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第四部『キャンドール・コーブ』
パート3 大脱走とその後日談
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銃弾は当たらない。何処を狙ったとしても弾丸は男の側を離れていく。
まるで、最初からそれを知っているかのように。
突入に成功した日織亜市の栗城錠太郎刑事は改めて、目の前に現れた二人の男女に恐怖を感じられずにはいられない。
彼がこの場所に赴いたのはテロリストの石川葵の捜索のために訪れた空港にて拉致されたと思われる中村孝太郎刑事を助けるためであった。
彼の上司である柴田夏美から懇願されれば行かずにはいられないだろう。
だが、目の前の相手の強さは予想を超えていたと言えるだろう。
栗城が敵わないと見て逃亡を図ろうと、右足を踏み出そうとした時だ。
男は軍人であるのにも関わらずに細くて端正なモダンアートの美術品を思わせるような人差し指を空中に掲げて、
「そうそう、無駄な事だとは思うが、先にお前に宣言しておこう。お前はもう死んでいる」
栗城が慌てて背後を振り向こうとすると、胸元から血が溢れている事に気が付く。栗城は胸元を抑えてその場に倒れ込む。
倒れた栗城を襲うのは更なる激痛。栗城は目を大きく見開いて助けを求める声を叫ぶ。
だが、その声は無人のビルディングの中で虚しく響くばかり。
そんな栗城を男は冷たい視線で見下ろし、
「無駄な足掻きは寄せ、お前はどう足掻こうと助からない……それがお前の運命だからな……」
男の冷酷な声が耳に届くのと同時に栗城刑事は息を引き取った。
男は刑事を見下ろしていると、再び男を閉じ込めていた拷問部屋へと戻っていく。
錆び付いた階段を歩く度にギシギシと音が聞こえるのが男は不愉快だったが、そればかりも言ってはいられないだろう。
隣にいた妹のシャーロットは足を踏み出す兄を横目で見つめて言った。
「流石はお兄様です。お兄様の魔法を拝見させていただく度にわたしはもう少し自分自身の魔法を精進せねばならないと実感させられます」
「それはありがたいな、ユニオン帝国竜騎兵隊の副隊長からそのようなお言葉を頂けるは恐悦至極……オレにでも正規部隊の二等兵くらいは務めるだろうか」
「お兄様、お兄様がそのような皮肉を言われては他の兵達の士気に関わります!どうか、ご自重の程を……」
「分かった。我が麗しの妹よ」
男は妹の長い金髪を触り、彼女の額に小さな口付けをして言った。
シャーロットは両耳を赤くしながら、
「お兄様はいつもそうです!私が嗜めようとするといつも誤魔化して……シリウスお兄様は……いつも」
「シャーロット……」
シリウスはシャーロットを優しく抱き寄せて言った。
「約束しよう。お前を絶対に守り抜いて見せると、そして今回の作戦を成功させれば、先祖の名に恥じぬ征服王となり、ユニオンを打倒し、北京人民解放連盟を打倒し、アジアとアメリカ大陸を手入れて、世界統一帝国を立てよう!」
狭くて錆び付いた階段の上で抱き締めていたからだろうか、二人の足場である階段はミシミシと音を立てていたが、二人は構いはしない。
危険な空気の中で二人は互いに抱きしめ合っていた。
「ようやく脱出できたか……」
孝太郎は先程の作戦がうまくいった事を知り、大きな溜息を吐く。
孝太郎は自分が閉じ込められていた廃ビルを見上げる。
日織亜市の端に存在するこのビルはオフィスビルとして使用していた会社が倒産し、その後に取り壊しを担当した建設会社が倒産したから日織亜市に住む住人からは『呪われたビル』と揶揄される場所であった。
孝太郎はこのビルならば、あのような話をするのにもピッタリだろうと考えながら、夜の闇に紛れて暗くて狭い集合住宅を後にしていく。
孝太郎は背後を振り返る事なく、日織亜署へと向かって行く。
保護を求める孝太郎の瞳に迷いは無かったと言っていいだろう。
孝太郎は真夜中の閑静な住宅地を懸命に足を動かして離れていく。
彼の足は留まることを知らなかった。
栗城錠太郎刑事の死亡が判明したのは孝太郎が日織亜署の刑事によって保護された日の翌日であった。
柴田刑事の指示により、中村孝太郎刑事が捕らえられているビルへと足を踏み入れた所で何者かに襲われて殺されたのだと言う。
