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序章
地獄編 第三歌 ホリスター将軍の怨念
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ラムジー・ホリスターはディスペランサー=ディングル帝国の誉れある将軍であった。それだけではない、彼は王家の剣術指南役として現在即位している若き皇帝からも厚き信頼を得ていたのだ。
彼にとっては満ち足りた人生であった。だが、現在の自分はどうだろう。かつての英雄としての面影は欠片もなく、ただ死ぬのを待つばかりの日々。
ラムジーは死ぬのを恐れていない。ただ、自分が醜く老いる姿が嫌だったのだ。
彼は天蓋の付いた大きなベッドの上で、自らの栄光を思い返していく。
ルーベルラント帝国ならびにその影響を受けた中部の国々との戦い、そして、魔界における魔王軍との戦闘では最前線を張り、自らの魔法と剣の腕で多くの敵をなぎ倒し、何度も味方を勝利に導いた。
彼はその栄光の日々を目蓋に焼き付けながら、あの世へと旅立とうとしたが、その前に寝室の扉が開き、その扉から一人の男が姿を現した事に気が付く。
どうやって上がったのだろう。自身の今いる寝室は二階に存在し、一階の広い庭から登るのは不可能である。
と、なると正面の扉を使用して侵入するしかないが、そこに至るまでは使用人たちもいる筈だ。
疑念には思ったものの、見知らぬ相手が近付いて来ているためか、ラムジーは老齢の将軍らしく、弱った体に鞭を打ち、左の側に存在するサイドテーブルから宝石の柄の付いた短剣を取り出し、身構えた。
だが、目の前に現れた長い金髪の髪の女性は万人が美しいと認める顔を綻ばせ、老いた将軍を癒させた。
その笑顔に将軍が夢中になっている際に、彼女は将軍が最期を過ごそうと決めた赤いシーツの掛かった天蓋付きのベッドに寄っていた。
彼女は無垢な天使のような笑顔を引っ込め、代わりに顔に街の高級娼婦を思わせるような妖艶な笑みを貼り、老人の座るベッドの上に座り、老人の肩に手を伸ばし、彼の顎を優しくさする。
次の瞬間に老人の頭は完全に頭から吹き飛んでしまう。死を待ち望んだ老人とは思えない色欲を高まらせ、寝巻きのままその女をベッドの上に押し倒そうとした時だ。
女はさっと身を交わし、代わりに将軍の眠っていたベッドの側に立ち、両手で彼女を求める哀れな老人に向かって冷徹に言い放つ。
「この続きを試してみたいのならば、わたくしと約束なさい。あなたは死後にお兄様に呼ばれて、力を貸すという事を……目的を遂げた後にはこの続きをしてあげても良くってよ」
長い金髪の女性はそう言うと、踵を返し、部屋を出ていった。
将軍は退出後、常に真紅のシーツを強く握り締めていたが、その後に彼の胸が波打つのを感じ、口から血が吐き出た事に気が付く。
ラムジーはその事を無念に感じながら、ううと唸り声を上げた。
彼はサイドテーブルの上に置いてある執事を呼ぶためのベルに手を伸ばそうしたが、病が彼の動きを封じた。
彼は家族を作らなかった事を後悔しながら、舌を出し、白く目を剥け、助けを求めながら息絶えた。
「この世に蘇ったお気持ちはいかがかな?将軍」
シリウスは蘇った国の英雄にそう言った。彼はケイトを蘇らせた後に、ルーベルラント帝国の英雄、ホリスター将軍が危篤だという事を知り、隣国から大急ぎで駆け付け、彼を地獄から引き戻しに掛かったのだ。
彼は屋敷に侵入し、将軍の死を悲しむ使用人達を捕らえ、その中で若い下僕の男を捕らえ、妹が侵入した将軍の寝室で将軍を例の『地獄転移』の術で蘇らせたのであった。
シリウスは目の前で健康体になり、両手を動かしている将軍を見て、今度も術が成功した事を喜ぶ。どうやら、手順を踏めばこの術はちゃんと成功するらしい。
シリウスは心の中で笑っていたが、目の前を見ると、蘇らせた張本人も相当に嬉しそうだ。
将軍は満面の笑みを浮かべて、
「ああ、最高だ。私は蘇ったのだな?地獄から?」
「勿論です。将軍、あなた様はこの世に蘇られました。生前のあなた様を知る使用人たちも始末致しましたので、ご安心を……あなた様は再び宮廷にて仕えることができるようになったのでございますよ」
その言葉を聞いてホリスター将軍は真っ白な髭に覆われた口の右端を吊り上げていた。髭で覆った口元からも笑みが見えるため、この世に蘇ったのが余程、嬉しかったに違いない。
シリウスは口元を緩めて、右腕を彼に向かって差し出す。
そうして、彼は将軍と握手を結び、彼を転移衆に引き入れる事に成功した。
彼は場所を移すように提案し、美しいペンドラゴン兄妹を一階のダイニングルームへと招く。
ダイニングルームで紅茶と茶菓子を交えながら、話をするうちに将軍は元はさる国の軍人だったと主張する二人の話を聞き、二人の武勇伝を聞き、胸を躍らせた。次に彼は自身を蘇らせた男から漂う他ならぬ雰囲気に酔い、男から帝王の風格を感じる中で、彼は元の皇帝への忠誠心と生前に感じていた彼の妹への恋情をノートの上に書いた文字を消しゴムで消したかのようにあっさりと消し去り、二人に忠誠を誓う事を決めた。
将軍が自らの二階建ての邸宅を転移衆の拠点として使用する事を提案し、更には皇帝が美女に弱い事を教えた事がその証拠と言えるだろう。
シリウスとシャーロットは紅茶を啜りながら、将軍のその話を邸宅のミルクのように真っ白なテーブルクロスのかかった大きな机の上で聞いていたが、二人の手元に上手く潜り込ませそうな人物が居ない事に気付き、顔を見合わせた。
と、ここで将軍は新たな主人に助け舟を出す。
「では、最近、死刑判決を受けたヴィオレッタ・ユープなる人物はどうでしょう?」
「面白い、プロの商売女を王家に嫁がせ、その女で皇帝を凋落させようと言うのだな?」
聡明なる新しい主人の考えを将軍は笑顔で首肯した。
「流石だ。大陸の北部を二分するディスペランサー=ディングル帝国の将軍は考える事が違う。で、その女が捕らえられている街は?」
「わしの邸宅の近くに存在する王都に次ぐ大きな街です。名前をアイスカーレットと言いましたな」
「アイスカーレットの街か、今から行けば間に合うか?」
「ええ、十分だと思います。ただ、徒歩で向かうのはいささか辛いかと……」
「いらぬ世話は無用、私にはこの足がある」
シリウスは剣のように鋭い両目で歴戦の勇士たらん将軍を黙らせ、隣に座っていた妹の手を取り、ダイニングルームを後にした。
シリウスは妹と手を取り合ってアイスカーレットの街へと向かう。
彼の顔には絶対の自信が溢れていた。
彼にとっては満ち足りた人生であった。だが、現在の自分はどうだろう。かつての英雄としての面影は欠片もなく、ただ死ぬのを待つばかりの日々。
ラムジーは死ぬのを恐れていない。ただ、自分が醜く老いる姿が嫌だったのだ。
彼は天蓋の付いた大きなベッドの上で、自らの栄光を思い返していく。
ルーベルラント帝国ならびにその影響を受けた中部の国々との戦い、そして、魔界における魔王軍との戦闘では最前線を張り、自らの魔法と剣の腕で多くの敵をなぎ倒し、何度も味方を勝利に導いた。
彼はその栄光の日々を目蓋に焼き付けながら、あの世へと旅立とうとしたが、その前に寝室の扉が開き、その扉から一人の男が姿を現した事に気が付く。
どうやって上がったのだろう。自身の今いる寝室は二階に存在し、一階の広い庭から登るのは不可能である。
と、なると正面の扉を使用して侵入するしかないが、そこに至るまでは使用人たちもいる筈だ。
疑念には思ったものの、見知らぬ相手が近付いて来ているためか、ラムジーは老齢の将軍らしく、弱った体に鞭を打ち、左の側に存在するサイドテーブルから宝石の柄の付いた短剣を取り出し、身構えた。
だが、目の前に現れた長い金髪の髪の女性は万人が美しいと認める顔を綻ばせ、老いた将軍を癒させた。
その笑顔に将軍が夢中になっている際に、彼女は将軍が最期を過ごそうと決めた赤いシーツの掛かった天蓋付きのベッドに寄っていた。
彼女は無垢な天使のような笑顔を引っ込め、代わりに顔に街の高級娼婦を思わせるような妖艶な笑みを貼り、老人の座るベッドの上に座り、老人の肩に手を伸ばし、彼の顎を優しくさする。
次の瞬間に老人の頭は完全に頭から吹き飛んでしまう。死を待ち望んだ老人とは思えない色欲を高まらせ、寝巻きのままその女をベッドの上に押し倒そうとした時だ。
女はさっと身を交わし、代わりに将軍の眠っていたベッドの側に立ち、両手で彼女を求める哀れな老人に向かって冷徹に言い放つ。
「この続きを試してみたいのならば、わたくしと約束なさい。あなたは死後にお兄様に呼ばれて、力を貸すという事を……目的を遂げた後にはこの続きをしてあげても良くってよ」
長い金髪の女性はそう言うと、踵を返し、部屋を出ていった。
将軍は退出後、常に真紅のシーツを強く握り締めていたが、その後に彼の胸が波打つのを感じ、口から血が吐き出た事に気が付く。
ラムジーはその事を無念に感じながら、ううと唸り声を上げた。
彼はサイドテーブルの上に置いてある執事を呼ぶためのベルに手を伸ばそうしたが、病が彼の動きを封じた。
彼は家族を作らなかった事を後悔しながら、舌を出し、白く目を剥け、助けを求めながら息絶えた。
「この世に蘇ったお気持ちはいかがかな?将軍」
シリウスは蘇った国の英雄にそう言った。彼はケイトを蘇らせた後に、ルーベルラント帝国の英雄、ホリスター将軍が危篤だという事を知り、隣国から大急ぎで駆け付け、彼を地獄から引き戻しに掛かったのだ。
彼は屋敷に侵入し、将軍の死を悲しむ使用人達を捕らえ、その中で若い下僕の男を捕らえ、妹が侵入した将軍の寝室で将軍を例の『地獄転移』の術で蘇らせたのであった。
シリウスは目の前で健康体になり、両手を動かしている将軍を見て、今度も術が成功した事を喜ぶ。どうやら、手順を踏めばこの術はちゃんと成功するらしい。
シリウスは心の中で笑っていたが、目の前を見ると、蘇らせた張本人も相当に嬉しそうだ。
将軍は満面の笑みを浮かべて、
「ああ、最高だ。私は蘇ったのだな?地獄から?」
「勿論です。将軍、あなた様はこの世に蘇られました。生前のあなた様を知る使用人たちも始末致しましたので、ご安心を……あなた様は再び宮廷にて仕えることができるようになったのでございますよ」
その言葉を聞いてホリスター将軍は真っ白な髭に覆われた口の右端を吊り上げていた。髭で覆った口元からも笑みが見えるため、この世に蘇ったのが余程、嬉しかったに違いない。
シリウスは口元を緩めて、右腕を彼に向かって差し出す。
そうして、彼は将軍と握手を結び、彼を転移衆に引き入れる事に成功した。
彼は場所を移すように提案し、美しいペンドラゴン兄妹を一階のダイニングルームへと招く。
ダイニングルームで紅茶と茶菓子を交えながら、話をするうちに将軍は元はさる国の軍人だったと主張する二人の話を聞き、二人の武勇伝を聞き、胸を躍らせた。次に彼は自身を蘇らせた男から漂う他ならぬ雰囲気に酔い、男から帝王の風格を感じる中で、彼は元の皇帝への忠誠心と生前に感じていた彼の妹への恋情をノートの上に書いた文字を消しゴムで消したかのようにあっさりと消し去り、二人に忠誠を誓う事を決めた。
将軍が自らの二階建ての邸宅を転移衆の拠点として使用する事を提案し、更には皇帝が美女に弱い事を教えた事がその証拠と言えるだろう。
シリウスとシャーロットは紅茶を啜りながら、将軍のその話を邸宅のミルクのように真っ白なテーブルクロスのかかった大きな机の上で聞いていたが、二人の手元に上手く潜り込ませそうな人物が居ない事に気付き、顔を見合わせた。
と、ここで将軍は新たな主人に助け舟を出す。
「では、最近、死刑判決を受けたヴィオレッタ・ユープなる人物はどうでしょう?」
「面白い、プロの商売女を王家に嫁がせ、その女で皇帝を凋落させようと言うのだな?」
聡明なる新しい主人の考えを将軍は笑顔で首肯した。
「流石だ。大陸の北部を二分するディスペランサー=ディングル帝国の将軍は考える事が違う。で、その女が捕らえられている街は?」
「わしの邸宅の近くに存在する王都に次ぐ大きな街です。名前をアイスカーレットと言いましたな」
「アイスカーレットの街か、今から行けば間に合うか?」
「ええ、十分だと思います。ただ、徒歩で向かうのはいささか辛いかと……」
「いらぬ世話は無用、私にはこの足がある」
シリウスは剣のように鋭い両目で歴戦の勇士たらん将軍を黙らせ、隣に座っていた妹の手を取り、ダイニングルームを後にした。
シリウスは妹と手を取り合ってアイスカーレットの街へと向かう。
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