の一部が倒壊していくのが見えた。
才蔵は慌ててその場から離れたものの、避難に間に合わなかった人間もいたらしく、才蔵と同じ様に真下にいた人間の何人かが瓦礫の下敷きになり死亡しているのが見えた。
才蔵はこうしてはいられないと考え、手に持っていた武器を持ってお萩の待っていると思われる場所へと向かう。
忍びが絶対に安全だと思う場所、それは室内にして誰でも入れる場所。
そう、都の入り口近くにある宿屋へと。
背後の声の主の正体は魔王シリウスの連れてきた部下である闇の軍団。即ち、黒い鎧に大きな円形の盾、身長の倍以上はあると思われる巨大な槍。
それらを持った兵士が集まってきたのだ。彼らはどうやら、これまでの時間に戦争が無かった事とその場で待つように命令された事に対し、不満を持っていたに違いない。彼らは困惑する農民たちを押し退けて、四人の戦いが繰り広げている場所へと乱入していく。
彼らは自分たちの上司と激しく斬り結ぶ二人の子どもを見つけるのと同時に槍を構えていく。
だが、彼らの進軍は目の前に炎の壁が造られた事により、阻まれてしまう。
死の軍隊はあまりの恐ろしさに腰を震わせたようだが、直ぐに勇気を振り絞ったのか、はたまた元々スケルトンはそんなものとは無関係であるためか、手に持っていた円形の盾を正面に構えて突っ込むのだが、今度はその炎は彼らの一体一体に向かっていき、体を煉獄の炎で包み込む。
邪魔者がいなくなった事を確認し、お萩はヴィクトリアとの斬り合いを続けていく。
自分の持っている武器は短刀ではあるのだが、目の前の女を相手にする分には不足はないらしい。
サーベルを持ったあの女とお萩は互角かそれ以上の戦いを続けていく。
それに対し、足をすくませるのはヴィクトリア。彼女は自分の妖魔の力を使用しているのにも関わらず、怯まないのかと。
お萩の妖魔術『煉炎』は真っ直ぐにヴィクトリアを捉えていく。
ヴィクトリアは悲鳴を上げ、その場から逃亡しようと試みたのだが、お萩がそれを許さない。
彼女は前世で培った忍びの早足を駆使し、彼女を追い詰めていく。
お萩は民衆を掻い潜って逃亡しようとしたのだが、その彼女の目の前に尖った木の枝が飛んだ事により、彼女は逃亡する気力を喪失してしまう。
「お待ちください。何処へ逃げるおつもりですか?」
「……何処でも、あなたの側から……」
彼女は声を震わせて言った。それを聞いた聴衆たちは困惑の視線を浮かべていたのだが、お萩はただ白い視線で彼女を見下ろすばかり。
ヴィクトリアはその視線に耐え切れずにもう一度逃亡を試みたのだが、逃げようとする彼女の手の甲に木の枝が飛んだ事により、その考えも頭の中から吹き飛んでしまう。
ヴィクトリアは悲鳴を上げて地面の上に転がり、転移衆とは思えない程の悲鳴を上げていく。
「貴女を逃すわけには参りません。貴女の上司とは前世からの浅からぬ因縁がありましてね。……どうです、私に答えてくれませんか?」
お萩は炎を纏わせた短剣をチラつかせながら尋ねる。
「わ、分かったわ!今、あのお方はお城にシャーロット様をお救いに向かっているわ!それで、あたし達はこの場で魔界の軍隊と人々を集めて、城をーー」
「城を落とすつもりだったんですね?では、貴女の他にどんな人が仲間に居ますか?答えてくれませんか?」
ヴィクトリアは自分が覚えている限りの名前を口に出していく。
お萩はそれを聞き終わるのと同時に彼女の首の背後を強く打ち、彼女を強制的に夢の世界へと送り込むと、彼女を担ぎ、妖魔術を纏わせた小刀を使用して魔界の軍隊や聴衆たちをかき分けてその場から立ち去っていく。
才蔵はそれを見て誇らしくなり、つい笑ってしまう。嬉しかったのだ。愛する妻の忍びとしての成長が。
だが、ホリスター将軍はそんな事は知らなかったらしい。彼はてっきり、才蔵が見捨てられと思ったのだろう。
明らかに嘲笑する形の笑いを彼に向けて、
「見捨てられたようだな?どうやら、お前の妹はお前さんよりもあの女の方が大事だと判断したらしいな」
ホリスター将軍は目の前で剣を打ち合っている男が是非とも絶望の淵に叩き落とされる様を見たいと感じた。だからこそ、彼はそんな発言をしたのだ。
だが、目の前の男はそれを聞いても尚、笑いを引っ込めるどころか、先程以上か、いやそれ以上に笑っているではないか。
ホリスター将軍は理由を尋ねると、目の前の少年は年相応とは思えない程の大人びた様子で、
「なぁに心配は要らぬ。彼奴が儂の予想以上に忍びとしての成長を行なっておったのでな。つい笑ってしもうた。失礼だったかな?」
それを聞いてホリスター将軍は決意した。目の前の得体の知れない少年を早々に葬り去ってしまおうと。
ここで敗因を挙げるとするのならば、彼の中に大きな焦りが生じてしまった事だろう。
彼は勝負の決着を急ぐあまりに、自分の得意分野である遠距離戦を自ら葬り捨て、サーベルを携えて才蔵へと突っ込んだのだった。
才蔵はそれを見越し、自身の妖魔術、風神乱流を使用し、目の前から迫る男の足を風で転倒させ、そのまま駆け寄るのと同時に彼の喉元を掻き切り、彼を物言わぬ死体へと変えたのだった。
この一瞬の勝負に人々は思わず目が点になっていたのだが、ホリスター将軍の敗北が確定すると、彼らはたった一人の少年に恐れ慄きその場を離れていく。
少年は魔界の軍隊と人々が退くのを見た後に両目を閉じ、集中力の統一を図ってから、黙ってその場を駆け上がりながら、かつての世界の妻にして弟子であるお萩のヴィクトリアを連れてその場から逃げた時の手腕を思い返す。
あの場であれ以上の尋問を行ったのならば、恐らく魔界の軍隊なり聴衆なりが動いた事は間違いない。
なので、彼女があのタイミングで詳しい情報を聞き出すために安全な場所へと彼女を担いで逃げた事は正しい判断であると才蔵は思っていた。
最も、一度地獄で添い遂げた後であるから、少し贔屓目に見ている可能性も否めはないが。
だが、何はともあれ、かつての世界のお萩の仲間への義理はこれで果たしたと言えるだろう。
才蔵は満足げに笑った後に、笑いを引っ込めて背後に聳え立つ城を見上げる。
今はここでかつての世にて自分の命を奪う遠縁となった明治の世の伊賀の忍びの頭領、シリウスがあの中に居るのだ。
明治の世ではあの男のために何人の人生が狂ったか。そんな事を考えていると、不意に城が大きな音が聞こえ、地面を揺らしたのかと思うと城の一部が粉々になり、更に他の場所でも同様の音が聞こえ、城の一部が倒壊していくのが見えた。
才蔵は慌ててその場から離れたものの、避難に間に合わなかった人間もいたらしく、才蔵と同じ様に真下にいた人間の何人かが瓦礫の下敷きになり死亡しているのが見えた。
才蔵はこうしてはいられないと考え、手に持っていた武器を持ってお萩の待っていると思われる場所へと向かう。
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