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第五部『征服王浪漫譚』
壺買い商人ーその②
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岡崎万心からすれば、この戦いは余裕と言っても良い出来事であった。何故、現在の妖魔党の党首から、この二人の始末のみに固執しろと命じられたのかが分からない。
万心からすれば目の前の二人は思いっきり手を叩いた時に両手の間から零れ落ちていく死にかけの蛾を思わせるような弱々しい相手だったからだ。
万心は心の中に存在で自分の妖魔術の事を思い返す。
この妖魔術を活用すれば、目の前の男二人はともかく、妖魔党の党首並びに現在の頭領が固執する例の小僧と若造の首を取るのさえ容易に思えてくるのだ。
万心は刀を杖代わりに立ち上がろうとする目の前の男を始末するべく、自らの忍刀の剣先を彼の喉笛の元にまで近付けていく。
十月の夜の風よりも冷たい風が男の喉笛に密着している。
この事実を確認すると、万心は全身が高揚感のためにゾクゾクと震えている事に気が付く。
男は剣を突き付けながら、地面に蹲っている男に向かって問い掛ける。
「さてと、あの世でお前達の頭領に向かって伝えてもらおうか、お前達は『もうじき、全てを飲み込む竜の業火に飲み込まれる』とな……」
「竜の業火だと?」
「我が妖魔党の党首様が東京府におられる新たなる頭領からお聞きになった言葉よ。上段の印を使用した印術を全て使用し、封印されし印術までも用いて、新たなる頭領は天子様を擁し、世界を支配していくのだとなッ!」
「それが、竜の業火だと言うのか?」
若い男の唸る声に構う事なく、彼は立ち上がろうとしていた男の頭に向かって容赦なく右足を押し付ける。
男の右足に押さえ付けられてしまった男を尻目に、壺使いの魔法師は大きな声で笑っていた。
今、ここの暗い街の中で大きな声で勝利を確信する万心は本気でこの考えを新たなる頭領は抱いていると考えていたが、これは方便である。
そもそも、シリウスは自分と妹の事以外はどうとでも良いと考えているような男だ。
それに、天下を統べるのは自分一人だけだと思っている節もある。
恐らく、彼らの頭領は全ての世界を手に入れ後には何の躊躇いもなく天子や天子の臣下達に牙を向けるだろう。
だが、万心はそんな事など万一にもあり得ないと考えていた。
万心にとって彼は現在の所は士族以外の使用を禁止されていた苗字を与え、才能を認めてくれた人間なのだ。
逆らったり、疑ったりする訳にはいかぬ。
万心は自分に全てを与えてくれた男に向かって心酔のために、両方の頬に火照っとした表情を浮かべながら、新たなる頭領の敵である若い男の喉笛に刀を突き立てようとした時だ。男の袖を刃物が破っていた事に気が付く。
男が背後を振り向くと、背後には十本以上の刃物を抱えて、口に一本の短刀を咥えた厳つい顔立ちの男が立っていた。刃物を全身に抱えた男は手に持っていた刃物を全て万心の元へと投げ付け、万心の視界を一瞬で奪ってしまう。刃物の襲来により、視界を奪われた万心は一瞬の隙を作り、そこに先程対峙していた鍛冶屋の男が万心の懐へと突っ込む。厳つい顔立ちの鍛冶屋の店主は懐からそのまま羽交い締めにしていく。
厳つい顔付きの男は羽交い締めの体勢のまま、背後から正面に倒れる男に向かって叫ぶ。
「この鬼の清麿!ただでは死なぬ!お前を道連れに死亡してやるわ!」
「そう言うのは愚策と言うと思うがな、ワシを道連れにその禍々しい刃物を持って突っ込もうとでも言うのか?」
「その通り、清麿の最後の瞬間を見届けると良いぞ!」
清麿は右手を伸ばし、口に咥えた短刀を取り出し、自分の体ごと万心を突き殺そうと試みた。
万心は自身の妖魔術を使用できる体勢では無かったために、やむを得ずに印術を使用した。
万心の僅かな砂が飛び散り、清麿の目に直撃した。目に砂の入った清麿は呻き声を上げ、万心の体を拘束していた両手の力を弱めてしまう。
万心はその隙を逃さなかった。やがて、隙に気が付いた男の胴体に向かって回し蹴りを喰らわせ、包囲を脱出した。
それから、羽交い締めにされていた時に地面に落としてしまった忍刀を拾い上げ、砂の入った目で地面に落とした筈の短刀を探していた。
万心はそれを見て微笑むと、先程の若い男と自分との間に衝撃波を放つ壺を作り上げていき、若い男が自分に寄っていくのを阻止した。
それから、必死になって短刀を探す男の頭を蹴り上げ、地面に転がしていく。
彼は転がっていた短刀を自らの足で蹴り上げ、彼の届かない場所にまで蹴っていく。
万心は倒れた衝撃のために口の中に土埃が入り、咳を出す男に向かって嘲笑をうかべて言った。
「惨めなものよ。ワシを殺そうとした清麿もこうなっては形無しじゃな」
「黙れ、お前達伊賀同心の狂った野望を阻止するためにも、ワシはここで倒れる訳にはいかんのだ。いや、ワシがここで倒れたとしても必ず、お前達には天罰が落ちるぞ、伊勢同心は伊勢衆は思い上がった一人の頭領のために明治の世で滅亡するだろう!」
その言葉が引き金となったのだろう。万心は大きな声を立てて、勢いよく清麿の体を切り裂く。
真っ二つになった清麿が滝のように勢いよく血を吹き出しながら、地面に倒れていく。
若い男が全ての壺の衝撃に耐え、清麿の側に寄った際には清麿の息は既に耐え掛けていた。それでも、微かな息が音を立てていた。
男は清麿の側に駆け寄り、そのガッチリとした右手を握り締め、彼に向かって叫ぶ。
「しっかり!気を確かに!この戦いが終わったら、絶対に医者の元に……」
「いや、もうダメだ。ワシはもう助からん。だから、医者はいらん。その代わり、頼みを聞いてくれんか?」
か細い声で清麿は懇願する。均整の取れた顔の黒髪の青年は溢れ出る血を少しでも止めようと斬り裂かれた先に当てたために、真っ赤に彩られた血を握り締めながら、男は涙を浮かべながら死にいく人間の最後の頼みを聞いていく。
「鬼麿を……あの子を守ってやってくれ、伊勢同心や東京の新政府の連中からな……あわゆくば伊勢同心の頭領の首とあの薩長の蛇どもの頭目、大久保利通の首をワシの元に備えてくれ……」
若い男は涙顔で首肯する。それを見た清麿は優しい微笑みを浮かべながらあの世へと旅立つ。
均整の取れた顔立ちの男は握っていた忍刀を握り締めながら、咆哮を上げる。
それから、仇に向かって燃えんばかりの瞳を先程の男に向ける。
「貴様だけはッ!貴様だけはッ!貴様だけは絶対に許さんッ!」
男は刀を構えて、憎むべき仇の一人に向けた。
その様子を見ても仇は動じる様子を見せない。ニヤニヤとした陰湿な微笑みを顔一杯に浮かべているばかりだ。
すいません。予約機能で予約するのを忘れていました。そのせいで、昨日は休みになり、申し訳ありません!
今後は気を付けたいと思います!
万心からすれば目の前の二人は思いっきり手を叩いた時に両手の間から零れ落ちていく死にかけの蛾を思わせるような弱々しい相手だったからだ。
万心は心の中に存在で自分の妖魔術の事を思い返す。
この妖魔術を活用すれば、目の前の男二人はともかく、妖魔党の党首並びに現在の頭領が固執する例の小僧と若造の首を取るのさえ容易に思えてくるのだ。
万心は刀を杖代わりに立ち上がろうとする目の前の男を始末するべく、自らの忍刀の剣先を彼の喉笛の元にまで近付けていく。
十月の夜の風よりも冷たい風が男の喉笛に密着している。
この事実を確認すると、万心は全身が高揚感のためにゾクゾクと震えている事に気が付く。
男は剣を突き付けながら、地面に蹲っている男に向かって問い掛ける。
「さてと、あの世でお前達の頭領に向かって伝えてもらおうか、お前達は『もうじき、全てを飲み込む竜の業火に飲み込まれる』とな……」
「竜の業火だと?」
「我が妖魔党の党首様が東京府におられる新たなる頭領からお聞きになった言葉よ。上段の印を使用した印術を全て使用し、封印されし印術までも用いて、新たなる頭領は天子様を擁し、世界を支配していくのだとなッ!」
「それが、竜の業火だと言うのか?」
若い男の唸る声に構う事なく、彼は立ち上がろうとしていた男の頭に向かって容赦なく右足を押し付ける。
男の右足に押さえ付けられてしまった男を尻目に、壺使いの魔法師は大きな声で笑っていた。
今、ここの暗い街の中で大きな声で勝利を確信する万心は本気でこの考えを新たなる頭領は抱いていると考えていたが、これは方便である。
そもそも、シリウスは自分と妹の事以外はどうとでも良いと考えているような男だ。
それに、天下を統べるのは自分一人だけだと思っている節もある。
恐らく、彼らの頭領は全ての世界を手に入れ後には何の躊躇いもなく天子や天子の臣下達に牙を向けるだろう。
だが、万心はそんな事など万一にもあり得ないと考えていた。
万心にとって彼は現在の所は士族以外の使用を禁止されていた苗字を与え、才能を認めてくれた人間なのだ。
逆らったり、疑ったりする訳にはいかぬ。
万心は自分に全てを与えてくれた男に向かって心酔のために、両方の頬に火照っとした表情を浮かべながら、新たなる頭領の敵である若い男の喉笛に刀を突き立てようとした時だ。男の袖を刃物が破っていた事に気が付く。
男が背後を振り向くと、背後には十本以上の刃物を抱えて、口に一本の短刀を咥えた厳つい顔立ちの男が立っていた。刃物を全身に抱えた男は手に持っていた刃物を全て万心の元へと投げ付け、万心の視界を一瞬で奪ってしまう。刃物の襲来により、視界を奪われた万心は一瞬の隙を作り、そこに先程対峙していた鍛冶屋の男が万心の懐へと突っ込む。厳つい顔立ちの鍛冶屋の店主は懐からそのまま羽交い締めにしていく。
厳つい顔付きの男は羽交い締めの体勢のまま、背後から正面に倒れる男に向かって叫ぶ。
「この鬼の清麿!ただでは死なぬ!お前を道連れに死亡してやるわ!」
「そう言うのは愚策と言うと思うがな、ワシを道連れにその禍々しい刃物を持って突っ込もうとでも言うのか?」
「その通り、清麿の最後の瞬間を見届けると良いぞ!」
清麿は右手を伸ばし、口に咥えた短刀を取り出し、自分の体ごと万心を突き殺そうと試みた。
万心は自身の妖魔術を使用できる体勢では無かったために、やむを得ずに印術を使用した。
万心の僅かな砂が飛び散り、清麿の目に直撃した。目に砂の入った清麿は呻き声を上げ、万心の体を拘束していた両手の力を弱めてしまう。
万心はその隙を逃さなかった。やがて、隙に気が付いた男の胴体に向かって回し蹴りを喰らわせ、包囲を脱出した。
それから、羽交い締めにされていた時に地面に落としてしまった忍刀を拾い上げ、砂の入った目で地面に落とした筈の短刀を探していた。
万心はそれを見て微笑むと、先程の若い男と自分との間に衝撃波を放つ壺を作り上げていき、若い男が自分に寄っていくのを阻止した。
それから、必死になって短刀を探す男の頭を蹴り上げ、地面に転がしていく。
彼は転がっていた短刀を自らの足で蹴り上げ、彼の届かない場所にまで蹴っていく。
万心は倒れた衝撃のために口の中に土埃が入り、咳を出す男に向かって嘲笑をうかべて言った。
「惨めなものよ。ワシを殺そうとした清麿もこうなっては形無しじゃな」
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真っ二つになった清麿が滝のように勢いよく血を吹き出しながら、地面に倒れていく。
若い男が全ての壺の衝撃に耐え、清麿の側に寄った際には清麿の息は既に耐え掛けていた。それでも、微かな息が音を立てていた。
男は清麿の側に駆け寄り、そのガッチリとした右手を握り締め、彼に向かって叫ぶ。
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か細い声で清麿は懇願する。均整の取れた顔の黒髪の青年は溢れ出る血を少しでも止めようと斬り裂かれた先に当てたために、真っ赤に彩られた血を握り締めながら、男は涙を浮かべながら死にいく人間の最後の頼みを聞いていく。
「鬼麿を……あの子を守ってやってくれ、伊勢同心や東京の新政府の連中からな……あわゆくば伊勢同心の頭領の首とあの薩長の蛇どもの頭目、大久保利通の首をワシの元に備えてくれ……」
若い男は涙顔で首肯する。それを見た清麿は優しい微笑みを浮かべながらあの世へと旅立つ。
均整の取れた顔立ちの男は握っていた忍刀を握り締めながら、咆哮を上げる。
それから、仇に向かって燃えんばかりの瞳を先程の男に向ける。
「貴様だけはッ!貴様だけはッ!貴様だけは絶対に許さんッ!」
男は刀を構えて、憎むべき仇の一人に向けた。
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