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魔界侵略編
神前試合ーその③
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自分と弟二人は男であり、自然、自分達が勝って、魔王の地位を継ぐのだとばかり思っていた。
だが、幼い頃からの前提は今や風前の灯火となりつつあった。
数日前に突如、現れた妹の代理人を名乗る男の前に自身の弟が殺されてしまったのだから……。
長男、ゴアは頭を抱え、嘘だッ!と叫び続けたい気分であった。だが、弟のマキアの死体が聖堂の壇上の上に転がっている事から、その事実は否応でも認めざるを得ないだろう。
マキアは自分の手によりものではなく、何処の誰とも知らない“賎民”のために殺されたのだと。
その事実を悟ったゴアは魔王の一族に代々伝わる魔法により、両手でようやく持てるサイズの巨大な剣を召喚し、空中から現れた剣を両手で受け取るのと同時に、ゴアはシリウスに向かって斬りかかっていく。
だが、彼は動じるどころか、挑発するように手招くだけであった。
ゴアはただ走るだけでは足りずに、走る途中に跳躍を付けて、彼の真上に飛び上がり、大きな剣で彼の頭を割ろうと試みた。
だが、その前にゴアは足を傷付けられ、その痛みのために地面に落ちていく。
地面にうつ伏せになりながら、恐る恐る天を見上げるゴアをシリウスは歪んだ笑みを浮かべながら、左手で掴んで言った。
「貴様はこう考えているな?どうして、斬りかかる前に私に攻撃を出せたのかと……丁度良い機会だ。教えてやろう。これが私の特性だからさ、私の魔法は少々特殊でね。まぁ、簡単に言うなれば、時間操作と空間操作を互いに操れるような魔法なんだ。お前のような人間では到底干渉できない空間には、様々な人間の未来の像があってな、私はその場所に行く事ができるんだ。その場所で一秒後の貴様に攻撃を加えて、私は危機を回避したのだよ。ここまで、丁寧に教えたのはお前が初めてだ。光栄に思うが良い」
恐るべき魔法を聞いたために、両目を開いて怯えた表情を浮かべるゴアとは対照的に、自身の魔法の名を喋り終えて満足したのか、彼は満面の笑顔を浮かべていた。
このまま解放されるか、とゴアが考えた時だ。次の瞬間に、自身の胸ぐらを掴んでいた男は急に険しい表情を浮かべて、ゴアの顎を思いっきり殴り付けた。
右頬を強く殴られたゴアは勢いを付けて観客達の見守る教会の長椅子の前に飛んでいく。
ゴアは自身の顔の周りを覆う自慢の髭に埃が付いたのが嫌だったのか、懸命に腕で埃を払っていたが、シリウスはその隙を逃さなかったのだろう。
右手に構えた拳銃をゴアに向けている。
「……グッドラック。無能な魔王の息子よ……」
シリウスが引き金を引こうとした時だ。
シリウスの背後に大きな痛みが走る。彼が背後を振り向くと、そこには得意げな表情を浮かべる魔王の三男、アッシャーの姿。
アッシャーは口元を吊り上げて、
「どうやら、兄者にばかりかまけて油断していたらしいなッ!オレの存在をすっかり忘れていたようだなッ!妹の代理人様よォォォ~!!!」
アッシャーはそのまま背後から心臓をくり抜こうと考えたが、眉間に三本ばかりの青筋を立てたシリウスにより、その後の行動は取れなかったらしい。
彼は右腕を背後に回し、背後を刺すために近付いていたアッシャーの首を掴み、それからかつての竜王の大きくて力のある腕へと変化させると、そのまま彼の顔を卵を潰すかのような調子で潰す。
呆気ない出来事であった。ゴアが声を掛ける前に最愛の弟は死んでしまったのだから……。
危機を感じたゴアはこれ以上は躊躇ってはいられないとばかりに大きな声で観客に扮している部下の兵達に向かって叫ぶ。
「うぬら、此奴は我等一族の正当なる地位を奪おうとする逆賊ぞ!出会え!出会わぬか!」
異形の顔付きの怪物達は被っていた黒色のローブを脱ぎ捨て、祭壇のシリウスに向かって魔法を放とうとしていたが、全員が一斉に魔法を放とうとする前に、最前列の男二人が背中から血を噴き上げて倒れてしまう。
何事かと顔を見合わせると、アッシャーの従者であった筈の男が男二人を小さな刀で殺していたのであった。
シリウスはそれを見るなり、先程よりも更に深く歪んだ笑顔を浮かべて、
「お前達、もう出てきて良いぞ、どうやら、魔王の息子は正々堂々とやり合う気概はもう無いらしいからなッ!」
シリウスの声が大聖堂の中に響くのと同時に、次々にゴアの部下である筈の男達が血飛沫を上げて、地面に倒れていく。
この大聖堂に集まった全員の血で石の地面は赤く染まり、喉をかき切られたために首から飛んだ血が教会の黒色の壁を赤く染めていた。
ゴアはその殺戮を壇上の上で唖然とした様子で眺めていた。声を掛ける間もなく殺されていく部下達……。
それを見て、楽しそうに笑う代理人を名乗る男。
ゴアは最後の血飛沫が地面にぶち撒けられるのと同時に我を忘れて、逃亡しようとしたが、壇上から降りる前にシリウスによって足を撃ち抜かれてしまう。
シリウスは手に持っている拳銃を人差し指で回しながら、楽しそうに舌舐めずりをしながら、ゴアの元へと向かう。
ゴアは右手を宙に上げて助けを求めたが、その手には助けどころか、黒く塗られた刃物が刺さった程であった。
ゴアは手の甲に刃物が突き刺さった痛みのために悶絶したが、次の瞬間には髪の毛を強く掴まれ、先程よりも大きな悲鳴を上げた。
涙を浮かべて助けを求めるゴアの元に三人の男が向かって来ている事に気が付く。
一人は弟の従者で霊蔵なる男であったが、もう二人の男の方が思い出せない。
あの特徴的な禿頭と豚のように醜くい面からオークである事は間違い無いのだろうが、それ以上の情報が引き出せない。
顔全体から冷や汗を流しながら、誰だろうと思案していると、目の前に現れた二人は得意そうな顔を浮かべて言った。
「オレが誰なのか?覚えてないか?あの時、お前は立ち会った筈だぞ……オレの処刑になッ!」
オークの言葉により、彼の脳裏に幼き日に父に連れられて立ち会った処刑の現場を思い出す。
ゴアは顎をガタガタと震わせながら、
「お、お前は……」
「その通り、かつての殺人鬼、リッジー様よ!」
「そして、その相棒のアルパーク様よ!お前の部下達は全てオレ達の手で始末させてもらったぜ!久し振りの感覚だったが、やっぱり、忘れられんな!」
ゴアは恐る恐る上目を遣いシリウスに助命を嘆願したが、彼は平然と吐き捨てた。
「ダメだな。お前はここで死ぬべき人間だ。それに途中で降りちゃ死んだお前の弟達に申し訳が立たないと思わんか?」
シリウスの言葉にゴアは生唾を飲み込む。
そして、目の前で楽しそうに刃物を舐める男の姿が焼き付く。
ゴアが男達の恐ろしさに両肩を震わせていると、急に彼は感覚が無くなった。
かと思うと、彼は地面に投げ捨てられ、その上から先程の男二人が覗き込んでいた。
「お前達にやろう。その男を好きなように処分しろ」
シリウスは泣き叫ぶゴアと嬉々した表情を浮かべる二人の殺人鬼組との間で置いてけぼりになっている霊蔵に外に来るように指示を出す。
惨劇の現場を歩きながら、霊蔵はニヤニヤとした笑顔を浮かべながらシリウスに尋ねる。
「それにしても、頭領もまさか、あの二人にゴアを殺すように頼むなんて、随分と趣味が悪いではござりませぬか?あの二人に掛かったのならば、きっと、あの御仁はただでは済みませぬぞォ~」
「別に彼奴がどうなろうと構わん。それよりも、今宵は祝勝の祝い酒を挙げるぞ、私の世界の皇帝となるべき土台が出来た日なのだからな……」
その言葉に霊蔵は丁寧に頭を下げて、
「分かりました!今宵は頭領の天子就任祝いでござりますな!?やはり、例のあのお城に?」
シリウスは首肯した。
「勿論だ。あそこはもう私のものなのだからな……」
シリウスは大聖堂の扉を勢いよく開けると、後ろで付き従う忠臣を連れて、自身の城へと向かう。
その時のシリウスの表情はいつにも増して輝いた笑顔だったという。
だが、幼い頃からの前提は今や風前の灯火となりつつあった。
数日前に突如、現れた妹の代理人を名乗る男の前に自身の弟が殺されてしまったのだから……。
長男、ゴアは頭を抱え、嘘だッ!と叫び続けたい気分であった。だが、弟のマキアの死体が聖堂の壇上の上に転がっている事から、その事実は否応でも認めざるを得ないだろう。
マキアは自分の手によりものではなく、何処の誰とも知らない“賎民”のために殺されたのだと。
その事実を悟ったゴアは魔王の一族に代々伝わる魔法により、両手でようやく持てるサイズの巨大な剣を召喚し、空中から現れた剣を両手で受け取るのと同時に、ゴアはシリウスに向かって斬りかかっていく。
だが、彼は動じるどころか、挑発するように手招くだけであった。
ゴアはただ走るだけでは足りずに、走る途中に跳躍を付けて、彼の真上に飛び上がり、大きな剣で彼の頭を割ろうと試みた。
だが、その前にゴアは足を傷付けられ、その痛みのために地面に落ちていく。
地面にうつ伏せになりながら、恐る恐る天を見上げるゴアをシリウスは歪んだ笑みを浮かべながら、左手で掴んで言った。
「貴様はこう考えているな?どうして、斬りかかる前に私に攻撃を出せたのかと……丁度良い機会だ。教えてやろう。これが私の特性だからさ、私の魔法は少々特殊でね。まぁ、簡単に言うなれば、時間操作と空間操作を互いに操れるような魔法なんだ。お前のような人間では到底干渉できない空間には、様々な人間の未来の像があってな、私はその場所に行く事ができるんだ。その場所で一秒後の貴様に攻撃を加えて、私は危機を回避したのだよ。ここまで、丁寧に教えたのはお前が初めてだ。光栄に思うが良い」
恐るべき魔法を聞いたために、両目を開いて怯えた表情を浮かべるゴアとは対照的に、自身の魔法の名を喋り終えて満足したのか、彼は満面の笑顔を浮かべていた。
このまま解放されるか、とゴアが考えた時だ。次の瞬間に、自身の胸ぐらを掴んでいた男は急に険しい表情を浮かべて、ゴアの顎を思いっきり殴り付けた。
右頬を強く殴られたゴアは勢いを付けて観客達の見守る教会の長椅子の前に飛んでいく。
ゴアは自身の顔の周りを覆う自慢の髭に埃が付いたのが嫌だったのか、懸命に腕で埃を払っていたが、シリウスはその隙を逃さなかったのだろう。
右手に構えた拳銃をゴアに向けている。
「……グッドラック。無能な魔王の息子よ……」
シリウスが引き金を引こうとした時だ。
シリウスの背後に大きな痛みが走る。彼が背後を振り向くと、そこには得意げな表情を浮かべる魔王の三男、アッシャーの姿。
アッシャーは口元を吊り上げて、
「どうやら、兄者にばかりかまけて油断していたらしいなッ!オレの存在をすっかり忘れていたようだなッ!妹の代理人様よォォォ~!!!」
アッシャーはそのまま背後から心臓をくり抜こうと考えたが、眉間に三本ばかりの青筋を立てたシリウスにより、その後の行動は取れなかったらしい。
彼は右腕を背後に回し、背後を刺すために近付いていたアッシャーの首を掴み、それからかつての竜王の大きくて力のある腕へと変化させると、そのまま彼の顔を卵を潰すかのような調子で潰す。
呆気ない出来事であった。ゴアが声を掛ける前に最愛の弟は死んでしまったのだから……。
危機を感じたゴアはこれ以上は躊躇ってはいられないとばかりに大きな声で観客に扮している部下の兵達に向かって叫ぶ。
「うぬら、此奴は我等一族の正当なる地位を奪おうとする逆賊ぞ!出会え!出会わぬか!」
異形の顔付きの怪物達は被っていた黒色のローブを脱ぎ捨て、祭壇のシリウスに向かって魔法を放とうとしていたが、全員が一斉に魔法を放とうとする前に、最前列の男二人が背中から血を噴き上げて倒れてしまう。
何事かと顔を見合わせると、アッシャーの従者であった筈の男が男二人を小さな刀で殺していたのであった。
シリウスはそれを見るなり、先程よりも更に深く歪んだ笑顔を浮かべて、
「お前達、もう出てきて良いぞ、どうやら、魔王の息子は正々堂々とやり合う気概はもう無いらしいからなッ!」
シリウスの声が大聖堂の中に響くのと同時に、次々にゴアの部下である筈の男達が血飛沫を上げて、地面に倒れていく。
この大聖堂に集まった全員の血で石の地面は赤く染まり、喉をかき切られたために首から飛んだ血が教会の黒色の壁を赤く染めていた。
ゴアはその殺戮を壇上の上で唖然とした様子で眺めていた。声を掛ける間もなく殺されていく部下達……。
それを見て、楽しそうに笑う代理人を名乗る男。
ゴアは最後の血飛沫が地面にぶち撒けられるのと同時に我を忘れて、逃亡しようとしたが、壇上から降りる前にシリウスによって足を撃ち抜かれてしまう。
シリウスは手に持っている拳銃を人差し指で回しながら、楽しそうに舌舐めずりをしながら、ゴアの元へと向かう。
ゴアは右手を宙に上げて助けを求めたが、その手には助けどころか、黒く塗られた刃物が刺さった程であった。
ゴアは手の甲に刃物が突き刺さった痛みのために悶絶したが、次の瞬間には髪の毛を強く掴まれ、先程よりも大きな悲鳴を上げた。
涙を浮かべて助けを求めるゴアの元に三人の男が向かって来ている事に気が付く。
一人は弟の従者で霊蔵なる男であったが、もう二人の男の方が思い出せない。
あの特徴的な禿頭と豚のように醜くい面からオークである事は間違い無いのだろうが、それ以上の情報が引き出せない。
顔全体から冷や汗を流しながら、誰だろうと思案していると、目の前に現れた二人は得意そうな顔を浮かべて言った。
「オレが誰なのか?覚えてないか?あの時、お前は立ち会った筈だぞ……オレの処刑になッ!」
オークの言葉により、彼の脳裏に幼き日に父に連れられて立ち会った処刑の現場を思い出す。
ゴアは顎をガタガタと震わせながら、
「お、お前は……」
「その通り、かつての殺人鬼、リッジー様よ!」
「そして、その相棒のアルパーク様よ!お前の部下達は全てオレ達の手で始末させてもらったぜ!久し振りの感覚だったが、やっぱり、忘れられんな!」
ゴアは恐る恐る上目を遣いシリウスに助命を嘆願したが、彼は平然と吐き捨てた。
「ダメだな。お前はここで死ぬべき人間だ。それに途中で降りちゃ死んだお前の弟達に申し訳が立たないと思わんか?」
シリウスの言葉にゴアは生唾を飲み込む。
そして、目の前で楽しそうに刃物を舐める男の姿が焼き付く。
ゴアが男達の恐ろしさに両肩を震わせていると、急に彼は感覚が無くなった。
かと思うと、彼は地面に投げ捨てられ、その上から先程の男二人が覗き込んでいた。
「お前達にやろう。その男を好きなように処分しろ」
シリウスは泣き叫ぶゴアと嬉々した表情を浮かべる二人の殺人鬼組との間で置いてけぼりになっている霊蔵に外に来るように指示を出す。
惨劇の現場を歩きながら、霊蔵はニヤニヤとした笑顔を浮かべながらシリウスに尋ねる。
「それにしても、頭領もまさか、あの二人にゴアを殺すように頼むなんて、随分と趣味が悪いではござりませぬか?あの二人に掛かったのならば、きっと、あの御仁はただでは済みませぬぞォ~」
「別に彼奴がどうなろうと構わん。それよりも、今宵は祝勝の祝い酒を挙げるぞ、私の世界の皇帝となるべき土台が出来た日なのだからな……」
その言葉に霊蔵は丁寧に頭を下げて、
「分かりました!今宵は頭領の天子就任祝いでござりますな!?やはり、例のあのお城に?」
シリウスは首肯した。
「勿論だ。あそこはもう私のものなのだからな……」
シリウスは大聖堂の扉を勢いよく開けると、後ろで付き従う忠臣を連れて、自身の城へと向かう。
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