24 / 120
聖戦士編
聖戦士の暗躍
しおりを挟む
「……話を聞かせてもらったけど、どんなに内容がハッキリしていてもそれは夢だよ。キミのことだからいい加減なものではないと思うんだけど、でも、確証が持てないんだ。それに証拠としても弱い」
「……だよね」
当然といえば当然の話だ。ブレードであるから真剣に話を聞いてくれたものの、下手をすれば悪夢を見たので慰めてほしいというだけの我儘にしか思えないはずだ。
しかし、私としても信念を曲げたくはない。あの夢はまごうことなく現実のものであるのだ。例え誰かに否定されたとしても私はこの件に関してはハッキリと言っておきたい。
ビレニアと仲間の会合は私が勝手に見た夢などではない。夢という形で奴の裏の顔を暴き出した結果なのだ。
裏の顔というにはあまりにも特撮的で、尚且つわかりやすい談合であったが、構うところではない。
大方、人払いを行なって行なっていたのだろう。彼自身もその姿を見られないように入念な準備を施しておいた筈である。
仮に見られたとしても、時代劇などでよく見る悪代官と悪徳商人などとの談合とは異なり、相手が人間ではないのだから見られても問題はないだろう。
私はブレードの部屋の中で、先程の夢の内容を記したメモを書き下ろし、部屋を後にした。
私が自室に戻るために足を急がせていると、その最中に「よぉ」と声を掛けられた。
振り返ると、そこには両腕を組んでいつものニヤニヤとした笑みを浮かべているポイゾの姿が見えた。
「悪いんだけど、立ち聞きさせてもらったよ」
「そうなんだ……趣味が悪いんね?」
私は皮肉混じりに吐き捨てたが、彼は意に返す事なく話を続けていく。
「よくないなぁ、ブレードはいいやつだけど、彼はキミの母親じゃあないんだよ。おんぶに抱っこもいい加減にしたらどうだい?」
彼はニヤニヤとした笑みで弾劾するかのように言う。その顔からは性格の悪さが滲み出ているような気がした。
「あなたにはそう聞こえた?けど、あれは事実だから。私自身がちゃんと見たんだもん」
あまりにも腹が立つので意に返す様子も見せずに胸を張って言い返したのだが、彼は気にする素振りを見せようとしない。
「ハル、キミもいい年だろ?もうそろそろ子供って年齢でもなくなってくるんだから、現実と夢の区別くらいつけたらどうなのかな?」
「あなたに言われなくてもわかってる」
私は目を普段討伐に使っている剣のように尖らせてから踵を返してその場から去っていく。
相変わらず陰湿な性格をしている。ブレードやタンプルに殴られるのも無理がない気がしてきた。
私は急ぎ足でその場から立ち去った。ポイゾはまだ何かを言いたげにしていたが、構うところではない。
翌日、玉ねぎ色の濃いめのスープを啜っていると、私の目の前にタンプルが座る。
嫌な予感がして、身構えていた私であったが、その前にクリスが私に声を掛けたことにより、ポイゾが出遅れてしまったのでクリスには感謝するより他にない。
「あ、ありがとう」
「うん、どうして?」
彼は相変わらず真っ直ぐで、それでいて優しい笑顔を浮かべながら尋ねた。
恐らく私の感謝の意思はわからないであろうが、それでもお礼の言葉だけは述べておく。
その後はクリスと談笑しながらの楽しい朝食となった。この前の怪我の話から始まり、他愛もない世間話でお互いに大いに盛り上がった。
そのため、朝食の間、ポイゾが嫌味を言う機会は与えられなかった。いい気味である。
その後の座学でも私はクリスにくっ付き、ポイゾに話をさせる機会を与えなかった。
鍛錬の時間はクリスだけではなく、ティーも交えた。
最年少のティーが面倒見のいいクリスによく懐ている姿が見えた。
ティーもどこか嬉しそうな表情を垣間見せている。
鍛錬と座学が終わり、夕食の時間になった際はティーが絵で自身の心情を披露して、私とクリスの心を大いに和ませていた。
このまま平穏に一日が終わってほしい。
私はそう願ったのだが、運命というのはそう上手くはいかないものであるらしい。
河辺の方にエンジェリオンの一隊が出現し、人々を襲おうとしているという情報が伝わったのだ。
伝令を受けて、ブレードは私たちに急いで馬に乗るように指示を出す。
馬に乗って駆け出した私たちの前に待っていたのはアルマジロのような硬い甲羅に全身を覆われた指揮官とそれに率いられた数十体の天使たちの姿である。
今回の指揮官の武器は鋭利な短刀である。いわゆるナイフだ。ダガーと呼ばれる形のナイフである。
私も詳しくは知らない。ただ、前の世界でインターネットを通して見ていたのでなんとなく知っていたのである。
ダガーは刃物一般としてのナイフの名称ではなく武器としてのナイフの名前を記すものであるらしい。
つまり、それだけ殺傷能力が高いナイフであるということだ。
ならば、最初から全力で臨んだ方がいいだろう。私は雄叫びを上げて自らの鎧の上に例の電気の鎧を纏わせ、背中に翼を生やした強力な武装で全身全霊をかけてアルマジロの怪物に向かっていく。
アルマジロの怪物は素早くナイフを取り出し、私を迎え撃った。
私はこのままアルマジロを一刀両断にする予定であった。
アルマジロを砂浜の上に置かれたスイカのように真上から真っ二つにして粉々にする予定であったのだ。
しかし、やはり天使とスイカとでは格が違う。
私の攻撃は呆気なく防がれた上に腹に強力な一撃を喰らって倒れ込んでしまう。
私は腹を抑えながら目の前のアルマジロを睨む。
しかし、睨んでいるだけなので効果はない。気の弱い相手ならば怯えさせるくらいは可能だろうが、どうも向こうは気の弱さとは無関係の個体であるらしい。
私が殺される寸前の女騎士のように気丈な目で睨み付けていたとしても、向こうからすればいい反応をするくらいの思いでしかないのだろう。
不愉快極まりないが、それが自然な反応であるのは間違いない。
こうなってしまっては今更何を言っても始まるまい。
私は足をふらつかせながら立ち上がろうとしたのだが、アルマジロはそんな私を嘲笑うかのように私の体を大きく蹴り付けたのである。
ゴロゴロと私の体がサッカーボールのように転がっていく。
何とか起きあがろうとした私の目の前にはナイフが突き付けられていた。
鋭利な刃が私の目の前に迫ってくるのと同時に私の頭の中に浮かんだのはみんなとの思い出であった。
「……だよね」
当然といえば当然の話だ。ブレードであるから真剣に話を聞いてくれたものの、下手をすれば悪夢を見たので慰めてほしいというだけの我儘にしか思えないはずだ。
しかし、私としても信念を曲げたくはない。あの夢はまごうことなく現実のものであるのだ。例え誰かに否定されたとしても私はこの件に関してはハッキリと言っておきたい。
ビレニアと仲間の会合は私が勝手に見た夢などではない。夢という形で奴の裏の顔を暴き出した結果なのだ。
裏の顔というにはあまりにも特撮的で、尚且つわかりやすい談合であったが、構うところではない。
大方、人払いを行なって行なっていたのだろう。彼自身もその姿を見られないように入念な準備を施しておいた筈である。
仮に見られたとしても、時代劇などでよく見る悪代官と悪徳商人などとの談合とは異なり、相手が人間ではないのだから見られても問題はないだろう。
私はブレードの部屋の中で、先程の夢の内容を記したメモを書き下ろし、部屋を後にした。
私が自室に戻るために足を急がせていると、その最中に「よぉ」と声を掛けられた。
振り返ると、そこには両腕を組んでいつものニヤニヤとした笑みを浮かべているポイゾの姿が見えた。
「悪いんだけど、立ち聞きさせてもらったよ」
「そうなんだ……趣味が悪いんね?」
私は皮肉混じりに吐き捨てたが、彼は意に返す事なく話を続けていく。
「よくないなぁ、ブレードはいいやつだけど、彼はキミの母親じゃあないんだよ。おんぶに抱っこもいい加減にしたらどうだい?」
彼はニヤニヤとした笑みで弾劾するかのように言う。その顔からは性格の悪さが滲み出ているような気がした。
「あなたにはそう聞こえた?けど、あれは事実だから。私自身がちゃんと見たんだもん」
あまりにも腹が立つので意に返す様子も見せずに胸を張って言い返したのだが、彼は気にする素振りを見せようとしない。
「ハル、キミもいい年だろ?もうそろそろ子供って年齢でもなくなってくるんだから、現実と夢の区別くらいつけたらどうなのかな?」
「あなたに言われなくてもわかってる」
私は目を普段討伐に使っている剣のように尖らせてから踵を返してその場から去っていく。
相変わらず陰湿な性格をしている。ブレードやタンプルに殴られるのも無理がない気がしてきた。
私は急ぎ足でその場から立ち去った。ポイゾはまだ何かを言いたげにしていたが、構うところではない。
翌日、玉ねぎ色の濃いめのスープを啜っていると、私の目の前にタンプルが座る。
嫌な予感がして、身構えていた私であったが、その前にクリスが私に声を掛けたことにより、ポイゾが出遅れてしまったのでクリスには感謝するより他にない。
「あ、ありがとう」
「うん、どうして?」
彼は相変わらず真っ直ぐで、それでいて優しい笑顔を浮かべながら尋ねた。
恐らく私の感謝の意思はわからないであろうが、それでもお礼の言葉だけは述べておく。
その後はクリスと談笑しながらの楽しい朝食となった。この前の怪我の話から始まり、他愛もない世間話でお互いに大いに盛り上がった。
そのため、朝食の間、ポイゾが嫌味を言う機会は与えられなかった。いい気味である。
その後の座学でも私はクリスにくっ付き、ポイゾに話をさせる機会を与えなかった。
鍛錬の時間はクリスだけではなく、ティーも交えた。
最年少のティーが面倒見のいいクリスによく懐ている姿が見えた。
ティーもどこか嬉しそうな表情を垣間見せている。
鍛錬と座学が終わり、夕食の時間になった際はティーが絵で自身の心情を披露して、私とクリスの心を大いに和ませていた。
このまま平穏に一日が終わってほしい。
私はそう願ったのだが、運命というのはそう上手くはいかないものであるらしい。
河辺の方にエンジェリオンの一隊が出現し、人々を襲おうとしているという情報が伝わったのだ。
伝令を受けて、ブレードは私たちに急いで馬に乗るように指示を出す。
馬に乗って駆け出した私たちの前に待っていたのはアルマジロのような硬い甲羅に全身を覆われた指揮官とそれに率いられた数十体の天使たちの姿である。
今回の指揮官の武器は鋭利な短刀である。いわゆるナイフだ。ダガーと呼ばれる形のナイフである。
私も詳しくは知らない。ただ、前の世界でインターネットを通して見ていたのでなんとなく知っていたのである。
ダガーは刃物一般としてのナイフの名称ではなく武器としてのナイフの名前を記すものであるらしい。
つまり、それだけ殺傷能力が高いナイフであるということだ。
ならば、最初から全力で臨んだ方がいいだろう。私は雄叫びを上げて自らの鎧の上に例の電気の鎧を纏わせ、背中に翼を生やした強力な武装で全身全霊をかけてアルマジロの怪物に向かっていく。
アルマジロの怪物は素早くナイフを取り出し、私を迎え撃った。
私はこのままアルマジロを一刀両断にする予定であった。
アルマジロを砂浜の上に置かれたスイカのように真上から真っ二つにして粉々にする予定であったのだ。
しかし、やはり天使とスイカとでは格が違う。
私の攻撃は呆気なく防がれた上に腹に強力な一撃を喰らって倒れ込んでしまう。
私は腹を抑えながら目の前のアルマジロを睨む。
しかし、睨んでいるだけなので効果はない。気の弱い相手ならば怯えさせるくらいは可能だろうが、どうも向こうは気の弱さとは無関係の個体であるらしい。
私が殺される寸前の女騎士のように気丈な目で睨み付けていたとしても、向こうからすればいい反応をするくらいの思いでしかないのだろう。
不愉快極まりないが、それが自然な反応であるのは間違いない。
こうなってしまっては今更何を言っても始まるまい。
私は足をふらつかせながら立ち上がろうとしたのだが、アルマジロはそんな私を嘲笑うかのように私の体を大きく蹴り付けたのである。
ゴロゴロと私の体がサッカーボールのように転がっていく。
何とか起きあがろうとした私の目の前にはナイフが突き付けられていた。
鋭利な刃が私の目の前に迫ってくるのと同時に私の頭の中に浮かんだのはみんなとの思い出であった。
0
お気に入りに追加
36
あなたにおすすめの小説
地味令嬢は結婚を諦め、薬師として生きることにしました。口の悪い女性陣のお世話をしていたら、イケメン婚約者ができたのですがどういうことですか?
石河 翠
恋愛
美形家族の中で唯一、地味顔で存在感のないアイリーン。婚約者を探そうとしても、失敗ばかり。お見合いをしたところで、しょせん相手の狙いはイケメンで有名な兄弟を紹介してもらうことだと思い知った彼女は、結婚を諦め薬師として生きることを決める。
働き始めた彼女は、職場の同僚からアプローチを受けていた。イケメンのお世辞を本気にしてはいけないと思いつつ、彼に惹かれていく。しかし彼がとある貴族令嬢に想いを寄せ、あまつさえ求婚していたことを知り……。
初恋から逃げ出そうとする自信のないヒロインと、大好きな彼女の側にいるためなら王子の地位など喜んで捨ててしまう一途なヒーローの恋物語。ハッピーエンドです。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタにも投稿しております。
扉絵はあっきコタロウさまに描いていただきました。
もう私、好きなようにさせていただきますね? 〜とりあえず、元婚約者はコテンパン〜
野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「婚約破棄ですね、はいどうぞ」
婚約者から、婚約破棄を言い渡されたので、そういう対応を致しました。
もう面倒だし、食い下がる事も辞めたのですが、まぁ家族が許してくれたから全ては大団円ですね。
……え? いまさら何ですか? 殿下。
そんな虫のいいお話に、まさか私が「はい分かりました」と頷くとは思っていませんよね?
もう私の、使い潰されるだけの生活からは解放されたのです。
だって私はもう貴方の婚約者ではありませんから。
これはそうやって、自らが得た自由の為に戦う令嬢の物語。
※本作はそれぞれ違うタイプのざまぁをお届けする、『野菜の夏休みざまぁ』作品、4作の内の1作です。
他作品は検索画面で『野菜の夏休みざまぁ』と打つとヒット致します。
異世界ゆるり紀行 ~子育てしながら冒険者します~
水無月 静琉
ファンタジー
神様のミスによって命を落とし、転生した茅野巧。様々なスキルを授かり異世界に送られると、そこは魔物が蠢く危険な森の中だった。タクミはその森で双子と思しき幼い男女の子供を発見し、アレン、エレナと名づけて保護する。格闘術で魔物を楽々倒す二人に驚きながらも、街に辿り着いたタクミは生計を立てるために冒険者ギルドに登録。アレンとエレナの成長を見守りながらの、のんびり冒険者生活がスタート!
***この度アルファポリス様から書籍化しました! 詳しくは近況ボードにて!

婚約者が隣国の王子殿下に夢中なので潔く身を引いたら病弱王女の婚約者に選ばれました。
ユウ
ファンタジー
辺境伯爵家の次男シオンは八歳の頃から伯爵令嬢のサンドラと婚約していた。
我儘で少し夢見がちのサンドラは隣国の皇太子殿下に憧れていた。
その為事あるごとに…
「ライルハルト様だったらもっと美しいのに」
「どうして貴方はライルハルト様じゃないの」
隣国の皇太子殿下と比べて罵倒した。
そんな中隣国からライルハルトが留学に来たことで関係は悪化した。
そして社交界では二人が恋仲で悲恋だと噂をされ爪はじきに合うシオンは二人を思って身を引き、騎士団を辞めて国を出ようとするが王命により病弱な第二王女殿下の婚約を望まれる。
生まれつき体が弱く他国に嫁ぐこともできないハズレ姫と呼ばれるリディア王女を献身的に支え続ける中王はシオンを婿養子に望む。
一方サンドラは皇太子殿下に近づくも既に婚約者がいる事に気づき、シオンと復縁を望むのだが…
HOT一位となりました!
皆様ありがとうございます!

ポンコツ錬金術師、魔剣のレプリカを拾って魔改造したら最強に
椎名 富比路
ファンタジー
錬金術師を目指す主人公キャルは、卒業試験の魔剣探しに成功した。
キャルは、戦闘力皆無。おまけに錬金術師は非戦闘職なため、素材採取は人頼み。
ポンコツな上に極度のコミュ障で人と話せないキャルは、途方に暮れていた。
意思疎通できる魔剣【レーヴァテイン】も、「実験用・訓練用」のサンプル品だった。
しかしレーヴァテインには、どれだけの実験や創意工夫にも対応できる頑丈さがあった。
キャルは魔剣から身体強化をしてもらい、戦闘技術も学ぶ。
魔剣の方も自身のタフさを活かして、最強の魔剣へと進化していく。
キャルは剣にレベッカ(レーヴァテイン・レプリカ)と名付け、大切に育成することにした。
クラスの代表生徒で姫君であるクレアも、主人公に一目置く。
彼女は伝説の聖剣を
「人の作ったもので喜んでいては、一人前になれない」
と、へし折った。
自分だけの聖剣を自力で作ることこそ、クレアの目的だったのである。
その過程で、着実に自身の持つ夢に無自覚で一歩ずつ近づいているキャルに興味を持つ。
うちの冷蔵庫がダンジョンになった
空志戸レミ
ファンタジー
一二三大賞3:コミカライズ賞受賞
ある日の事、突然世界中にモンスターの跋扈するダンジョンが現れたことで人々は戦慄。
そんななかしがないサラリーマンの住むアパートに置かれた古びた2ドア冷蔵庫もまた、なぜかダンジョンと繋がってしまう。部屋の借主である男は酷く困惑しつつもその魔性に惹かれ、このひとりしか知らないダンジョンの攻略に乗り出すのだった…。

女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる