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アールランドリー大陸編
トールキールランド攻略戦ーその⑩
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タレーラは霊蔵を自分が感じ取った通りの匂いと言葉を放つ男を強い瞳で睨み付けていく。
彼にはプライドいうものが無いのだろうか。なぜ、ここまで彼は卑屈な態度を取れるのだろう。
そう考えた瞬間に、彼の怒りが湧き上がったばかりのポッドの中のお湯を思わせる勢いで噴き上がっていく事に気が付く。
気が付けば、彼は叫んでいた。
「やかましい!外道!」
その一言に霊蔵は肩を竦めて、気まずそうに顔を引っ込める。
だが、タレーラは容赦無く頭の中に思い浮かんだ言葉を発していく。
「さっきからベラベラと余計な事ばかりをほざきおって!お主らの悪行のためにこの国の民がどれ程、死ぬのか分かっておらぬのかッ!許せない……許せない……お前達は人間では無いッ!この儂の手であの世に送ってやるわーー!!」
タレーラは勢いのままに彼の愛する国を、土地をあの恐ろしいシリウスの手に引き渡そうとした男に向かって斬りかかっていく。
その瞬間に、彼の脳裏に彼が守るべき大切な存在の事が頭の中に思い浮かぶ。
いや、その前に彼の頭に映ったのは忌々しい記憶であった。
最初、アフリカ大陸で活動を続ける邪魔な反帝国主義者のテロリストを始末するという任務の折に、初めてシリウスの傘下に入った時だ。
彼は何の理由もなく、部下を射殺したのだ。理由を問うと、
「この男が私に意見をした。それが、的確なものではなかった。オレの隊に役立たずはいらぬ。だから、処分したまで……」
「で、ですが、隊長、理由もなく隊員を射殺するというのはーー」
「おや、お兄様の決定に逆らうのですか?新人さん」
砂漠の上で意見を具申している所に現れたのは長い金髪の美しい顔立ちであり、尚且つその隊長と似た香り、危険な死の香りを漂わせる女だった。
「ですが、副官!いえ、副隊長殿!流石に、あのやり方はーー」
「お兄様が不要と仰られているのでございますよ?それがお分かりにならないと?」
長い金髪の髪の女性はそう言って、タレーラをいや、セルダンを瞳だけで黙らせるような強い視線で、それこそ、思わず動けなくなるような目で彼を黙らせる。
すっかり黙ってしまったセルダンに対し、シリウスは今夜のうちにテロリストの拠点に忍び込むように指示を出す。
どうも、今の所、一番信頼する配下と言っても過言でない二人のお気に入りの部下、アンソニー・フォックスが体に翼を生やして、テロリストの場所を把握したらしい。
セルダンは有益な情報を手に入れて、ついでに部下を殺す事により、ストレスを発散できて、機嫌が良かったのか、下がって夜に備えて休むように言った。
セルダンは深く頭を下げ、それから、自分の所属する部隊が隠れ蓑にするためにわざわざ金を出して借りた侵入した国の首都のホテルの一室でベッドに横になり、天井を眺めながら異常な二人の事について思案していく。
セルダンは確信した。二人は異常者だと。そして、空に気に入られる部下にも異常者の傾向があると。
そして夜になり、セルダンの確信に裏付けが取れた。
二人にしろ、二人のお気に入りの部下にしろ、嬉々とした表情で敵を殺していくのだ。
特に、シリウスが降伏した敵兵を容赦無く、そして楽しそうに笑いながら撃ち殺す場面、友達になるためと称してテロリストの恋人の女性を楽しそうに拷問するシャーロット。捕らえた捕虜をゲームと称し、撃ち殺していく二人のお気に入りの部下。
勿論、当時のセルダンと同様に眉を顰めた人間の方が多かったが、セルダンは確信した。狂気を“演じなければ”生き残れない、自分の抱える目標を果たせない、と。
それから、セルダンは『長いものには巻かれろ』という諺を胸の内に刻み付け、彼らの狂気に従い、最後まで生き残る事ができた。
言うなれば、狂人にして帝国の誇る特殊部隊の隊長と副隊長であるシリウスとシャーロットのペンドラゴン兄妹の片腕という仮面を貼り続けていたのだ。
だが、彼の生涯最後の任務、日本における任務の際に、思わず仮面が外れかけた事があった。
それは、二人が乗っ取った一家を皆殺しにしようとした時だ。
上機嫌で家庭を占領し、滅茶苦茶にした相手を今度は殺そうという。
これに苦言を呈した所、シリウスはみるみるうちに機嫌が悪くなって、
「お前は私の言うことに指図するのか?」
「い、いえ、そういうわけでは……ただ、儂はここで一家を殺したとしても、あの忌々しい刑事どもに証拠を与える事になるのではないかと思い、ここは隊長の判断が間違っていると思いましてーー
「黙れ、私は何も間違えない。こいつらはあの忌々しい刑事を誘き出すために、必要な存在であるのだ。それに、全ての物の生殺与奪の権は私にあり、これは誰にも犯せない不可侵の行為だ。分かったら、私に指図するな。良いな?」
シリウスは強い両目で老人を睨んだ後に、異空間の武器庫から召喚した軍の自動用拳銃を取り出し、助かると思って安堵した一家を天国から地獄の底へと突き落とす。
その後、彼はお気に入りの部下に苦言されたのが、気に入らなかったのか、既に眉間に銃弾を撃ち込まれて死んでいる一家の父親に向かって何度も何度も引き金を引く。
次に、標的を変えて繰り返す、“狂人”の行動を表面上は笑いながらも、深刻な気持ちでその行動を見つめていた。
かつて、彼が失った息子夫婦とその孫に重ねて……。
彼は元は優秀なCIAの捜査官であり、外部に存在する特殊部隊と合同捜査を行なったりして、多くの犯罪組織や宗教過激派などを壊滅に追い込んできた。
中には、外国のスパイ組織を相手に取った事もあり、麻薬の密貿易を国の主要産業とする王国を転覆させたのは彼に取っての一番の功績であったに違いない。
定年を残すまで後、十年となった年にこの功績を挙げた彼にとっては恩給は保障されたも当然であったし、これで最愛の妻や息子夫婦とその孫と共に穏やかな老後を過ごせると思っていた時だ。
王国は彼を逆恨みし、彼が職場で壊滅記念のパーティーを行った日に、彼の家族を全滅に追い込んだのだった。
彼は泣き、喚き、そして、既に体のあちこちを蜂の巣にされた亡き妻の唇に自身の唇を重ねて復讐を誓う。
この様な卑劣な手段を取った相手に、なので、彼はCIA長官にテロリストを追える実績No.1のエリート特殊部隊、『帝国竜騎兵隊』への転属を希望したのだった。
長官は彼の転属を渋ったものの、結局は彼の粘りの強さに根負けし、転属を認めたのだった。
だが、その間に自分は納得のできる行動が出来たのだろうか。
狂気に染まった振りをして、自分達の仇を殺した後も、生き残るために狂人に従って、人を殺し続ける祖父の姿を見て死んでしまった最愛の孫は何と思うだろうか。
そんな事を考えても、絶対に顔には出さない。彼はその日も狂気に染まった振りをしながら、シリウスとシャーロットの二名の殺戮を眺めていた。
だから、神は天罰を下したのかもしれない。
それが、長浜城におけるあの刑事達との決戦時だ。決戦時に彼はあの日、殺された孫と同じ年頃の少年と対峙し、そして、彼と詳しい話す間もなく、敵同士のまま彼を銃撃から庇って死んでしまったのだ。
その後、転生し、この世界に現れ、そして、最愛の家族に囲まれ、タレーラ・ミンとしてその生涯を懸命に生きてきた。
ここでは娘が生まれたのだが、それでも彼女は自分に孫の顔を見せて、彼は二回目の祖父の気持ちを味わった。
この幸福を味わったまま死ねる、そう思っていたのだが、神はもう一度、そんな自分に天罰を下したらしい。
ある日、議会に出席したら、あの狂人の“妻”シャーロットが議会にて演説をしていたではないか。
タレーラはシャーロットの姿を見て、彼女の目的を確信した。
シリウスがこの国を乗っ取るために彼女を送って来たのだと。
タレーラはこの国を、そして新しく出来た家族を守るために、シャーロットともう一人の男を殺すために、彼女の家を尋ねたのだった。
そして、今、刀を大きく振って、その悪鬼をようやく殺せそうなのだ。
セルダンはいや、タレーラはこの瞬間に、今まで味わった事のない高揚感を味わっていた。
おまけ(読み飛ばしても結構です)
