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アールランドリー大陸編
トールキールランド攻略戦ーその11
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タレーラは勝利を確信して、剣を彼の目の前で振るう。
彼は先程、この奇妙な衣装を着た男が惨めに命乞いをする光景を見たばかりではないか。彼は察したのだ。少なくとも、自分とタレーラとの戦力差には大きく広がった差があるのだと。
タレーラは自分の家族を、国を、奪い取ろうとした邪悪な人間を斬り殺そうと試む。
タレーラが勝利を確信し、その剣で彼の頭を叩き斬ろうとした時だ。突如、目の前で真っ白な煙が巻き起こり、彼の視界を奪ってしまう。
そして、首の左側面に何や鋭いものが突き刺さった事を確信し、タレーラは思わず理性を奪われてしまう。
ただ、地面の上に転げ回り、痛みを訴えたい、その思いだけに駆られた老人は呻き声を上げながら、自分を遥か上、まるで雲の上の仙人であるかの様な尊大な目で見下ろす男の顔を睨む。
「お、お前は……?この儂に何をした?」
タレーラの言葉に霊蔵は顔にサディスティクな笑みを浮かべながら、
「お気付きになられぬのか?ならば、これをご覧あれ!」
恐る恐る自分を殺した相手を見上げる、老人に向かって霊蔵はいやらしい笑顔を浮かべて、右手の三つの指で竹の筒を掴んでいる。
タレーラは痛みに耐えながらも、それが何なのかを問う。
霊蔵はケタケタと腹を抱えて笑いながら、
「ほぅ、これを知らぬとな。何とも哀れな老いぼれでございますな。良かろう。これは忍びが暗殺に使用する吹き矢じゃ、加えて、吹き矢の先端にはーー」
「附子、いわゆるトリカブトの毒が塗られているのですよね?」
霊蔵の言葉を満面の笑みのシャーロットが繋ぐ。息の合ったやり取りを見せるタこの二人をタレーラは狂気に取り憑かれたシリウスの操り人形としてこれ以上、合致する人間は居ないだろうと考えていく。
だが、シャーロットはそんなタレーラの憎悪に満ちた分析に気付かずか、それとも敢えて気付かない振りをしているのか、相変わらずのニコニコとした笑顔を浮かべながら、
「どうです?私もこれでも昔は毒使いとして名を馳せたんですよぉ~拷問の際には毒が効きますからね!そうだッ!セルダンさんもどうです?この後に私の家に来て、拷問を受けて、お友達になるというのは?とっーても素敵な考えだと思いません?」
タレーラはシャーロットの言う『お友達』という言葉がどれ程、薄っぺらく信用のおけない言葉であるのかをかつての世界の記憶で知っていた。
彼女は命乞いをする人間を、あの可愛らしい笑顔を浮かべたまま、何の躊躇いもなく殺していく。
その悪魔の様な姿は忘れたくても忘れたいものではあるまい。
シリウスが嬉々した表情で敵の兵士を撃ち殺したり、痛ぶったりする場面同様に、どんなに記憶の片隅から追いやろうとしても、消えない苦い記憶。
そして、自分を永遠に苦しめる地獄の獄卒による束縛。
恐らく、神が記憶を持ったままこの世界に転生させたのも、恐らく、この場面を忘れるな、そして、記憶を持ったまま苦しめられ続けろ、という啓示に違いないと彼は思い続けている。
だが、神が自分を記憶を持たせてこの異世界に転生させたのは恐らく、この日のためだろう。
神は知っていたに違いない。自分が、そして自分の大切な家族や国が、あの悪魔の様な兄妹により蹂躙されていく事を。
と、毒の効果のためだろうか。タレーラの舌が痺れていく。
ようやく毒の症状が効いたと囃し立てる二人に対し、反論をしようとしたのだが、舌がもつれて動かない。
まるで、自分の舌ではないかの様だ。何者かに操られるように、舌は口の中で動こうとしない。
だが、タレーラは舌を動かせないままでも、何とか体だけは動かす。
何とか、首の左脇面に突き刺さった毒の針を抜いて、屋根の上に放り投げ、目の前の男女を睨む。
霊蔵はそれを嘲笑で、シャーロットは哀れな人間を見下ろすような両目で見つめていた。
タレーラの今の状況はハッキリ言って地獄だと言っても良いだろう。口から自分の意思とは関係なく、涎が出て、好き勝手に地面に垂れていく。