孝太郎は日織亜署の刑事達に栗城は自分を監禁した人間に殺されたのだと主張した。
筋肉の硬直と弛緩の関係を利用して、縄を解き、二人の男女が栗城刑事を殺しに向かっている隙を突いて、廃ビルの一室の中に隠れながら、二人の目を盗んで脱出した中村刑事の手腕は見習うべきだと日織亜署の署長は主張したが、孝太郎は取調室を出て、署の廊下に備え付けられたソファーの中で飲み物を片手に考えている時も、あの二人の主張した言葉が気になった。
彼ら二人が告げた『聖杯』と言う言葉の意味が。
孝太郎が難しい顔をしているのが気になったのだろうか、柴田夏美は孝太郎に向かって発破をかけたが、孝太郎は黙って首を横に振り、二人の告げていた事を考えるだけ。
10分程、顔を下に向けていた孝太郎は何かを推測し終えたのだろうか、ハッと息を呑み、夏美に向かって言った。
「柴田刑事……三年前の聖杯を巡る戦いの時にもあなたは参加しましたよね?オレ達が消えた後の聖杯はどうなりました?」
「三年前のあの事件なら、わたしも忘れはしないよ。あんた達が消えた後に聖杯はもう一回バラバラの欠片に割れて、また元の城の場所へと戻っていったよ」
「場所は皇居、小田原城、名古屋城、大坂城、高知城の順番で合っていますよね!?」
孝太郎の問いに夏美は首を縦に動かす。
「間違いないよ。あの後に聖杯が戻ったのを城の職員達が確認しているから……」
「では、お願いします!職員の方達に聖杯を守るように厳重に注意を促すようにお願いします!恐らく、あいつらは……時を駆ける事のできる聖杯を狙っているッ!」
孝太郎の声に夏美は少しばかりたじろぎはしたが、直ぐに真っ直ぐな瞳を浮かべて首肯する。
「孝太郎さんが行方不明になったのって?やっぱり、キャンドール・コーブが関係あるのかな?」
聡子は頬杖を付きながら言った。
絵里子は強い視線で部屋の外を眺めながら、考えていた。弟がかつてのテロリストに拐われた理由を。
だが、彼女の頭の中では石川葵とキャンドール・コーブとの関連性が思い浮かばない。
頭の中で思い浮かぶ限りの可能性を探っていると、突如携帯端末の電子音が鳴り響く。
絵里子が端末の通話アプリを開くと、通話の相手は見知らぬ男だった。
絵里子は恐る恐る端末の通話アプリを開く。
まるで、最初からそれを知っているかのように。
突入に成功した日織亜市の栗城錠太郎刑事は改めて、目の前に現れた二人の男女に恐怖を感じられずにはいられない。
彼がこの場所に赴いたのはテロリストの石川葵の捜索のために訪れた空港にて拉致されたと思われる中村孝太郎刑事を助けるためであった。
彼の上司である柴田夏美から懇願されれば行かずにはいられないだろう。
だが、目の前の相手の強さは予想を超えていたと言えるだろう。
栗城が敵わないと見て逃亡を図ろうと、右足を踏み出そうとした時だ。
男は軍人であるのにも関わらずに細くて端正なモダンアートの美術品を思わせるような人差し指を空中に掲げて、
「そうそう、無駄な事だとは思うが、先にお前に宣言しておこう。お前はもう死んでいる」
栗城が慌てて背後を振り向こうとすると、胸元から血が溢れている事に気が付く。栗城は胸元を抑えてその場に倒れ込む。
倒れた栗城を襲うのは更なる激痛。栗城は目を大きく見開いて助けを求める声を叫ぶ。
だが、その声は無人のビルディングの中で虚しく響くばかり。
そんな栗城を男は冷たい視線で見下ろし、
「無駄な足掻きは寄せ、お前はどう足掻こうと助からない……それがお前の運命だからな……」
男の冷酷な声が耳に届くのと同時に栗城刑事は息を引き取った。
男は刑事を見下ろしていると、再び男を閉じ込めていた拷問部屋へと戻っていく。
錆び付いた階段を歩く度にギシギシと音が聞こえるのが男は不愉快だったが、そればかりも言ってはいられないだろう。
隣にいた妹のシャーロットは足を踏み出す兄を横目で見つめて言った。
「流石はお兄様です。お兄様の魔法を拝見させていただく度にわたしはもう少し自分自身の魔法を精進せねばならないと実感させられます」
「それはありがたいな、ユニオン帝国竜騎兵隊の副隊長からそのようなお言葉を頂けるは恐悦至極……オレにでも正規部隊の二等兵くらいは務めるだろうか」
「お兄様、お兄様がそのような皮肉を言われては他の兵達の士気に関わります!どうか、ご自重の程を……」
「分かった。我が麗しの妹よ」
男は妹の長い金髪を触り、彼女の額に小さな口付けをして言った。
シャーロットは両耳を赤くしながら、
「お兄様はいつもそうです!私が嗜めようとするといつも誤魔化して……シリウスお兄様は……いつも」
「シャーロット……」
シリウスはシャーロットを優しく抱き寄せて言った。
「約束しよう。お前を絶対に守り抜いて見せると、そして今回の作戦を成功させれば、先祖の名に恥じぬ征服王となり、ユニオンを打倒し、北京人民解放連盟を打倒し、アジアとアメリカ大陸を手入れて、世界統一帝国を立てよう!」
狭くて錆び付いた階段の上で抱き締めていたからだろうか、二人の足場である階段はミシミシと音を立てていたが、二人は構いはしない。
危険な空気の中で二人は互いに抱きしめ合っていた。
「ようやく脱出できたか……」
孝太郎は先程の作戦がうまくいった事を知り、大きな溜息を吐く。
孝太郎は自分が閉じ込められていた廃ビルを見上げる。
日織亜市の端に存在するこのビルはオフィスビルとして使用していた会社が倒産し、その後に取り壊しを担当した建設会社が倒産したから日織亜市に住む住人からは『呪われたビル』と揶揄される場所であった。
孝太郎はこのビルならば、あのような話をするのにもピッタリだろうと考えながら、夜の闇に紛れて暗くて狭い集合住宅を後にしていく。
孝太郎は背後を振り返る事なく、日織亜署へと向かって行く。
保護を求める孝太郎の瞳に迷いは無かったと言っていいだろう。
孝太郎は真夜中の閑静な住宅地を懸命に足を動かして離れていく。
彼の足は留まることを知らなかった。
栗城錠太郎刑事の死亡が判明したのは孝太郎が日織亜署の刑事によって保護された日の翌日であった。
柴田刑事の指示により、中村孝太郎刑事が捕らえられているビルへと足を踏み入れた所で何者かに襲われて殺されたのだと言う。
孝太郎は日織亜署の刑事達に栗城は自分を監禁した人間に殺されたのだと主張した。
筋肉の硬直と弛緩の関係を利用して、縄を解き、二人の男女が栗城刑事を殺しに向かっている隙を突いて、廃ビルの一室の中に隠れながら、二人の目を盗んで脱出した中村刑事の手腕は見習うべきだと日織亜署の署長は主張したが、孝太郎は取調室を出て、署の廊下に備え付けられたソファーの中で飲み物を片手に考えている時も、あの二人の主張した言葉が気になった。
彼ら二人が告げた『聖杯』と言う言葉の意味が。
孝太郎が難しい顔をしているのが気になったのだろうか、柴田夏美は孝太郎に向かって発破をかけたが、孝太郎は黙って首を横に振り、二人の告げていた事を考えるだけ。
10分程、顔を下に向けていた孝太郎は何かを推測し終えたのだろうか、ハッと息を呑み、夏美に向かって言った。
「柴田刑事……三年前の聖杯を巡る戦いの時にもあなたは参加しましたよね?オレ達が消えた後の聖杯はどうなりました?」
「三年前のあの事件なら、わたしも忘れはしないよ。あんた達が消えた後に聖杯はもう一回バラバラの欠片に割れて、また元の城の場所へと戻っていったよ」
「場所は皇居、小田原城、名古屋城、大坂城、高知城の順番で合っていますよね!?」
孝太郎の問いに夏美は首を縦に動かす。
「間違いないよ。あの後に聖杯が戻ったのを城の職員達が確認しているから……」
「では、お願いします!職員の方達に聖杯を守るように厳重に注意を促すようにお願いします!恐らく、あいつらは……時を駆ける事のできる聖杯を狙っているッ!」
孝太郎の声に夏美は少しばかりたじろぎはしたが、直ぐに真っ直ぐな瞳を浮かべて首肯する。
「孝太郎さんが行方不明になったのって?やっぱり、キャンドール・コーブが関係あるのかな?」
聡子は頬杖を付きながら言った。
絵里子は強い視線で部屋の外を眺めながら、考えていた。弟がかつてのテロリストに拐われた理由を。
だが、彼女の頭の中では石川葵とキャンドール・コーブとの関連性が思い浮かばない。
頭の中で思い浮かぶ限りの可能性を探っていると、突如携帯端末の電子音が鳴り響く。
絵里子が端末の通話アプリを開くと、通話の相手は見知らぬ男だった。
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