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第二部『アナベル・パニック』
バプテスト・アナベルは永遠にーその②
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残る数は十四体程だ。十四体という数は倒せない数ではない。孝太郎が希望を持った時に、一斉に真っ白な閃光が辺りを包み込む。白籠市のアンタッチャブルのメンバー達は眩しさのために目を閉じ、その目を咄嗟に腕で覆う。そして、閃光と共に生じた衝撃によってバラバラの場所に飛ばされてしまう。
孝太郎は地面にぶつかった衝撃のために咄嗟に悲鳴を発したが、体自体は動いたために文句は言わないでおいた。
孝太郎は周りを見渡す。周りの仲間達も飛ばされた場所から起き上がっている事から無事である事に安堵し、孝太郎は溜息を吐く。
だが、目の間の前に一体のバプテスト人形が現れた時に、孝太郎の安堵の気持ちは不安に変わっていく。
孝太郎が右手を振うのと同時にバプテスト人形が爆発する。孝太郎の右手はなんとか爆発を打ち消す事ができた。
「……。危なかったな、ギリギリのタイミングだった。もし、オレの右手が……」
「右手がどうしたの?」
孝太郎は自身の言葉と被るように言葉を発した目の前の相手を見て、思わず顎を震わせてしまう。
「わたしがここに居るのが何故か分からないって言いたいの?そうでしょ?なら、理由を説明してあげる。わたしね、人形に捉まってやって来たの」
孝太郎は雫の頭上に飛び交うアナベル人形を見つめる。どうやら、あの人形の足を掴んで距離を詰めたらしい。
孝太郎はアナベル人形を操る女を唇を噛んで睨み付けた。
「オレをどうする気だ?」
「そうだね……このまま嬲り殺し……と言うのはどうかな?」
雫の言葉と共にナイフを持ったアナベル人形が現れた。孝太郎はアナベル人形の持つ小さなナイフが孝太郎の瞳を貫くよりも前に、慌ててアナベル人形を蹴ってその場から逃げ出す。
だが、雫がそれを許さない。雫はアナベル人形に命令を下し、その場からの退却を試みる孝太郎に追手を差し向けた。
孝太郎は逃げる足を必死に走らせながら、武器保存から日本刀を取り出し、アナベル人形を貫く。人形の内臓とも言える綿が地面にこぼれ落ちていく。孝太郎は真っ二つにされても尚、人形は小さな針のようなナイフを握ったままだ。孝太郎は不気味な笑顔を浮かべた人形を見て、身震いしてしまう。孝太郎の身震いに気付いたのだろうか、雫は見下すような微笑を浮かべていた。
「逃げる気なんだよね?怖い?でもそれはあなたがわたしと教団に与えた痛みなんだよ。だから、逃げるのはわたしが許さない」
雫が獲物を目の前にした肉食獣のようにサディスティクな笑みを浮かべていると、孝太郎は背後で聡子が銃を構えている事に気がつく。たちまちのうちに銃弾が雫の左脚を襲う。雫はその場に崩れ落ちた。ように見えたが、彼女は平気な顔で立ち上がり、悔しげな顔を浮かべる孝太郎を見下すように眺めていた。顔に嘲笑の色を浮かべている。
「残念だったね。この足を狙うつもりだったんだろうけどね、わたしにはこの子がいるもの……」
雫はそう言って足元に転がっていた銃弾のめり込むアナベル人形を前面の孝太郎と背後の聡子に見せ付けた。
持っていたアナベル人形を背後の聡子に向かって放り投げる。聡子は首の後ろを冷たい汗が流れている事に気付く。
雫は聡子に向かってアナベル人形を向けた。無機質な笑顔を浮かべたアナベル人形は聡子の前に現れ、顔に張り付こうとしていた。聡子は歯を喰いしばり、武器保存から日本刀を取り出し、目の前に現れた人形を一刀両断にした。
荒い息を吐く聡子に雫はパチパチと手を叩き、
「すごいね、わたしの魔法を交わすなんて……敵全滅と言うんでしょ?」
聡子は犬歯を剥き出しにし、雫に向かって叫ぶ。
「ふざけんじゃねーよ!どうして、そんなに余裕ぶっこいてられんだよッ!他の信者達はあんたの狂った計画のために人生を棒に振ったんだぞッ!なのに、まだこんな狂った計画をやり続けるのかよッ!あんたが少しでも人間の心が残っているんだったら、もう負けを認めて、警察に行けよッ!」
聡子の説教に雫は首を横に振る。そして、原稿を棒読みするような無感動な声で、
「……。違うね。わたしはあなたの言う人間の心があるからこそ、抵抗を止めないんだ。信者達に申し訳がないと思うからこそ、わたしはこの作戦を続けているんだ」
彼女は達観した目付きで聡子を見つめて、
「大和民族浄化計画はわたしの命がある限り、実行し続ける」
雫は聡子の背後で右手を構えていた孝太郎に向き直り、
「孝太郎さん……わたしはね思うんだ。あなたとわたしは光と闇。コインの裏と表。絶対に交わる事のない平行線のような存在だと」
雫は手を胸に当ててオペラを歌うオペラ歌手のように大きく声を上げて話を続けていく。
「孝太郎さんはわたしの思想を絶対に理解しようとしないし、わたしはあなたの理想を理解しようとも思わない。きっと、あなたと戦うのは前世からの宿命……そう思うよ」
雫はそう言って、五体ほどのアナベル人形を差し向けた。ただのアナベル人形ではない、先程のように針のような小さなナイフを手に持った人形達だった。
孝太郎は日本刀を構え直し、人形と戦っていく。まず、最初の素振りで一体目の人形を斬り落とし、二撃目に弧を描き二体の人形を纏めて斬り落とす。
前方から迫る三体目を孝太郎は中段からの薙ぎ払いによる一撃で仕留めた。
続いて、四体目。四体目の人形は予想を超え、孝太郎の頭上を狙って来たが、孝太郎は上段からの突きを試み、四体目の人形を突き刺す。
孝太郎が腕を戻して、刀を構え直すと、五体目が側面から迫って来ていた。孝太郎は慌てて側面に剣を振るう。
だが、五体目の人形は孝太郎の剣劇を寸前の所で交わし、孝太郎の目と鼻の先にまで迫る。
孝太郎は目と鼻の先に迫った人形に向かって剣ではなく、魔法で対処した。
魔法によって難を逃れた孝太郎は続いて雫に向かって攻撃を繰り出す。
だが、雫は迎撃のために剣を持ったアナベル人形を向かわせてそれに対処した。
アナベル人形の小さなナイフが孝太郎の刀によって弾き飛ばされていく。
そして、雫に峰打ちを浴びせるために、刃を逆さに向け、剣劇を浴びせようとしたが、雫のアナベル人形によって阻まれてしまう。
「わたしの人形は常にわたしを守ってるって、だから、続けようか?終わりなき死の舞踏を……」
孝太郎は地面にぶつかった衝撃のために咄嗟に悲鳴を発したが、体自体は動いたために文句は言わないでおいた。
孝太郎は周りを見渡す。周りの仲間達も飛ばされた場所から起き上がっている事から無事である事に安堵し、孝太郎は溜息を吐く。
だが、目の間の前に一体のバプテスト人形が現れた時に、孝太郎の安堵の気持ちは不安に変わっていく。
孝太郎が右手を振うのと同時にバプテスト人形が爆発する。孝太郎の右手はなんとか爆発を打ち消す事ができた。
「……。危なかったな、ギリギリのタイミングだった。もし、オレの右手が……」
「右手がどうしたの?」
孝太郎は自身の言葉と被るように言葉を発した目の前の相手を見て、思わず顎を震わせてしまう。
「わたしがここに居るのが何故か分からないって言いたいの?そうでしょ?なら、理由を説明してあげる。わたしね、人形に捉まってやって来たの」
孝太郎は雫の頭上に飛び交うアナベル人形を見つめる。どうやら、あの人形の足を掴んで距離を詰めたらしい。
孝太郎はアナベル人形を操る女を唇を噛んで睨み付けた。
「オレをどうする気だ?」
「そうだね……このまま嬲り殺し……と言うのはどうかな?」
雫の言葉と共にナイフを持ったアナベル人形が現れた。孝太郎はアナベル人形の持つ小さなナイフが孝太郎の瞳を貫くよりも前に、慌ててアナベル人形を蹴ってその場から逃げ出す。
だが、雫がそれを許さない。雫はアナベル人形に命令を下し、その場からの退却を試みる孝太郎に追手を差し向けた。
孝太郎は逃げる足を必死に走らせながら、武器保存から日本刀を取り出し、アナベル人形を貫く。人形の内臓とも言える綿が地面にこぼれ落ちていく。孝太郎は真っ二つにされても尚、人形は小さな針のようなナイフを握ったままだ。孝太郎は不気味な笑顔を浮かべた人形を見て、身震いしてしまう。孝太郎の身震いに気付いたのだろうか、雫は見下すような微笑を浮かべていた。
