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トマホーク・ターヴェラント編
双子座の惨劇ーその③
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警察官の報告によると、警察署を正体不明の軍服姿の男たちが襲撃を仕掛けていると言う。
梶浦長官はこの事件を第三国によるテロ行為だと叫んだが、野々原署長はやんわりと否定した。
「恐らく、これは外国の襲撃ではないでしょう。ですが、凶悪なテロリストが攻めてきたと言うのは動かしようのない事実であり、この署全体に緊急事態宣言を発令致しますッ!」
野々原署長の緊急事態宣言の発布により、この事件は背後関係の分からないテロ事件だと位置付けられ、早速、テロ事件対策会議は白籠警察署襲撃事件対策会議に書き換えられた。
「ちくしょうッ!何なんだよッ!あいつらは!?」
石井聡子は署の受付机に身を潜めながら、隣に待機している倉本明美に向かって強い口調で尋ねる。
「わ、わたしに聞かれても、分からないよ……それより、聡子ちゃんもう一度攻撃を仕掛けるつもりなの?」
聡子は無言で頷く。恐らく、隣に凶悪犯たちの襲撃の更なる襲撃に備えるつもりなのだろう。
明美は聡子の考えを尊重し、許可の意味を込めた首肯を行う。
「よっしゃ!それでこそ、明美だぜッ!あたしはやるよ!あのいかれた兵隊どもを皆殺しにしてやるんだッ!」
聡子が両手に握っていたスコーピオンの銃のマガジンを部分を強く握り締めていた時だ。
再び、署の目の前をジープが通り過ぎ、マシンガンを浴びせる。
聡子は銃弾の嵐が治るのと同時に、受付机を飛び越えて、そのまま撤退しようとするジープに向かって銃弾を喰らわせた。
悲鳴を上げて去っていくジープを見て、聡子は得意げに笑った。
「ドーンなもんだい!何事もあたしにかかりゃあ、ちょろいもんだよ!」
「ちょ、ちょっと聡子ちゃん!ワイアット・アープを気取るのもいい加減にしなよ!いつまでも机の外にいるのは危険だよ!いつ、またあいつらがやって来るか……」
明美はそう言って目を伏せた。明美の横でカウンターにもたれかかっていた絵里子も同様の態度を取った。
聡子は明美の気持ちが分かると言う証明のために受付カウンターの下に再び潜り込む。
聡子はスコーピオンを手入れしながら、これまでの出来事を振り返る。今朝までの出来事が走馬灯のように過ぎていく。
「えー!今日は孝太郎さん居ねーの?」
聡子は朝食のチョココロネを齧りながらその孝太郎の姉にして、自分たちのリーダーである、折原絵里子に尋ねた。
絵里子は聡子の齧っていたパンのカスが顔に飛んだのが、原因だったのだろう。
彼女はふんと鼻を鳴らして、そっぽを向く。
「もー、パンを食べながら、喋っているからだよー。うちの子たちに食べ物を食べながら、喋っちゃダメって教えているのに、大人の聡子ちゃんが守れないとダメじゃない?」
明美は事件を追う中にかかる、経費の計算の手を止めて、言う事を聞かない我がままな子供を諭すかのような喋りに聡子はカチンときたが、事実なので否定のしようがない。
聡子はチョココロネをフードファイターの選手のように食べ終えると、改めて絵里子に尋ねた。
絵里子は溜息を吐きながらも、今日、この場所に弟の孝太郎がいない理由を話してくれた。
「ふんふん、成る程」と、聡子は首を前後に時計の針のように大きく振って、話を受け止めていた。
「ええ、そうよ。と言うか、昨日あなたに話していなかったかしら?今日は孝ちゃんは少し用事があって出かけているって……」
「アハハ、そうだっけ」
首の後ろをせわしなくさすって、苦笑いを浮かべている聡子の顔を見てそのにおける何度目かの溜息を吐いていた時だ。
