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首都内乱編
子供たちの間の都市伝説
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刈谷浩輔は白籠市のアンタッチャブルの面々が奇しくも都知事候補の話をしている時に、下校しようとしていた。浩輔は現在の恵まれた時間が信じられなかった。数ヶ月前には自分は刈谷阿里耶の弟と言う理由で理不尽な虐めに見舞われていたのだが、あの戦いをきっかけに自分に自信を持ち、友達を得た浩輔は友達と自分を守るために雷の魔法と勇気を動員して編入先の虐めっ子達を黙らせた。お陰で、彼はクラスの顔役となり、仲間と共に楽しい日常を送っていた。
少しばかり前に、トマホーク・コープが狂った計画を起こした時に浩輔は組員を動員し、自らも先頭に立ってトマホーク・コープの社員と戦った。その際に小川浩子の愛も得たらしい。彼女はたまに浩輔に恋のアプローチを仕掛けていた。
だが、浩輔は先輩の申し出をやんわりと断っていた。その理由は仲間達と自分の五人で毎日を楽しく過ごすと言う事を変えたくないと言う彼自身の望みのためであった。
浩輔が帰るために学生用の鞄の中に荷物を詰め込んでいると、親友の柿谷淳太が自分の顔を覗き込む。
淳太は満面の笑みで、
「今日も一日お疲れ様~今日の外国語の授業面倒大変だったよね?」
浩輔はヘッドバンドのように激しく首を縦に動かし、
「そうだよ!そうだよ!第一、今ならば携帯翻訳機があるじゃん!あれならば、即座に言語同士が翻訳されていくのに、学ぶ必要なんかないよね?」
浩輔の言葉に淳太は同じような笑顔で答えた。外国語が苦手なのは彼も同じらしい。浩輔は親友に既視感を覚えながら、彼の肩にかかってこの学校では他のクラスに在籍している親友のカップル、阿久津孝弘と火野陽子。そして、先輩の小川浩子を迎えに行く。
学校の廊下を歩く中で、淳太は暇になったのだろう。浩輔にある話題を持ちかけた。
「ねぇねぇ、浩輔くん。キャンドール・コーブって知ってる?」
「キャンドール・コーブ?」
淳太は首を縦に振る。どうやら、発音は合っているらしい。
「うん、親戚の小学校高学年くらいの子がね、いつもそれを見るって言って、砂嵐の映るテレビを眺めているんだって、すっごく不気味なんだって」
「確かに怖いね。けれど、その子をテレビから引き離せばいいんじゃない?」
浩輔の指摘は最もと言えたが、淳太は残念そうに首を横に振る。
「その方法は親戚の人も試したんだけれど、意味がないんだって、なんでもテレビから引き離すとすっごく暴れて、見せずにはいられないんだって、『キャンドール・コーブ』を見るんだって夕食の席で騒ぐんだって」
「へぇー物騒な話だね。そんなにその番組を見たいのかな?」
「途中で辞めたら、すっごく面倒臭いなるんじゃないかな?麻薬の症状みたいに」
「なら、尚更だよ。そんなものはより一層早く辞めた方が……」
と、ここで肩が強く押さられる事に気付く。浩輔が背後を振り向くと、そこには柔和な笑顔を浮かべた阿久津孝弘と優しげな微笑を浮かべて鞄を掲げていた火野陽子が立っていた。
「よっす!浩輔!淳太!この後に何処か寄ってくか?」
「……。オススメのもんじゃ焼きの店を見つけたの、そこで少し腹ごしらえして行かない?」
陽子の提案に浩輔は賛同したが、淳太は消極的な表情を見せていた。
「今日は兄さんが遅くなるって聞いてるし、早目に家に帰った方がいいかなと思って」
淳太はそう言ってから、沈んだ表情を見せたので、陽子は慌ててフォローをし始めた。
「えっと、あ、あの、じ、じゃあさぁ、今日は淳太の家でもんじゃ焼きを食べるのはどう?皆んなで宿題を片付けてから、もんじゃ焼きを作るの!」
陽子の代替え案に全員が目を輝かせた。浩輔は可愛らしくパチパチと手を叩いていた。
「そうだよ!淳太くんの家でもんじゃを食べようよ!それに今日の外国語の授業とっても分かりにくくて、火野さんなら、分かると思って」
陽子は「火野さんなら分かる」と言う言葉に顔を赤くしてしまい、大きな鞄で顔を覆ってしまう。
孝弘が怒りの剣幕で浩輔を責めたために、浩輔は慌てて謝罪の言葉を言わなければならなかった。
そんな二人のやり取りを眺めながら、淳太と陽子は先に小川浩子を迎えに行く。
孝弘は階段を上がっていく二人の様子を眺めて、浩輔の手を取って小川浩子の手を取って階段を上がっていく。
二人は階段を登りながら、今後の楽しみを考えて、喧嘩の事も忘れて笑顔を見せ合っていた。
「ふー、美味しかったー」
刈谷浩輔は満腹になったお腹をさすりながら部屋の中で叫ぶ。
「ハハハ、浩輔くん。すっごく食べてたもんね。よっぽど、勉強会でお腹減らしてたのかな?」
柿谷淳太は自分の分のお皿を流し台に運びながら優しげな視線を向けて言った。
「うん、浩輔くんの作るもんじゃは最高だよ!漫画とかでもよくあるじゃん、ほら、敵を倒した後に主人公とかが仲間と一緒に宴会するシーン。あんな感じじゃない?」
浩輔の言葉に孝弘も明るい顔で同意の言葉を叫ぶ。
「そうだよ!そんな感じ!お陰で今日は楽しかったよ!」
「そう言えば、どうしてお兄さんは今日遅くなるの?」
浩輔同様にお腹をさすっていた小川浩子は皿を流し台に置き終えて、食卓に戻って来る淳太に投げ掛けた。
淳太は顎に手を置いて、兄の留守の内容を思い出していた。ようやく、思い出したらしく、ポンと手を叩き、
「今日、兄さんが遅いのは、白籠市でも都知事選挙の車とかが来たりするでしょ?それに、宮木堤さんの事件もあったでしょ、あの事件の捜査にも追われているらしいけど……」
と、ここで玄関のチャイムが鳴り響く。
淳太は兄の帰還を察し、玄関へと向かう。淳太が出迎えた後にこの部屋の借主が疲労の色を浮かべて帰って来ていた。それでも、借主は弟の友達達に笑顔で会釈する。
浩輔達は苦笑して、慌ててそろそろ帰ると言う旨を伝えて、帰っていく。
淳一は全員が帰るのを見届けてから、食洗機から箸を取り出し、弟にもんじゃを要求する。弟ははーいと返事をしてから、取っておいたもんじゃの具材を流し台の横の冷蔵庫から取り出し、それを鉄板の上で焼いていく。
ご飯をよそいながら、淳太は今日の事を尋ねた。淳一は宮木堤の事件の捜査と都知事選挙の諸々の関係で遅くなったと告げた。
「大変だねー。やっぱり、この街も人が多くなっていくのかな……」
「いいや、中央じゃないから、そこまでは集まらないと思うぜ」
淳一は話を続けようとしたが、口に入れたもんじゃに言葉を奪われたらしい。
淳一は誰よりも幸福な顔を浮かべて、もんじゃに夢中になっていく。
少しばかり前に、トマホーク・コープが狂った計画を起こした時に浩輔は組員を動員し、自らも先頭に立ってトマホーク・コープの社員と戦った。その際に小川浩子の愛も得たらしい。彼女はたまに浩輔に恋のアプローチを仕掛けていた。
だが、浩輔は先輩の申し出をやんわりと断っていた。その理由は仲間達と自分の五人で毎日を楽しく過ごすと言う事を変えたくないと言う彼自身の望みのためであった。
浩輔が帰るために学生用の鞄の中に荷物を詰め込んでいると、親友の柿谷淳太が自分の顔を覗き込む。
淳太は満面の笑みで、
「今日も一日お疲れ様~今日の外国語の授業面倒大変だったよね?」
浩輔はヘッドバンドのように激しく首を縦に動かし、
「そうだよ!そうだよ!第一、今ならば携帯翻訳機があるじゃん!あれならば、即座に言語同士が翻訳されていくのに、学ぶ必要なんかないよね?」
浩輔の言葉に淳太は同じような笑顔で答えた。外国語が苦手なのは彼も同じらしい。浩輔は親友に既視感を覚えながら、彼の肩にかかってこの学校では他のクラスに在籍している親友のカップル、阿久津孝弘と火野陽子。そして、先輩の小川浩子を迎えに行く。
学校の廊下を歩く中で、淳太は暇になったのだろう。浩輔にある話題を持ちかけた。
「ねぇねぇ、浩輔くん。キャンドール・コーブって知ってる?」
「キャンドール・コーブ?」
淳太は首を縦に振る。どうやら、発音は合っているらしい。
「うん、親戚の小学校高学年くらいの子がね、いつもそれを見るって言って、砂嵐の映るテレビを眺めているんだって、すっごく不気味なんだって」
「確かに怖いね。けれど、その子をテレビから引き離せばいいんじゃない?」
浩輔の指摘は最もと言えたが、淳太は残念そうに首を横に振る。
「その方法は親戚の人も試したんだけれど、意味がないんだって、なんでもテレビから引き離すとすっごく暴れて、見せずにはいられないんだって、『キャンドール・コーブ』を見るんだって夕食の席で騒ぐんだって」
「へぇー物騒な話だね。そんなにその番組を見たいのかな?」
「途中で辞めたら、すっごく面倒臭いなるんじゃないかな?麻薬の症状みたいに」
「なら、尚更だよ。そんなものはより一層早く辞めた方が……」
と、ここで肩が強く押さられる事に気付く。浩輔が背後を振り向くと、そこには柔和な笑顔を浮かべた阿久津孝弘と優しげな微笑を浮かべて鞄を掲げていた火野陽子が立っていた。
「よっす!浩輔!淳太!この後に何処か寄ってくか?」
「……。オススメのもんじゃ焼きの店を見つけたの、そこで少し腹ごしらえして行かない?」
陽子の提案に浩輔は賛同したが、淳太は消極的な表情を見せていた。
「今日は兄さんが遅くなるって聞いてるし、早目に家に帰った方がいいかなと思って」
淳太はそう言ってから、沈んだ表情を見せたので、陽子は慌ててフォローをし始めた。
「えっと、あ、あの、じ、じゃあさぁ、今日は淳太の家でもんじゃ焼きを食べるのはどう?皆んなで宿題を片付けてから、もんじゃ焼きを作るの!」
陽子の代替え案に全員が目を輝かせた。浩輔は可愛らしくパチパチと手を叩いていた。
「そうだよ!淳太くんの家でもんじゃを食べようよ!それに今日の外国語の授業とっても分かりにくくて、火野さんなら、分かると思って」
陽子は「火野さんなら分かる」と言う言葉に顔を赤くしてしまい、大きな鞄で顔を覆ってしまう。
孝弘が怒りの剣幕で浩輔を責めたために、浩輔は慌てて謝罪の言葉を言わなければならなかった。
そんな二人のやり取りを眺めながら、淳太と陽子は先に小川浩子を迎えに行く。
孝弘は階段を上がっていく二人の様子を眺めて、浩輔の手を取って小川浩子の手を取って階段を上がっていく。
二人は階段を登りながら、今後の楽しみを考えて、喧嘩の事も忘れて笑顔を見せ合っていた。
「ふー、美味しかったー」
刈谷浩輔は満腹になったお腹をさすりながら部屋の中で叫ぶ。
「ハハハ、浩輔くん。すっごく食べてたもんね。よっぽど、勉強会でお腹減らしてたのかな?」
柿谷淳太は自分の分のお皿を流し台に運びながら優しげな視線を向けて言った。
「うん、浩輔くんの作るもんじゃは最高だよ!漫画とかでもよくあるじゃん、ほら、敵を倒した後に主人公とかが仲間と一緒に宴会するシーン。あんな感じじゃない?」
浩輔の言葉に孝弘も明るい顔で同意の言葉を叫ぶ。
「そうだよ!そんな感じ!お陰で今日は楽しかったよ!」
「そう言えば、どうしてお兄さんは今日遅くなるの?」
浩輔同様にお腹をさすっていた小川浩子は皿を流し台に置き終えて、食卓に戻って来る淳太に投げ掛けた。
淳太は顎に手を置いて、兄の留守の内容を思い出していた。ようやく、思い出したらしく、ポンと手を叩き、
「今日、兄さんが遅いのは、白籠市でも都知事選挙の車とかが来たりするでしょ?それに、宮木堤さんの事件もあったでしょ、あの事件の捜査にも追われているらしいけど……」
と、ここで玄関のチャイムが鳴り響く。
淳太は兄の帰還を察し、玄関へと向かう。淳太が出迎えた後にこの部屋の借主が疲労の色を浮かべて帰って来ていた。それでも、借主は弟の友達達に笑顔で会釈する。
浩輔達は苦笑して、慌ててそろそろ帰ると言う旨を伝えて、帰っていく。
淳一は全員が帰るのを見届けてから、食洗機から箸を取り出し、弟にもんじゃを要求する。弟ははーいと返事をしてから、取っておいたもんじゃの具材を流し台の横の冷蔵庫から取り出し、それを鉄板の上で焼いていく。
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「大変だねー。やっぱり、この街も人が多くなっていくのかな……」
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