「逃げる気なんだよね?怖い?でもそれはあなたがわたしと教団に与えた痛みなんだよ。だから、逃げるのはわたしが許さない」
雫が獲物を目の前にした肉食獣のようにサディスティクな笑みを浮かべていると、孝太郎は背後で聡子が銃を構えている事に気がつく。たちまちのうちに銃弾が雫の左脚を襲う。雫はその場に崩れ落ちた。ように見えたが、彼女は平気な顔で立ち上がり、悔しげな顔を浮かべる孝太郎を見下すように眺めていた。顔に嘲笑の色を浮かべている。
「残念だったね。この足を狙うつもりだったんだろうけどね、わたしにはこの子がいるもの……」
雫はそう言って足元に転がっていた銃弾のめり込むアナベル人形を前面の孝太郎と背後の聡子に見せ付けた。
持っていたアナベル人形を背後の聡子に向かって放り投げる。聡子は首の後ろを冷たい汗が流れている事に気付く。
雫は聡子に向かってアナベル人形を向けた。無機質な笑顔を浮かべたアナベル人形は聡子の前に現れ、顔に張り付こうとしていた。聡子は歯を喰いしばり、武器保存から日本刀を取り出し、目の前に現れた人形を一刀両断にした。
荒い息を吐く聡子に雫はパチパチと手を叩き、
「すごいね、わたしの魔法を交わすなんて……敵全滅と言うんでしょ?」
聡子は犬歯を剥き出しにし、雫に向かって叫ぶ。
「ふざけんじゃねーよ!どうして、そんなに余裕ぶっこいてられんだよッ!他の信者達はあんたの狂った計画のために人生を棒に振ったんだぞッ!なのに、まだこんな狂った計画をやり続けるのかよッ!あんたが少しでも人間の心が残っているんだったら、もう負けを認めて、警察に行けよッ!」
聡子の説教に雫は首を横に振る。そして、原稿を棒読みするような無感動な声で、
「……。違うね。わたしはあなたの言う人間の心があるからこそ、抵抗を止めないんだ。信者達に申し訳がないと思うからこそ、わたしはこの作戦を続けているんだ」
彼女は達観した目付きで聡子を見つめて、
「大和民族浄化計画はわたしの命がある限り、実行し続ける」
雫は聡子の背後で右手を構えていた孝太郎に向き直り、
「孝太郎さん……わたしはね思うんだ。あなたとわたしは光と闇。コインの裏と表。絶対に交わる事のない平行線のような存在だと」
雫は手を胸に当ててオペラを歌うオペラ歌手のように大きく声を上げて話を続けていく。
「孝太郎さんはわたしの思想を絶対に理解しようとしないし、わたしはあなたの理想を理解しようとも思わない。きっと、あなたと戦うのは前世からの宿命……そう思うよ」
雫はそう言って、五体ほどのアナベル人形を差し向けた。ただのアナベル人形ではない、先程のように針のような小さなナイフを手に持った人形達だった。
孝太郎は日本刀を構え直し、人形と戦っていく。まず、最初の素振りで一体目の人形を斬り落とし、二撃目に弧を描き二体の人形を纏めて斬り落とす。
前方から迫る三体目を孝太郎は中段からの薙ぎ払いによる一撃で仕留めた。
続いて、四体目。四体目の人形は予想を超え、孝太郎の頭上を狙って来たが、孝太郎は上段からの突きを試み、四体目の人形を突き刺す。
孝太郎が腕を戻して、刀を構え直すと、五体目が側面から迫って来ていた。孝太郎は慌てて側面に剣を振るう。
だが、五体目の人形は孝太郎の剣劇を寸前の所で交わし、孝太郎の目と鼻の先にまで迫る。
孝太郎は目と鼻の先に迫った人形に向かって剣ではなく、魔法で対処した。
魔法によって難を逃れた孝太郎は続いて雫に向かって攻撃を繰り出す。
だが、雫は迎撃のために剣を持ったアナベル人形を向かわせてそれに対処した。
アナベル人形の小さなナイフが孝太郎の刀によって弾き飛ばされていく。
そして、雫に峰打ちを浴びせるために、刃を逆さに向け、剣劇を浴びせようとしたが、雫のアナベル人形によって阻まれてしまう。
「わたしの人形は常にわたしを守ってるって、だから、続けようか?終わりなき死の舞踏を……」
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