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アールランドリー大陸編
皇帝の愛娘
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「お呼びでございましょうか?殿下」
「私の前を彷徨く目障りな小僧の首を持ってこい。お前に魔界の部下を貸し与える。それならば、あの小僧を始末できるだろう?」
「仰せのままに殿下……」
女宣教師は深々と頭を下げて部屋を出ていく。
「忌々しい。どうして、誰も私の意思に従わぬ。本当に……」
シリウスは玉座に座りながら、玉座の肘掛の上で人差し指を鳴らす。
だが、耐えきれなくなったのか、彼は玉座から立ち上がるのと同時に腹心の部下、降魔霊蔵を呼び付けて、
「お前の分身術を使って妹を呼べッ!そして、妹で私を宥めさせろッ!」
シリウスは至極真っ当な様子で喋ったつもりであったが、玉座の前で頭を下げる霊蔵はニヤニヤとした笑顔を浮かべており、いつも以上の不快感を与えたのか、眉間に向かって両眉を顰めていく。
そして、機嫌の悪そうな声で、
「何がおかしい?貴様のその笑みは何が由来だッ!何処から来ておるッ!言うてみろ!」
玉座の間全体が震える程の大きな声であったが、霊蔵はいつものニヤニヤとした笑顔を浮かべて、
「これはこれは失礼致しました。何も、私は頭領を馬鹿にするおつもりはござりませぬよ。ただ、いつもよりも焦っておられのようで、それがおかしゅうてたまらぬのです。パチャテク帝国を取った時から常に落ち着かぬ様子ですが」
「うるさいッ!それよりも、早う妹を、シャーロットをオレの元に連れて来い!」
「……。困りましたなぁ。副頭領は北方の帝国で皇帝を凋落させる工作をなさっておられるのでございましょう?それを呼べというのは些か難しいのでは……」
「黙れッ!シャーロットにも分身魔法を教え、その後にオレの元に連れて来いッ!これは命令だぞ!良いなッ!」
シリウスはそう言うと、不機嫌そうに玉座の上に座り直す。
明らか様に険悪な空気が漂う中でも、霊蔵はいつものあのいやらしい笑顔を崩す事なく、踵を返し、頭領に背中を向けてから、転移の魔法を唱える。
シリウスは彼の姿が消し去るその瞬間をイライラとした様子で眺めていた。
あの男は何をしているのか。自分が妹に会いたいというのならば、連れて来るのが部下の務めだろう。
あのいやらしい笑みも自分を常におちょくるような態度も気に入らない。
だが、シリウスが何よりも気に入らないのは自分の事を未だに「頭領」と呼ぶ事だ。
呼び出した当初ならば、その呼び方でも問題は無い。
だが、今の自分はパンゲール大陸の南部を、隣のアールランドリー大陸の北部と中部をその手に委ねる皇帝なのだ。
なのに、彼は未だに自分を忍びの頭としか見ていないのだろうか。
三日前に魔界に帰還してから、霊蔵と共に大日本帝国にて従えていた部下である、時雨誠一郎には「殿下」と呼ぶように厳命し、彼はそれを忠実に守っているというのに。
何より忌々しく感じるのが、彼とシリウスがかつて共に過ごした大日本帝国を治める皇帝の事は未だに「天子」と古よりの敬称を用いて呼ぶ事であった。
シリウスは未だに彼が自分を「天子」もしくは「殿下」と呼ばない事に苛立ちを感じていたと言うべきだろう。
シリウスはその事を思い出すと、自然、歯が軋む。
「流石はアリス様。皇帝陛下が見染められたお方ですわ。まだ幼子だというのにもう立派に社交界にて立ち回れましてよ?」
「まぁ、私などもこの前、あのお方にダイヤのネックレスを褒めてもらいましたわ。あなた様の瞳のように綺麗ですね、と。私本当に嬉しくなってしまいまして……」
二人の着飾った貴婦人方は寝る時間が近付いたという理由でダンスパーティーを抜け出した皇帝の義理の娘の事を話しており、他の貴族達も全員、離れた皇帝の娘の事を話していた。