そんな哀れな老人の悶える様を二人は宮廷の道化師でも見るかのような様子でケタケタと声を上げて笑う。
だが、そんな声は左から右へと流していき、何も聞こえないようにしていくを
だが、彼らの嘲笑が彼の頭の中に突き刺さっていく際にも、タレーラは考えた。最愛の家族はこんな醜聞を晒した自分を受け入れてくれるだろうかと。
舌も動かせず、涎も好き勝手に垂れる老人を愛する事は可能だろうか。
いや、不可能だ。それに、この世界にトリカブトの毒を中和するような薬草や毒性を取り除くワクチンがあるとも思えない。
きっと、今の自分にとって『死』というのはすぐ側まで迫って来ている、確定事項に違いない。
それでも、タレーラは歯を食い縛り、己を奮い立たせて、よろめいた足を必死に前へと向けていく。
そして、ようやくあの憎い女、長い金髪の髪の女、魔王シリウスの妻に向かって剣を振り下ろそうとした時だ。
突如、彼の意識は微睡の中へと消えていく。
深い深い闇へと堕ちていく気分だ。二度目の『死』は最後に改めて自分にその事を突き付けた。
だが、タレーラはあの世へと、何も見えない暗闇の中へと落ちる前に、最後の力を振り絞って、重く閉ざされようとしていた両目の目蓋を開ける。
すると、そこには満面の笑みを浮かべて自分の心臓を刀で突き刺すシャーロットの姿。
シャーロットは目を開けたタレーラを見て、クスクスと笑うと、
「あら、生き返ったんですか?あのまま死んでおいた方が楽だったでしょうに、まぁ、でもそれもこれで終わりだけどね」
シャーロットはそう言うと、タレーラの心臓に突き刺さっていた刀を思いっきり引っこ抜く。
刀が彼の心臓部から引き抜かれるのと同時に、彼は呻き声を上げる暇もなく、ただ自分の心臓部から短くて小さな赤いペンキのような液体が零れ落ちるのを眺めていた。
信じられないと言わんばかりに、両目をパチクリとさせながら。
そして、その目を浮かべたまま崩れ落ちると、彼はもう二度と起き上がる事は無かった。
シャーロットはタレーラが死んだのを確認すると、霊蔵に一刻でも早くこの場を去るように告げる。
グズグズしていれば、直ぐにでも民衆が来るだろう。そう考えての判断らしく、霊蔵も首を縦に振って、彼女と共に屋上を伝って夜の闇へと消えていく。
後には、哀れな老人の死体が一つ、屋根の上に残された。
彼は先程、この奇妙な衣装を着た男が惨めに命乞いをする光景を見たばかりではないか。彼は察したのだ。少なくとも、自分とタレーラとの戦力差には大きく広がった差があるのだと。
タレーラは自分の家族を、国を、奪い取ろうとした邪悪な人間を斬り殺そうと試む。
タレーラが勝利を確信し、その剣で彼の頭を叩き斬ろうとした時だ。突如、目の前で真っ白な煙が巻き起こり、彼の視界を奪ってしまう。
そして、首の左側面に何や鋭いものが突き刺さった事を確信し、タレーラは思わず理性を奪われてしまう。
ただ、地面の上に転げ回り、痛みを訴えたい、その思いだけに駆られた老人は呻き声を上げながら、自分を遥か上、まるで雲の上の仙人であるかの様な尊大な目で見下ろす男の顔を睨む。
「お、お前は……?この儂に何をした?」
タレーラの言葉に霊蔵は顔にサディスティクな笑みを浮かべながら、
「お気付きになられぬのか?ならば、これをご覧あれ!」
恐る恐る自分を殺した相手を見上げる、老人に向かって霊蔵はいやらしい笑顔を浮かべて、右手の三つの指で竹の筒を掴んでいる。
タレーラは痛みに耐えながらも、それが何なのかを問う。
霊蔵はケタケタと腹を抱えて笑いながら、
「ほぅ、これを知らぬとな。何とも哀れな老いぼれでございますな。良かろう。これは忍びが暗殺に使用する吹き矢じゃ、加えて、吹き矢の先端にはーー」
「附子、いわゆるトリカブトの毒が塗られているのですよね?」
霊蔵の言葉を満面の笑みのシャーロットが繋ぐ。息の合ったやり取りを見せるタこの二人をタレーラは狂気に取り憑かれたシリウスの操り人形としてこれ以上、合致する人間は居ないだろうと考えていく。
だが、シャーロットはそんなタレーラの憎悪に満ちた分析に気付かずか、それとも敢えて気付かない振りをしているのか、相変わらずのニコニコとした笑顔を浮かべながら、
「どうです?私もこれでも昔は毒使いとして名を馳せたんですよぉ~拷問の際には毒が効きますからね!そうだッ!セルダンさんもどうです?この後に私の家に来て、拷問を受けて、お友達になるというのは?とっーても素敵な考えだと思いません?」
