102 / 120
天使王編
天使王による死刑宣告
しおりを挟む
「……ルシフェル。お前は我々に対して反逆を企てた。それ故に天界を追われた……そこでお前はいくつもの世界を渡り歩いたんだったな?」
「……そうだったかな。覚えていないや」
これは本当のことだ。私はルシフェルの力を受け継いでいたとしてもその他の世界の記憶などは覚えていない。
「……ルシフェル。お前は多くの人々を破滅へと導いた。時に甘言で時に誘惑で多くの人たちを破滅に導いた。そして少女と同化してお前は復活を果たした。こちらの世界を手に入れるために……」
「流石は天使たちの王ってところかな?ねぇ、そんなすごい王様に聞いてみたいんだけど、あんたを倒したら天使の侵略は止まるの?」
「無駄だな。この世界の人間どもは罪を犯しすぎた。生物を全滅させ過ぎたんだよ」
「生物を全滅させ過ぎた?それだったら私が前いた世界もそうだと思うけど?前の世界の人間たちは息を吐くように生物は全滅させていたけれどそれはいいのかな?」
既に堕天使ルシフェルと同一の存在となっている私がかつての倉持波瑠と同一視して前いた世界と評するのはおかしいと思うが、ルシフェルとしての記憶をまるで受け継いでおらず、倉持波瑠としての記憶しか受け継いでいないのだから仕方があるまい。
私の煽るような言葉に対して天使たちの王がどう回答するのかは見ものである。肯定しても否定しても面白い回答が聞けると思うと胸が踊るものがある。
予想通りこの回答には天使たちの王も苦戦していたらしい。なかなか結論を出せずにいた。
だが、すぐに両目を開いて私を睨みながら言った。
「……いいや、お前が元いた世界の住人たちは幾度も幾度も罪を受けている。お前自身の手によってな」
「私の?」
「そうだ。倉持波瑠という少女の主体的自己統一性を維持しつつも裏で操っている貴様ならばな」
「追求されても私の記憶は倉持波瑠ものなんだよ。ルシフェルの記憶っていうのはないの」
私は嘲るように言った。その回答に苛立ったのか、倒れている私の手の甲を天使たちの王が強く踏み躙っていく。
「……ふざけるな。貴様のようなゲスはこの腕を叩き斬ってやる。二度と弓矢を持てなくしてやろうではないか……そうして二度とあのお方に逆らえないようにしてやるんだ」
「……イカレポンチめ」
私は聞こえないように小さく毒を吐いてから私の腕を切断しようとする天使たちの王から逃れる術を考える。
天使たちの王は私が見るところ怒りによって冷静さを失っているらしい。この手のやからには単純な手が効くと思われる。
私は大きな声で背後からの攻撃があると主張した。もちろん嘘である。
天使たちの王が私の目を逸らした瞬間に空いた片方の手で短剣を握り、その脇腹を勢いよく突き刺す。
鎧というのは人体の構造上覆えない箇所があるとされ、膝の裏側や股の下の他にも脇腹などがそうであるとされている。
天使は人間に近い姿で現れるため、その肉体も人間に近いと思われる。それ故に脇腹から刺されたダメージとは深刻なものだろう。
天使たちの王がフラフラと足をふらつかせているのが見えた。
いい気味である。私が得意げな顔を浮かべていた時だ。足をふらつかせていた天使たちの王が私の頬を思いっきり張り飛ばしたのである。
他の攻撃ではなくビンタであった。叩かれたという事実にしばらくの間呆然としていた時だ。
天使たちの王が人差し指を突き付けながら叫ぶ。
「……ルシフェル。やはり貴様は堕天使だ。人間を庇いどこまでも堕落させていく上に我々の執行を妨害しようとしている……そんなやつを許すわけにもいかない。そして、そんなやつを許容する人間どもも許してはならない……」
しばらくの間足をふらつかせていた後に彼は大きく手を広げると大きな声で叫ぶ。
「私は決めたッ!この世界に必ず『大粛清』を引き起こすッ!そしてルシフェルとルシフェルを支持した人間どもに必ずその罪を償わせてやるぞッ!」
天使たちの王は脇腹を抑えながら外へと出ていくのであった。
それから背中から翼を生やして青空の中へとその姿を消したのであった。
私は玉座に座るノーブに向かって問い掛けた。
「陛下、今のが天使たちです。天使たちと融和を図ることなど不可能であると思われませ」
私は前の世界で見ていた時代劇口調でノーブに向かって進言した。
ノーブは黙って首を縦に動かす。それから玉座の上から私の近くに立っていた中年の男性を手招きすると何かを耳打ちした。
それを聞き終わった男性が驚愕した表情を浮かべた。
「えぇ!?階級による我が国の法制をお見直しを行なわれると?」
「左様、この後は身分関係なく戦わねばならない時がくるのだ。そのための見直しが必要なのだ。わかるな。大臣」
「陛下、それは我が国の規範を越えてまで行なわなければならないことでしょうか?」
「もちろん、『神の粛清』は我々人類が乗り越えなくてはならない使命であるのだ」
その後にノーブが私に視線をやる。私はノーブの意思を悟り首を小さく縦に動かす。
「わかりました。新たな人材を登用することを私が通達しておきましょう」
このやり取りが行われた時だ。ようやく討伐隊の面々が外に集まっている兵士たちを掻き分けて、謁見の間に集まった。
未だに怪我をして眠っているポイゾを除いて他の面々が慌てた様子でノーブの前に跪いている。
その中でブレードが全員を代表して詫びの言葉を入れた。
「申し訳ありません!我々も事態を聞きつけて慌てて集まったのですが、他の人の流れが早くてーー」
「よい。ワシは怪我などしておらぬ。ハルのお陰じゃ。ハルに礼を言うがいい」
「ハッ!」
ブレードはノーブの前で勢いよく頭を下げた後で私に向かって頭を下げていく。
ブレードが頭を下げるのと同時に他の仲間たちも一斉に頭を下げていく。
形式的とはいえ仲間たちに頭を下げられるのは恐縮である。
思わず否定の言葉が入る。だが、ブレードや仲間たちは頭を下げ続けている。
「いいえ!陛下の御身が無事でありましたのはハル殿のお陰ですッ!このブレード!いくら頭を下げても足りませぬ!」
普段のブレードの口調とは異なる時代劇のような口調で言葉を入れられても困る。
取り敢えず気まずくなってしまったので話題を変えるようにノーブに提案する。
そこでようやく『神の大粛清』に関する話題が出てきたのである。
「……そうだったかな。覚えていないや」
これは本当のことだ。私はルシフェルの力を受け継いでいたとしてもその他の世界の記憶などは覚えていない。
「……ルシフェル。お前は多くの人々を破滅へと導いた。時に甘言で時に誘惑で多くの人たちを破滅に導いた。そして少女と同化してお前は復活を果たした。こちらの世界を手に入れるために……」
「流石は天使たちの王ってところかな?ねぇ、そんなすごい王様に聞いてみたいんだけど、あんたを倒したら天使の侵略は止まるの?」
「無駄だな。この世界の人間どもは罪を犯しすぎた。生物を全滅させ過ぎたんだよ」
「生物を全滅させ過ぎた?それだったら私が前いた世界もそうだと思うけど?前の世界の人間たちは息を吐くように生物は全滅させていたけれどそれはいいのかな?」
既に堕天使ルシフェルと同一の存在となっている私がかつての倉持波瑠と同一視して前いた世界と評するのはおかしいと思うが、ルシフェルとしての記憶をまるで受け継いでおらず、倉持波瑠としての記憶しか受け継いでいないのだから仕方があるまい。
私の煽るような言葉に対して天使たちの王がどう回答するのかは見ものである。肯定しても否定しても面白い回答が聞けると思うと胸が踊るものがある。
予想通りこの回答には天使たちの王も苦戦していたらしい。なかなか結論を出せずにいた。
だが、すぐに両目を開いて私を睨みながら言った。
「……いいや、お前が元いた世界の住人たちは幾度も幾度も罪を受けている。お前自身の手によってな」
「私の?」
「そうだ。倉持波瑠という少女の主体的自己統一性を維持しつつも裏で操っている貴様ならばな」
「追求されても私の記憶は倉持波瑠ものなんだよ。ルシフェルの記憶っていうのはないの」
私は嘲るように言った。その回答に苛立ったのか、倒れている私の手の甲を天使たちの王が強く踏み躙っていく。
「……ふざけるな。貴様のようなゲスはこの腕を叩き斬ってやる。二度と弓矢を持てなくしてやろうではないか……そうして二度とあのお方に逆らえないようにしてやるんだ」
「……イカレポンチめ」
私は聞こえないように小さく毒を吐いてから私の腕を切断しようとする天使たちの王から逃れる術を考える。
天使たちの王は私が見るところ怒りによって冷静さを失っているらしい。この手のやからには単純な手が効くと思われる。
私は大きな声で背後からの攻撃があると主張した。もちろん嘘である。
天使たちの王が私の目を逸らした瞬間に空いた片方の手で短剣を握り、その脇腹を勢いよく突き刺す。
鎧というのは人体の構造上覆えない箇所があるとされ、膝の裏側や股の下の他にも脇腹などがそうであるとされている。
天使は人間に近い姿で現れるため、その肉体も人間に近いと思われる。それ故に脇腹から刺されたダメージとは深刻なものだろう。
天使たちの王がフラフラと足をふらつかせているのが見えた。
いい気味である。私が得意げな顔を浮かべていた時だ。足をふらつかせていた天使たちの王が私の頬を思いっきり張り飛ばしたのである。
他の攻撃ではなくビンタであった。叩かれたという事実にしばらくの間呆然としていた時だ。
天使たちの王が人差し指を突き付けながら叫ぶ。
「……ルシフェル。やはり貴様は堕天使だ。人間を庇いどこまでも堕落させていく上に我々の執行を妨害しようとしている……そんなやつを許すわけにもいかない。そして、そんなやつを許容する人間どもも許してはならない……」
しばらくの間足をふらつかせていた後に彼は大きく手を広げると大きな声で叫ぶ。
「私は決めたッ!この世界に必ず『大粛清』を引き起こすッ!そしてルシフェルとルシフェルを支持した人間どもに必ずその罪を償わせてやるぞッ!」
天使たちの王は脇腹を抑えながら外へと出ていくのであった。
それから背中から翼を生やして青空の中へとその姿を消したのであった。
私は玉座に座るノーブに向かって問い掛けた。
「陛下、今のが天使たちです。天使たちと融和を図ることなど不可能であると思われませ」
私は前の世界で見ていた時代劇口調でノーブに向かって進言した。
ノーブは黙って首を縦に動かす。それから玉座の上から私の近くに立っていた中年の男性を手招きすると何かを耳打ちした。
それを聞き終わった男性が驚愕した表情を浮かべた。
「えぇ!?階級による我が国の法制をお見直しを行なわれると?」
「左様、この後は身分関係なく戦わねばならない時がくるのだ。そのための見直しが必要なのだ。わかるな。大臣」
「陛下、それは我が国の規範を越えてまで行なわなければならないことでしょうか?」
「もちろん、『神の粛清』は我々人類が乗り越えなくてはならない使命であるのだ」
その後にノーブが私に視線をやる。私はノーブの意思を悟り首を小さく縦に動かす。
「わかりました。新たな人材を登用することを私が通達しておきましょう」
このやり取りが行われた時だ。ようやく討伐隊の面々が外に集まっている兵士たちを掻き分けて、謁見の間に集まった。
未だに怪我をして眠っているポイゾを除いて他の面々が慌てた様子でノーブの前に跪いている。
その中でブレードが全員を代表して詫びの言葉を入れた。
「申し訳ありません!我々も事態を聞きつけて慌てて集まったのですが、他の人の流れが早くてーー」
「よい。ワシは怪我などしておらぬ。ハルのお陰じゃ。ハルに礼を言うがいい」
「ハッ!」
ブレードはノーブの前で勢いよく頭を下げた後で私に向かって頭を下げていく。
ブレードが頭を下げるのと同時に他の仲間たちも一斉に頭を下げていく。
形式的とはいえ仲間たちに頭を下げられるのは恐縮である。
思わず否定の言葉が入る。だが、ブレードや仲間たちは頭を下げ続けている。
「いいえ!陛下の御身が無事でありましたのはハル殿のお陰ですッ!このブレード!いくら頭を下げても足りませぬ!」
普段のブレードの口調とは異なる時代劇のような口調で言葉を入れられても困る。
取り敢えず気まずくなってしまったので話題を変えるようにノーブに提案する。
そこでようやく『神の大粛清』に関する話題が出てきたのである。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています

婚約者は他の女の子と遊びたいようなので、私は私の道を生きます!
皇 翼
恋愛
「リーシャ、君も俺にかまってばかりいないで、自分の趣味でも見つけたらどうだ。正直、こうやって話しかけられるのはその――やめて欲しいんだ……周りの目もあるし、君なら分かるだろう?」
頭を急に鈍器で殴られたような感覚に陥る一言だった。
そして、チラチラと周囲や他の女子生徒を見る視線で察する。彼は他に想い人が居る、または作るつもりで、距離を取りたいのだと。邪魔になっているのだ、と。

5歳で前世の記憶が混入してきた --スキルや知識を手に入れましたが、なんで中身入ってるんですか?--
ばふぉりん
ファンタジー
「啞"?!@#&〆々☆¥$€%????」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
五歳の誕生日を迎えた男の子は家族から捨てられた。理由は
「お前は我が家の恥だ!占星の儀で訳の分からないスキルを貰って、しかも使い方がわからない?これ以上お前を育てる義務も義理もないわ!」
この世界では五歳の誕生日に教会で『占星の儀』というスキルを授かることができ、そのスキルによってその後の人生が決まるといっても過言では無い。
剣聖 聖女 影朧といった上位スキルから、剣士 闘士 弓手といった一般的なスキル、そして家事 農耕 牧畜といったもうそれスキルじゃないよね?といったものまで。
そんな中、この五歳児が得たスキルは
□□□□
もはや文字ですら無かった
~~~~~~~~~~~~~~~~~
本文中に顔文字を使用しますので、できれば横読み推奨します。
本作中のいかなる個人・団体名は実在するものとは一切関係ありません。
ちはやぶる
八神真哉
歴史・時代
政争に敗れ、流罪となった貴族の娘、ささらが姫。
紅蓮の髪を持つ鬼の子、イダテン。
――その出会いが運命を変える。
鬼の子、イダテンは、襲い来る軍勢から姫君を守り、隣国にたどり着けるか。
毎週金曜日、更新。

マヨマヨ~迷々の旅人~
雪野湯
ファンタジー
誰でもよかった系の人に刺されて笠鷺燎は死んだ。(享年十四歳・男)
んで、あの世で裁判。
主文・『前世の罪』を償っていないので宇宙追放→次元の狭間にポイッ。
襲いかかる理不尽の連続。でも、土壇場で運良く異世界へ渡る。
なぜか、黒髪の美少女の姿だったけど……。
オマケとして剣と魔法の才と、自分が忘れていた記憶に触れるという、いまいち微妙なスキルもついてきた。
では、才能溢れる俺の初クエストは!?
ドブ掃除でした……。
掃除はともかく、異世界の人たちは良い人ばかりで居心地は悪くない。
故郷に帰りたい気持ちはあるけど、まぁ残ってもいいかなぁ、と思い始めたところにとんだ試練が。
『前世の罪』と『マヨマヨ』という奇妙な存在が、大切な日常を壊しやがった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる