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聖戦士編
聖戦士の証言の信憑性
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その後は討伐隊と王女との間でセレビアの証言の信憑性についての議論が繰り広げられた。
私たちは信憑性の有無を確かめるべく、地元の住人の証言も集めるべきだと主張し、王女たちはその必要性のなさを主張していく。
お互いに様々な意見が飛び交い、相手とは立場の違う陣営を強い言葉で攻撃する様は本当に裁判の様子を見ているようで愉快だ。前の世界において裁判というものは父に連れられて一度見たことがあったが、やはり傍聴席から見るのと擬似的とはいえ実際に法廷に立つのとでは緊張の度合いが違う。
もし、この証言の信憑性が高いとされれば私はノーブの口利きがあろうがなかろうが王城に召喚されることは間違いないからである。
文字通り生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているのである。
あのブレードの提案が受理されてほしい。頼む。私が念を送っていると、どうやら天は私に味方をしてくれたらしい。
はたまた悪運が私に味方したというべきかもしれない。いずれにせよ、私はこの状況を切り抜けることができたのだ。
私が胸を撫で下ろしていた時だ。またしても扉が開いて血相を変えた様子の市民の姿が見えた。
「何かあったのか?」
「大変です!!エンジェリオンが王都の方に現れて!!」
「王都ですって!?」
王女の声が上がる。当然だろう。王都には彼女が住む王城が聳え立っているのだから。
もし、エンジェリオンたちが王城を襲撃したらどうなるのかなど、想像もしたくないに違いない。
王女は取り乱したらしく、髪を大いに乱し、ひどく慌てた顔で私たちに向かって迎撃の指示を出す。
「では、審理は一時中断ということでよろしいですかな?」
ノーブの問い掛けに王女は即答した。
全員が勝ち誇ったような顔を浮かべてその場を後にしていく中、ポイゾが先程、自分の顔を殴り付けた黒装束の男に向かって突っ掛かっていく。
「残念だったね。ぼくをあれ以上殴れなくて……ぼくをあれだけ殴った借りは必ず返させてもらうよ」
「……あんまり調子に乗らない方がいいよ」
低い声が部屋の中に響く。同時にポイゾの腕が強く掴まれていることに気がつく。ポイゾは慌てて腕を解こうと目論むものの、予想以上に力が強いらしくなかなか外れようとしない。
「くそっ!離せ!」
「離せと言われて話すバカがいるかよ」
声の主は黒装束を脱ぎ、その顔を見せた。その顔の主は幼い顔付きであった。
まだティーンエンジャーにもなっていないような私たちにすら幼く思えた。
それ以外ならば茶色のちぢれ毛が印象的だ。
しかし、幼いながらもその顔にはどこか恐ろしいものを感じさせれた。
「率直に言うよ。ぼくはキミが嫌いだ。キミの顔なんて見ているだけで吐き気がしてくるんだ」
「……つまり、キミは最初からぼくのことが嫌いなんだな……よし、今からさっきの戦いの続きをしようかな?」
「面白いなぁ。来なよ」
彼が手を使って挑発し、お互いが殴り掛かろうとした時だ。
「もうやめなよ、ポイゾの今の敵はそいつじゃなくて、エンジェリオンでしょ?」
私が仲裁に入ったことで一色触発の事態を阻止することができた。
私はポイゾの背中を押して、その場を離れていく。
ブレードたちと共に馬を駆け、辿り着いたのは王都である。
今回は蠍の怪物は不在であった。その代わりに空を埋め尽くさんばかりのエンジェリオンの姿が見えた。
地上に天空に無数の数の天使たちの姿が見えた。
「……これはキミが夢に見た『神の大粛清』とやらか?」
「多分、違うと思う。おそらくだけど、これはビレニアの私兵なんじゃあないかな?」
「私兵だと?」
ポイゾが訝しげな表情を浮かべて尋ねる。私はポイゾに「うん、私兵」と反復した後に首を縦に動かす。
その後で私自身の私見のようなものを述べていく。
これは天使たちの総攻撃である『神の大粛清』などではなく、ビレニアの私兵。もしくは彼が動かすことができる派閥にいる仲間の総数だ。
ビレニアが兵もしくは仲間に働きかけた理由は王女やその仲間たちに私たちの動きを信じられた際に答えに窮するからだろう。
もし、地元の住民から彼の姿を見ていないという証言を得られれば、どうして私たちのことを知っていたのかを突っ込まれてしまうからだ。
仮に人の姿で河辺の辺りまで向かって来ていたとしても、どうして聖戦士が王都を離れて、そんな場所を訪れたのかを尋ねられることは明白である。
釣りとでも答えれば回避できるかもしれないが、あいにくと昨日は聖戦士ならば絶対に外せない用事が入っていた日であるのだ。
そう、国王が王都にて主催する騎士トーナメントの日であったのだ。
騎士トーナメントには聖戦士の参加は必須。そんな大事な日に釣りを優先させる人物は普通に考えればいないだろう。
これは先程、私を裁く裁判の際に黒装束の男がうっかりと溢してしまった発言であるので間違いはあるまい。
彼は愚かにも私の殺害に執着しすぎて、取り返しのつかない過ちを犯してしまうことになったのである。
王女もトーナメントの件をブレードに突っ込まれて、答えられなかったのを覚えている。
裁判は結局のところ、地元の住民の裏付けに絞られたので、その件はそれ以上は突っ込まれなかったが、私はハッキリと覚えていた。
結論としてはビレニアは功を焦って嘘の証言を行った上に私を殺すことに執着して、外せない用事を欠席し、地位を失うことが明確となったのである。そのため自らの地位が落ちる前に部下、もしくは仲間たちを総動員し、王都に総攻撃を行うことにしたのだろう。
そのことをポイゾに伝えると、淡々とした声で「納得」と答えた。
しかし、何かが引っ掛かる。彼は功を焦ってしまったことと私の抹殺に固執して大事な行事を欠席したことを悔い、地位が失われる前に行動したのは間違いないが、“地位”があるうちにやれることといえば……。
そこで、私はある一つの考えへと思い至る。それをポイゾに言うと、ポイゾはみるみるうちに顔を青く染めていく。
「……なるほど、理には適っている。陛下と謁見するには地位がないと会えないからな」
「彼は恐らくまだ地位があるうちに国王と会って、国王を殺す気なんだろうね。本命はそれで、あの総攻撃は囮なんだと思う」
「なるほど、陛下が死ねばこの国指揮系統が一時的とはいえ停止しちまうからな。あいつの狙いはそれか……」
ポイゾは歯をギシギシと鳴らしながら言った。
「私が王宮に行くけど、いいよね?」
私の提案にポイゾは黙って首を縦に動かす。私は決意を決めて雄叫びを上げた。
その瞬間に私の体は電気で作られた鎧に守られていくのであった。
私たちは信憑性の有無を確かめるべく、地元の住人の証言も集めるべきだと主張し、王女たちはその必要性のなさを主張していく。
お互いに様々な意見が飛び交い、相手とは立場の違う陣営を強い言葉で攻撃する様は本当に裁判の様子を見ているようで愉快だ。前の世界において裁判というものは父に連れられて一度見たことがあったが、やはり傍聴席から見るのと擬似的とはいえ実際に法廷に立つのとでは緊張の度合いが違う。
もし、この証言の信憑性が高いとされれば私はノーブの口利きがあろうがなかろうが王城に召喚されることは間違いないからである。
文字通り生きるか死ぬかの瀬戸際に立たされているのである。
あのブレードの提案が受理されてほしい。頼む。私が念を送っていると、どうやら天は私に味方をしてくれたらしい。
はたまた悪運が私に味方したというべきかもしれない。いずれにせよ、私はこの状況を切り抜けることができたのだ。
私が胸を撫で下ろしていた時だ。またしても扉が開いて血相を変えた様子の市民の姿が見えた。
「何かあったのか?」
「大変です!!エンジェリオンが王都の方に現れて!!」
「王都ですって!?」
王女の声が上がる。当然だろう。王都には彼女が住む王城が聳え立っているのだから。
もし、エンジェリオンたちが王城を襲撃したらどうなるのかなど、想像もしたくないに違いない。
王女は取り乱したらしく、髪を大いに乱し、ひどく慌てた顔で私たちに向かって迎撃の指示を出す。
「では、審理は一時中断ということでよろしいですかな?」
ノーブの問い掛けに王女は即答した。
全員が勝ち誇ったような顔を浮かべてその場を後にしていく中、ポイゾが先程、自分の顔を殴り付けた黒装束の男に向かって突っ掛かっていく。
「残念だったね。ぼくをあれ以上殴れなくて……ぼくをあれだけ殴った借りは必ず返させてもらうよ」
「……あんまり調子に乗らない方がいいよ」
低い声が部屋の中に響く。同時にポイゾの腕が強く掴まれていることに気がつく。ポイゾは慌てて腕を解こうと目論むものの、予想以上に力が強いらしくなかなか外れようとしない。
「くそっ!離せ!」
「離せと言われて話すバカがいるかよ」
声の主は黒装束を脱ぎ、その顔を見せた。その顔の主は幼い顔付きであった。
まだティーンエンジャーにもなっていないような私たちにすら幼く思えた。
それ以外ならば茶色のちぢれ毛が印象的だ。
しかし、幼いながらもその顔にはどこか恐ろしいものを感じさせれた。
「率直に言うよ。ぼくはキミが嫌いだ。キミの顔なんて見ているだけで吐き気がしてくるんだ」
「……つまり、キミは最初からぼくのことが嫌いなんだな……よし、今からさっきの戦いの続きをしようかな?」
「面白いなぁ。来なよ」
彼が手を使って挑発し、お互いが殴り掛かろうとした時だ。
「もうやめなよ、ポイゾの今の敵はそいつじゃなくて、エンジェリオンでしょ?」
私が仲裁に入ったことで一色触発の事態を阻止することができた。
私はポイゾの背中を押して、その場を離れていく。
ブレードたちと共に馬を駆け、辿り着いたのは王都である。
今回は蠍の怪物は不在であった。その代わりに空を埋め尽くさんばかりのエンジェリオンの姿が見えた。
地上に天空に無数の数の天使たちの姿が見えた。
「……これはキミが夢に見た『神の大粛清』とやらか?」
「多分、違うと思う。おそらくだけど、これはビレニアの私兵なんじゃあないかな?」
「私兵だと?」
ポイゾが訝しげな表情を浮かべて尋ねる。私はポイゾに「うん、私兵」と反復した後に首を縦に動かす。
その後で私自身の私見のようなものを述べていく。
これは天使たちの総攻撃である『神の大粛清』などではなく、ビレニアの私兵。もしくは彼が動かすことができる派閥にいる仲間の総数だ。
ビレニアが兵もしくは仲間に働きかけた理由は王女やその仲間たちに私たちの動きを信じられた際に答えに窮するからだろう。
もし、地元の住民から彼の姿を見ていないという証言を得られれば、どうして私たちのことを知っていたのかを突っ込まれてしまうからだ。
仮に人の姿で河辺の辺りまで向かって来ていたとしても、どうして聖戦士が王都を離れて、そんな場所を訪れたのかを尋ねられることは明白である。
釣りとでも答えれば回避できるかもしれないが、あいにくと昨日は聖戦士ならば絶対に外せない用事が入っていた日であるのだ。
そう、国王が王都にて主催する騎士トーナメントの日であったのだ。
騎士トーナメントには聖戦士の参加は必須。そんな大事な日に釣りを優先させる人物は普通に考えればいないだろう。
これは先程、私を裁く裁判の際に黒装束の男がうっかりと溢してしまった発言であるので間違いはあるまい。
彼は愚かにも私の殺害に執着しすぎて、取り返しのつかない過ちを犯してしまうことになったのである。
王女もトーナメントの件をブレードに突っ込まれて、答えられなかったのを覚えている。
裁判は結局のところ、地元の住民の裏付けに絞られたので、その件はそれ以上は突っ込まれなかったが、私はハッキリと覚えていた。
結論としてはビレニアは功を焦って嘘の証言を行った上に私を殺すことに執着して、外せない用事を欠席し、地位を失うことが明確となったのである。そのため自らの地位が落ちる前に部下、もしくは仲間たちを総動員し、王都に総攻撃を行うことにしたのだろう。
そのことをポイゾに伝えると、淡々とした声で「納得」と答えた。
しかし、何かが引っ掛かる。彼は功を焦ってしまったことと私の抹殺に固執して大事な行事を欠席したことを悔い、地位が失われる前に行動したのは間違いないが、“地位”があるうちにやれることといえば……。
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「なるほど、陛下が死ねばこの国指揮系統が一時的とはいえ停止しちまうからな。あいつの狙いはそれか……」
ポイゾは歯をギシギシと鳴らしながら言った。
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