事実、皇帝夫妻が引き取った娘というのは美しさや礼儀作法は勿論、知識も幼い子供のそれとは思えない程の水準を示していた。
礼儀作法、気遣い、知識。それらを取り巻きの貴族達に褒められるたびに、皇帝の鼻は高くなっていく。
だが、彼はあくまでも謙虚な様子を装って、周囲にこう風潮していた。
「なぁに、私自身はまだまだだと思っているよ。けれどね、血の繋がりは無くても、親子の情は通うものでね。私が皇帝の地位を降りた後には我が一族の血を引く有力貴族の何処かの家の子供をあの子の嫁に摂らせようと思っている。そして、その際、彼女を「妃」ではなく、「女王」として共に即位させようと思っているんだ。待ち遠しいなぁ、その日が……」
「ええ、私達は子どもを授かる事が出来ませんでしたが、あの子が私達の思いを引き継いでくれますわ。あの子は本当に優秀な娘ですから……」
皇帝夫妻がワイングラスを片手に遠い目で取り巻きの貴族達に将来の構想を語っている中、皇帝夫妻の“自慢の娘”であるアリスは部屋に戻るや否や、夫妻から与えられた寝室のの扉を閉め、加えて防音の魔法、更に扉を固く締め付ける魔法を詠唱し、次に変身解除の魔法を詠唱していく。
すると、彼女の体は幼児から大人の体型へと変化していく。
だが、あろう事か、彼女は部屋に設置された鏡台の上に置かれている大きな鏡に映るその体を見て満足気な笑顔を浮かべる。
当然だろう。それこそが、「アリステリア」のいや、「シャーロット・アルトリア・ペンドラゴン」の真の姿なのだから。
彼女がようやく本来の姿を見ながら、鼻歌を歌っていると、扉がノックされる音が聞こえた。
恐らく、皇帝夫妻が娘が寝る前に軽食をという事で、使用人に何かを運ばせたのだろう。
シャーロットが面倒臭そうに溜息を吐いて、もう一度変身魔法を自分に掛けようとした時だ。
扉の前から声が聞こえて、
「あ、お姿はそのままで結構でござる。副頭領……」
自身を「副頭領」と呼称する人間など、この宮殿には居ないと言っても良いだろう。
加えて、この世界に忍者という存在は存在しない。この呼称を用いるのは兄が地獄転移の術で呼び出した二名だけ、だが、時雨誠一郎とは少し前に定例報告会を終わらせたばかり、彼が来たとは考えにくい。
それに彼ならば、わざわざ扉の前で許可を得たりはしないだろう。
この事実から、彼女は尋ねてきた人物が兄と自分の腹心、降魔霊蔵であると推測する。
「入りなさい」
そう言って、シャーロットは扉を締め付ける魔法を解除してから、自ら扉を開けて、降魔霊蔵を部屋に招き入れる。
降魔霊蔵は紅茶を入れるための二つのカップ、ポットとビスケットの載ったクッキーを載せた台を運びながら、入って来た。
彼女は扉を閉め終え、もう一度呪文を飲唱え終わると、台を置いて勝手に部屋の椅子の上で寛ぐ霊蔵を見て、大きく溜息を吐く。
そして呆れたような表情で、
「どうして、ここに来たのかしら?」
「決まっておりましょう。頭領があなた様をご指名しておられるからでござるよ。あなた様を連れて来いとしつこく言うてきましてな」
シャーロットはおかしそうに笑う霊蔵を見て大きく肩を落とすと、彼の前に用意された椅子に座り、机の上に二人分の紅茶を用意して改めて向き直る。
「なるほどね。それはご苦労様だったけれども、ここで愚かな皇帝を誑かすのはそのお兄様から命じられた重要な任務ですわ。そのお兄様が私に任務を放棄してこちらに来いと?」
その言葉に霊蔵は大きく首を横に振って、
「いえいえ、そのようなつもりはあの方には毛頭ござりませぬよ。ただ、あの方は分身の魔法を使用すれば、寂しくは無いと仰られておりますので、不肖ながら、私が副頭領にその魔法をご教授にしに参ったのでござりますよ」
ニコニコとした笑顔を浮かべる霊蔵に対し、シャーロットは苦笑するばかりであった。
だが、分身魔法を覚えるのも良いと思い直したのか、口元を緩めて、
「いいわ、私に教えてくださいな」