タレーラはシャーロットの言う『お友達』という言葉がどれ程、薄っぺらく信用のおけない言葉であるのかをかつての世界の記憶で知っていた。
彼女は命乞いをする人間を、あの可愛らしい笑顔を浮かべたまま、何の躊躇いもなく殺していく。
その悪魔の様な姿は忘れたくても忘れたいものではあるまい。
シリウスが嬉々した表情で敵の兵士を撃ち殺したり、痛ぶったりする場面同様に、どんなに記憶の片隅から追いやろうとしても、消えない苦い記憶。
そして、自分を永遠に苦しめる地獄の獄卒による束縛。
恐らく、神が記憶を持ったままこの世界に転生させたのも、恐らく、この場面を忘れるな、そして、記憶を持ったまま苦しめられ続けろ、という啓示に違いないと彼は思い続けている。
だが、神が自分を記憶を持たせてこの異世界に転生させたのは恐らく、この日のためだろう。
神は知っていたに違いない。自分が、そして自分の大切な家族や国が、あの悪魔の様な兄妹により蹂躙されていく事を。
と、毒の効果のためだろうか。タレーラの舌が痺れていく。
ようやく毒の症状が効いたと囃し立てる二人に対し、反論をしようとしたのだが、舌がもつれて動かない。
まるで、自分の舌ではないかの様だ。何者かに操られるように、舌は口の中で動こうとしない。
だが、タレーラは舌を動かせないままでも、何とか体だけは動かす。
何とか、首の左脇面に突き刺さった毒の針を抜いて、屋根の上に放り投げ、目の前の男女を睨む。
霊蔵はそれを嘲笑で、シャーロットは哀れな人間を見下ろすような両目で見つめていた。
タレーラの今の状況はハッキリ言って地獄だと言っても良いだろう。口から自分の意思とは関係なく、涎が出て、好き勝手に地面に垂れていく。
そんな哀れな老人の悶える様を二人は宮廷の道化師でも見るかのような様子でケタケタと声を上げて笑う。
だが、そんな声は左から右へと流していき、何も聞こえないようにしていくを
だが、彼らの嘲笑が彼の頭の中に突き刺さっていく際にも、タレーラは考えた。最愛の家族はこんな醜聞を晒した自分を受け入れてくれるだろうかと。
舌も動かせず、涎も好き勝手に垂れる老人を愛する事は可能だろうか。
いや、不可能だ。それに、この世界にトリカブトの毒を中和するような薬草や毒性を取り除くワクチンがあるとも思えない。
きっと、今の自分にとって『死』というのはすぐ側まで迫って来ている、確定事項に違いない。
それでも、タレーラは歯を食い縛り、己を奮い立たせて、よろめいた足を必死に前へと向けていく。
そして、ようやくあの憎い女、長い金髪の髪の女、魔王シリウスの妻に向かって剣を振り下ろそうとした時だ。
突如、彼の意識は微睡の中へと消えていく。
深い深い闇へと堕ちていく気分だ。二度目の『死』は最後に改めて自分にその事を突き付けた。
だが、タレーラはあの世へと、何も見えない暗闇の中へと落ちる前に、最後の力を振り絞って、重く閉ざされようとしていた両目の目蓋を開ける。
すると、そこには満面の笑みを浮かべて自分の心臓を刀で突き刺すシャーロットの姿。
シャーロットは目を開けたタレーラを見て、クスクスと笑うと、
「あら、生き返ったんですか?あのまま死んでおいた方が楽だったでしょうに、まぁ、でもそれもこれで終わりだけどね」
シャーロットはそう言うと、タレーラの心臓に突き刺さっていた刀を思いっきり引っこ抜く。
刀が彼の心臓部から引き抜かれるのと同時に、彼は呻き声を上げる暇もなく、ただ自分の心臓部から短くて小さな赤いペンキのような液体が零れ落ちるのを眺めていた。
信じられないと言わんばかりに、両目をパチクリとさせながら。
そして、その目を浮かべたまま崩れ落ちると、彼はもう二度と起き上がる事は無かった。
シャーロットはタレーラが死んだのを確認すると、霊蔵に一刻でも早くこの場を去るように告げる。
グズグズしていれば、直ぐにでも民衆が来るだろう。そう考えての判断らしく、霊蔵も首を縦に振って、彼女と共に屋上を伝って夜の闇へと消えていく。
後には、哀れな老人の死体が一つ、屋根の上に残された。
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