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首都内乱編
究明党の陰謀
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「我々、究明党は数こそ少ないが、未だに我々を支持する団体は少なからず存在します!その人達の支持に応えて、我々がこの首都選挙を制するのです!皆さん、ぼくたち究明党に清き一票をお願いします!」
あどけなさの残る少年が聞く相手の耳に好感の残る爽やかな声で、自身の隣に立っていた中年男性の応援演説を繰り返していた。少年は男性の神であった、男からすれば、神直々の演説を受けられるのだ、これ以上の名誉はあるまい。そればかりではない、彼の演説とルックスの良さに釣られ、多くの聴衆が詰め掛けていた。中年の女性などは少年に猛烈なアプローチを繰り返していた。中には握手を求めている者もいた。
白籠市での立候補者として出馬した白い服のクルタ服の男は改めて、隣で演説を繰り出す男の顔をまじまじと眺める。男の顔は確かに美しい。咲いたばかりの薔薇のように美しいみずみずしい肌に加え、彼はギリシャ彫刻の男神の顔のように整ったパーツを顔に付けていた。体格も彼自身が学校でテニスをやっていると明言している通りに、引き締まった体をしている。
足も細くて長い。まるで、男性アスリートのようだ。この世界にこれ程美しい人間がいるのかと、真横の黒色のクルタ服を着た男に中年の男性が釘付けになっていると、その美男子が中年の男性に最後の一言を求める。自らの神からマイクを向けられた中年男性はこもった声で、
「み、皆さん……そういう訳なので、今回の選挙には私に清き一票をお願いしたいのです。お願いします!私たち究明党が政治を得る事出来たのなら、必ず皆さんの日常でも宇宙の真理を探究できる世の中に……」
ここで、中年の男は自らの過ちに気が付き、ハッと息を呑む。
隣でマイクを向けていた美男子は一瞬の間、険しい目を男に向けていた。
男が何を言おうかと視線を右往左往させていると、神が助け舟を出す。
神に等しい男は爽やかな声を出し、
「皆さん、彼は今日はちょっと疲れているそうなので、こんなくだらない事を言ってしまうんです。でも、安心してください。彼はね、政治の場になると、目覚ましで目が覚めた後みたいにパッと目覚めるんですから!」
美男子は右手にマイクを、左手を男に向けて、冗談を口にし、大衆の不穏な空気を削いでいく。中年の男は苦笑しながら、演説車に揺られて、商店街から離れていく。車を送るために、その場から離れた人々の中で、中年の女性たちは目的の美男子を追いかける為に、手を振りながら遠くの車の中に居ても分かるような大きな声でさよならの言葉を叫ぶ。
中年の男が小さな溜息を吐いていると、彼の胸ぐらを先程の美男子が強く掴む。彼は先程の人懐っこい笑顔を引っ込め、鬼のような険しい顔で失態を犯した信者を責めていた。
「お前、分かっているの?お前が馬鹿な事を言ったせいで、この地域の究明党の支持者が減ったらどうするな?ねぇ?」
中年の男は一回りも年下の少年に改めて畏怖の念を抱いた。彼は柔和な教祖というお面を引っ張り、彼本来の顔に戻っていた。
「いいか?今回の都知事選挙には多くの金を費やしているんだよ。お前の失態のために、この選挙に敗北したらどうなの?え?」
男は党首の質問には答えられない。ただ、顔を横に振るわせるばかりだ。そのためだろう、教祖の服を掴む手がより一層強くなっていく。
「いいか、よく聞けや、日本の新興宗教は今や絶望的な立ち位置に立たされている……。それは、三年前のオレの親父とお袋のせいでもあるし、選挙の少しばかり前に発生した大樹寺雫の事件のせいでもある。だから、お前のような出来損ないの応援にも教祖のオレが自ら来てやってんだ。それを何?お前は何様だ?え?」
強い口調で責める教祖の言葉に返す言葉もない。中年の男はひたすらに許しを乞う。頭を可哀想なくらいに震えさせていた男の態度に、彼も憐憫の情を抱いたのだろうか、彼を握っていた手を離し、演説車の中で今後の議題を練る。
「お前たちにとって、今後の課題は何だ?邪魔だと思う勢力は何処だと思う?」
広い選挙カーの中で、彼は車内に用意された簡易机の上に置かれた候補者たちのホログラムを憎しみの目で睨み付けていた。険しい目付きで対立候補を睨む教祖に選挙参謀を務める灰色の髪の男性が教祖の耳に囁く。全てを聴き終えた瞬間に教祖の顔はより一層険しくなっていく。
「すると、親父を死に追いやり、お袋をムショに追いやったあの刑事がまた邪魔をするのか?」
選挙参謀の男は首肯した。
「よし、お前の言う事を信じよう」
選挙参謀は宮廷の貴族に仕える従者のように仰々しく頭を下げる。
「それで、あの刑事をどうやって、宇宙に返す?」
灰色の髪を持つ男は口を開き、
「私の考えを纏めますと、あの刑事を追い詰めるには、他の勢力との戦いに疲弊をした所を狙うのが一番かと……」
男の進言に教祖は眉を微かに動かす。男は次の瞬間に右端の唇を吊り上げ、
「なるほど、お前は白骨起動団との戦いに奴が疲れた時を狙うと言うのか?」
「はい、我々はその間に他の候補者を襲えば良いのです。会長、襲うだけではなく、ほか候補への妨害工作は続けております。選挙の際には我々の政党が有利に運ぶように」
事実、東京都知事選挙時のビッグ・トーキョーでは、真夜中に何者かの手によって街頭のポスターが剥がされると言う事件が発生していた。また、無料配布の政党の名刺データに何者かがハッキングを加え、データが届く際には候補者の写真が別の人間に置き換えられていると言う事件が発生していた。
この事件の犯人を警察は白骨起動団か究明党の狂信者による者だと推測したが、それは推測の域を出なかった。何故なら、どちらの政党も軽微とは言え同様の被害を受けていたからだ。
妨害工作を命じた選挙参謀の目論見はそこにあった。妨害には自分たちの政党も含まれるが、これの被害は最小限に抑えていた。勿論、同様の処置はライバル政党である日本結集党にも行っていた。
この処置は警察の目を究明党ばかりに向かせない事にあった。同じような軽微の被害だけで日本結集党も受けていると説明し、警察の捜査の目を逸らす。
この手口は見事としか言いようがない。究明党は妨害工作と教祖のルックスに頼って、2332年の東京都知事選挙にて確実な票を得ようとしていた。
あどけなさの残る少年が聞く相手の耳に好感の残る爽やかな声で、自身の隣に立っていた中年男性の応援演説を繰り返していた。少年は男性の神であった、男からすれば、神直々の演説を受けられるのだ、これ以上の名誉はあるまい。そればかりではない、彼の演説とルックスの良さに釣られ、多くの聴衆が詰め掛けていた。中年の女性などは少年に猛烈なアプローチを繰り返していた。中には握手を求めている者もいた。
白籠市での立候補者として出馬した白い服のクルタ服の男は改めて、隣で演説を繰り出す男の顔をまじまじと眺める。男の顔は確かに美しい。咲いたばかりの薔薇のように美しいみずみずしい肌に加え、彼はギリシャ彫刻の男神の顔のように整ったパーツを顔に付けていた。体格も彼自身が学校でテニスをやっていると明言している通りに、引き締まった体をしている。
足も細くて長い。まるで、男性アスリートのようだ。この世界にこれ程美しい人間がいるのかと、真横の黒色のクルタ服を着た男に中年の男性が釘付けになっていると、その美男子が中年の男性に最後の一言を求める。自らの神からマイクを向けられた中年男性はこもった声で、
「み、皆さん……そういう訳なので、今回の選挙には私に清き一票をお願いしたいのです。お願いします!私たち究明党が政治を得る事出来たのなら、必ず皆さんの日常でも宇宙の真理を探究できる世の中に……」
ここで、中年の男は自らの過ちに気が付き、ハッと息を呑む。
隣でマイクを向けていた美男子は一瞬の間、険しい目を男に向けていた。
男が何を言おうかと視線を右往左往させていると、神が助け舟を出す。
神に等しい男は爽やかな声を出し、
「皆さん、彼は今日はちょっと疲れているそうなので、こんなくだらない事を言ってしまうんです。でも、安心してください。彼はね、政治の場になると、目覚ましで目が覚めた後みたいにパッと目覚めるんですから!」
美男子は右手にマイクを、左手を男に向けて、冗談を口にし、大衆の不穏な空気を削いでいく。中年の男は苦笑しながら、演説車に揺られて、商店街から離れていく。車を送るために、その場から離れた人々の中で、中年の女性たちは目的の美男子を追いかける為に、手を振りながら遠くの車の中に居ても分かるような大きな声でさよならの言葉を叫ぶ。
中年の男が小さな溜息を吐いていると、彼の胸ぐらを先程の美男子が強く掴む。彼は先程の人懐っこい笑顔を引っ込め、鬼のような険しい顔で失態を犯した信者を責めていた。
「お前、分かっているの?お前が馬鹿な事を言ったせいで、この地域の究明党の支持者が減ったらどうするな?ねぇ?」
中年の男は一回りも年下の少年に改めて畏怖の念を抱いた。彼は柔和な教祖というお面を引っ張り、彼本来の顔に戻っていた。
「いいか?今回の都知事選挙には多くの金を費やしているんだよ。お前の失態のために、この選挙に敗北したらどうなの?え?」
男は党首の質問には答えられない。ただ、顔を横に振るわせるばかりだ。そのためだろう、教祖の服を掴む手がより一層強くなっていく。
「いいか、よく聞けや、日本の新興宗教は今や絶望的な立ち位置に立たされている……。それは、三年前のオレの親父とお袋のせいでもあるし、選挙の少しばかり前に発生した大樹寺雫の事件のせいでもある。だから、お前のような出来損ないの応援にも教祖のオレが自ら来てやってんだ。それを何?お前は何様だ?え?」
強い口調で責める教祖の言葉に返す言葉もない。中年の男はひたすらに許しを乞う。頭を可哀想なくらいに震えさせていた男の態度に、彼も憐憫の情を抱いたのだろうか、彼を握っていた手を離し、演説車の中で今後の議題を練る。
「お前たちにとって、今後の課題は何だ?邪魔だと思う勢力は何処だと思う?」
広い選挙カーの中で、彼は車内に用意された簡易机の上に置かれた候補者たちのホログラムを憎しみの目で睨み付けていた。険しい目付きで対立候補を睨む教祖に選挙参謀を務める灰色の髪の男性が教祖の耳に囁く。全てを聴き終えた瞬間に教祖の顔はより一層険しくなっていく。
「すると、親父を死に追いやり、お袋をムショに追いやったあの刑事がまた邪魔をするのか?」
選挙参謀の男は首肯した。
「よし、お前の言う事を信じよう」
選挙参謀は宮廷の貴族に仕える従者のように仰々しく頭を下げる。
「それで、あの刑事をどうやって、宇宙に返す?」
灰色の髪を持つ男は口を開き、
「私の考えを纏めますと、あの刑事を追い詰めるには、他の勢力との戦いに疲弊をした所を狙うのが一番かと……」
男の進言に教祖は眉を微かに動かす。男は次の瞬間に右端の唇を吊り上げ、
「なるほど、お前は白骨起動団との戦いに奴が疲れた時を狙うと言うのか?」
「はい、我々はその間に他の候補者を襲えば良いのです。会長、襲うだけではなく、ほか候補への妨害工作は続けております。選挙の際には我々の政党が有利に運ぶように」
事実、東京都知事選挙時のビッグ・トーキョーでは、真夜中に何者かの手によって街頭のポスターが剥がされると言う事件が発生していた。また、無料配布の政党の名刺データに何者かがハッキングを加え、データが届く際には候補者の写真が別の人間に置き換えられていると言う事件が発生していた。
この事件の犯人を警察は白骨起動団か究明党の狂信者による者だと推測したが、それは推測の域を出なかった。何故なら、どちらの政党も軽微とは言え同様の被害を受けていたからだ。
妨害工作を命じた選挙参謀の目論見はそこにあった。妨害には自分たちの政党も含まれるが、これの被害は最小限に抑えていた。勿論、同様の処置はライバル政党である日本結集党にも行っていた。
この処置は警察の目を究明党ばかりに向かせない事にあった。同じような軽微の被害だけで日本結集党も受けていると説明し、警察の捜査の目を逸らす。
この手口は見事としか言いようがない。究明党は妨害工作と教祖のルックスに頼って、2332年の東京都知事選挙にて確実な票を得ようとしていた。
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