290 / 365
第七部『エイジェント・オブ・クリミナル』
大騒動の前夜
しおりを挟む
その日、白籠警察署はいつにも増して騒がしかった。と、言うのも例の偽ブランド品の事件で騒いでいたという事も重なり、白籠市の警察はいや、本庁の警察さえも白籠市の暗黒街を牛耳るヤクザ組織の幼い組長と西日本を手玉に取るヤクザ組織の大物とが会談するという騒動に釘付けであったのだ。
加えて、三年程前にそのヤクザ組織の組長の兄がその組長を襲撃するという事件が起こっていたからだ。
この忙しい時に更に組織をややこしくしかねない。
そんな不安が募り、警察による警備は物々しいものとなり、当日、その白籠駅の様子はまるで一国の要人を迎えるかの様であった。
白籠署の波越警部は駅に張り込む折に、この情報をリークした若い刑事相手に小さな声で耳打ちする。
「おい、この場所で会うのは間違いないんだろうな?」
「ええ、浩輔に場所を聞いたら、はっきりとここで会ってから、料亭『麻村殿』で会談すると言っていました」
孝太郎の言葉を聞いて波越警部はそれ以上、彼に尋ねる事もなく真っ直ぐに目の前を見つめる。
真っ直ぐに目の前を見つめる彼の目に飛び込むのは白籠駅の中央広場。現在は複数のヤクザや警察が集う場所。
やがて、改札が開き、およそ三年振りに竜堂寺清太郎は白籠駅に降り立つ。
そして、その前に現れたのは刈谷組の現組長にしてかつて、彼を死に追い込んだ刈谷阿里耶の弟、刈谷浩輔。
少年はその年齢に相応しい無邪気な笑顔を浮かべて彼に握手を求める。
清太郎は暫くは無言で手を差し出す幼い組長を眺めていたが、やがて唸り声を出してようやく彼の右手を握り返す。
清太郎の護衛として関西の方から付き添った護衛の男たちからもかつての騒動を知る刈谷組の組員たちの両方から歓声が上がる。
彼らはこの時に確信した。竜堂寺清太郎が兄の路線を引かない白籠市の若殿に期待を寄せている、と。
そもそも、現在の組長は竜堂寺清太郎が襲撃された事件の折はまだ小学生の少年であり、事件に関わること自体が不可能と言えた。
それも手伝ったのだろう。既に清太郎からは戦意は感じ取れない。
ヤクザの組員と警察に囲まれ、双方の組の組長は駅の表に用意されている黒塗りの地上車に連れ込まれる。
それを追う舎弟の車に警察の車。
この大行列は長蛇の列と化し、その日の白籠駅から料亭『麻村殿』までのルートは警察とヤクザの両組織による貸し切りとなったという。
麻村殿の周りは既に黒塗りの車と覆面のパトカーとに囲まれており、下手をすれば二つのヤクザと警察組織とで三つ巴の争いになりかねない。
周囲に住む人々も料亭『麻村殿』の経営者たちもそう証言している。
あの時は竜堂寺清太郎と刈谷浩輔の話し合いに全てが掛かっていた、と。
両者の会談は『麻村殿』二ヶ月ほど前に新設されたVIP用の部屋、徳の間という部屋にて行われた。
この時、徳の間に随行したのは刈谷側からは組長の刈谷浩輔と代行、村上晴信。そして、顧問弁護士の桃屋総一郎の三名。組織の中枢を担う者ばかりであった。
これに対し、竜堂寺側は竜堂寺清太郎本人に加え、副組長と若頭の三名で対応した。
つまり、“対等”な関係であるという事を内外にアピールし、手打ちにするという事を知らしめる両陣営の策略があった。
徳の間では、まず、最初に現在の組長である刈谷浩輔による謝罪の言葉が述べられ、次にそれを承認する竜堂寺清太郎の言葉が彼とその組員とに送られた。
次に和解の盃を交わす(最も、組長本人が未成年であったため、彼だけはお猪口に清酒ではなく水を入れてそれを代わりとした)
そして、それを機にかねてより計画していた反ボルジア家への誓いを立てる。
その後に料亭の料理が部屋に届けられ、食事を行いながら今後の組の方針を話し合うという事になった。
清太郎は三年前の相互の不可侵条約を持ち出しただけではなく、三年前の事件を機に、刈谷組に協力を呼び掛けた。
当然、刈谷組。特に組長への忠義には厚い代行の村上晴信はそれを聞くなり、眉を顰めて清太郎に向かって言った。
「待った。それは済んだじゃあないのか?さっき、和解の盃は交わした。それで手打ちになった筈だ」
「確かに、だが、これはあくまでも私個人の問題だ。あの時に阿里耶の奴に付けられた傷が今でも疼くんでね」
清太郎はそう言って悪い顔を浮かべて笑う。
手に握る箸をプルプルと震わせる彼とは対照的に、組長の浩輔本人は表情を崩さない。
あくまでも落ち着いた様子で尋ねる。
「では、その個人的理由に同調する部下は何人おられますか?その方々が白籠市に現れ、我々の組を襲うとでも?」
「かもしれんな、何せ、私の組の組員はキミの組と同様に忠義に厚いからね。私が人差し指をキミに指せば、彼らは何とかキミの首を取ろうと躍起になるだろうね」
「……ご冗談を。あなた方の組は表社会のビジネスを生業にしており、無闇に抗争を起こすのに乗り気ではない筈だ。三年前に兄を大人しくさせたかったのはそれが原因では?」
浩輔の言葉を聞いて清太郎は口元を緩める。彼は勝ち誇った表情を浮かべて、
「確かに、我々は争いを良しとしない。ましてやメリットなど殆どない組織の抗争などまっぴらごめんだ。だが、モノには限度というのがある。それが、例のブランド品だ。なんでも、発祥の地は白籠市らしいな」
それを聞いていきり立つ義信を浩輔は手で静止させ、代わりに目の前に座る自分より何倍もの年月を生きた組長に向かって告げる。
「白籠市で初めて見つかったというだけで、うちの組の仕業だと考えるのは些か早計では?あれ以来、警察からの締め付けが異様に厳しいんです。やるのなら、もっとひっそりとやりますよ。誰だって、自分で自分の首を絞める様な真似はしないでしょう?」
浩輔の言葉を聞いた清太郎は黙って首を縦に頷く。
それから、証拠とばかりに浩輔は側に控えていた二人に偽ブランド品騒動からの警察の目の事を証言させる。
それを聞いた清太郎は黙って首を縦に動かし、机の上に置いてあった清酒の入ったお猪口を一気に飲み干す。
人は重大な事を語る際に、口を潤す癖があるという。そして大抵の場合は潤した飲み物と共にその言葉を飲み込むらしい。この後にこの狡猾な男は何を語るつもりだったのだろう。
三人の顔が一気に険しくなっていく。お猪口を置いた清太郎は顎の下に親指と人差し指を当てて唸った後に、もう一度、刈谷組の三人と向き合う。
「分かった。キミ達が例の事件とは無関係だとは信じよう。だが、納得しようにもそれ相応の条件がある。例の事件は多少なりとも我々も影響を受けた。よって、その調査を我々の方で行いたい。何も、キミ達の領分を争うなどとは思ってはいない。ただ、我々の雇う私設探偵のやり方に口を挟まないでほしいだけだ。分かってくれるかな?」
やり口が狡い。浩輔はそう感じた。要するに、彼は3年前の事件の相殺として今回の事件の調査を名目に敵状視察を図りたいのだ。
冗談ではない。そんな事を許せば刈谷組の情報は筒抜けではないか。
良い方法はないのだろうか、桃屋総一郎と村上晴信の両名が用意された刺身を突きながら、妙案を練っていた時だ。
「できません」
組長が否定の言葉を明確にした。彼は真っ直ぐな視線で清太郎を見つめながら言った。
「ほぅ、この条件が飲めないか……ならば、我々も考えなければならないな。刈谷組の事については……」
残念そうな表情を浮かべた清太郎が席を立とうとした時だ。それを浩輔が引き止める。
「何も捜査に協力しないとは言っていません。先程の条件は飲めないと言っているだけです」
「だが、私設探偵でなければ、今度こそ組を動かす事にーー」
「お忘れですか?我々には警察の方に共通の友人がいる事を。我々が知っている唯一の刑事を」
清太郎の表情が変わった。清太郎は大人しく席に戻り、浩輔と向き合う。
この後に暫くの間、話を交わした後に会談は終了し、夕刻には双方が組員を連れて撤退した。
加えて、三年程前にそのヤクザ組織の組長の兄がその組長を襲撃するという事件が起こっていたからだ。
この忙しい時に更に組織をややこしくしかねない。
そんな不安が募り、警察による警備は物々しいものとなり、当日、その白籠駅の様子はまるで一国の要人を迎えるかの様であった。
白籠署の波越警部は駅に張り込む折に、この情報をリークした若い刑事相手に小さな声で耳打ちする。
「おい、この場所で会うのは間違いないんだろうな?」
「ええ、浩輔に場所を聞いたら、はっきりとここで会ってから、料亭『麻村殿』で会談すると言っていました」
孝太郎の言葉を聞いて波越警部はそれ以上、彼に尋ねる事もなく真っ直ぐに目の前を見つめる。
真っ直ぐに目の前を見つめる彼の目に飛び込むのは白籠駅の中央広場。現在は複数のヤクザや警察が集う場所。
やがて、改札が開き、およそ三年振りに竜堂寺清太郎は白籠駅に降り立つ。
そして、その前に現れたのは刈谷組の現組長にしてかつて、彼を死に追い込んだ刈谷阿里耶の弟、刈谷浩輔。
少年はその年齢に相応しい無邪気な笑顔を浮かべて彼に握手を求める。
清太郎は暫くは無言で手を差し出す幼い組長を眺めていたが、やがて唸り声を出してようやく彼の右手を握り返す。
清太郎の護衛として関西の方から付き添った護衛の男たちからもかつての騒動を知る刈谷組の組員たちの両方から歓声が上がる。
彼らはこの時に確信した。竜堂寺清太郎が兄の路線を引かない白籠市の若殿に期待を寄せている、と。
そもそも、現在の組長は竜堂寺清太郎が襲撃された事件の折はまだ小学生の少年であり、事件に関わること自体が不可能と言えた。
それも手伝ったのだろう。既に清太郎からは戦意は感じ取れない。
ヤクザの組員と警察に囲まれ、双方の組の組長は駅の表に用意されている黒塗りの地上車に連れ込まれる。
それを追う舎弟の車に警察の車。
この大行列は長蛇の列と化し、その日の白籠駅から料亭『麻村殿』までのルートは警察とヤクザの両組織による貸し切りとなったという。
麻村殿の周りは既に黒塗りの車と覆面のパトカーとに囲まれており、下手をすれば二つのヤクザと警察組織とで三つ巴の争いになりかねない。
周囲に住む人々も料亭『麻村殿』の経営者たちもそう証言している。
あの時は竜堂寺清太郎と刈谷浩輔の話し合いに全てが掛かっていた、と。
両者の会談は『麻村殿』二ヶ月ほど前に新設されたVIP用の部屋、徳の間という部屋にて行われた。
この時、徳の間に随行したのは刈谷側からは組長の刈谷浩輔と代行、村上晴信。そして、顧問弁護士の桃屋総一郎の三名。組織の中枢を担う者ばかりであった。
これに対し、竜堂寺側は竜堂寺清太郎本人に加え、副組長と若頭の三名で対応した。
つまり、“対等”な関係であるという事を内外にアピールし、手打ちにするという事を知らしめる両陣営の策略があった。
徳の間では、まず、最初に現在の組長である刈谷浩輔による謝罪の言葉が述べられ、次にそれを承認する竜堂寺清太郎の言葉が彼とその組員とに送られた。
次に和解の盃を交わす(最も、組長本人が未成年であったため、彼だけはお猪口に清酒ではなく水を入れてそれを代わりとした)
そして、それを機にかねてより計画していた反ボルジア家への誓いを立てる。
その後に料亭の料理が部屋に届けられ、食事を行いながら今後の組の方針を話し合うという事になった。
清太郎は三年前の相互の不可侵条約を持ち出しただけではなく、三年前の事件を機に、刈谷組に協力を呼び掛けた。
当然、刈谷組。特に組長への忠義には厚い代行の村上晴信はそれを聞くなり、眉を顰めて清太郎に向かって言った。
「待った。それは済んだじゃあないのか?さっき、和解の盃は交わした。それで手打ちになった筈だ」
