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第七部『エイジェント・オブ・クリミナル』
終わるのはお前か、オレかーその⑨
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「私は問いたいのです!全ての誤った教えを伝える人々に!あなた方の誤った教えを伝え、家族を引き裂き、地獄へと道連れにする権利はあるのか、と!」
マリナの言葉に会場に集まった人々が賛同の拳を振り上げていく。
これまでに繰り広げられた二日間の演説の中でも今日の日の演説が一番会場の空気を熱に包んでいるに違いない。
彼女の演説はここまでならば世のカルト教団の教祖たちを弾劾するだけで済んだだろうし、それをなんらかの方法で耳に挟んだ彼女らもそう解釈するに違いない。だが、マリナは違う。そこから更に踏み込み、今や日本のみならず世界をも蝕むカルト教団の教祖を弾劾する言葉を打ち出していく。
「貴女に問いたい!貴女に多くの人々を巻き添えにし、馬鹿げた作戦に巻き込む権利はありますか!」
『貴女』という名称を表す事により、誰を弾劾しているのかを明らかにする演説の内容。
そして「そうだ!」と演説に同調する集まった人々の声。
「貴女に言いたい!ビルを爆破し、大勢の人々を追いやった責任はどう取るつもりなのか、と!貴女に聞かせてあげましょうか!貴女の爆破テロで家族を失ったお婆さんの言葉を!」
マリナは顔に汗を滲ませ、大きく手振りを加えながら人々に同調する様に訴えかけていく。
元から集まった人々は教団による被害者の集まり。加えて、あまりカルト教団に好意的ではない人々。そして、興味本位で集まったどちらにも付かなかった筈の層の人間までもがマリナへの賛同の言葉を投げ掛けていく。
氷上麗央と松根陽一郎の両名はその演説をドームの中に詰め掛けた大勢の観客の中で、顔を顰めていた数少ない人間。
松根陽一郎は密かにドームの中央に設置した爆弾を爆破するための起爆装置を懐から取り出す。
最も、それは携帯端末に巧みに偽装されており、傍目から見れば単に端末を使用してマリナの演説を撮っている様に見えるだろう。
彼の太い親指が起爆装置に触れようとした時だ。不意に肩を掴まれてしまう。
かなりの強い力。肩を掴まれてからというものの手が動く気配が見えない。
彼が恐る恐る背後を振り向くと、そこには百目竜から派遣された殺し屋、袁高俅の姿。
袁高俅はようやく意識がこちらに向いた二人と目が合うのと同時に残念そうに首を横に振る。
「残念ながら、計画は中止するべきだ」
「なんだと!」
氷上は思わず袁高俅に向かって怒鳴ったが、憤る彼の様子を見ても彼は動じる事なく首を横に振り続けていく。
そして、こっそりとトイレを装って二人を会場の外へと連れ出す。
袁高俅は会場の外の廊下に辿り着くのと同時に、両者にタバコを差し出し理由を話していく。
「なんだと!?爆弾は見抜かれていた!?」
「あぁ、あの女の護衛とCIAのがクソ野郎に見抜かれてた。お前が爆弾のスイッチを押した瞬間に逮捕するつもりだったんだろうな」
それを聞いた氷上は松根が持っていた起爆装置を奪い取り、地面の下に投げ付けたい衝動を抑えた上で自身のポケットの中に仕舞い込む。
「それでいい、もしここで起爆装置を割っていたら、連中はそれこそ、それを起点に爆弾の製造元を割り出すだろうからな」
袁高俅はそう言って両者の肩を叩いて会場の入り口へと向かおうとしたが、その際に背後から声が聞こえた。
ゆっくりと振り向くとそこには銃を持った若い男の姿。
この男が二人が言っていた刑事だろうか。ならば、少しは楽しめるかもしれない。
袁高俅は二人に逃げる様に促してから、武器保存から青龍刀を取り出す。
「あんたが中村孝太郎だな?」
孝太郎は男の問い掛けに対して黙って首を縦に動かす。
同時に同じ様に異空間の武器庫から日本刀を取り出して相手にその刃を向ける。
「フッ、いきなり、刀を向けるとは……飼い犬は直ぐに噛み付きたがるんで困る」
「少年誌の時代劇マンガの主人公でも気取っているつもりか?オレがそんな挑発に乗るとでも?」
「乗るに決まってるさ。飼い犬は猟犬の挑発には乗り掛かるのが世の常ってもんさッ!」
袁高俅はそう叫ぶと即座に孝太郎の元へと走り出し、彼の頭上に青龍刀を振り上げていく。
孝太郎は刀を盾にしてそれを防ぐ。刃物刃物とがぶつかり合う金属の音が廊下の中に響いていく。
両者は最初の打ち合いを終えると、刃と刃の間から互いに笑みを向け合う。
勿論、その笑みに含まれるのは敵意。或いは害意。いや、袁高俅の場合には殺意があるかもしれない。
それでも二人が笑い合ったのにはそれなりの理由があった。
互いに檄を飛ばし合うその姿は側からみれば時代劇の侍同士の斬り合いに見えたかもしれない。
「奴らを逃すな。絶対に殲滅しろ、帝国の威信に掛けてテロリストどもを拿捕するのだ」
イベリアはそう部下のボディガードたちに命じ、大至急、本庁から駆け付けた爆弾冷凍班の面々を睨む。
やはり、日本の対応は何処か硬い。何事も規則、規則。
彼らが来るまでの間、聖母マリヤが何処まで怖い思いをしたのかこいつらは知るまい。
イベリアはCIAの男から演説を行う場所の下から爆弾が発見されたという指示を聞いた時には心底から驚いていた。
内臓が飛ぶ程、驚いたと言っても良いだろう。彼は即座に中止を求めたが、男は爆弾を押すタイミングを狙って実行犯を現行犯逮捕する事を主張する。
イベリアは強固に反対したのだが、他ならぬマリヤが賛成したので彼としても賛成せざるを得まい。
彼女を囮に使用し、会場の端に見張らせた警官やボディガードに指示を出し、怪しげな男をマーキングさせ、ついに尻尾を捕まえたかと思ったが、男二人の仲間による機転で二人は会場を後にしてしまう。
やむを得ずに、彼は側にいた赤い肌をした若い刑事に追跡を命じ、自身はここで拳銃を構えながら、マリヤの護衛を務めているのである。
CIAの男の助言で会場のあちこちに警察官を張り巡らせたのはいいが、それで奴らを取り逃す様な事があればどうするのだろう。
イベリアが苛立ちを感じていると、不意に爆音が轟く。慌てて前方を眺めると、そこには日本人と思われる男が手に持った手榴弾をお手玉の様に弄びながら立っていた。
観客たちはパニックを起こし、入り口へと殺到していく。
だが、それがいけなかった。男は自身の前に向かってくる観客たちに向かって爆弾を投げつけていく。
悲鳴と爆音とが同時に会場の中に響いていく。
男は腹立ち紛れにあちこちに爆弾を投げながら、マリナの元へと進む。
「へっへっ、警備の奴らや面倒な刑事どもは氷上とあいつとが引き受けてくれてる。もう二人だけで警察や警備の手なんぞ掻い潜れる。なら、余ったオレはどうするか?マリヤを人形に捧げるに決まってるでしょォォォォォ~!!我が教祖様を侮辱する悪魔に死をォォォォォ~!!」
彼は狂った笑みを浮かべながらマリヤの元へと近付いていく。
ここまで来れば警告などもはや無意味。イベリアは何の躊躇いもなく異空間の武器庫から取り出した拳銃の引き金を引く。
だが、男はそれを避けてあくまでも狂気に満ちた笑みを浮かべてイベリアの元へと近付いていく。
やられる。そう感じた彼は目を瞑ったが、その前に短い青い髪をした少女が飛び出して異空間の武器庫から取り出した刀でそれを防ぐ。
彼女は口笛を吹いた後に一人で呟く。
「ヒュー、危なかったぜ、孝太郎さんが追跡前に『お前はここでマリヤを守ってろ』なんて言ってくれなけりゃあ、あたしは最前列の椅子に隠れてなかったよ。そして、あんたの攻撃も交わせなかっただろうな!」
彼女はそう言って手にした日本刀で男の肩を斬り付けていく。
マリナの言葉に会場に集まった人々が賛同の拳を振り上げていく。
これまでに繰り広げられた二日間の演説の中でも今日の日の演説が一番会場の空気を熱に包んでいるに違いない。
彼女の演説はここまでならば世のカルト教団の教祖たちを弾劾するだけで済んだだろうし、それをなんらかの方法で耳に挟んだ彼女らもそう解釈するに違いない。だが、マリナは違う。そこから更に踏み込み、今や日本のみならず世界をも蝕むカルト教団の教祖を弾劾する言葉を打ち出していく。
「貴女に問いたい!貴女に多くの人々を巻き添えにし、馬鹿げた作戦に巻き込む権利はありますか!」
『貴女』という名称を表す事により、誰を弾劾しているのかを明らかにする演説の内容。
そして「そうだ!」と演説に同調する集まった人々の声。
「貴女に言いたい!ビルを爆破し、大勢の人々を追いやった責任はどう取るつもりなのか、と!貴女に聞かせてあげましょうか!貴女の爆破テロで家族を失ったお婆さんの言葉を!」
マリナは顔に汗を滲ませ、大きく手振りを加えながら人々に同調する様に訴えかけていく。
元から集まった人々は教団による被害者の集まり。加えて、あまりカルト教団に好意的ではない人々。そして、興味本位で集まったどちらにも付かなかった筈の層の人間までもがマリナへの賛同の言葉を投げ掛けていく。
氷上麗央と松根陽一郎の両名はその演説をドームの中に詰め掛けた大勢の観客の中で、顔を顰めていた数少ない人間。
松根陽一郎は密かにドームの中央に設置した爆弾を爆破するための起爆装置を懐から取り出す。
最も、それは携帯端末に巧みに偽装されており、傍目から見れば単に端末を使用してマリナの演説を撮っている様に見えるだろう。
彼の太い親指が起爆装置に触れようとした時だ。不意に肩を掴まれてしまう。
かなりの強い力。肩を掴まれてからというものの手が動く気配が見えない。
彼が恐る恐る背後を振り向くと、そこには百目竜から派遣された殺し屋、袁高俅の姿。
袁高俅はようやく意識がこちらに向いた二人と目が合うのと同時に残念そうに首を横に振る。
「残念ながら、計画は中止するべきだ」
「なんだと!」
氷上は思わず袁高俅に向かって怒鳴ったが、憤る彼の様子を見ても彼は動じる事なく首を横に振り続けていく。
そして、こっそりとトイレを装って二人を会場の外へと連れ出す。
袁高俅は会場の外の廊下に辿り着くのと同時に、両者にタバコを差し出し理由を話していく。
「なんだと!?爆弾は見抜かれていた!?」
「あぁ、あの女の護衛とCIAのがクソ野郎に見抜かれてた。お前が爆弾のスイッチを押した瞬間に逮捕するつもりだったんだろうな」
それを聞いた氷上は松根が持っていた起爆装置を奪い取り、地面の下に投げ付けたい衝動を抑えた上で自身のポケットの中に仕舞い込む。
「それでいい、もしここで起爆装置を割っていたら、連中はそれこそ、それを起点に爆弾の製造元を割り出すだろうからな」
袁高俅はそう言って両者の肩を叩いて会場の入り口へと向かおうとしたが、その際に背後から声が聞こえた。
ゆっくりと振り向くとそこには銃を持った若い男の姿。
この男が二人が言っていた刑事だろうか。ならば、少しは楽しめるかもしれない。
袁高俅は二人に逃げる様に促してから、武器保存から青龍刀を取り出す。
「あんたが中村孝太郎だな?」
孝太郎は男の問い掛けに対して黙って首を縦に動かす。
同時に同じ様に異空間の武器庫から日本刀を取り出して相手にその刃を向ける。
「フッ、いきなり、刀を向けるとは……飼い犬は直ぐに噛み付きたがるんで困る」
