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アールランドリー大陸編
オーランドリュー王国滅亡録ーその③
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王にしてみても、今回の成果は予想外のことであった。まさか、王国の髄を集めた兵士達と自慢である次男が一瞬のうちに飲み込まれてしまうとは思いもしなかったのである。つい、二週間ほど前にその事実を知った王は持っていた酒を入れる金の器を落としてしまったと言う。
それに加えて、彼を不安にさせたのは魔法工作部隊の未帰還という事態であった。
彼らが未帰還であるというのはすなわち、王国内部でのゴタゴタさえもシリウスの手によって片付けられてしまったという事であり、内部と外部とで『世界皇帝』を自称する男を引き摺り落とすための内紛は失敗してしまったという事が確定したという事である。
国王が不安になるのも無理は無い。彼は玉座の上で酒の器を震わせながら、今後の王国の情勢と今後の自身のあり方を考えて身を震わせていく。
隣国の国王、エンリケ二世並びに王家の家族は幼い三男と長女を除く全員が処刑にされたと貿易商から聞いた。
王子二人が戦死してしまったために、彼に残っている子供は王女一人だけであるが、彼女は酷く我儘な一面があり、王宮内での評判はお世辞にも良いとは思えない。
エンリケ二世の娘であるスタインベルト王国の王女の事は知らないが、彼女が国民の元に晒されれば、処刑は免れないだろう。
悩みに悩んだ末に、国王ピサロ一世は王女を玉座の間に呼び寄せ、彼女に今からでも国を出るように促したが、彼女はプイと首を横に振って、
「嫌ですわ、どうして私がこの城を出なければなりませんの!私は王国の王女にして、次期女王よ!ここを一歩たりとも動くつもりはありませんわ!」
「だがな、もし、シリウスの奴がここに攻め込んだ来た時に、お前が一緒に居るのは不味いのだよ。悪い事は言わん。お母様と一緒にお逃げ」
不安がる我儘娘を安心させるように国王は優しい声で言ったのだが、彼女はその鋭いロングソードのように尖った視線を緩める事なく、実の父親に向け続けた。
ピサロ一世が困り果てた表情を娘に向けていると、娘が大きな声でメイドを呼び付ける大きな声が耳を通して、頭の中に響いていく。
ピサロ二世が目を向けると、そこには侍女に相応しい貧相な白いエプロンの上に黒いロングワンピースという姿の美しい娘が立っていた。
ピサロ一世はこの時に自身の頭に悪魔が囁く。
この女と娘を入れ替えさせれば分からないのではないかと。
ピサロ一世はその考えを娘に告げ、有事の際に入れ替わるように稽古をするように指示を出す。
我儘な王女は幼い頃から甘やかされたせいで限界まで高くなった鼻を更に高くして、
「分かりましたわ。今後はこの者と入れ替わるように精進致しますわ。まぁ、私にメイドの仕事が務まるとは思えませんけど」
そう言って、彼女は例の鋭い視線をメイドに向けた。日頃から、彼女から厳しい折檻を受けているためか、メイドは顔を真っ青にして両肩を大きく震わせる。
ピサロ一世は些か高慢な娘に入れ替わりが出来るのかと考えたが、やってもらうしかないと腹を括り、二人に下がるように言った。
ルシア・オルデカは宮殿に仕えるメイドであった。とは言っても、彼女の場合、他のメイドと違う点があった。それは落ちぶれた下級貴族の出身であるという事であった。
オルデカ家は元は下級とは言え貴族に相応しい財産を持っていたが、彼女の両親の代に人の良い両親が知り合いの連帯保証人となり、その借金のために彼女は若い内から働かなければならなかった。
彼女が半ば必然的に自身の境遇とその状況を怨むのは当然の感情であったと言えるだろう。
ルシアはお人好しで間抜けな両親を軽蔑し、内心、自身が貴族としてのし上がるために必要な人間を探していた。
そんな中で、行儀見習いも兼ねて、宮殿にメイドとして仕えてはどうかと彼女の叔父に尋ねられ、彼女は即答した。
彼女はそこで利用できそうな男を探す予定であった。
だが、現実は非情と言えた。宮殿にメイドとして上がった彼女はそこで、陰湿な王女、オラジャに目を付けられ、彼女の側に仕えるメイドとしてこき使われ、挙げ句の果てに母親の病死のショックから立ち上がるためという理由を付けられ、サンドバッグとして使用される日々が続く。
他のプライドの高い下級貴族のメイド達にも目を付けられ、陰湿ないじめを受けたが、彼女はオラジャにこき使われ、虐められる中で溜まっていくストレスの解消のために、彼女らに陰湿な嫌がらせを始めていく。
窃盗の容疑を虐めていたメイドの筆頭に擦り付け、彼女を宮殿から追放する事に成功し、次に、その取り巻きのメイド達には枕の中に針を仕込んだり、彼女らの思い出の物を捨てたり、彼女らのベッドの中に家畜の死体を投げ込む事により、彼女らの慌てる様子を楽しんだ。
ルシアの特徴として、眉にまで掛かりそうな程の銀色の髪があったが、彼女はいじめの仕返しが成功すると、嬉しそうに人差し指に髪をクルクルと巻き付けて髪弄りを楽しむ。
こうして、見えない形で虐めを楽しむ中で、彼女の中に一つの優越感のような感情が湧き上がっていく。
自分は賢いが、あいつらは馬鹿だという代表的な優越感が。
こう言ってはなんだが、彼女は陰湿な王女に相応しい陰湿な侍女であったと言えるだろう。
だが、その日、彼女は自分でも考えられないくらいの危機に陥った事に気が付く。
今朝、彼女はオラジャに万が一の際の影武者になるように指示を出され、それを承諾したのだ。最も、王女の命令であるので、拒否できる筈も無いのだが……。
オラジャの髪の色は金色だが、自分は銀色なので誤魔化せないと熱弁を振るったが、直ぐに頬を叩かれ、彼女は否応なく万が一の際の影武者にされ、処刑される事を了承させられたのであった。
王女の横に自分のために設置された粗末で小さな部屋の小さなベッドのシーツを強く掴みながら、今後の計画の事を思案していく。
少なくとも、まだ隣国が攻めて来るとは限らないし、国内で革命が起きるとも限らない。自分は死にたく無いのだ。
そう考えていた時だ。彼女の部屋の窓が開き、彼女の前に一人の男が現れた。
綺麗な顔立ちの短い金髪の男は大声を上げて、助けを求めようとする彼女の口を自身の唇で防ぎ、彼女の耳元で優しい声で囁く。
「キミは女王になりたくはないかい?」
その言葉は彼女の理性を吹き飛ばせるのに相応しい言葉であった。
彼女は両目を輝かせて、
「その話を詳しく聞かせて欲しいわ」
と、彼女は熱のこもった声で言った。
それに加えて、彼を不安にさせたのは魔法工作部隊の未帰還という事態であった。
彼らが未帰還であるというのはすなわち、王国内部でのゴタゴタさえもシリウスの手によって片付けられてしまったという事であり、内部と外部とで『世界皇帝』を自称する男を引き摺り落とすための内紛は失敗してしまったという事が確定したという事である。
国王が不安になるのも無理は無い。彼は玉座の上で酒の器を震わせながら、今後の王国の情勢と今後の自身のあり方を考えて身を震わせていく。
隣国の国王、エンリケ二世並びに王家の家族は幼い三男と長女を除く全員が処刑にされたと貿易商から聞いた。
王子二人が戦死してしまったために、彼に残っている子供は王女一人だけであるが、彼女は酷く我儘な一面があり、王宮内での評判はお世辞にも良いとは思えない。
エンリケ二世の娘であるスタインベルト王国の王女の事は知らないが、彼女が国民の元に晒されれば、処刑は免れないだろう。
悩みに悩んだ末に、国王ピサロ一世は王女を玉座の間に呼び寄せ、彼女に今からでも国を出るように促したが、彼女はプイと首を横に振って、
「嫌ですわ、どうして私がこの城を出なければなりませんの!私は王国の王女にして、次期女王よ!ここを一歩たりとも動くつもりはありませんわ!」
「だがな、もし、シリウスの奴がここに攻め込んだ来た時に、お前が一緒に居るのは不味いのだよ。悪い事は言わん。お母様と一緒にお逃げ」
不安がる我儘娘を安心させるように国王は優しい声で言ったのだが、彼女はその鋭いロングソードのように尖った視線を緩める事なく、実の父親に向け続けた。
ピサロ一世が困り果てた表情を娘に向けていると、娘が大きな声でメイドを呼び付ける大きな声が耳を通して、頭の中に響いていく。
ピサロ二世が目を向けると、そこには侍女に相応しい貧相な白いエプロンの上に黒いロングワンピースという姿の美しい娘が立っていた。
ピサロ一世はこの時に自身の頭に悪魔が囁く。
この女と娘を入れ替えさせれば分からないのではないかと。
ピサロ一世はその考えを娘に告げ、有事の際に入れ替わるように稽古をするように指示を出す。
我儘な王女は幼い頃から甘やかされたせいで限界まで高くなった鼻を更に高くして、
「分かりましたわ。今後はこの者と入れ替わるように精進致しますわ。まぁ、私にメイドの仕事が務まるとは思えませんけど」
そう言って、彼女は例の鋭い視線をメイドに向けた。日頃から、彼女から厳しい折檻を受けているためか、メイドは顔を真っ青にして両肩を大きく震わせる。
ピサロ一世は些か高慢な娘に入れ替わりが出来るのかと考えたが、やってもらうしかないと腹を括り、二人に下がるように言った。
ルシア・オルデカは宮殿に仕えるメイドであった。とは言っても、彼女の場合、他のメイドと違う点があった。それは落ちぶれた下級貴族の出身であるという事であった。
オルデカ家は元は下級とは言え貴族に相応しい財産を持っていたが、彼女の両親の代に人の良い両親が知り合いの連帯保証人となり、その借金のために彼女は若い内から働かなければならなかった。
彼女が半ば必然的に自身の境遇とその状況を怨むのは当然の感情であったと言えるだろう。
ルシアはお人好しで間抜けな両親を軽蔑し、内心、自身が貴族としてのし上がるために必要な人間を探していた。
そんな中で、行儀見習いも兼ねて、宮殿にメイドとして仕えてはどうかと彼女の叔父に尋ねられ、彼女は即答した。
彼女はそこで利用できそうな男を探す予定であった。
だが、現実は非情と言えた。宮殿にメイドとして上がった彼女はそこで、陰湿な王女、オラジャに目を付けられ、彼女の側に仕えるメイドとしてこき使われ、挙げ句の果てに母親の病死のショックから立ち上がるためという理由を付けられ、サンドバッグとして使用される日々が続く。
他のプライドの高い下級貴族のメイド達にも目を付けられ、陰湿ないじめを受けたが、彼女はオラジャにこき使われ、虐められる中で溜まっていくストレスの解消のために、彼女らに陰湿な嫌がらせを始めていく。
窃盗の容疑を虐めていたメイドの筆頭に擦り付け、彼女を宮殿から追放する事に成功し、次に、その取り巻きのメイド達には枕の中に針を仕込んだり、彼女らの思い出の物を捨てたり、彼女らのベッドの中に家畜の死体を投げ込む事により、彼女らの慌てる様子を楽しんだ。
ルシアの特徴として、眉にまで掛かりそうな程の銀色の髪があったが、彼女はいじめの仕返しが成功すると、嬉しそうに人差し指に髪をクルクルと巻き付けて髪弄りを楽しむ。
こうして、見えない形で虐めを楽しむ中で、彼女の中に一つの優越感のような感情が湧き上がっていく。
自分は賢いが、あいつらは馬鹿だという代表的な優越感が。
こう言ってはなんだが、彼女は陰湿な王女に相応しい陰湿な侍女であったと言えるだろう。
だが、その日、彼女は自分でも考えられないくらいの危機に陥った事に気が付く。
今朝、彼女はオラジャに万が一の際の影武者になるように指示を出され、それを承諾したのだ。最も、王女の命令であるので、拒否できる筈も無いのだが……。
オラジャの髪の色は金色だが、自分は銀色なので誤魔化せないと熱弁を振るったが、直ぐに頬を叩かれ、彼女は否応なく万が一の際の影武者にされ、処刑される事を了承させられたのであった。
王女の横に自分のために設置された粗末で小さな部屋の小さなベッドのシーツを強く掴みながら、今後の計画の事を思案していく。
少なくとも、まだ隣国が攻めて来るとは限らないし、国内で革命が起きるとも限らない。自分は死にたく無いのだ。
そう考えていた時だ。彼女の部屋の窓が開き、彼女の前に一人の男が現れた。
綺麗な顔立ちの短い金髪の男は大声を上げて、助けを求めようとする彼女の口を自身の唇で防ぎ、彼女の耳元で優しい声で囁く。
「キミは女王になりたくはないかい?」
その言葉は彼女の理性を吹き飛ばせるのに相応しい言葉であった。
彼女は両目を輝かせて、
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