絵里子は自身の携帯端末に表示されるトップニュースが更新されている事に気がつく。
絵里子は何気なく、携帯端末を眺めているうちに思わず言葉を失ってしまう。
ハッと息を飲んで、口元を覆っている絵里子の様子に気が付いたのだろう。
明美は座っていたデスクから、聡子は座っていなかったので、椅子から立ち上がる事なく、駆け寄った。
「まさか……」
「嘘でしょ!?」
二人の声が裏返る。この状況が信じられないのだ。無理もない。長い間、白籠市を支配してきたトマホーク・コープに繋がる重要人物をマークしていた筈の自分たちの信頼する参謀がよりによって、本件とは全く関係のない電車ジャック事件に巻き込まれていたのだから。
三人が未だに狐に化かされたかのような表情を浮かべていると、また記事の内容が変更されていく。
記事には犯人の元鉄道乗務員の双子の男女の写真が載っていた。
絵里子はその写真を見るなり、空いていた左手で頭を抱える。
絵里子の顔を聡子は覗き込もうとしたが、明美に静止されてしまう。
聡子は小声で明美に何故ダメなのかを尋ねる。
「決まってるでしょ……あの二人、まだこの街が東海林会に支配されていた頃から起きていた、連続猟奇殺人事件の有力容疑者だったのよ。絵里子さんは当然マークしてたわ、だから絵里子さんにすれば、先に事件を起こされたしてやられた、と言う気分なのよ……」
「ああ……そう言う事」
聡子は納得の表情を浮かべていた。と、同時に申し訳なさそうな汗も少し流していた。
絵里子は申し訳なさそうな顔を浮かべる仲間二人を尻目に、必死に容疑者の特徴を思い出していた。
容疑者は双子の姉弟で、名前は園田綾斗と綾奈だった筈だ。
二人は白籠市の安アパートを住居として利用しており、互いに両親から勘当されて、友人も恋人もおらずに姉弟二人が身を寄せ合って暮らしていたと言う情報が入っていた。
最も二人がそんな境遇に陥ったのは、高校時代の激しいいじめが原因らしく、かつての友人たちは耳を揃えて、クラスの奴らが悪いと証言していた。
実際に白籠市で起きていた猟奇殺人事件の被害者は全て二人の通っていた高校の同級生だったらしい。
絵里子は猟奇殺人事件の手口を思い返す。
ある人物は単純に銃で撃ち殺され、別の人物は監禁された後に、廃倉庫に置き去りにされ、発見されるまでに餓死していた。
また、別の人物は冷凍庫に放り込まれて熱を奪われて殺されていたし、ある他の人物は全身に杭を埋め込まれ、まるでスマートボールの台のようであった。
残虐な死体には熟練の捜査員ですら、嫌悪感を覚えていた事を絵里子は鮮明に覚えていた。
絵里子はそうこうしているうちに、二人の同じクラスの卒業メンバーは後二人だけだった事を思い返す。
その二人が孝太郎が別件でマークしていた竹田と加藤の二人だった。
その二人がこのような犯行を行ったのだ。もう、自分たちが犯人です、と証言しているようなものではないか。
と、絵里子は外にパトカーの止まる音が聞こえた。
犯人たちの目的が、白籠市だと聞いて、対策のために警察庁の幹部たちや連邦捜査局の対策チームが到着したのだろう。
白籠署二階に存在する会議室に向かって急ぐ足音が聞こえてきた。
しばらくの間、聡子は暇を持て余していた。銃の手入ればかりを行って、今にも吉良邸に乗り込む赤穂浪士の如きオーラを放っていたのだから、絵里子と明美は聡子を止めようと必死だったに違いない。
聡子が我慢の限界を超え、そろそろ席を立ち上がろうとした時だ。
署の正面で大きな音が聞こえた。まるで、爆竹の音を数倍にしたかのような大きな音だった。
その時に聡子は爆発と言う最悪の結果を連想し、署の玄関に向かい、攻めてきた軍服姿の男たちとかち合い、以後はそのまま壁役となって、男たちの襲撃を防いでいた。それが、先程の状況に至るまでの経緯だった。
聡子は今もカウンターの背後で、銃を整えながら、相手を迎え撃つ準備を整えていた。
梶浦長官はこの事件を第三国によるテロ行為だと叫んだが、野々原署長はやんわりと否定した。
「恐らく、これは外国の襲撃ではないでしょう。ですが、凶悪なテロリストが攻めてきたと言うのは動かしようのない事実であり、この署全体に緊急事態宣言を発令致しますッ!」
野々原署長の緊急事態宣言の発布により、この事件は背後関係の分からないテロ事件だと位置付けられ、早速、テロ事件対策会議は白籠警察署襲撃事件対策会議に書き換えられた。
「ちくしょうッ!何なんだよッ!あいつらは!?」
石井聡子は署の受付机に身を潜めながら、隣に待機している倉本明美に向かって強い口調で尋ねる。
「わ、わたしに聞かれても、分からないよ……それより、聡子ちゃんもう一度攻撃を仕掛けるつもりなの?」
聡子は無言で頷く。恐らく、隣に凶悪犯たちの襲撃の更なる襲撃に備えるつもりなのだろう。
明美は聡子の考えを尊重し、許可の意味を込めた首肯を行う。
「よっしゃ!それでこそ、明美だぜッ!あたしはやるよ!あのいかれた兵隊どもを皆殺しにしてやるんだッ!」
聡子が両手に握っていたスコーピオンの銃のマガジンを部分を強く握り締めていた時だ。
再び、署の目の前をジープが通り過ぎ、マシンガンを浴びせる。
聡子は銃弾の嵐が治るのと同時に、受付机を飛び越えて、そのまま撤退しようとするジープに向かって銃弾を喰らわせた。
悲鳴を上げて去っていくジープを見て、聡子は得意げに笑った。
「ドーンなもんだい!何事もあたしにかかりゃあ、ちょろいもんだよ!」
「ちょ、ちょっと聡子ちゃん!ワイアット・アープを気取るのもいい加減にしなよ!いつまでも机の外にいるのは危険だよ!いつ、またあいつらがやって来るか……」
明美はそう言って目を伏せた。明美の横でカウンターにもたれかかっていた絵里子も同様の態度を取った。
聡子は明美の気持ちが分かると言う証明のために受付カウンターの下に再び潜り込む。
聡子はスコーピオンを手入れしながら、これまでの出来事を振り返る。今朝までの出来事が走馬灯のように過ぎていく。
「えー!今日は孝太郎さん居ねーの?」
聡子は朝食のチョココロネを齧りながらその孝太郎の姉にして、自分たちのリーダーである、折原絵里子に尋ねた。
絵里子は聡子の齧っていたパンのカスが顔に飛んだのが、原因だったのだろう。
彼女はふんと鼻を鳴らして、そっぽを向く。
「もー、パンを食べながら、喋っているからだよー。うちの子たちに食べ物を食べながら、喋っちゃダメって教えているのに、大人の聡子ちゃんが守れないとダメじゃない?」
明美は事件を追う中にかかる、経費の計算の手を止めて、言う事を聞かない我がままな子供を諭すかのような喋りに聡子はカチンときたが、事実なので否定のしようがない。
聡子はチョココロネをフードファイターの選手のように食べ終えると、改めて絵里子に尋ねた。
絵里子は溜息を吐きながらも、今日、この場所に弟の孝太郎がいない理由を話してくれた。
「ふんふん、成る程」と、聡子は首を前後に時計の針のように大きく振って、話を受け止めていた。
「ええ、そうよ。と言うか、昨日あなたに話していなかったかしら?今日は孝ちゃんは少し用事があって出かけているって……」
「アハハ、そうだっけ」
首の後ろをせわしなくさすって、苦笑いを浮かべている聡子の顔を見てそのにおける何度目かの溜息を吐いていた時だ。
絵里子は自身の携帯端末に表示されるトップニュースが更新されている事に気がつく。
絵里子は何気なく、携帯端末を眺めているうちに思わず言葉を失ってしまう。
ハッと息を飲んで、口元を覆っている絵里子の様子に気が付いたのだろう。
明美は座っていたデスクから、聡子は座っていなかったので、椅子から立ち上がる事なく、駆け寄った。
「まさか……」
「嘘でしょ!?」
二人の声が裏返る。この状況が信じられないのだ。無理もない。長い間、白籠市を支配してきたトマホーク・コープに繋がる重要人物をマークしていた筈の自分たちの信頼する参謀がよりによって、本件とは全く関係のない電車ジャック事件に巻き込まれていたのだから。
三人が未だに狐に化かされたかのような表情を浮かべていると、また記事の内容が変更されていく。
記事には犯人の元鉄道乗務員の双子の男女の写真が載っていた。
絵里子はその写真を見るなり、空いていた左手で頭を抱える。
絵里子の顔を聡子は覗き込もうとしたが、明美に静止されてしまう。
聡子は小声で明美に何故ダメなのかを尋ねる。
「決まってるでしょ……あの二人、まだこの街が東海林会に支配されていた頃から起きていた、連続猟奇殺人事件の有力容疑者だったのよ。絵里子さんは当然マークしてたわ、だから絵里子さんにすれば、先に事件を起こされたしてやられた、と言う気分なのよ……」
「ああ……そう言う事」
聡子は納得の表情を浮かべていた。と、同時に申し訳なさそうな汗も少し流していた。
絵里子は申し訳なさそうな顔を浮かべる仲間二人を尻目に、必死に容疑者の特徴を思い出していた。
容疑者は双子の姉弟で、名前は園田綾斗と綾奈だった筈だ。
二人は白籠市の安アパートを住居として利用しており、互いに両親から勘当されて、友人も恋人もおらずに姉弟二人が身を寄せ合って暮らしていたと言う情報が入っていた。
最も二人がそんな境遇に陥ったのは、高校時代の激しいいじめが原因らしく、かつての友人たちは耳を揃えて、クラスの奴らが悪いと証言していた。
実際に白籠市で起きていた猟奇殺人事件の被害者は全て二人の通っていた高校の同級生だったらしい。
絵里子は猟奇殺人事件の手口を思い返す。
ある人物は単純に銃で撃ち殺され、別の人物は監禁された後に、廃倉庫に置き去りにされ、発見されるまでに餓死していた。
また、別の人物は冷凍庫に放り込まれて熱を奪われて殺されていたし、ある他の人物は全身に杭を埋め込まれ、まるでスマートボールの台のようであった。
残虐な死体には熟練の捜査員ですら、嫌悪感を覚えていた事を絵里子は鮮明に覚えていた。
絵里子はそうこうしているうちに、二人の同じクラスの卒業メンバーは後二人だけだった事を思い返す。
その二人が孝太郎が別件でマークしていた竹田と加藤の二人だった。
その二人がこのような犯行を行ったのだ。もう、自分たちが犯人です、と証言しているようなものではないか。
と、絵里子は外にパトカーの止まる音が聞こえた。
犯人たちの目的が、白籠市だと聞いて、対策のために警察庁の幹部たちや連邦捜査局の対策チームが到着したのだろう。
白籠署二階に存在する会議室に向かって急ぐ足音が聞こえてきた。
しばらくの間、聡子は暇を持て余していた。銃の手入ればかりを行って、今にも吉良邸に乗り込む赤穂浪士の如きオーラを放っていたのだから、絵里子と明美は聡子を止めようと必死だったに違いない。
聡子が我慢の限界を超え、そろそろ席を立ち上がろうとした時だ。
署の正面で大きな音が聞こえた。まるで、爆竹の音を数倍にしたかのような大きな音だった。
その時に聡子は爆発と言う最悪の結果を連想し、署の玄関に向かい、攻めてきた軍服姿の男たちとかち合い、以後はそのまま壁役となって、男たちの襲撃を防いでいた。それが、先程の状況に至るまでの経緯だった。
聡子は今もカウンターの背後で、銃を整えながら、相手を迎え撃つ準備を整えていた。
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