「少年誌の時代劇マンガの主人公でも気取っているつもりか?オレがそんな挑発に乗るとでも?」
「乗るに決まってるさ。飼い犬は猟犬の挑発には乗り掛かるのが世の常ってもんさッ!」
袁高俅はそう叫ぶと即座に孝太郎の元へと走り出し、彼の頭上に青龍刀を振り上げていく。
孝太郎は刀を盾にしてそれを防ぐ。刃物刃物とがぶつかり合う金属の音が廊下の中に響いていく。
両者は最初の打ち合いを終えると、刃と刃の間から互いに笑みを向け合う。
勿論、その笑みに含まれるのは敵意。或いは害意。いや、袁高俅の場合には殺意があるかもしれない。
それでも二人が笑い合ったのにはそれなりの理由があった。
互いに檄を飛ばし合うその姿は側からみれば時代劇の侍同士の斬り合いに見えたかもしれない。
「奴らを逃すな。絶対に殲滅しろ、帝国の威信に掛けてテロリストどもを拿捕するのだ」
イベリアはそう部下のボディガードたちに命じ、大至急、本庁から駆け付けた爆弾冷凍班の面々を睨む。
やはり、日本の対応は何処か硬い。何事も規則、規則。
彼らが来るまでの間、聖母マリヤが何処まで怖い思いをしたのかこいつらは知るまい。
イベリアはCIAの男から演説を行う場所の下から爆弾が発見されたという指示を聞いた時には心底から驚いていた。
内臓が飛ぶ程、驚いたと言っても良いだろう。彼は即座に中止を求めたが、男は爆弾を押すタイミングを狙って実行犯を現行犯逮捕する事を主張する。
イベリアは強固に反対したのだが、他ならぬマリヤが賛成したので彼としても賛成せざるを得まい。
彼女を囮に使用し、会場の端に見張らせた警官やボディガードに指示を出し、怪しげな男をマーキングさせ、ついに尻尾を捕まえたかと思ったが、男二人の仲間による機転で二人は会場を後にしてしまう。
やむを得ずに、彼は側にいた赤い肌をした若い刑事に追跡を命じ、自身はここで拳銃を構えながら、マリヤの護衛を務めているのである。
CIAの男の助言で会場のあちこちに警察官を張り巡らせたのはいいが、それで奴らを取り逃す様な事があればどうするのだろう。
イベリアが苛立ちを感じていると、不意に爆音が轟く。慌てて前方を眺めると、そこには日本人と思われる男が手に持った手榴弾をお手玉の様に弄びながら立っていた。
観客たちはパニックを起こし、入り口へと殺到していく。
だが、それがいけなかった。男は自身の前に向かってくる観客たちに向かって爆弾を投げつけていく。
悲鳴と爆音とが同時に会場の中に響いていく。
男は腹立ち紛れにあちこちに爆弾を投げながら、マリナの元へと進む。
「へっへっ、警備の奴らや面倒な刑事どもは氷上とあいつとが引き受けてくれてる。もう二人だけで警察や警備の手なんぞ掻い潜れる。なら、余ったオレはどうするか?マリヤを人形に捧げるに決まってるでしょォォォォォ~!!我が教祖様を侮辱する悪魔に死をォォォォォ~!!」
彼は狂った笑みを浮かべながらマリヤの元へと近付いていく。
ここまで来れば警告などもはや無意味。イベリアは何の躊躇いもなく異空間の武器庫から取り出した拳銃の引き金を引く。
だが、男はそれを避けてあくまでも狂気に満ちた笑みを浮かべてイベリアの元へと近付いていく。
やられる。そう感じた彼は目を瞑ったが、その前に短い青い髪をした少女が飛び出して異空間の武器庫から取り出した刀でそれを防ぐ。
彼女は口笛を吹いた後に一人で呟く。
「ヒュー、危なかったぜ、孝太郎さんが追跡前に『お前はここでマリヤを守ってろ』なんて言ってくれなけりゃあ、あたしは最前列の椅子に隠れてなかったよ。そして、あんたの攻撃も交わせなかっただろうな!」
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