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第六部『鬼麿神聖剣』
吉田神道の逆襲ーその③
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吉田神左衛門は幣と太刀の二つで蔦を操り、もう一度お萩を絡め取ろうとしていく。
お萩が絡めとられるよりも前に、花彦が両手で刀を握り、目の前の男に向かって斬りかかっていく。
陰陽師はその刀を難なく交わし、それどころか彼の右側面から太刀を振り上げ、カウンター攻撃を喰らわせる。
花彦はカウンター攻撃を受ける直前に背中を反り返らせたために、彼の太刀を受けずに済んだ。
だが、彼の表情に「安堵」やそれに類する言葉は当てはまらない。
何故なら、彼の耳元の近くで太刀によって空気を切る音が聞こえたのだから。
花彦は緊張のために生じた生唾を飲み込む。
神左衛門は相変わらず、その海老のように反りえかった公家風の太刀の刃を向け、彼を牽制していく。
何度も空を切る音が聞こえる。陰陽師でありながら、刀を操る術にも長けていると言う事なのだろう。
神左衛門は油断している花彦に向けて、口元の右端を吊り上げて、
「悔しいか?悔しいのならばかかって参れ、最も、吉田神道の流れを組むこのワシに勝てる確率は少ないがのう」
神左衛門は自身の強さのアピールのためだろうか、太刀に豪風を纏わせ、花彦に向かって斬りかかっていく。
花彦も慌てて刀に風を纏わせて目の前の陰陽師の攻撃に対処しようとした。
が、それでも刀の刃に纏わせる風の量の差があり過ぎたらしい。
彼の持つ刀が風圧と風によって生じたスピードによって押されていく。
それを見たお萩が自身の妖魔術である煉獄の炎を纏わせた刀を使って斬りかかっていくが、神左衛門はそれに対し、左手に持っていた幣を使用し、そこから懐に仕舞っていた筈の二体の式神を向かわせていく。
自分に向かって来た二つの人型の紙のうち、片方を炎で灰にする事はできたが、もう片方を防ぐ事は不可能だったらしい。
彼女の顔を人型の紙が覆う。このまま息を奪うつもりなのだろう。
花彦は衝動的にお萩の元へと向かって走り出そうとしていたが、その前に、彼は目の前で戦闘状態に陥っていた陰陽師の男に足を取られ、その場に転倒してしまう。
不安定な列車の車両の屋根の上。落ちなかった事は不幸中の幸いと言っても良いだろう。
だが、彼は落ちなかった事を呪詛する。神左衛門に太刀の先端を突き付けられている状態ならばそう思ってしまうのも必然かもしれない。
花彦は頭の中で自分が首を落とされ、閻魔の元へと落とされていく様を思い描いていく。
首の真上に刀を突き付けられ、いつ落とされるかもしれない状態なのか分からない。
花彦は斬首刑直前の囚人の気持ちを悟っていく。
彼はどうするつもりなのだろう。花彦が考えていると、吉田神道の嫡男、吉田神左衛門は彼の耳元で優しい声で囁き、
「なぁ、教えてくれぬか?お前がどのような妖魔術を持っているのかを……」
この言葉で彼は理解した。吉田神左衛門の妖魔術は相手に生じた呪いや相手の妖魔術を奪う術式なのだと。
勿論、花彦にとって自身の妖魔術はそれ程、惜しむものではない。
だが、お萩にとって妖魔術を奪われるのは痛手になるだろう。
彼女の復讐のために使用する刀を奪われてはなるまい。
花彦は決意を決めて唇を結ぶ。
それから、自身の妖魔術の名前と特性を教えていく。
「そうか、ありがとう」
神左衛門は礼を言うと太刀を仕舞い幣を取り出し、彼の妖魔術を奪い取ろうとしていく。
花彦は神左衛門が太刀を仕舞う姿を確認し、彼の腹に強烈な蹴りを喰らわせる。
悶絶した彼はよろめき、幣を落としてしまう。恐らく、彼の注意が自分に向いていなかったために、敢えて隙を作ったと言う訳ではないらしい。だからこそ、よろめいたに違いない。
花彦は地面に落ちている幣に向かって強力な蹴りを喰らわせ、列車の車両の屋根の上から蹴落とす。
弊が見えなくなるのと同時に、神左衛門は深い溜息を吐いて、もう一度太刀を抜く。
「わしとした事がうっかりしておったわ、まさか、お主の両腕を拘束し忘れていたとは……不覚じゃ」
「となると、先程のあれは本当に偶然のために生じた油断だったと言う訳なんだな?」
花彦の問い掛けを神左衛門は首肯する。
「その通り、これまでの奴は心理的な拘束で十分だと思って、肉体的な拘束をしなかったんじゃが、やはり、今後は相手がどれだけ怯えていようとも、肉体的な拘束をした方が良いらしいな」
両肩を落とし、大きく溜息を吐く神左衛門に対し、花彦はしゃくるように顎を上げ、刀の先端を彼に向かって突き付けながら、
「最も今後はそう考える必要はないだろうな、お前はここで死ぬのだから」
男は答えない。あくまでも沈黙を保ったまま。
ピクリとも動かない様子は田んぼの道端にて通行を見守る地蔵のようであった。
と、花彦は目の前の神左衛門を睨んでいる間に、お萩が自分の顔の前に付いていた式神を落としている事に気が付く。
どうやら、先程の神官の使う杖が地面に落ちるのと同時に、彼女の呼吸を奪おうとしていた人型の紙も効力を失ったに違いない。
お萩は両手で刀を構えて、神左衛門に向かって斬り掛かろうとしていたが、その前に彼女は先程の蔦によって拘束されてしまう。
いや、蔦ばかりではない。花彦の目の前には墨で塗りたくったように真っ黒な毛並みの得体の知れない怪物とこれもまた怪物と同様の黒い肌の男が立っていた。
最も、彼からは気配が感じられない。それだけではない。彼からは呼吸さえ感じられない。
花彦とお萩が目の前に現れた二体の得体の知れない男に戦慄している時だ。
下の車両の方から阿鼻叫喚の声が何度も響き渡っていく。
花彦は刀を構え、目の前の男に向かって叫ぶ。
「何をした!?お前はどのような妖術を使用したのだ!?」
公家風の男を纏い公家の帽子を被った男は口元の右端を吊り上げて、
「先程、ワシは各車両のあちこちに式神を放った。その式神の殆どは貴様ら甲賀党の忍びどもに撃破されたであろうが、少なからず犠牲者は出たであろう。それをワシが利用したのだ。西洋の更に奥の深く、暗黒の大陸と呼ばれる場所にて伝わる呪術よ。この呪術を封じ込めた紙を先程、放ち、今、ようやく成長したと言う所じゃな」
花彦とお萩は余裕の表情を浮かべる神左衛門とは対照的に、目の前の得体の知れない存在に恐怖していた。
墨を塗ったように真っ黒な生物と人間は互いに歯を見せて二人を怯えさせていく。
二人は肩を並べ合って、二つの生物と対峙していく。
今、この瞬間にも二人は足を竦ませていたかったが、我慢をして目の前の生物に向かっていく。
二人の目に迷いは無かった。
お萩が絡めとられるよりも前に、花彦が両手で刀を握り、目の前の男に向かって斬りかかっていく。
陰陽師はその刀を難なく交わし、それどころか彼の右側面から太刀を振り上げ、カウンター攻撃を喰らわせる。
花彦はカウンター攻撃を受ける直前に背中を反り返らせたために、彼の太刀を受けずに済んだ。
だが、彼の表情に「安堵」やそれに類する言葉は当てはまらない。
何故なら、彼の耳元の近くで太刀によって空気を切る音が聞こえたのだから。
花彦は緊張のために生じた生唾を飲み込む。
神左衛門は相変わらず、その海老のように反りえかった公家風の太刀の刃を向け、彼を牽制していく。
何度も空を切る音が聞こえる。陰陽師でありながら、刀を操る術にも長けていると言う事なのだろう。
神左衛門は油断している花彦に向けて、口元の右端を吊り上げて、
「悔しいか?悔しいのならばかかって参れ、最も、吉田神道の流れを組むこのワシに勝てる確率は少ないがのう」
神左衛門は自身の強さのアピールのためだろうか、太刀に豪風を纏わせ、花彦に向かって斬りかかっていく。
花彦も慌てて刀に風を纏わせて目の前の陰陽師の攻撃に対処しようとした。
が、それでも刀の刃に纏わせる風の量の差があり過ぎたらしい。
彼の持つ刀が風圧と風によって生じたスピードによって押されていく。
それを見たお萩が自身の妖魔術である煉獄の炎を纏わせた刀を使って斬りかかっていくが、神左衛門はそれに対し、左手に持っていた幣を使用し、そこから懐に仕舞っていた筈の二体の式神を向かわせていく。
自分に向かって来た二つの人型の紙のうち、片方を炎で灰にする事はできたが、もう片方を防ぐ事は不可能だったらしい。
彼女の顔を人型の紙が覆う。このまま息を奪うつもりなのだろう。
花彦は衝動的にお萩の元へと向かって走り出そうとしていたが、その前に、彼は目の前で戦闘状態に陥っていた陰陽師の男に足を取られ、その場に転倒してしまう。
不安定な列車の車両の屋根の上。落ちなかった事は不幸中の幸いと言っても良いだろう。
だが、彼は落ちなかった事を呪詛する。神左衛門に太刀の先端を突き付けられている状態ならばそう思ってしまうのも必然かもしれない。
花彦は頭の中で自分が首を落とされ、閻魔の元へと落とされていく様を思い描いていく。
首の真上に刀を突き付けられ、いつ落とされるかもしれない状態なのか分からない。
花彦は斬首刑直前の囚人の気持ちを悟っていく。
彼はどうするつもりなのだろう。花彦が考えていると、吉田神道の嫡男、吉田神左衛門は彼の耳元で優しい声で囁き、
「なぁ、教えてくれぬか?お前がどのような妖魔術を持っているのかを……」
この言葉で彼は理解した。吉田神左衛門の妖魔術は相手に生じた呪いや相手の妖魔術を奪う術式なのだと。
勿論、花彦にとって自身の妖魔術はそれ程、惜しむものではない。
だが、お萩にとって妖魔術を奪われるのは痛手になるだろう。
彼女の復讐のために使用する刀を奪われてはなるまい。
花彦は決意を決めて唇を結ぶ。
それから、自身の妖魔術の名前と特性を教えていく。
「そうか、ありがとう」
神左衛門は礼を言うと太刀を仕舞い幣を取り出し、彼の妖魔術を奪い取ろうとしていく。
花彦は神左衛門が太刀を仕舞う姿を確認し、彼の腹に強烈な蹴りを喰らわせる。
悶絶した彼はよろめき、幣を落としてしまう。恐らく、彼の注意が自分に向いていなかったために、敢えて隙を作ったと言う訳ではないらしい。だからこそ、よろめいたに違いない。
花彦は地面に落ちている幣に向かって強力な蹴りを喰らわせ、列車の車両の屋根の上から蹴落とす。
弊が見えなくなるのと同時に、神左衛門は深い溜息を吐いて、もう一度太刀を抜く。
「わしとした事がうっかりしておったわ、まさか、お主の両腕を拘束し忘れていたとは……不覚じゃ」
「となると、先程のあれは本当に偶然のために生じた油断だったと言う訳なんだな?」
花彦の問い掛けを神左衛門は首肯する。
「その通り、これまでの奴は心理的な拘束で十分だと思って、肉体的な拘束をしなかったんじゃが、やはり、今後は相手がどれだけ怯えていようとも、肉体的な拘束をした方が良いらしいな」
両肩を落とし、大きく溜息を吐く神左衛門に対し、花彦はしゃくるように顎を上げ、刀の先端を彼に向かって突き付けながら、
「最も今後はそう考える必要はないだろうな、お前はここで死ぬのだから」
男は答えない。あくまでも沈黙を保ったまま。
ピクリとも動かない様子は田んぼの道端にて通行を見守る地蔵のようであった。
と、花彦は目の前の神左衛門を睨んでいる間に、お萩が自分の顔の前に付いていた式神を落としている事に気が付く。
どうやら、先程の神官の使う杖が地面に落ちるのと同時に、彼女の呼吸を奪おうとしていた人型の紙も効力を失ったに違いない。
お萩は両手で刀を構えて、神左衛門に向かって斬り掛かろうとしていたが、その前に彼女は先程の蔦によって拘束されてしまう。
いや、蔦ばかりではない。花彦の目の前には墨で塗りたくったように真っ黒な毛並みの得体の知れない怪物とこれもまた怪物と同様の黒い肌の男が立っていた。
最も、彼からは気配が感じられない。それだけではない。彼からは呼吸さえ感じられない。
花彦とお萩が目の前に現れた二体の得体の知れない男に戦慄している時だ。
下の車両の方から阿鼻叫喚の声が何度も響き渡っていく。
花彦は刀を構え、目の前の男に向かって叫ぶ。
「何をした!?お前はどのような妖術を使用したのだ!?」
公家風の男を纏い公家の帽子を被った男は口元の右端を吊り上げて、
「先程、ワシは各車両のあちこちに式神を放った。その式神の殆どは貴様ら甲賀党の忍びどもに撃破されたであろうが、少なからず犠牲者は出たであろう。それをワシが利用したのだ。西洋の更に奥の深く、暗黒の大陸と呼ばれる場所にて伝わる呪術よ。この呪術を封じ込めた紙を先程、放ち、今、ようやく成長したと言う所じゃな」
花彦とお萩は余裕の表情を浮かべる神左衛門とは対照的に、目の前の得体の知れない存在に恐怖していた。
墨を塗ったように真っ黒な生物と人間は互いに歯を見せて二人を怯えさせていく。
二人は肩を並べ合って、二つの生物と対峙していく。
今、この瞬間にも二人は足を竦ませていたかったが、我慢をして目の前の生物に向かっていく。
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