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第五部『征服王浪漫譚』
コーンウォール家の跡取り息子ーその①
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シリウスが東京府内に洋風の豪邸を貰ってから、二週間程の時間が経とうとしていた。
時たまに新政府の卿達に軍事を教えに行く時以外には暇を持て余していたために、彼は日本語で書かれた様々な本を読んだが、現代語と比べれば古語は異世界の言葉のように複雑であり、同時に明治期は読みにくいカタカナと漢字で構成された文字によって文章によって成り立っていたために、彼は止むを得ずに英語の文字で書かれた本を読む事によって、暇を潰していた。
彼の書斎は二階建ての白塗りの豪邸の一階に存在しており、後方に彼専用の豪華な椅子と机が設置している他には、壁一面に設置された本棚に所狭しとばかりに洋書や和書が並んでいる事だろう。
彼は読書や公務の合間に、伊賀衆からの通達は時折訪れていたが、シリウスは今後の方針は青年の少年を追いかける事にのみ重点を置くように指示を出し、追い詰める事だけを指示した。
シリウスはいい加減、ジョン・スミスと言う匿名の名前を名乗る事に飽き始めていた。
妹のシャーロットは与えられた洋式の庭で日本刀を振るう練習に励んでいるらしい。
シリウスは洋式の革張りの椅子に座りながら、足を組み目を閉じて今後の事を考え始めていた。
いい加減にしなければ、米国にこのような二人が居ないことが露見するのも時間の問題であろう。
そうなると、彼らは非常に不味い立ち位置になる事は明白だ。
その上、同時に聖杯を使って時を超えたあのアメリカ先住民のような肌をした青年の刑事の事も気掛かりであった。
かつて、小田原の城にて彼と対峙した時に、彼がこう叫んでいた事を思い返す。
『待てよ!お前が何をしようとも、お前がたとえ時代を乗り越えようとも、おれの手で必ずお前の手に手錠を掛けようとするのを忘れるなよ!』
そして、この言葉は現実のものとなり、時を超えても尚、あの男は自分たちを狙っている。
だが、伊賀衆は思ったような成果を上げようとはしない。
シリウスは苛々としながら、漆の塗られた洋風の黒色の机の上を人差し指で叩く。
その時だ。彼の秘書として政府から派遣された若い日本人の男性が右脇に一枚の新聞紙を携えて入って来た。
彼は秘書を務める時以来の引きつった顔を浮かべながら、シリウスの座っている机の上に新聞紙を滑らす。
シリウスは滑ってきた新聞紙を拾い上げ、記事の内容に目を通す。
彼は一通り目を通し終えると、満面の笑みを浮かべて、秘書の男に下がるように指示を出し、庭にて剣術の自主鍛錬を行なっていた妹を呼び出す。
和装の妹は直ぐに石の淵の上に履いていた草履を脱ぎ、縁側に上がってから、兄の部屋の中に入室した。
「お兄様、ご用でしょうか?」
「シャーロット。これを見てくれ」
机の前に現れた妹に向かってシリウスは新聞を滑らせていく。
新聞を開いたシャーロットは兄の指示に従い、今度来日予定のお雇い外国人の名前欄に目をやる。
「この方々がどうなされましたか?」
「この人間の誰かの中に潜り込むと言うのは面白いとは思わんか?」
「流石はお兄様です。もう目星をつけていらっしゃるのですね?」
シリウスはこの中に存在する立派な白い髭を顔全体に蓄えた男を指差す。
「この男は息子を先に来日させてから、来日するらしい。鉄道王としての顔と軍事評論家としての顔の二つを備えてな……」
「成る程、お兄様はそのお方の息子に代わって子供になるおつもりですのね!」
「勿論だ。今宵、この男の息子を始末した後に、氏が来日するまでの期間を利用して、コーンウォール氏の情報を集めろ、分かったな?」
シャーロットは満面の笑みで首肯した。
シリウスはシャーロットがもう一度庭に降り、その足でコーンウォール家の息子についての情報を探しに行くのを書斎の椅子に持たれながら、眺めていた。
シリウスにとって妹は元の世界からずっと付いてきた唯一のユニオン帝国竜騎兵隊の生き残りであり、唯一生き残った家族であり、そして、自分がこの世で最も愛する人間であった。
シリウスは自分のために甲斐甲斐しく働く妹の姿が誇らしく感じられた。
「わざわざ、申し訳ありませんわ、ここまで付いて来ていただけるなんて……」
「なぁに、異国の地で言葉が通じない人を助けるのは紳士として当たり前の事ですよ」
と、紳士は言った。
口元に大きな黒色の髭を蓄えた立派な体型の紳士は黒色のシルクハットを被り、黒色のフロック・コートを羽織り、その下に白いワイシャツと少し明るい色のズボンを身に付けていた。
典型的な“文化人”と言う風貌の彼にとって言葉の通じない場所で同胞を助けると言う行為は遊びで使っていたボールを家の中に投げ込まれても、ガラス代の事を話し終えたら、後は笑顔で子供にそれを返すのと同じくらい当たり前の事であった。
「ええ、同じアメリカ人でしたのなら、私たちが見逃さない訳にはいきません。コーンウォール家の人間として当然です」
丸い瞳をその性格に合うような鋭くさせた彼女は夫の度を過ぎた善行に呆れながらも、その善行に付き合っていた。
彼女は言葉の通じない異国にて買い物に困っていた所を夫が通訳を介して彼女の商品の購入を手伝ってやり、その縁がきっかけで自宅に招待すると言う事で、コーンウォール夫妻は彼女の自宅へと向かって行ったのだった。
コーンウォール夫妻が自宅に招かれるのと同時に、二人は思わず目を見張ってしまう。何故なら、そこにはアメリカでも中々見られないような新築のモダニズム式の洋風の家が建っていたのだから。
二人はシャーロットを名乗る女性に勧められ、玄関から自宅の客間に招かれる。
広い玄関を抜け、二人は靴のまま西洋風の自宅へと入っていく。
ロココ式の高価な応接セットの用意された客間の壁には鹿の頭の剥製やら何十冊もの日本や西洋の本が所狭しと並べられていた。
コーンウォール夫妻が恐ろしい数の本を眺めていると、先程の長い金髪の髪の女性が日本式の木製の盆の上に温かい紅茶を入れて入ってきた。
「ごめんなさい。紅茶でよろしかったでしょうか?」
彼女の指摘にコーンウォール夫妻は笑顔でフォローを入れて彼女から紅茶を受け取って飲んでいく。
そして、客用に用意された柔らかい椅子に座りながら、目の前の長椅子に座る彼女を見つめる。
彼女は“淑女”と言う言葉に相応しい服装と態度であった。彼女の着ている藍色のドレスは初対面のコーンウォール氏の眼を思わず釘付けにしてしまった程だ。
と、ここで話をしていると、客間に一人の男が入って来た。
男は彼女同様の金髪であったが、彼女と異なる点を挙げるとするのなら、その髪が短かった事であろうか。
男は女の隣に座ると、二人に向かって口を開く。
「ようこそ、おいでくださいました。私の名前はシリウス・A・ペンドラゴン。ユニオン帝国竜騎兵隊の隊長で御座います。早速で悪いのですが、あなた方二人にはここで死んでいただきましょうか」
時たまに新政府の卿達に軍事を教えに行く時以外には暇を持て余していたために、彼は日本語で書かれた様々な本を読んだが、現代語と比べれば古語は異世界の言葉のように複雑であり、同時に明治期は読みにくいカタカナと漢字で構成された文字によって文章によって成り立っていたために、彼は止むを得ずに英語の文字で書かれた本を読む事によって、暇を潰していた。
彼の書斎は二階建ての白塗りの豪邸の一階に存在しており、後方に彼専用の豪華な椅子と机が設置している他には、壁一面に設置された本棚に所狭しとばかりに洋書や和書が並んでいる事だろう。
彼は読書や公務の合間に、伊賀衆からの通達は時折訪れていたが、シリウスは今後の方針は青年の少年を追いかける事にのみ重点を置くように指示を出し、追い詰める事だけを指示した。
シリウスはいい加減、ジョン・スミスと言う匿名の名前を名乗る事に飽き始めていた。
妹のシャーロットは与えられた洋式の庭で日本刀を振るう練習に励んでいるらしい。
シリウスは洋式の革張りの椅子に座りながら、足を組み目を閉じて今後の事を考え始めていた。
いい加減にしなければ、米国にこのような二人が居ないことが露見するのも時間の問題であろう。
そうなると、彼らは非常に不味い立ち位置になる事は明白だ。
その上、同時に聖杯を使って時を超えたあのアメリカ先住民のような肌をした青年の刑事の事も気掛かりであった。
かつて、小田原の城にて彼と対峙した時に、彼がこう叫んでいた事を思い返す。
『待てよ!お前が何をしようとも、お前がたとえ時代を乗り越えようとも、おれの手で必ずお前の手に手錠を掛けようとするのを忘れるなよ!』
そして、この言葉は現実のものとなり、時を超えても尚、あの男は自分たちを狙っている。
だが、伊賀衆は思ったような成果を上げようとはしない。
シリウスは苛々としながら、漆の塗られた洋風の黒色の机の上を人差し指で叩く。
その時だ。彼の秘書として政府から派遣された若い日本人の男性が右脇に一枚の新聞紙を携えて入って来た。
彼は秘書を務める時以来の引きつった顔を浮かべながら、シリウスの座っている机の上に新聞紙を滑らす。
シリウスは滑ってきた新聞紙を拾い上げ、記事の内容に目を通す。
彼は一通り目を通し終えると、満面の笑みを浮かべて、秘書の男に下がるように指示を出し、庭にて剣術の自主鍛錬を行なっていた妹を呼び出す。
和装の妹は直ぐに石の淵の上に履いていた草履を脱ぎ、縁側に上がってから、兄の部屋の中に入室した。
「お兄様、ご用でしょうか?」
「シャーロット。これを見てくれ」
机の前に現れた妹に向かってシリウスは新聞を滑らせていく。
新聞を開いたシャーロットは兄の指示に従い、今度来日予定のお雇い外国人の名前欄に目をやる。
「この方々がどうなされましたか?」
「この人間の誰かの中に潜り込むと言うのは面白いとは思わんか?」
「流石はお兄様です。もう目星をつけていらっしゃるのですね?」
シリウスはこの中に存在する立派な白い髭を顔全体に蓄えた男を指差す。
「この男は息子を先に来日させてから、来日するらしい。鉄道王としての顔と軍事評論家としての顔の二つを備えてな……」
「成る程、お兄様はそのお方の息子に代わって子供になるおつもりですのね!」
「勿論だ。今宵、この男の息子を始末した後に、氏が来日するまでの期間を利用して、コーンウォール氏の情報を集めろ、分かったな?」
シャーロットは満面の笑みで首肯した。
シリウスはシャーロットがもう一度庭に降り、その足でコーンウォール家の息子についての情報を探しに行くのを書斎の椅子に持たれながら、眺めていた。
シリウスにとって妹は元の世界からずっと付いてきた唯一のユニオン帝国竜騎兵隊の生き残りであり、唯一生き残った家族であり、そして、自分がこの世で最も愛する人間であった。
シリウスは自分のために甲斐甲斐しく働く妹の姿が誇らしく感じられた。
「わざわざ、申し訳ありませんわ、ここまで付いて来ていただけるなんて……」
「なぁに、異国の地で言葉が通じない人を助けるのは紳士として当たり前の事ですよ」
と、紳士は言った。
口元に大きな黒色の髭を蓄えた立派な体型の紳士は黒色のシルクハットを被り、黒色のフロック・コートを羽織り、その下に白いワイシャツと少し明るい色のズボンを身に付けていた。
典型的な“文化人”と言う風貌の彼にとって言葉の通じない場所で同胞を助けると言う行為は遊びで使っていたボールを家の中に投げ込まれても、ガラス代の事を話し終えたら、後は笑顔で子供にそれを返すのと同じくらい当たり前の事であった。
「ええ、同じアメリカ人でしたのなら、私たちが見逃さない訳にはいきません。コーンウォール家の人間として当然です」
丸い瞳をその性格に合うような鋭くさせた彼女は夫の度を過ぎた善行に呆れながらも、その善行に付き合っていた。
彼女は言葉の通じない異国にて買い物に困っていた所を夫が通訳を介して彼女の商品の購入を手伝ってやり、その縁がきっかけで自宅に招待すると言う事で、コーンウォール夫妻は彼女の自宅へと向かって行ったのだった。
コーンウォール夫妻が自宅に招かれるのと同時に、二人は思わず目を見張ってしまう。何故なら、そこにはアメリカでも中々見られないような新築のモダニズム式の洋風の家が建っていたのだから。
二人はシャーロットを名乗る女性に勧められ、玄関から自宅の客間に招かれる。
広い玄関を抜け、二人は靴のまま西洋風の自宅へと入っていく。
ロココ式の高価な応接セットの用意された客間の壁には鹿の頭の剥製やら何十冊もの日本や西洋の本が所狭しと並べられていた。
コーンウォール夫妻が恐ろしい数の本を眺めていると、先程の長い金髪の髪の女性が日本式の木製の盆の上に温かい紅茶を入れて入ってきた。
「ごめんなさい。紅茶でよろしかったでしょうか?」
彼女の指摘にコーンウォール夫妻は笑顔でフォローを入れて彼女から紅茶を受け取って飲んでいく。
そして、客用に用意された柔らかい椅子に座りながら、目の前の長椅子に座る彼女を見つめる。
彼女は“淑女”と言う言葉に相応しい服装と態度であった。彼女の着ている藍色のドレスは初対面のコーンウォール氏の眼を思わず釘付けにしてしまった程だ。
と、ここで話をしていると、客間に一人の男が入って来た。
男は彼女同様の金髪であったが、彼女と異なる点を挙げるとするのなら、その髪が短かった事であろうか。
男は女の隣に座ると、二人に向かって口を開く。
「ようこそ、おいでくださいました。私の名前はシリウス・A・ペンドラゴン。ユニオン帝国竜騎兵隊の隊長で御座います。早速で悪いのですが、あなた方二人にはここで死んでいただきましょうか」
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