実は、セルダンがこの世界で作った家族は前世で不遇の死を遂げた光の神が彼らを不憫に思い、この世界に転生させた存在です。ですが、転生したセルダンの家族は記憶がありません。でも、記憶の何処かでもっと大昔からタレーラ(セルダン)と繋がっていた事だけは覚えています。
彼にはプライドいうものが無いのだろうか。なぜ、ここまで彼は卑屈な態度を取れるのだろう。
そう考えた瞬間に、彼の怒りが湧き上がったばかりのポッドの中のお湯を思わせる勢いで噴き上がっていく事に気が付く。
気が付けば、彼は叫んでいた。
「やかましい!外道!」
その一言に霊蔵は肩を竦めて、気まずそうに顔を引っ込める。
だが、タレーラは容赦無く頭の中に思い浮かんだ言葉を発していく。
「さっきからベラベラと余計な事ばかりをほざきおって!お主らの悪行のためにこの国の民がどれ程、死ぬのか分かっておらぬのかッ!許せない……許せない……お前達は人間では無いッ!この儂の手であの世に送ってやるわーー!!」
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その瞬間に、彼の脳裏に彼が守るべき大切な存在の事が頭の中に思い浮かぶ。
いや、その前に彼の頭に映ったのは忌々しい記憶であった。
最初、アフリカ大陸で活動を続ける邪魔な反帝国主義者のテロリストを始末するという任務の折に、初めてシリウスの傘下に入った時だ。
彼は何の理由もなく、部下を射殺したのだ。理由を問うと、
「この男が私に意見をした。それが、的確なものではなかった。オレの隊に役立たずはいらぬ。だから、処分したまで……」
「で、ですが、隊長、理由もなく隊員を射殺するというのはーー」
「おや、お兄様の決定に逆らうのですか?新人さん」
砂漠の上で意見を具申している所に現れたのは長い金髪の美しい顔立ちであり、尚且つその隊長と似た香り、危険な死の香りを漂わせる女だった。
「ですが、副官!いえ、副隊長殿!流石に、あのやり方はーー」
「お兄様が不要と仰られているのでございますよ?それがお分かりにならないと?」
長い金髪の髪の女性はそう言って、タレーラをいや、セルダンを瞳だけで黙らせるような強い視線で、それこそ、思わず動けなくなるような目で彼を黙らせる。
すっかり黙ってしまったセルダンに対し、シリウスは今夜のうちにテロリストの拠点に忍び込むように指示を出す。
どうも、今の所、一番信頼する配下と言っても過言でない二人のお気に入りの部下、アンソニー・フォックスが体に翼を生やして、テロリストの場所を把握したらしい。
セルダンは有益な情報を手に入れて、ついでに部下を殺す事により、ストレスを発散できて、機嫌が良かったのか、下がって夜に備えて休むように言った。
セルダンは深く頭を下げ、それから、自分の所属する部隊が隠れ蓑にするためにわざわざ金を出して借りた侵入した国の首都のホテルの一室でベッドに横になり、天井を眺めながら異常な二人の事について思案していく。
セルダンは確信した。二人は異常者だと。そして、空に気に入られる部下にも異常者の傾向があると。
そして夜になり、セルダンの確信に裏付けが取れた。
二人にしろ、二人のお気に入りの部下にしろ、嬉々とした表情で敵を殺していくのだ。
特に、シリウスが降伏した敵兵を容赦無く、そして楽しそうに笑いながら撃ち殺す場面、友達になるためと称してテロリストの恋人の女性を楽しそうに拷問するシャーロット。捕らえた捕虜をゲームと称し、撃ち殺していく二人のお気に入りの部下。
勿論、当時のセルダンと同様に眉を顰めた人間の方が多かったが、セルダンは確信した。狂気を“演じなければ”生き残れない、自分の抱える目標を果たせない、と。
それから、セルダンは『長いものには巻かれろ』という諺を胸の内に刻み付け、彼らの狂気に従い、最後まで生き残る事ができた。
言うなれば、狂人にして帝国の誇る特殊部隊の隊長と副隊長であるシリウスとシャーロットのペンドラゴン兄妹の片腕という仮面を貼り続けていたのだ。
だが、彼の生涯最後の任務、日本における任務の際に、思わず仮面が外れかけた事があった。
それは、二人が乗っ取った一家を皆殺しにしようとした時だ。
上機嫌で家庭を占領し、滅茶苦茶にした相手を今度は殺そうという。
これに苦言を呈した所、シリウスはみるみるうちに機嫌が悪くなって、
「お前は私の言うことに指図するのか?」
「い、いえ、そういうわけでは……ただ、儂はここで一家を殺したとしても、あの忌々しい刑事どもに証拠を与える事になるのではないかと思い、ここは隊長の判断が間違っていると思いましてーー
「黙れ、私は何も間違えない。こいつらはあの忌々しい刑事を誘き出すために、必要な存在であるのだ。それに、全ての物の生殺与奪の権は私にあり、これは誰にも犯せない不可侵の行為だ。分かったら、私に指図するな。良いな?」
シリウスは強い両目で老人を睨んだ後に、異空間の武器庫から召喚した軍の自動用拳銃を取り出し、助かると思って安堵した一家を天国から地獄の底へと突き落とす。
その後、彼はお気に入りの部下に苦言されたのが、気に入らなかったのか、既に眉間に銃弾を撃ち込まれて死んでいる一家の父親に向かって何度も何度も引き金を引く。
次に、標的を変えて繰り返す、“狂人”の行動を表面上は笑いながらも、深刻な気持ちでその行動を見つめていた。
かつて、彼が失った息子夫婦とその孫に重ねて……。
彼は元は優秀なCIAの捜査官であり、外部に存在する特殊部隊と合同捜査を行なったりして、多くの犯罪組織や宗教過激派などを壊滅に追い込んできた。
中には、外国のスパイ組織を相手に取った事もあり、麻薬の密貿易を国の主要産業とする王国を転覆させたのは彼に取っての一番の功績であったに違いない。
定年を残すまで後、十年となった年にこの功績を挙げた彼にとっては恩給は保障されたも当然であったし、これで最愛の妻や息子夫婦とその孫と共に穏やかな老後を過ごせると思っていた時だ。
王国は彼を逆恨みし、彼が職場で壊滅記念のパーティーを行った日に、彼の家族を全滅に追い込んだのだった。
彼は泣き、喚き、そして、既に体のあちこちを蜂の巣にされた亡き妻の唇に自身の唇を重ねて復讐を誓う。
この様な卑劣な手段を取った相手に、なので、彼はCIA長官にテロリストを追える実績No.1のエリート特殊部隊、『帝国竜騎兵隊』への転属を希望したのだった。
長官は彼の転属を渋ったものの、結局は彼の粘りの強さに根負けし、転属を認めたのだった。
だが、その間に自分は納得のできる行動が出来たのだろうか。
狂気に染まった振りをして、自分達の仇を殺した後も、生き残るために狂人に従って、人を殺し続ける祖父の姿を見て死んでしまった最愛の孫は何と思うだろうか。
そんな事を考えても、絶対に顔には出さない。彼はその日も狂気に染まった振りをしながら、シリウスとシャーロットの二名の殺戮を眺めていた。
だから、神は天罰を下したのかもしれない。
それが、長浜城におけるあの刑事達との決戦時だ。決戦時に彼はあの日、殺された孫と同じ年頃の少年と対峙し、そして、彼と詳しい話す間もなく、敵同士のまま彼を銃撃から庇って死んでしまったのだ。
その後、転生し、この世界に現れ、そして、最愛の家族に囲まれ、タレーラ・ミンとしてその生涯を懸命に生きてきた。
ここでは娘が生まれたのだが、それでも彼女は自分に孫の顔を見せて、彼は二回目の祖父の気持ちを味わった。
この幸福を味わったまま死ねる、そう思っていたのだが、神はもう一度、そんな自分に天罰を下したらしい。
ある日、議会に出席したら、あの狂人の“妻”シャーロットが議会にて演説をしていたではないか。
タレーラはシャーロットの姿を見て、彼女の目的を確信した。
シリウスがこの国を乗っ取るために彼女を送って来たのだと。
タレーラはこの国を、そして新しく出来た家族を守るために、シャーロットともう一人の男を殺すために、彼女の家を尋ねたのだった。
そして、今、刀を大きく振って、その悪鬼をようやく殺せそうなのだ。
セルダンはいや、タレーラはこの瞬間に、今まで味わった事のない高揚感を味わっていた。
おまけ(読み飛ばしても結構です)
実は、セルダンがこの世界で作った家族は前世で不遇の死を遂げた光の神が彼らを不憫に思い、この世界に転生させた存在です。ですが、転生したセルダンの家族は記憶がありません。でも、記憶の何処かでもっと大昔からタレーラ(セルダン)と繋がっていた事だけは覚えています。
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