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第六部『鬼麿神聖剣』
天魔衆との対決ーその11
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時雨誠一郎は刀の柄の部分を強く握り締めながら、目の前の相手を睨む。
あの赤い肌の男から漂う他はならぬ空気を彼は恐れていた。
彼は無意識のうちに目の前の男にかつて、自身が『胡蝶の夢』の中で見た大閤豊臣秀吉に彼の姿を重ねていたらしい。
お陰で、彼の刀を持つ手がブルブルと震えていた。
どうしようもないくらいに手が震えていた。それを見透かしてか、例の男は刀を持って彼の前に近寄っていく。
まるで、獲物を見定めたヤマイヌのように。
誠一郎は無意識のうちに後退りをしている事に気が付く。
誠一郎は臆病者のように後退りをしている自分に腹が立ち、下唇を強く噛みながら、大きく刀を振りかぶっていく。
彼の刀には霧が掛かっていた、彼の妖魔術を使えばあの男を消し去る事など容易に違いない。
誠一郎がそう考えていると、目の前の男は大きく右手の掌を広げて、彼の刀に纏わせていた霧を右手の中に吸い込ませていく。
彼はその様子を見て、今度こそ敗北を確信したが、それでも、主人、武田勝頼を守るために織田軍と徳川軍の連合軍の築いた馬房柵と鉄砲を混ぜ合わせた鉄壁の陣形の中に突っ込んだ武田軍の武将のように勇気を振り絞り、赤い肌の男に向かっていく。
それに天の神も応えたのであろうか。誠一郎の振った刀は孝太郎より一瞬早く、彼の頭を捉えた。
この好機を逃すまいと全身全霊の意思を込め、彼の頭へと刀を振り下ろす。
その刀を男は自身の刀を盾にして防ぐ。
刃と刃が重なり合って、金属の音が交差し、剃られていく音が響いていく。
誠一郎はここぞとばかりに自身の妖魔術を進化させた技を使用する。
(妖魔術!『霧雨伝来』!!)
彼が心の中で妖魔術の名前を叫ぶのと同時に、二人の間に目に見えないような細くて小さな雨粒によって作られた雨が降り、同時にその雨が赤い肌の男の視界を奪っていく。
誠一郎は男の目の前に到達すると、自身の刀に先程まで男の視界を奪っていた霧を吸い込ませ、刀の重量を重くしていく。
その重さは従来の刀であるのならば、絶対に盾にできず刀ごと頭をかち割られてしまう代物であった。
誠一郎は最後の切り札を躊躇いもなく、男に向かって使用する。
鉈のように重くて硬い刀が因縁の男の命を奪おうとした時だ。
男は逆に土を蹴り、地面を滑る事によって、男の刀の攻撃を回避する。
そればかりではなく、男の脛に向かって蹴りを喰らわせる。
誠一郎は脛に蹴りを喰らって痛みに耐え切れずに崩れてしまう。
そして、崩れるのと同時に男から刀の剣先を突き付けられる。
「舐められたものだな、オレを殺せると思ったのか?白状してもらおうか、シリウスは今、何処にいる?」
「ひ、秀吉め……」
誠一郎は確信を得る事が出来た。目の前の男こそが大閤秀吉に相違ないと。
大閤秀吉は精神世界だけではなく、現実の世界においても彼の邪魔をするのだと。
先程、無意識のうちに大閤を呪詛する言葉が飛び出したのもそのために違いない。
だが、いかに恐怖の感情に支配されていようとも、誠一郎とて忍びとしての誇りがある。容易に主人を裏切れる訳が無いのだ。
返答代わりと言わんばかりに、彼は真上から自身を見下ろす唾を飛ばす。
「あくまでもそれが返答なのか……やむを得ないな、お前を釜茹での刑
に処する事にしよう」
孝太郎は目の前の男に向かってカマをかける事を決めた。
自分に刀を突き付けられている男が、先程、意識してかしないでかで「秀吉」と呟くのを聞いたのだ。
自身が豊臣家の血を引いている事を思い出した彼は無意識のうちに先祖がしたのと同じ罰を与えると脅したのだ。
どうやら、それが功を奏したらしい。
武士のように精悍な面をした立派な男は可愛そうな程に怯え始めていたのだ。
「では、オレを殺そうとしたお前に刑罰を言い渡す。お前は釜茹での刑とする。生きたまま茹でられながら、このオレの命を狙った事を子と共に死の瞬間まで後悔するが良かろう」
誠一郎の頭の中に石川五右衛門になっていた時の事が思い返されていく。
かつて、秀吉の命を狙い失敗した時に、秀吉が似たような言葉を喋っていた事を思い出す。
やめてくれ!と叫びたい気持ちであった。誠一郎が頭を抱えながら、その場で塞ぎ込んでいると、突如、自身に刀を突き付けている男が何者かに襲われた光景を目撃した。
それは幻想では無い。目の前には十二単の赤い色の袴と白色の単だけを身に付けた少女が鉄扇を持って立っていたのだ。
彼女は蹲っている誠一郎を立ち上がらせると、目の前で刀を突き付けている男に鉄扇を向け、自身の妖魔術を発動させる。
彼女は市松人形のように可愛らしい口を開くと、淡々とした様子で自身の妖魔術の名を呟く。
「妖魔術『剣劇乱れ舞い』」
彼女が鉄扇を開くのと同時に、彼女の鉄扇から大小の刃が飛んでいく。
孝太郎がそれを右手で排除していると、彼女と誠一郎はとっくの昔に距離を取ってしまっていたらしい。
と、ここで誠一郎は気を取り戻したのだろうか、彼はもう一度全体に霧を纏わせ、刀を持って孝太郎の元へと突っ込む。
孝太郎は刀を持って彼を迎え撃つ。
と、同時に妙な雨と雲が視界を覆っていくのが見えた。
それでも、彼は足を大きく鳴らし、真上から飛び掛かってくる誠一郎を見上げた。
孝太郎は刀の峰の部分を使って思いっきり、上空へと振りかぶっていく。
峰の当たった誠一郎は悶絶し、地面の上に倒れて意識を失ってしまう。
孝太郎はその様子を眺めて、もう一人の刺客と戦おうとした時だ。
意識を失っていた筈の誠一郎が呻き声を発したのを聞く。
孝太郎が背後を振り返ると、そこにはクナイで頭を貫かれた誠一郎の死体が転がっていた。
孝太郎が辺りを見渡すと、龍一郎が気まずそうに顔を伏せる姿を見つけた。
どうやら、龍一郎がトドメを刺したらしい。
孝太郎は小さく溜息を吐いてから、改めて女性教祖と向き直っていく。
「さてと……残るのはお前だけだな?この後の打開作は考えているのかい?」
彼女は首を横に振ってから、大きく口元を歪めて、不敵な笑いを浮かべて言った。
「いいえ、特に作戦は何も考えていませんよ。けれど……」
彼女は両手に持っていた鉄扇を開き、
「この鉄扇と妖魔術であなた方を殺すくらいの事は成し遂げてみせるわ」
彼女はそう言って自ら体を捻り、鉄扇と自身の体を回してから、大小の透明の刃を飛ばす。
孝太郎は左手で透明の刃を壊していき、鉄扇を振り下ろす彼女に立ち向かっていく。
孝太郎の刀と彼女の鉄扇が大きくぶつかっていく。
あの赤い肌の男から漂う他はならぬ空気を彼は恐れていた。
彼は無意識のうちに目の前の男にかつて、自身が『胡蝶の夢』の中で見た大閤豊臣秀吉に彼の姿を重ねていたらしい。
お陰で、彼の刀を持つ手がブルブルと震えていた。
どうしようもないくらいに手が震えていた。それを見透かしてか、例の男は刀を持って彼の前に近寄っていく。
まるで、獲物を見定めたヤマイヌのように。
誠一郎は無意識のうちに後退りをしている事に気が付く。
誠一郎は臆病者のように後退りをしている自分に腹が立ち、下唇を強く噛みながら、大きく刀を振りかぶっていく。
彼の刀には霧が掛かっていた、彼の妖魔術を使えばあの男を消し去る事など容易に違いない。
誠一郎がそう考えていると、目の前の男は大きく右手の掌を広げて、彼の刀に纏わせていた霧を右手の中に吸い込ませていく。
彼はその様子を見て、今度こそ敗北を確信したが、それでも、主人、武田勝頼を守るために織田軍と徳川軍の連合軍の築いた馬房柵と鉄砲を混ぜ合わせた鉄壁の陣形の中に突っ込んだ武田軍の武将のように勇気を振り絞り、赤い肌の男に向かっていく。
それに天の神も応えたのであろうか。誠一郎の振った刀は孝太郎より一瞬早く、彼の頭を捉えた。
この好機を逃すまいと全身全霊の意思を込め、彼の頭へと刀を振り下ろす。
その刀を男は自身の刀を盾にして防ぐ。
刃と刃が重なり合って、金属の音が交差し、剃られていく音が響いていく。
誠一郎はここぞとばかりに自身の妖魔術を進化させた技を使用する。
(妖魔術!『霧雨伝来』!!)
彼が心の中で妖魔術の名前を叫ぶのと同時に、二人の間に目に見えないような細くて小さな雨粒によって作られた雨が降り、同時にその雨が赤い肌の男の視界を奪っていく。
誠一郎は男の目の前に到達すると、自身の刀に先程まで男の視界を奪っていた霧を吸い込ませ、刀の重量を重くしていく。
その重さは従来の刀であるのならば、絶対に盾にできず刀ごと頭をかち割られてしまう代物であった。
誠一郎は最後の切り札を躊躇いもなく、男に向かって使用する。
鉈のように重くて硬い刀が因縁の男の命を奪おうとした時だ。
男は逆に土を蹴り、地面を滑る事によって、男の刀の攻撃を回避する。
そればかりではなく、男の脛に向かって蹴りを喰らわせる。
誠一郎は脛に蹴りを喰らって痛みに耐え切れずに崩れてしまう。
そして、崩れるのと同時に男から刀の剣先を突き付けられる。
「舐められたものだな、オレを殺せると思ったのか?白状してもらおうか、シリウスは今、何処にいる?」
「ひ、秀吉め……」
誠一郎は確信を得る事が出来た。目の前の男こそが大閤秀吉に相違ないと。
大閤秀吉は精神世界だけではなく、現実の世界においても彼の邪魔をするのだと。
先程、無意識のうちに大閤を呪詛する言葉が飛び出したのもそのために違いない。
だが、いかに恐怖の感情に支配されていようとも、誠一郎とて忍びとしての誇りがある。容易に主人を裏切れる訳が無いのだ。
返答代わりと言わんばかりに、彼は真上から自身を見下ろす唾を飛ばす。
「あくまでもそれが返答なのか……やむを得ないな、お前を釜茹での刑
に処する事にしよう」
孝太郎は目の前の男に向かってカマをかける事を決めた。
自分に刀を突き付けられている男が、先程、意識してかしないでかで「秀吉」と呟くのを聞いたのだ。
自身が豊臣家の血を引いている事を思い出した彼は無意識のうちに先祖がしたのと同じ罰を与えると脅したのだ。
どうやら、それが功を奏したらしい。
武士のように精悍な面をした立派な男は可愛そうな程に怯え始めていたのだ。
「では、オレを殺そうとしたお前に刑罰を言い渡す。お前は釜茹での刑とする。生きたまま茹でられながら、このオレの命を狙った事を子と共に死の瞬間まで後悔するが良かろう」
誠一郎の頭の中に石川五右衛門になっていた時の事が思い返されていく。
かつて、秀吉の命を狙い失敗した時に、秀吉が似たような言葉を喋っていた事を思い出す。
やめてくれ!と叫びたい気持ちであった。誠一郎が頭を抱えながら、その場で塞ぎ込んでいると、突如、自身に刀を突き付けている男が何者かに襲われた光景を目撃した。
それは幻想では無い。目の前には十二単の赤い色の袴と白色の単だけを身に付けた少女が鉄扇を持って立っていたのだ。
彼女は蹲っている誠一郎を立ち上がらせると、目の前で刀を突き付けている男に鉄扇を向け、自身の妖魔術を発動させる。
彼女は市松人形のように可愛らしい口を開くと、淡々とした様子で自身の妖魔術の名を呟く。
「妖魔術『剣劇乱れ舞い』」
彼女が鉄扇を開くのと同時に、彼女の鉄扇から大小の刃が飛んでいく。
孝太郎がそれを右手で排除していると、彼女と誠一郎はとっくの昔に距離を取ってしまっていたらしい。
と、ここで誠一郎は気を取り戻したのだろうか、彼はもう一度全体に霧を纏わせ、刀を持って孝太郎の元へと突っ込む。
孝太郎は刀を持って彼を迎え撃つ。
と、同時に妙な雨と雲が視界を覆っていくのが見えた。
それでも、彼は足を大きく鳴らし、真上から飛び掛かってくる誠一郎を見上げた。
孝太郎は刀の峰の部分を使って思いっきり、上空へと振りかぶっていく。
峰の当たった誠一郎は悶絶し、地面の上に倒れて意識を失ってしまう。
孝太郎はその様子を眺めて、もう一人の刺客と戦おうとした時だ。
意識を失っていた筈の誠一郎が呻き声を発したのを聞く。
孝太郎が背後を振り返ると、そこにはクナイで頭を貫かれた誠一郎の死体が転がっていた。
孝太郎が辺りを見渡すと、龍一郎が気まずそうに顔を伏せる姿を見つけた。
どうやら、龍一郎がトドメを刺したらしい。
孝太郎は小さく溜息を吐いてから、改めて女性教祖と向き直っていく。
「さてと……残るのはお前だけだな?この後の打開作は考えているのかい?」
彼女は首を横に振ってから、大きく口元を歪めて、不敵な笑いを浮かべて言った。
「いいえ、特に作戦は何も考えていませんよ。けれど……」
彼女は両手に持っていた鉄扇を開き、
「この鉄扇と妖魔術であなた方を殺すくらいの事は成し遂げてみせるわ」
彼女はそう言って自ら体を捻り、鉄扇と自身の体を回してから、大小の透明の刃を飛ばす。
孝太郎は左手で透明の刃を壊していき、鉄扇を振り下ろす彼女に立ち向かっていく。
孝太郎の刀と彼女の鉄扇が大きくぶつかっていく。
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