と、言った。霊蔵はシャーロットから告げられた言葉を聞くなり、椅子から降りて彼女の前で跪きながら、
「分かり申した!」
と、元気な調子で命令を承る。
「私の前を彷徨く目障りな小僧の首を持ってこい。お前に魔界の部下を貸し与える。それならば、あの小僧を始末できるだろう?」
「仰せのままに殿下……」
女宣教師は深々と頭を下げて部屋を出ていく。
「忌々しい。どうして、誰も私の意思に従わぬ。本当に……」
シリウスは玉座に座りながら、玉座の肘掛の上で人差し指を鳴らす。
だが、耐えきれなくなったのか、彼は玉座から立ち上がるのと同時に腹心の部下、降魔霊蔵を呼び付けて、
「お前の分身術を使って妹を呼べッ!そして、妹で私を宥めさせろッ!」
シリウスは至極真っ当な様子で喋ったつもりであったが、玉座の前で頭を下げる霊蔵はニヤニヤとした笑顔を浮かべており、いつも以上の不快感を与えたのか、眉間に向かって両眉を顰めていく。
そして、機嫌の悪そうな声で、
「何がおかしい?貴様のその笑みは何が由来だッ!何処から来ておるッ!言うてみろ!」
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「これはこれは失礼致しました。何も、私は頭領を馬鹿にするおつもりはござりませぬよ。ただ、いつもよりも焦っておられのようで、それがおかしゅうてたまらぬのです。パチャテク帝国を取った時から常に落ち着かぬ様子ですが」
「うるさいッ!それよりも、早う妹を、シャーロットをオレの元に連れて来い!」
「……。困りましたなぁ。副頭領は北方の帝国で皇帝を凋落させる工作をなさっておられるのでございましょう?それを呼べというのは些か難しいのでは……」
「黙れッ!シャーロットにも分身魔法を教え、その後にオレの元に連れて来いッ!これは命令だぞ!良いなッ!」
シリウスはそう言うと、不機嫌そうに玉座の上に座り直す。
明らか様に険悪な空気が漂う中でも、霊蔵はいつものあのいやらしい笑顔を崩す事なく、踵を返し、頭領に背中を向けてから、転移の魔法を唱える。
シリウスは彼の姿が消し去るその瞬間をイライラとした様子で眺めていた。
あの男は何をしているのか。自分が妹に会いたいというのならば、連れて来るのが部下の務めだろう。
あのいやらしい笑みも自分を常におちょくるような態度も気に入らない。
だが、シリウスが何よりも気に入らないのは自分の事を未だに「頭領」と呼ぶ事だ。
呼び出した当初ならば、その呼び方でも問題は無い。
だが、今の自分はパンゲール大陸の南部を、隣のアールランドリー大陸の北部と中部をその手に委ねる皇帝なのだ。
なのに、彼は未だに自分を忍びの頭としか見ていないのだろうか。
三日前に魔界に帰還してから、霊蔵と共に大日本帝国にて従えていた部下である、時雨誠一郎には「殿下」と呼ぶように厳命し、彼はそれを忠実に守っているというのに。
何より忌々しく感じるのが、彼とシリウスがかつて共に過ごした大日本帝国を治める皇帝の事は未だに「天子」と古よりの敬称を用いて呼ぶ事であった。
シリウスは未だに彼が自分を「天子」もしくは「殿下」と呼ばない事に苛立ちを感じていたと言うべきだろう。
シリウスはその事を思い出すと、自然、歯が軋む。
「流石はアリス様。皇帝陛下が見染められたお方ですわ。まだ幼子だというのにもう立派に社交界にて立ち回れましてよ?」
「まぁ、私などもこの前、あのお方にダイヤのネックレスを褒めてもらいましたわ。あなた様の瞳のように綺麗ですね、と。私本当に嬉しくなってしまいまして……」
二人の着飾った貴婦人方は寝る時間が近付いたという理由でダンスパーティーを抜け出した皇帝の義理の娘の事を話しており、他の貴族達も全員、離れた皇帝の娘の事を話していた。
事実、皇帝夫妻が引き取った娘というのは美しさや礼儀作法は勿論、知識も幼い子供のそれとは思えない程の水準を示していた。
礼儀作法、気遣い、知識。それらを取り巻きの貴族達に褒められるたびに、皇帝の鼻は高くなっていく。
だが、彼はあくまでも謙虚な様子を装って、周囲にこう風潮していた。
「なぁに、私自身はまだまだだと思っているよ。けれどね、血の繋がりは無くても、親子の情は通うものでね。私が皇帝の地位を降りた後には我が一族の血を引く有力貴族の何処かの家の子供をあの子の嫁に摂らせようと思っている。そして、その際、彼女を「妃」ではなく、「女王」として共に即位させようと思っているんだ。待ち遠しいなぁ、その日が……」
「ええ、私達は子どもを授かる事が出来ませんでしたが、あの子が私達の思いを引き継いでくれますわ。あの子は本当に優秀な娘ですから……」
皇帝夫妻がワイングラスを片手に遠い目で取り巻きの貴族達に将来の構想を語っている中、皇帝夫妻の“自慢の娘”であるアリスは部屋に戻るや否や、夫妻から与えられた寝室のの扉を閉め、加えて防音の魔法、更に扉を固く締め付ける魔法を詠唱し、次に変身解除の魔法を詠唱していく。
すると、彼女の体は幼児から大人の体型へと変化していく。
だが、あろう事か、彼女は部屋に設置された鏡台の上に置かれている大きな鏡に映るその体を見て満足気な笑顔を浮かべる。
当然だろう。それこそが、「アリステリア」のいや、「シャーロット・アルトリア・ペンドラゴン」の真の姿なのだから。
彼女がようやく本来の姿を見ながら、鼻歌を歌っていると、扉がノックされる音が聞こえた。
恐らく、皇帝夫妻が娘が寝る前に軽食をという事で、使用人に何かを運ばせたのだろう。
シャーロットが面倒臭そうに溜息を吐いて、もう一度変身魔法を自分に掛けようとした時だ。
扉の前から声が聞こえて、
「あ、お姿はそのままで結構でござる。副頭領……」
自身を「副頭領」と呼称する人間など、この宮殿には居ないと言っても良いだろう。
加えて、この世界に忍者という存在は存在しない。この呼称を用いるのは兄が地獄転移の術で呼び出した二名だけ、だが、時雨誠一郎とは少し前に定例報告会を終わらせたばかり、彼が来たとは考えにくい。
それに彼ならば、わざわざ扉の前で許可を得たりはしないだろう。
この事実から、彼女は尋ねてきた人物が兄と自分の腹心、降魔霊蔵であると推測する。
「入りなさい」
そう言って、シャーロットは扉を締め付ける魔法を解除してから、自ら扉を開けて、降魔霊蔵を部屋に招き入れる。
降魔霊蔵は紅茶を入れるための二つのカップ、ポットとビスケットの載ったクッキーを載せた台を運びながら、入って来た。
彼女は扉を閉め終え、もう一度呪文を飲唱え終わると、台を置いて勝手に部屋の椅子の上で寛ぐ霊蔵を見て、大きく溜息を吐く。
そして呆れたような表情で、
「どうして、ここに来たのかしら?」
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シャーロットはおかしそうに笑う霊蔵を見て大きく肩を落とすと、彼の前に用意された椅子に座り、机の上に二人分の紅茶を用意して改めて向き直る。
「なるほどね。それはご苦労様だったけれども、ここで愚かな皇帝を誑かすのはそのお兄様から命じられた重要な任務ですわ。そのお兄様が私に任務を放棄してこちらに来いと?」
その言葉に霊蔵は大きく首を横に振って、
「いえいえ、そのようなつもりはあの方には毛頭ござりませぬよ。ただ、あの方は分身の魔法を使用すれば、寂しくは無いと仰られておりますので、不肖ながら、私が副頭領にその魔法をご教授にしに参ったのでござりますよ」
ニコニコとした笑顔を浮かべる霊蔵に対し、シャーロットは苦笑するばかりであった。
だが、分身魔法を覚えるのも良いと思い直したのか、口元を緩めて、
「いいわ、私に教えてくださいな」
と、言った。霊蔵はシャーロットから告げられた言葉を聞くなり、椅子から降りて彼女の前で跪きながら、
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