118 / 365
満月の夜の殺人鬼編
困難に敷き詰められし道ーその⑥
しおりを挟む
「ちくしょうォォ~!!!この野郎ッ!オレの魔法でもくらいやがれッ!」
孝弘は右手を広げ、小さな武装した兵隊達を送り込むが、二階堂の魔法の前に全て弾き飛ばざれてしまう。
孝弘は両手の拳を握り締めながら、相手を睨む。
今度は浩輔が反撃する番であった。浩輔は雷を飛ばすものの、二階堂の前には象の前の蟻に等しいらしい。浩輔の雷撃は孝弘の攻撃同様に跳ね返されてしまう。
二階堂は浩輔達の苦しむ様子を舌を出して唇を舐め回しながら眺めている。
それから、彼は微かに口元を緩め、
「そうだね。ここから先のゲームでキミらにハンデを与えておきたいから、特別に説明しておいてやろう。私の魔法の名前は『星の杖』魔法の特徴としては三つあってね」
二階堂が右手の三本の指を掲げるのと同時に二階堂の周りに無数の刃の混じった竜巻が発生する。この竜巻によって、周囲の壁や地面に傷が付けられていく。
ガラスが二階堂の魔法によって壊れていく音も聞こえる。
二階堂は話し声さえも出す事のできない少年達に向かって得意気な顔を浮かべて魔法の解説を始めていく。
「私の魔法の第一の特徴としては自分を中心とした軌道上に私自身の魔力で作り上げた無数の刃を発生させ、同時に突風も発生させる事で相手を寄せ付けないと言う最強の特性を持っているんだ。そして、第二の特性としては……」
浩輔が二階堂に向かって雷を備え付けた魔法を体中に帯びせながら、向かっていく。二階堂は動じる事なく自身の魔法の説明を続けていく。
「私の第二の魔法の特性としては防御にしか使えないとキミ達が思っていると思われるこの魔法を攻撃に転じさせる事ができるんだよ」
二階堂の言葉に嘘はない。事実、浩輔は腕と脚と体の一部に切り傷を負って後方に飛ばされてしまう。彼が階段から落ちなかったのは仲間達によって体を支えられていたからだろう。
浩輔は体をゆっくりと起こしながら、二階堂を険しい目付きで睨む。
二階堂は勘に触る微笑を引っ込める事なく、第三の特性を話していく。
「私の第三の特性はね。この魔法をカウンターアタックのみならず、積極的な行動に移行させる事も可能という点さッ!」
二階堂が掲げていた全ての指が全て手の中に収められ、同時に周囲に魔力で作った刃が飛び交う。
浩輔は慌てて立ち上がり、雷を作り出し、二階堂の魔法によって作り上げられた魔法の刃を破壊していく。
二階堂は階段の前でパチパチと手を叩き、浩輔の検討を讃えていた。
「いやぁ~素晴らしいね。まさか、白籠市の暗黒街の暗黒街をこんなに強い魔法師が掌中に収めていたとはね。キミに冥土の土産として教えておくとね、我が党は次の月に大きな収入を得る手筈になっているんだよ。ロンバルディアから進出してきた新興の組織にね。そのために、この街に刈谷組があると困るんだな」
「それが、ぼくらを呼び寄せた動機か?自らの党の力を強めるために、ワザワザ外国のマフィアから献金を貰うなんて狂ってるぞ!」
二階堂は浩輔の反撃に転じる事もなく、代わりにいたずらな微笑を浮かべて、相手を優しい顔で見つめる。
「ハッハッ、それを言うんだったら、今、白籠市に流れてる『キャンドール・コーブ』ってテレビの方が狂ってると思うよ。まぁ、そんな事はどうでもいいか、キミはここで死ぬんだからな……」
二階堂は先程までの微笑を引っ込め、代わりに仮面でも顔に貼り付けているかのような無表情な顔へと変わっていく。
二階堂が右手の掌から得意の魔法を放とうとした所に、浩輔の雷が発せられ、二階堂は掌から魔法を放つ代わりに、自分の体の周りに例の突風を発生させなければならなかった。
二階堂が雷を校舎のあちこちに飛ばしている間に、浩輔達は階段を下って降りていく。
二階堂はゆっくりと階段に足を踏み出し、少年達を追っていく。
浩輔達は一階の家庭科室に忍び込み息を殺しながら、二階堂が去るのを待ちわびていた。浩輔は家庭科室に忍び込むなり、携帯端末の電話を切るように指示を出す。隠れている時に端末の電子音やバイブ音楽鳴り響き、二階堂に見つかると言う最悪の事態を防ぐためであった。
仲間達は浩輔の指示に従い、大人しく端末の電源を切っていく。
浩輔達が端末の電源を切り、息を殺しながら、心の奥底で下した結論は二階堂は正真正銘の狂人だと言う事。
彼はヤクザやマフィアにありがちのように残酷な殺し方を選ぶ。それも、見せしめと言う目的のためではなく、自分自身の快楽のために。
つまり、二階堂俊博という男は快楽のために人を殺しているのだ。
恐らく、昨日の白籠署の囚人殺しも二階堂が手を下した可能性が高いだろう。
柿谷淳太は家庭科室の大きな調理用の机の下で息を潜ませながら考えた。
こんな時にまで探偵ドラマの好きな自分の悪い癖ができていると考えながら、淳太は同じように息を潜ませている仲間達の顔を覗き込む。
仲間達は全員が全員死んだような顔だ。自分達は入り口と窓の間にある調理用の机の一番端と真ん中の机の下に隠れている。かつてはここで料理を作り、それなりに楽しい時間を過ごせていたのだが、今回はどうやら最悪の思い出を作る事になるのかもしれない。
淳太はマイナスの事ばかりが思い浮かぶ中で、先程から胸がドクドクと鳴っている事に気が付く。
と、一階の廊下で二階堂俊博と思われる男の爽やかな声が響いている事に気が付く。
「いいかい刈谷浩輔くん。キミは確かに生かしては帰さないけれど、他の仲間達は関係ないだろ?キミは確かにボクの手で楽にさせてあげるけれど、他の子達はちゃんと家に返してあげるよぉ~自由共和党の幹事長として、いや、大人として約束してあげるよ。大人は嘘をつかないからね」
二階堂の言葉に仲間達全員の視線が浩輔に集中する。
浩輔は仲間達に向かって首を縦に動かし、家庭科室から出て行こうとするが、浩輔の腕を同じ机の下に隠れていた小川宏子が掴む。宏子は小さく首を横に振り、否定する動作と同じくらい小さな声で囁く。
「行っちゃダメだよ。あいつの事だし、あなたが行ったって、あなたを殺してあたし達も殺す筈だよ。行ったら、それこそ思う壺だよ」
浩輔は決意に身を固めたらしく、口元をキュッと結び黙って家庭科室の入口へと向かって行く。
仲間達も共に立ち上がろうとした、その時に家庭科室の扉が開き、二階堂俊博が教室の中に足を踏み入れた。
二階堂は心の底から嬉しくて堪らないと言う笑顔を浮かべながら、
「残念ながら、キミたちはここでお終いだね」
二階堂は家庭科室の中に向かって右手のてのひらを大きく広げてみせた。
孝弘は右手を広げ、小さな武装した兵隊達を送り込むが、二階堂の魔法の前に全て弾き飛ばざれてしまう。
孝弘は両手の拳を握り締めながら、相手を睨む。
今度は浩輔が反撃する番であった。浩輔は雷を飛ばすものの、二階堂の前には象の前の蟻に等しいらしい。浩輔の雷撃は孝弘の攻撃同様に跳ね返されてしまう。
二階堂は浩輔達の苦しむ様子を舌を出して唇を舐め回しながら眺めている。
それから、彼は微かに口元を緩め、
「そうだね。ここから先のゲームでキミらにハンデを与えておきたいから、特別に説明しておいてやろう。私の魔法の名前は『星の杖』魔法の特徴としては三つあってね」
二階堂が右手の三本の指を掲げるのと同時に二階堂の周りに無数の刃の混じった竜巻が発生する。この竜巻によって、周囲の壁や地面に傷が付けられていく。
ガラスが二階堂の魔法によって壊れていく音も聞こえる。
二階堂は話し声さえも出す事のできない少年達に向かって得意気な顔を浮かべて魔法の解説を始めていく。
「私の魔法の第一の特徴としては自分を中心とした軌道上に私自身の魔力で作り上げた無数の刃を発生させ、同時に突風も発生させる事で相手を寄せ付けないと言う最強の特性を持っているんだ。そして、第二の特性としては……」
浩輔が二階堂に向かって雷を備え付けた魔法を体中に帯びせながら、向かっていく。二階堂は動じる事なく自身の魔法の説明を続けていく。
「私の第二の魔法の特性としては防御にしか使えないとキミ達が思っていると思われるこの魔法を攻撃に転じさせる事ができるんだよ」
二階堂の言葉に嘘はない。事実、浩輔は腕と脚と体の一部に切り傷を負って後方に飛ばされてしまう。彼が階段から落ちなかったのは仲間達によって体を支えられていたからだろう。
浩輔は体をゆっくりと起こしながら、二階堂を険しい目付きで睨む。
二階堂は勘に触る微笑を引っ込める事なく、第三の特性を話していく。
「私の第三の特性はね。この魔法をカウンターアタックのみならず、積極的な行動に移行させる事も可能という点さッ!」
二階堂が掲げていた全ての指が全て手の中に収められ、同時に周囲に魔力で作った刃が飛び交う。
浩輔は慌てて立ち上がり、雷を作り出し、二階堂の魔法によって作り上げられた魔法の刃を破壊していく。
二階堂は階段の前でパチパチと手を叩き、浩輔の検討を讃えていた。
「いやぁ~素晴らしいね。まさか、白籠市の暗黒街の暗黒街をこんなに強い魔法師が掌中に収めていたとはね。キミに冥土の土産として教えておくとね、我が党は次の月に大きな収入を得る手筈になっているんだよ。ロンバルディアから進出してきた新興の組織にね。そのために、この街に刈谷組があると困るんだな」
「それが、ぼくらを呼び寄せた動機か?自らの党の力を強めるために、ワザワザ外国のマフィアから献金を貰うなんて狂ってるぞ!」
二階堂は浩輔の反撃に転じる事もなく、代わりにいたずらな微笑を浮かべて、相手を優しい顔で見つめる。
「ハッハッ、それを言うんだったら、今、白籠市に流れてる『キャンドール・コーブ』ってテレビの方が狂ってると思うよ。まぁ、そんな事はどうでもいいか、キミはここで死ぬんだからな……」
二階堂は先程までの微笑を引っ込め、代わりに仮面でも顔に貼り付けているかのような無表情な顔へと変わっていく。
二階堂が右手の掌から得意の魔法を放とうとした所に、浩輔の雷が発せられ、二階堂は掌から魔法を放つ代わりに、自分の体の周りに例の突風を発生させなければならなかった。
二階堂が雷を校舎のあちこちに飛ばしている間に、浩輔達は階段を下って降りていく。
二階堂はゆっくりと階段に足を踏み出し、少年達を追っていく。
浩輔達は一階の家庭科室に忍び込み息を殺しながら、二階堂が去るのを待ちわびていた。浩輔は家庭科室に忍び込むなり、携帯端末の電話を切るように指示を出す。隠れている時に端末の電子音やバイブ音楽鳴り響き、二階堂に見つかると言う最悪の事態を防ぐためであった。
仲間達は浩輔の指示に従い、大人しく端末の電源を切っていく。
浩輔達が端末の電源を切り、息を殺しながら、心の奥底で下した結論は二階堂は正真正銘の狂人だと言う事。
彼はヤクザやマフィアにありがちのように残酷な殺し方を選ぶ。それも、見せしめと言う目的のためではなく、自分自身の快楽のために。
つまり、二階堂俊博という男は快楽のために人を殺しているのだ。
恐らく、昨日の白籠署の囚人殺しも二階堂が手を下した可能性が高いだろう。
柿谷淳太は家庭科室の大きな調理用の机の下で息を潜ませながら考えた。
こんな時にまで探偵ドラマの好きな自分の悪い癖ができていると考えながら、淳太は同じように息を潜ませている仲間達の顔を覗き込む。
仲間達は全員が全員死んだような顔だ。自分達は入り口と窓の間にある調理用の机の一番端と真ん中の机の下に隠れている。かつてはここで料理を作り、それなりに楽しい時間を過ごせていたのだが、今回はどうやら最悪の思い出を作る事になるのかもしれない。
淳太はマイナスの事ばかりが思い浮かぶ中で、先程から胸がドクドクと鳴っている事に気が付く。
と、一階の廊下で二階堂俊博と思われる男の爽やかな声が響いている事に気が付く。
「いいかい刈谷浩輔くん。キミは確かに生かしては帰さないけれど、他の仲間達は関係ないだろ?キミは確かにボクの手で楽にさせてあげるけれど、他の子達はちゃんと家に返してあげるよぉ~自由共和党の幹事長として、いや、大人として約束してあげるよ。大人は嘘をつかないからね」
二階堂の言葉に仲間達全員の視線が浩輔に集中する。
浩輔は仲間達に向かって首を縦に動かし、家庭科室から出て行こうとするが、浩輔の腕を同じ机の下に隠れていた小川宏子が掴む。宏子は小さく首を横に振り、否定する動作と同じくらい小さな声で囁く。
「行っちゃダメだよ。あいつの事だし、あなたが行ったって、あなたを殺してあたし達も殺す筈だよ。行ったら、それこそ思う壺だよ」
浩輔は決意に身を固めたらしく、口元をキュッと結び黙って家庭科室の入口へと向かって行く。
仲間達も共に立ち上がろうとした、その時に家庭科室の扉が開き、二階堂俊博が教室の中に足を踏み入れた。
二階堂は心の底から嬉しくて堪らないと言う笑顔を浮かべながら、
「残念ながら、キミたちはここでお終いだね」
二階堂は家庭科室の中に向かって右手のてのひらを大きく広げてみせた。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~
喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。
庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。
そして18年。
おっさんの実力が白日の下に。
FランクダンジョンはSSSランクだった。
最初のザコ敵はアイアンスライム。
特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。
追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。
そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。
世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。
日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
アルファポリスとカクヨムってどっちが稼げるの?
無責任
エッセイ・ノンフィクション
基本的にはアルファポリスとカクヨムで執筆活動をしています。
どっちが稼げるのだろう?
いろんな方の想いがあるのかと・・・。
2021年4月からカクヨムで、2021年5月からアルファポリスで執筆を開始しました。
あくまで、僕の場合ですが、実データを元に・・・。
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
外れスキルと馬鹿にされた【経験値固定】は実はチートスキルだった件
霜月雹花
ファンタジー
15歳を迎えた者は神よりスキルを授かる。
どんなスキルを得られたのか神殿で確認した少年、アルフレッドは【経験値固定】という訳の分からないスキルだけを授かり、無能として扱われた。
そして一年後、一つ下の妹が才能がある者だと分かるとアルフレッドは家から追放処分となった。
しかし、一年という歳月があったおかげで覚悟が決まっていたアルフレッドは動揺する事なく、今後の生活基盤として冒険者になろうと考えていた。
「スキルが一つですか? それも攻撃系でも魔法系のスキルでもないスキル……すみませんが、それでは冒険者として務まらないと思うので登録は出来ません」
だがそこで待っていたのは、無能なアルフレッドは冒険者にすらなれないという現実だった。
受付との会話を聞いていた冒険者達から逃げるようにギルドを出ていき、これからどうしようと悩んでいると目の前で苦しんでいる老人が目に入った。
アルフレッドとその老人、この出会いにより無能な少年として終わるはずだったアルフレッドの人生は大きく変わる事となった。
2024/10/05 HOT男性向けランキング一位。
高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。
マーチ・メイ
ファンタジー
女子校に通う高校2年生の橘優奈は学校からの帰り道、突然『【職業】錬金術師になりました』と声が聞こえた。
空耳かと思い家に入り試しにステータスオープンと唱えるとステータスが表示された。
しばらく高校生活を楽しみつつ家で錬金術を試してみることに 。
すると今度はダンジョンが出現して知らない外国の人の名前が称号欄に現れた。
緩やかに日常に溶け込んでいく黎明期メインのダンジョン物です。
小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる