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第六部『鬼麿神聖剣』
竜王城決戦ーその11
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鬼麿とお萩は呆然とした様子で目の前の光景を眺めていた。一体、何が起きているのだろうか。何故、二人は自分達二人の目でも捉えられないくらい早く剣を打ち合っているのだろうか。
そんな事を考える度に彼は自分の部下を助けるために、行動を起こしたくなってしまう。
少年は剣を強く握り締め、二人の位置を把握しようと目論む。
高速で斬り合う二人の動きを彼は天照大神の力を借りて、見極めようとした。
彼は神術の光を使い、二人が刀をぶつけている場所へと向かって行く。
鬼麿にとってその場所は全くの未知の場所であったとも言えるだろう。
大勢の人間の残像が並び、その像全てが異なる動きを見せているのだ。
当然、残像の中には自分自身の像もあった。
鬼麿は確信した。この空間の中で二人は戦っているのだと。
鬼麿は刀を持って、奇妙な空間の中を歩いていく。
すると、金属同士がぶつかり合う音が聞こえてきた。鬼麿は耳を澄まし、その場所へと向かって行く。
そこには刀と刀を打ち合って互いの命を狙い合う二人の男の姿が見えた。
が、この殺し合いは全くの互角というものではないらしい。短い金髪の男の方が有利に事を運んでいた。
自身の下男は必死に剣劇を受け止め、何回かに一回の割合で打ち返しているだけに過ぎない事を鬼麿は悟った。
下男にして友人である赤い肌の青年を助けるために、彼が動こうとした時だ。
彼の背後で金属を立てる音が聞こえた。すぐ様、彼が背後を振り向くと、そこには拳銃を構えた例の金髪の男が立っていた。
金髪の男はこうなる事が分かっていたかのように、口元の右端を吊り上げて、笑っていた。
鬼麿は男が拳銃を構えるのと同時に、男の両腕に向かって刀を振るう。
咄嗟の事で男も注意が回らなかったに違いない。少年が振った刀は男の手の甲を鋭く斬り付け、男の手から拳銃を落としてしまう。
男は目を尖らせて、無謀にも素手で鬼麿に向かって来るが、鬼麿はその相手を容赦なく斬り捨てる。
鬼麿はこれで安全かと思ったが、また背後から気配を感じ、振り向く。
そこには刀や拳銃を持った多くの残像が鬼麿に牙を剥いていたのだ。
鬼麿は刀を構えながら、思わず生唾を飲み込む。
「お前の魔法、『征服王の計測』の特徴は飛ばした時間という名の空間に潜り込み、未来の像を攻撃する事により、攻撃された対象はお前に攻撃された時間に死ぬ魔法だった筈だッ!それは例えお前の像だったとしても例外ではない。それに、この空間の中の各々の像は動かせない筈だッ!答えろッ!」
孝太郎は刀でシリウスの刀を受け止めながら、叫ぶが、彼は口元に意味深な笑みを浮かべたまま彼の前から離れようとしない。
そして、疑問のために頭が一杯になりモヤモヤとしている孝太郎を蹴り飛ばし、刀を舐めながら、冷たい声で、
「何事にも例外は存在する」
とだけ言った。孝太郎はその言葉が頭の中に何度も山びこのようにこだまする中で、自身の体を起こしながら考えた。
使用者自身の像を攻撃したとしても、肝心の使用者本人には何のダメージも喰らわないという事なのだろうか。それとも、単に自分の像には鬼麿や自身の攻撃など通用しないとでも言いたいのだろうか。
前者にしろ後者にしろ彼の魔法は無敵に近く、彼自身も厄介な相手である事は間違い無いだろう。
孝太郎は考えた。シリウスの魔法を破る方法を。
彼は右手の魔法を試してみようかとも考えた。だが、孝太郎の魔法には人間そのものを破壊する事は出来なかったような気がしてならない。
と言うのも、孝太郎はこの魔法を人間そのものに向けた事は無かったからだ。
彼は犯人を逮捕する際には魔法を引っ込め、拳で相手を拿捕していたからだ。
なるべくならば、生きたまま法の裁きを受けさせる、その信念のために彼は犯罪者本人にその拳を向けた事は無い。
最も、スメウルグのような存在は別であったが……。
と、ここで彼はスメウルグの言葉を思い返す。目の前の男が異世界『オリバニア』と現実の世界とを支配しようと目論んでいた竜王の子孫である事を。
更に、彼は自身の友人を守るために、初めて犯罪者本人に向かって、威嚇ではなく本気で発砲した日の事を。
と、なると孝太郎に躊躇いは無い。
孝太郎は両手で刀を構え、途中で右手をシリウスの顔にぶつける事で、彼自身を消せるのかどうかを試す事にした。
そんな孝太郎を見て、シリウスは無謀な戦いに首を突っ込んだ男と哀れんだのだろうか、口元を緩めて見ていた。
その上、彼が突っ込んで来るというのに避けようともしない。
彼は刀を構え、孝太郎の刀を受け止めようとしていた。
だが、孝太郎は刀と刀で打ち合う前に、大きく飛び上がり、刀を右手でだけで持ち、左手を広げて彼の頬に向かって打つ。
流石のシリウスも予期せぬ攻撃に不意を突かれたのだろう。大きく広げられた掌の前に頬を叩かれ、地面の上に転がる。
だが、彼の存在そのものは破壊されてはいない。
やはり、自身の魔法は人間相手には無効だという事なのだろうか。
孝太郎は再び刀を持ち直し、真っ白な地面の上で転がっているシリウスに向かって斬りかかっていく。
だが、シリウスはその細い目を大きく見開き、空中から飛び掛かって来る孝太郎の刀を受け止めた。
「随分と舐めた真似をしてくれるじゃあないか、あの時の再現を目論んだのか?だとしたら、その考えは『絵に描いた餅』だったと言っておこう。『取らぬ狸の皮算用』と言った方が正しいかな」
「随分と得意そうに御高説をの賜っておられるが、あんた自身は大きな傷を負ったんじゃあ無いのか?今回の戦闘では傷が付かないと思っていたのに、傷を付けられてな……」
図星だったのか、シリウスの眉間に何本も皺が寄っていく。
事実、そうだ。彼の先祖にして異空間の怪物であるスメウルグを取り込み、彼自身の魔法も強化されたのだった。この空間に広がる未来の自分を操るのを長浜城時点の彼では不可能であったし、何より、動いたとしてもその像が攻撃されたら彼自身も傷を負ったり、死んだりしていただろう。
だが、今の自分ならば未来は常に変節するという考えの元に、死んでしまった像とは異なる世界の自分だと解釈し、現在の自分を生かす事に成功したのだった。
無論、これはこの空間の支配者である自分にのみ選ばれた権利であり、他の人間がこう解釈したとしてもこの空間は承知しない。
このようにシリウスは強化した魔法とスメウルグの力が備わっていたために無敵だと勘違いしていたらしいが、無敵だと思い込んでいた力はかつて自信を何度も殴った男によって木っ端微塵に砕かれてしまった。彼は雪辱を晴らすために、孝太郎を、時を超えて追い掛けてきた目障りな刑事を殺す事に決めた。
そんな事を考える度に彼は自分の部下を助けるために、行動を起こしたくなってしまう。
少年は剣を強く握り締め、二人の位置を把握しようと目論む。
高速で斬り合う二人の動きを彼は天照大神の力を借りて、見極めようとした。
彼は神術の光を使い、二人が刀をぶつけている場所へと向かって行く。
鬼麿にとってその場所は全くの未知の場所であったとも言えるだろう。
大勢の人間の残像が並び、その像全てが異なる動きを見せているのだ。
当然、残像の中には自分自身の像もあった。
鬼麿は確信した。この空間の中で二人は戦っているのだと。
鬼麿は刀を持って、奇妙な空間の中を歩いていく。
すると、金属同士がぶつかり合う音が聞こえてきた。鬼麿は耳を澄まし、その場所へと向かって行く。
そこには刀と刀を打ち合って互いの命を狙い合う二人の男の姿が見えた。
が、この殺し合いは全くの互角というものではないらしい。短い金髪の男の方が有利に事を運んでいた。
自身の下男は必死に剣劇を受け止め、何回かに一回の割合で打ち返しているだけに過ぎない事を鬼麿は悟った。
下男にして友人である赤い肌の青年を助けるために、彼が動こうとした時だ。
彼の背後で金属を立てる音が聞こえた。すぐ様、彼が背後を振り向くと、そこには拳銃を構えた例の金髪の男が立っていた。
金髪の男はこうなる事が分かっていたかのように、口元の右端を吊り上げて、笑っていた。
鬼麿は男が拳銃を構えるのと同時に、男の両腕に向かって刀を振るう。
咄嗟の事で男も注意が回らなかったに違いない。少年が振った刀は男の手の甲を鋭く斬り付け、男の手から拳銃を落としてしまう。
男は目を尖らせて、無謀にも素手で鬼麿に向かって来るが、鬼麿はその相手を容赦なく斬り捨てる。
鬼麿はこれで安全かと思ったが、また背後から気配を感じ、振り向く。
そこには刀や拳銃を持った多くの残像が鬼麿に牙を剥いていたのだ。
鬼麿は刀を構えながら、思わず生唾を飲み込む。
「お前の魔法、『征服王の計測』の特徴は飛ばした時間という名の空間に潜り込み、未来の像を攻撃する事により、攻撃された対象はお前に攻撃された時間に死ぬ魔法だった筈だッ!それは例えお前の像だったとしても例外ではない。それに、この空間の中の各々の像は動かせない筈だッ!答えろッ!」
孝太郎は刀でシリウスの刀を受け止めながら、叫ぶが、彼は口元に意味深な笑みを浮かべたまま彼の前から離れようとしない。
そして、疑問のために頭が一杯になりモヤモヤとしている孝太郎を蹴り飛ばし、刀を舐めながら、冷たい声で、
「何事にも例外は存在する」
とだけ言った。孝太郎はその言葉が頭の中に何度も山びこのようにこだまする中で、自身の体を起こしながら考えた。
使用者自身の像を攻撃したとしても、肝心の使用者本人には何のダメージも喰らわないという事なのだろうか。それとも、単に自分の像には鬼麿や自身の攻撃など通用しないとでも言いたいのだろうか。
前者にしろ後者にしろ彼の魔法は無敵に近く、彼自身も厄介な相手である事は間違い無いだろう。
孝太郎は考えた。シリウスの魔法を破る方法を。
彼は右手の魔法を試してみようかとも考えた。だが、孝太郎の魔法には人間そのものを破壊する事は出来なかったような気がしてならない。
と言うのも、孝太郎はこの魔法を人間そのものに向けた事は無かったからだ。
彼は犯人を逮捕する際には魔法を引っ込め、拳で相手を拿捕していたからだ。
なるべくならば、生きたまま法の裁きを受けさせる、その信念のために彼は犯罪者本人にその拳を向けた事は無い。
最も、スメウルグのような存在は別であったが……。
と、ここで彼はスメウルグの言葉を思い返す。目の前の男が異世界『オリバニア』と現実の世界とを支配しようと目論んでいた竜王の子孫である事を。
更に、彼は自身の友人を守るために、初めて犯罪者本人に向かって、威嚇ではなく本気で発砲した日の事を。
と、なると孝太郎に躊躇いは無い。
孝太郎は両手で刀を構え、途中で右手をシリウスの顔にぶつける事で、彼自身を消せるのかどうかを試す事にした。
そんな孝太郎を見て、シリウスは無謀な戦いに首を突っ込んだ男と哀れんだのだろうか、口元を緩めて見ていた。
その上、彼が突っ込んで来るというのに避けようともしない。
彼は刀を構え、孝太郎の刀を受け止めようとしていた。
だが、孝太郎は刀と刀で打ち合う前に、大きく飛び上がり、刀を右手でだけで持ち、左手を広げて彼の頬に向かって打つ。
流石のシリウスも予期せぬ攻撃に不意を突かれたのだろう。大きく広げられた掌の前に頬を叩かれ、地面の上に転がる。
だが、彼の存在そのものは破壊されてはいない。
やはり、自身の魔法は人間相手には無効だという事なのだろうか。
孝太郎は再び刀を持ち直し、真っ白な地面の上で転がっているシリウスに向かって斬りかかっていく。
だが、シリウスはその細い目を大きく見開き、空中から飛び掛かって来る孝太郎の刀を受け止めた。
「随分と舐めた真似をしてくれるじゃあないか、あの時の再現を目論んだのか?だとしたら、その考えは『絵に描いた餅』だったと言っておこう。『取らぬ狸の皮算用』と言った方が正しいかな」
「随分と得意そうに御高説をの賜っておられるが、あんた自身は大きな傷を負ったんじゃあ無いのか?今回の戦闘では傷が付かないと思っていたのに、傷を付けられてな……」
図星だったのか、シリウスの眉間に何本も皺が寄っていく。
事実、そうだ。彼の先祖にして異空間の怪物であるスメウルグを取り込み、彼自身の魔法も強化されたのだった。この空間に広がる未来の自分を操るのを長浜城時点の彼では不可能であったし、何より、動いたとしてもその像が攻撃されたら彼自身も傷を負ったり、死んだりしていただろう。
だが、今の自分ならば未来は常に変節するという考えの元に、死んでしまった像とは異なる世界の自分だと解釈し、現在の自分を生かす事に成功したのだった。
無論、これはこの空間の支配者である自分にのみ選ばれた権利であり、他の人間がこう解釈したとしてもこの空間は承知しない。
このようにシリウスは強化した魔法とスメウルグの力が備わっていたために無敵だと勘違いしていたらしいが、無敵だと思い込んでいた力はかつて自信を何度も殴った男によって木っ端微塵に砕かれてしまった。彼は雪辱を晴らすために、孝太郎を、時を超えて追い掛けてきた目障りな刑事を殺す事に決めた。
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