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第四部Ⅱ 『入江の中の海賊』
征服王の懐刀ーその①
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弾の切れた拳銃の弾倉から空っぽになった弾丸が転がっていくのを少女は見た。
少女は家族が嫌いであり、同時に憎悪にも似たような感情さえ抱いていたために、正直、彼らが死んだ事と言う一点のみに於いては目の前の男には感謝さえしたいくらいだ。
だが、男が拳銃を握っている限りでは彼女自身も殺されるのではないかと言う恐怖の感情のために、彼女はずっと足を震わせていた。そして、目の前の男が手に持っていた軍用拳銃の弾丸を入れ替え、自分に向かって銃口を向けた際に、彼女は目を閉じ、その間に自分のこれまでの記憶を思い起こしていく。
考えてみれば惨めな話だ。彼女はずっとあの母親に行動を束縛され、自由を奪われていた。合法的に寄り道のできる図書館への切符をハサミで切られた時にはこの世の終わりにも近い感情を抱いた時の事を少女は昨日の事のようにハッキリと覚えていた。あれは小学校の五年生の時だっただろうか。
彼女は次に自分の現在の境遇を思い出していく。
(お母さんもお婆ちゃんもエヘエヘも死んで、あたしは自由になった……けれど、どうして神様はあたしを生かしてはくれないの?助けてよ。お願い……)
彼女の祈りが届いたのか、はたまた目の前の悪魔のような男が気紛れを起こしたのか、彼女に向けていた銃口を下ろす。
その様子を見たらしい長い金髪の女性は目を丸くしていた。
彼女は唇を一文字に結び、最初に甲高い声で次に強い口調で兄に向かって抗議の言葉を飛ばしていく。
「どうしてですか!?お兄様!?この子はこの場で殺しておくべきでしょう!この子が警察に通報すれば厄介な事にーー」
両手の拳を握り締めながら、抗議の言葉を送る妹を兄は右手を大きく広げて静止させる。
「だからこそだ……この少女をこの場に置いておけば、高知城に向かう筈の中村は必ずこの子を拾うだろう。奴らは我々の持っていない最後の聖杯の欠片を持っている。この子には伝言を頼むとしよう」
兄の言葉に掛かれば仕方が無いと判断したのか、シャーロットは小さく溜息を吐いて、しゃがんで彼女の頭を優しく撫でながら言った。
「いいかしら?わたしがあなたに頼みたいのはたった一つ……この場を通るパトカーに乗る四人の男女にわたし達の事を伝える事……いいわね?」
自分が殺されるかもしれないと言う恐怖心で全身を震わせている少女は何度も何度も彼女の言葉に対して首肯していく。
彼女は優しい笑顔で少女の短い黒髪を撫で回してから、兄と共に車に戻っていく。
少女はここに至るまでの経緯を話し終えると、目の前の美しい顔の女性の胸元に飛び込む。
少女は絵里子の腕の中で泣き続けた。そんな少女を絵里子は優しく撫でていた。
少女を高知城の城下に存在する交番に引き渡してから、例の二人が待ち構える高知城へと車を走らせていく。
「姉貴……」
孝太郎はいつになく真剣な口調で絵里子に向かって問い掛ける。
「何かしら?」
「オレは誓ったんだ。シリウスだけは必ず自分の手で逮捕してみせると……人間を虫ケラみたいに殺すあの男がオレは許せない。今回の話にしたって、昨晩に発生したと思われる一家惨殺事件にしたってそうだ。あの男はとうとう何の関係も無い家族を殺したって事だ。警察関係者でも軍関係者でも無い人間を……」
助手席に座りながら、目の前に聳え立つ高知城を見る孝太郎の瞳の中に確かな怒りの火が宿っている事に気が付く。
絵里子は弟の心境を悟ってか、彼の決意には口を出さない。
代わりに一刻も早く高知城へと進む車が到達するようにアクセルを踏む足により一層力を入れていく。
絵里子は一刻も早く自分達が決戦の場に到達する事が自分にできる最優先の事だと思われた。
昼間とは言え、少しばかり前に高知城の警備を担当していた警察官達が全滅させられたと言う事件があるせいだろうか、鬱蒼とした木々に覆われた天守閣前の広場には先に到達したと思われる三人の人間を除いて誰もいない。
駐車場は広場の目の前に存在する一本道の先にも存在しているが、彼らがそこを通った際にも彼らはそこに車が止まっていない事を明確に覚えている。
シリウスが三本目の葉巻を吸い終えた時だ。彼らの目の前に一本道をくぐって四人の男女が姿を表す。
彼ら全員に宿っている宝石のようなと言う代名詞がしっくりと来るような瞳の中に憎悪と嫌悪の念が含まれた炎が宿っていた。
四人の男女のうちの一人、青い髪のボブショートの女性が大きく右足を踏み出し、武器保存から取り出したと思われる日本刀を彼らに向かって突き付ける。
「久し振りだな、シリウス……テメェとは小田原の城以来だったな?」
シリウスは聡子の姿を見るなり、一瞬考え込むように目を細めたが、あぁと言う呼吸にも近い言葉を口に出した事から、地獄で亡者を引っ立てる獄卒のように低くて高慢な調子で言った。
「覚えているぞ、中村の隣にいた口の悪い女刑事だな?フランシスコ・デ・ゴヤを倒したお前の手並は見事だ。賞賛を贈らせてもらおう」
「へん、テメェから褒められたって嬉しくも何ともねーけどな、褒美としてあんたの身柄を確保させて貰えるんなら、あたしは喜んで感謝されといてやるぜッ!」
聡子が胸を張って目の前の男に言い放った時だ。両手に持っている日本刀を通して聡子に重い物があったと感じさせるようなビリビリとした感覚が走っていく。
聡子が目を凝らすと、目の前には例の可憐な長い金髪の女性が現れた。
女性はニコニコとした朗らかな笑みを浮かべて、黄金に輝く実体の見えない剣を聡子の刀に交じ合わせていく。
彼女の手に持っている得体の知れない黄金色に輝く刃は聡子の刀を自分の刃と同時に強制的に下に下させるのと同時に、大きく真上に向かって斬り上げていく。
聡子は瞬時に右足を蹴る事によって、女性の剣撃を交わす。
女性は笑いながら、得体の知れない見えない刃の先端を聡子に向けていく。
聡子は日本刀の刃を縦に構えて、彼女の手に持つ刃が自分の刃とかち合い、火花を散らして刃の上を滑り落ちていくのを聡子は確認した。
聡子は刀を持って背後へと飛んだが、女性はそれに追い縋るように彼女の元に飛んでいく。
そして、彼女の真上から見えない刃を振り下ろす。
聡子は日本刀を横に構え、盾の代わりとして使用する事によって防ぐ。
二人の剣豪の間に再び火花が散っていく。
少女は家族が嫌いであり、同時に憎悪にも似たような感情さえ抱いていたために、正直、彼らが死んだ事と言う一点のみに於いては目の前の男には感謝さえしたいくらいだ。
だが、男が拳銃を握っている限りでは彼女自身も殺されるのではないかと言う恐怖の感情のために、彼女はずっと足を震わせていた。そして、目の前の男が手に持っていた軍用拳銃の弾丸を入れ替え、自分に向かって銃口を向けた際に、彼女は目を閉じ、その間に自分のこれまでの記憶を思い起こしていく。
考えてみれば惨めな話だ。彼女はずっとあの母親に行動を束縛され、自由を奪われていた。合法的に寄り道のできる図書館への切符をハサミで切られた時にはこの世の終わりにも近い感情を抱いた時の事を少女は昨日の事のようにハッキリと覚えていた。あれは小学校の五年生の時だっただろうか。
彼女は次に自分の現在の境遇を思い出していく。
(お母さんもお婆ちゃんもエヘエヘも死んで、あたしは自由になった……けれど、どうして神様はあたしを生かしてはくれないの?助けてよ。お願い……)
彼女の祈りが届いたのか、はたまた目の前の悪魔のような男が気紛れを起こしたのか、彼女に向けていた銃口を下ろす。
その様子を見たらしい長い金髪の女性は目を丸くしていた。
彼女は唇を一文字に結び、最初に甲高い声で次に強い口調で兄に向かって抗議の言葉を飛ばしていく。
「どうしてですか!?お兄様!?この子はこの場で殺しておくべきでしょう!この子が警察に通報すれば厄介な事にーー」
両手の拳を握り締めながら、抗議の言葉を送る妹を兄は右手を大きく広げて静止させる。
「だからこそだ……この少女をこの場に置いておけば、高知城に向かう筈の中村は必ずこの子を拾うだろう。奴らは我々の持っていない最後の聖杯の欠片を持っている。この子には伝言を頼むとしよう」
兄の言葉に掛かれば仕方が無いと判断したのか、シャーロットは小さく溜息を吐いて、しゃがんで彼女の頭を優しく撫でながら言った。
「いいかしら?わたしがあなたに頼みたいのはたった一つ……この場を通るパトカーに乗る四人の男女にわたし達の事を伝える事……いいわね?」
自分が殺されるかもしれないと言う恐怖心で全身を震わせている少女は何度も何度も彼女の言葉に対して首肯していく。
彼女は優しい笑顔で少女の短い黒髪を撫で回してから、兄と共に車に戻っていく。
少女はここに至るまでの経緯を話し終えると、目の前の美しい顔の女性の胸元に飛び込む。
少女は絵里子の腕の中で泣き続けた。そんな少女を絵里子は優しく撫でていた。
少女を高知城の城下に存在する交番に引き渡してから、例の二人が待ち構える高知城へと車を走らせていく。
「姉貴……」
孝太郎はいつになく真剣な口調で絵里子に向かって問い掛ける。
「何かしら?」
「オレは誓ったんだ。シリウスだけは必ず自分の手で逮捕してみせると……人間を虫ケラみたいに殺すあの男がオレは許せない。今回の話にしたって、昨晩に発生したと思われる一家惨殺事件にしたってそうだ。あの男はとうとう何の関係も無い家族を殺したって事だ。警察関係者でも軍関係者でも無い人間を……」
助手席に座りながら、目の前に聳え立つ高知城を見る孝太郎の瞳の中に確かな怒りの火が宿っている事に気が付く。
絵里子は弟の心境を悟ってか、彼の決意には口を出さない。
代わりに一刻も早く高知城へと進む車が到達するようにアクセルを踏む足により一層力を入れていく。
絵里子は一刻も早く自分達が決戦の場に到達する事が自分にできる最優先の事だと思われた。
昼間とは言え、少しばかり前に高知城の警備を担当していた警察官達が全滅させられたと言う事件があるせいだろうか、鬱蒼とした木々に覆われた天守閣前の広場には先に到達したと思われる三人の人間を除いて誰もいない。
駐車場は広場の目の前に存在する一本道の先にも存在しているが、彼らがそこを通った際にも彼らはそこに車が止まっていない事を明確に覚えている。
シリウスが三本目の葉巻を吸い終えた時だ。彼らの目の前に一本道をくぐって四人の男女が姿を表す。
彼ら全員に宿っている宝石のようなと言う代名詞がしっくりと来るような瞳の中に憎悪と嫌悪の念が含まれた炎が宿っていた。
四人の男女のうちの一人、青い髪のボブショートの女性が大きく右足を踏み出し、武器保存から取り出したと思われる日本刀を彼らに向かって突き付ける。
「久し振りだな、シリウス……テメェとは小田原の城以来だったな?」
シリウスは聡子の姿を見るなり、一瞬考え込むように目を細めたが、あぁと言う呼吸にも近い言葉を口に出した事から、地獄で亡者を引っ立てる獄卒のように低くて高慢な調子で言った。
「覚えているぞ、中村の隣にいた口の悪い女刑事だな?フランシスコ・デ・ゴヤを倒したお前の手並は見事だ。賞賛を贈らせてもらおう」
「へん、テメェから褒められたって嬉しくも何ともねーけどな、褒美としてあんたの身柄を確保させて貰えるんなら、あたしは喜んで感謝されといてやるぜッ!」
聡子が胸を張って目の前の男に言い放った時だ。両手に持っている日本刀を通して聡子に重い物があったと感じさせるようなビリビリとした感覚が走っていく。
聡子が目を凝らすと、目の前には例の可憐な長い金髪の女性が現れた。
女性はニコニコとした朗らかな笑みを浮かべて、黄金に輝く実体の見えない剣を聡子の刀に交じ合わせていく。
彼女の手に持っている得体の知れない黄金色に輝く刃は聡子の刀を自分の刃と同時に強制的に下に下させるのと同時に、大きく真上に向かって斬り上げていく。
聡子は瞬時に右足を蹴る事によって、女性の剣撃を交わす。
女性は笑いながら、得体の知れない見えない刃の先端を聡子に向けていく。
聡子は日本刀の刃を縦に構えて、彼女の手に持つ刃が自分の刃とかち合い、火花を散らして刃の上を滑り落ちていくのを聡子は確認した。
聡子は刀を持って背後へと飛んだが、女性はそれに追い縋るように彼女の元に飛んでいく。
そして、彼女の真上から見えない刃を振り下ろす。
聡子は日本刀を横に構え、盾の代わりとして使用する事によって防ぐ。
二人の剣豪の間に再び火花が散っていく。
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