「確かに、だが、これはあくまでも私個人の問題だ。あの時に阿里耶の奴に付けられた傷が今でも疼くんでね」
清太郎はそう言って悪い顔を浮かべて笑う。
手に握る箸をプルプルと震わせる彼とは対照的に、組長の浩輔本人は表情を崩さない。
あくまでも落ち着いた様子で尋ねる。
「では、その個人的理由に同調する部下は何人おられますか?その方々が白籠市に現れ、我々の組を襲うとでも?」
「かもしれんな、何せ、私の組の組員はキミの組と同様に忠義に厚いからね。私が人差し指をキミに指せば、彼らは何とかキミの首を取ろうと躍起になるだろうね」
「……ご冗談を。あなた方の組は表社会のビジネスを生業にしており、無闇に抗争を起こすのに乗り気ではない筈だ。三年前に兄を大人しくさせたかったのはそれが原因では?」
浩輔の言葉を聞いて清太郎は口元を緩める。彼は勝ち誇った表情を浮かべて、
「確かに、我々は争いを良しとしない。ましてやメリットなど殆どない組織の抗争などまっぴらごめんだ。だが、モノには限度というのがある。それが、例のブランド品だ。なんでも、発祥の地は白籠市らしいな」
それを聞いていきり立つ義信を浩輔は手で静止させ、代わりに目の前に座る自分より何倍もの年月を生きた組長に向かって告げる。
「白籠市で初めて見つかったというだけで、うちの組の仕業だと考えるのは些か早計では?あれ以来、警察からの締め付けが異様に厳しいんです。やるのなら、もっとひっそりとやりますよ。誰だって、自分で自分の首を絞める様な真似はしないでしょう?」
浩輔の言葉を聞いた清太郎は黙って首を縦に頷く。
それから、証拠とばかりに浩輔は側に控えていた二人に偽ブランド品騒動からの警察の目の事を証言させる。
それを聞いた清太郎は黙って首を縦に動かし、机の上に置いてあった清酒の入ったお猪口を一気に飲み干す。
人は重大な事を語る際に、口を潤す癖があるという。そして大抵の場合は潤した飲み物と共にその言葉を飲み込むらしい。この後にこの狡猾な男は何を語るつもりだったのだろう。
三人の顔が一気に険しくなっていく。お猪口を置いた清太郎は顎の下に親指と人差し指を当てて唸った後に、もう一度、刈谷組の三人と向き合う。
「分かった。キミ達が例の事件とは無関係だとは信じよう。だが、納得しようにもそれ相応の条件がある。例の事件は多少なりとも我々も影響を受けた。よって、その調査を我々の方で行いたい。何も、キミ達の領分を争うなどとは思ってはいない。ただ、我々の雇う私設探偵のやり方に口を挟まないでほしいだけだ。分かってくれるかな?」
やり口が狡い。浩輔はそう感じた。要するに、彼は3年前の事件の相殺として今回の事件の調査を名目に敵状視察を図りたいのだ。
冗談ではない。そんな事を許せば刈谷組の情報は筒抜けではないか。
良い方法はないのだろうか、桃屋総一郎と村上晴信の両名が用意された刺身を突きながら、妙案を練っていた時だ。
「できません」
組長が否定の言葉を明確にした。彼は真っ直ぐな視線で清太郎を見つめながら言った。
「ほぅ、この条件が飲めないか……ならば、我々も考えなければならないな。刈谷組の事については……」
残念そうな表情を浮かべた清太郎が席を立とうとした時だ。それを浩輔が引き止める。
「何も捜査に協力しないとは言っていません。先程の条件は飲めないと言っているだけです」
「だが、私設探偵でなければ、今度こそ組を動かす事にーー」
「お忘れですか?我々には警察の方に共通の友人がいる事を。我々が知っている唯一の刑事を」
清太郎の表情が変わった。清太郎は大人しく席に戻り、浩輔と向き合う。
この後に暫くの間、話を交わした後に会談は終了し、夕刻には双方が組員を連れて撤退した。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
アカネ・パラドックス
雲黒斎草菜
SF
超絶美人なのに男を虫ケラのようにあしらう社長秘書『玲子』。その虫けらよりもひどい扱いを受ける『裕輔』と『田吾』。そんな連中を率いるのはドケチでハゲ散らかした、社長の『芸津』。どこにでもいそうなごく普通の会社員たちが銀河を救う使命を背負わされたのは、一人のアンドロイド少女と出会ったのが始まりでした。
『アカネ・パラドックス』では時系列を複雑に絡めた四次元的ストーリーとなっております。途中まで読み進むと、必ず初めに戻って読み返さざるを得ない状況に陥ります。果たしてエンディングまでたどり着きますでしょうか――。
異世界の美少女はかくあれかしと思ふ
雲黒斎草菜
SF
ある日の牛丼屋。主人公のカズトは超絶美少女に付きまとわれます。でも追い散らす理由が見当たりません。なぜなら、目を見張るラテン系のボディは均整の取れたダイナマイト。でもってキュートな顔立ちは見ているだけで癒される可愛い女の子だったからです。彼女いない歴17年のカズトは、帰るところが無いと訴える少々おかしな少女を囲まうことに。その日を境におかしなことが起き続ける不幸な身に変貌したのには、それ相当の理由があったのでした。
日常・ぽよよんSFです。(なろうさんと多重掲載)
銀河太平記
武者走走九郎or大橋むつお
SF
いまから二百年の未来。
前世紀から移住の始まった火星は地球のしがらみから離れようとしていた。火星の中緯度カルディア平原の大半を領域とする扶桑公国は国民の大半が日本からの移民で構成されていて、臣籍降下した扶桑宮が征夷大将軍として幕府を開いていた。
その扶桑幕府も代を重ねて五代目になろうとしている。
折しも地球では二千年紀に入って三度目のグローバリズムが破綻して、東アジア発の動乱期に入ろうとしている。
火星と地球を舞台として、銀河規模の争乱の時代が始まろうとしている。
【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。
クロノスの子供達
絃屋さん
SF
時空調整官ゴーフルは、作業中にクロノスの時空嵐に巻き込まれ若返り退行してしまう。
その日を境に、妹や友人からも子供扱される屈辱の日々を送るはめに……。
さらに、時の砂に関する重要機密を狙う謎の組織に狙われるなど災難が続くのだった。
【完結】実はチートの転生者、無能と言われるのに飽きて実力を解放する
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング1位獲得作品!!】
最強スキル『適応』を与えられた転生者ジャック・ストロングは16歳。
戦士になり、王国に潜む悪を倒すためのユピテル英才学園に入学して3ヶ月がたっていた。
目立たないために実力を隠していたジャックだが、学園長から次のテストで成績がよくないと退学だと脅され、ついに実力を解放していく。
ジャックのライバルとなる個性豊かな生徒たち、実力ある先生たちにも注目!!
彼らのハチャメチャ学園生活から目が離せない!!
※小説家になろう、カクヨム、エブリスタでも投稿中
クレオメの時間〜花屋と極道〜
ムラサキ
恋愛
極道・百目鬼組。
その当主の一人娘である百目鬼小夜(ももめきさよ)はヤクザとバレぬように念入りな努力をして穏やかな高校生活をおくっていた。しかし、そんな生活も終わりを告げる。
ある日、小夜が極道の娘だということが学校内で広まってしまう。小夜は帰り道に涙を堪えられず、ある花屋に駆け込み涙を流した。
偶然にも、その花屋の店長は小夜が小さい頃に知り合っていた宇津井朔也(うついさくや)だった。
偶然の再会から動き出す小夜の運命はどうなるのか…。
身分の違い、年齢の違いの壁に立ち向かいながらひたむきに恋をする女の子のお話。
(不定期更新)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる