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トマホーク・ターヴェラント編
双子座の惨劇 プロローグ
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富裕層とは程遠い人の利用すると思われる、アパートの一室。
玄関近くの簡素な台所に設置されていた水道管から水滴がポタリと落ちた。
それを待ちわびていたかのように、中性的な美貌を持つ質素な部屋着の青年は話を始めた。
「ねえ、知ってる姉さん?少し前にあいつが株で儲けて、会社を設立したと言う話」
「うん、知っているわ、有名よね、SNSでも盛んに話題になっていたわ」
少年の言葉に答えたのは、少年と掌を重ね合わせて抱き付いている石炭のような黒くて光る長い髪を持ち、豊満なロケットのような胸と透き通るような美声を持つ以外は少年と瓜二つの中性的な顔と体格を持つ少年と同じくワンピース型の部屋着を着た女性。
「この話も知ってる?あいつらが、ぼくらをあんな目に遭わせていた出来事を嬉々とネットの匿名掲示板に載せていたの?」
「うん、あいつらは本当に酷い人たちだよね?わたし達をいつまで苦しめれば、気が済むのかしら?」
狭くて暗い部屋。暗闇の中に紛れるかのようなか細い声はこの部屋から聞こえていたらしい。
二人の住むと思われる、部屋は畳と台所しかない粗末な部屋。
この部屋には、二人組の双子の男性と女性が共に暮らしていた。
二人は互いに鉄道の乗務員で、親から縁を切られ、友人もいないために、僅かな雀の涙ほどの給料を合わせて暮らしているのだった。
そのために、二人が狭い部屋の中で、所狭しと多数の武器類を並べているのはいさかか合致しないように思われた。
よく似た二人の男女は互いに顔を見つめ直す。
改めてみると、同じ人物のようだ。顔も鼻も口元も、いや、声と胸と髪がなければ、区別が付かないに違いない。
女は無意識のうちに長い髪をくるくると弄っていた事に気がつく。
その髪を撫でていたピアニストのように細い手をもう一つの同様の美しい手が止めさせた。女は改めて男の方を見つめ直す。互いに顔を向け合い、それから二人は、まるで遠足に行く前日であるかのような笑顔でこれからの凶悪極まりない計画を話し合う。
「やっぱり、ぼくはあいつらを先に苦しめて殺してから、始末するべきだと思うな、白籠署を爆破するのはその後でいいと思う」
「そうね、じゃあ、刈谷組の拠点を潰すのはいつにする?」
「そうだなぁ、白籠署を爆破してから、その足で刈谷浩輔くんを殺せばいいかな、あっ、でも彼は苦しめないであげてね。ぼくらと似た人種のようだから」
男の部屋着のズボンのポケットから一枚の写真が落ちていく。
その写真には女の子の格好をして街を歩かされる少年の姿が映されていた。
女性は同情的な視線を向けて、
「そうね、可哀想だわ、分かったわ、彼女はいや、彼だったかしら?にはなるべく苦しめせないようにしましょう」
そう言って、すぐ側の男の両手を手に取る。
そして、そのまま深いキスをする。欧米の家族同士がスキンシップを取るために取る、軽めのキスではなく、お互いがお互いを求め合う恋人のする行為のようなキス。
部屋着の美貌の二人の顔の似た男女の男女の遊戯は鮮明な西洋画のモデルに見られていたかもしれない。
キスが済むと、二人は互いの顔を見つめ合い、部屋を埋め尽くす武器を異空間の武器庫に閉まってから、お互いに手を取り合って部屋を開けた。
手を握る中で、男は彼女の方がいつも自分をリードするのは、ほんの少し早く生まれた宿命かもしれない、と苦笑した。
手を握る美貌の女は自分より僅か数秒の差で先にこの世に出たのだから。
「はい、勿論です。ミスターギルフォード。あなたの顔に泥を塗らないように頑張りますので、ですから、せめて後少しだけ……」
ハリー・S・トマスは顔を青くしながら、自身の上司に向かって応答する。
ハリー・S・トマスの脂ぎった顔とは正反対に通信モニターに映る男の顔は端正で美しかった。
恐らく、頬の十文字の傷さえなければ、古代ルネサンス期の画家たちがこぞって人物画のモデルになってほしい、とスカウトするに違いない。
それ程の人物であった。
その端正な人物は頬杖を突きながら、モニター越しの脂ぎったブヨブヨとした体格の男を見下ろしていた。
苛立ちばかりではない。言い訳の多い目の前の絹のスーツを着込んだ成金趣味の中年男性に愛想が尽きたと言う意味もあった。
ギルフォードと呼ばれた男はフンと鼻を鳴らして、
「よし、トマス……一つチャンスをやろう、貴様の考える作戦が上手くいけば、貴様の本国への帰還を許して、会社の重役の列に並べてやろう。だが、失敗すれば、貴様は首だ。当然、退職金も保証も出ない。貴様自身の無能で上手くいかないのだからな、それくらいは当たり前だ」
ギルフォードはそう言って通信モニターのスイッチを切った。
同時にモニターはトマスの目の前から、消えてなくなった。
ハリー・S・トマスは良質の机で作られた黒塗りの長机の下に目をやる。
少しばかり物を収容するスペースの作られたこの机には、紙の書類の他に、空間上にモニターを作り出すために必要不可欠なスイッチが入っていた。
このスイッチがある限り、目の前の空間をタップするだけで、必要な条項が出てきて、容易に仕事ができるのだ。
また、そのままヒューズを移行して、連絡場面に切り替えて、部下に連絡を入れる事もできる。
23世紀の世の中には、当たり前の機能なのだが、年を取ると理解をするのが難しくなるかもしれない。
ハリーは溜息を吐いて、目の前の空間をタップして連絡場面をクリックして、部下を呼び出す。
部下のスーツ姿の男はこの作戦におけるキーパーソンーー双子との連絡が今は取れないことを伝えた。
ハリーは歯を鳴らして、苛立ちのために部下を殴り付けた。
殴られてよろめいた部下は頭を下げてハリーに謝る。
ハリーは強く机を叩いて、
「言い訳は良いッ!早くあのガキどもと連絡を取れッ!あのガキどものためにいくらの金を掛けたと思うんだッ!毒物をやり、銃をやり、爆弾をやり、この支社の武器庫のほぼ全種類を提供したんだぞ!それで、何の成果も上げられませんでしたでは、すまんのだッ!」
「わ、分かっておりますが……」
「なら、早くしろッ!ああ、もうッ!お前はいいッ!ジョニーだッ!ジョニー・タリスマンを呼べッ!」
部下のスーツ姿の眼鏡をかけた男は連絡場面を取り出して、ジョニー・タリスマンに連絡を入れた。
しばしの沈黙の後に、ジョニー・タリスマンは眼鏡の男と入れ替わる形で支社長室に入室した。
ジョニーは体のでかい男で、今でこそ、白色のスーツを身に纏っていたが、スーツよりも軍服の似合うと呼ばれる男であった。
が、それを買われてトマホーク・コープに入社したのだった。
ジョニーはトマスに呼ばれて、嬉しかったのだろう。
思いっきり軍隊式の敬礼をして、空気が震える程の大きな声で、
「ジョニー・タリスマン入室致しましたァァァァァ~!!」
と、叫ぶ。トマスは苦笑いを浮かべてから、用件を伝える。
「成る程、その双子が上手くいかなければ、私の手でこの会社の兵を率いて、警察署を襲撃しろと?」
「いや、警察だけではない、刈谷組の事務所も全て襲う。大衆にこの二つの護衛組織が役に立たないと知った時に、我々の出番となるのだから、だが、お前と我が社の関係性は見せるな、あくまでも別人を貫き通すんだ」
「勿論です!支社長!して、成功の暁には、私をこの日本支社の支社長に任命くださいッ!」
トマスは一癖も二癖もある不気味な笑顔を浮かべて、許可を出す。
「よしッ!ジョニー!お前に許可を出す!あの二人が実行に移さないようなら、お前が先に白籠署を襲撃するんだッ!」
「了解であります!閣下!」
ジョニーは声を大きく振り上げて上司に向かって敬礼した。
どうも、軍服姿が似合いすぎるとからかい過ぎたために、身も心も軍人になってしまったのかもしれない。
トマスは苦笑した。
玄関近くの簡素な台所に設置されていた水道管から水滴がポタリと落ちた。
それを待ちわびていたかのように、中性的な美貌を持つ質素な部屋着の青年は話を始めた。
「ねえ、知ってる姉さん?少し前にあいつが株で儲けて、会社を設立したと言う話」
「うん、知っているわ、有名よね、SNSでも盛んに話題になっていたわ」
少年の言葉に答えたのは、少年と掌を重ね合わせて抱き付いている石炭のような黒くて光る長い髪を持ち、豊満なロケットのような胸と透き通るような美声を持つ以外は少年と瓜二つの中性的な顔と体格を持つ少年と同じくワンピース型の部屋着を着た女性。
「この話も知ってる?あいつらが、ぼくらをあんな目に遭わせていた出来事を嬉々とネットの匿名掲示板に載せていたの?」
「うん、あいつらは本当に酷い人たちだよね?わたし達をいつまで苦しめれば、気が済むのかしら?」
狭くて暗い部屋。暗闇の中に紛れるかのようなか細い声はこの部屋から聞こえていたらしい。
二人の住むと思われる、部屋は畳と台所しかない粗末な部屋。
この部屋には、二人組の双子の男性と女性が共に暮らしていた。
二人は互いに鉄道の乗務員で、親から縁を切られ、友人もいないために、僅かな雀の涙ほどの給料を合わせて暮らしているのだった。
そのために、二人が狭い部屋の中で、所狭しと多数の武器類を並べているのはいさかか合致しないように思われた。
よく似た二人の男女は互いに顔を見つめ直す。
改めてみると、同じ人物のようだ。顔も鼻も口元も、いや、声と胸と髪がなければ、区別が付かないに違いない。
女は無意識のうちに長い髪をくるくると弄っていた事に気がつく。
その髪を撫でていたピアニストのように細い手をもう一つの同様の美しい手が止めさせた。女は改めて男の方を見つめ直す。互いに顔を向け合い、それから二人は、まるで遠足に行く前日であるかのような笑顔でこれからの凶悪極まりない計画を話し合う。
「やっぱり、ぼくはあいつらを先に苦しめて殺してから、始末するべきだと思うな、白籠署を爆破するのはその後でいいと思う」
「そうね、じゃあ、刈谷組の拠点を潰すのはいつにする?」
「そうだなぁ、白籠署を爆破してから、その足で刈谷浩輔くんを殺せばいいかな、あっ、でも彼は苦しめないであげてね。ぼくらと似た人種のようだから」
男の部屋着のズボンのポケットから一枚の写真が落ちていく。
その写真には女の子の格好をして街を歩かされる少年の姿が映されていた。
女性は同情的な視線を向けて、
「そうね、可哀想だわ、分かったわ、彼女はいや、彼だったかしら?にはなるべく苦しめせないようにしましょう」
そう言って、すぐ側の男の両手を手に取る。
そして、そのまま深いキスをする。欧米の家族同士がスキンシップを取るために取る、軽めのキスではなく、お互いがお互いを求め合う恋人のする行為のようなキス。
部屋着の美貌の二人の顔の似た男女の男女の遊戯は鮮明な西洋画のモデルに見られていたかもしれない。
キスが済むと、二人は互いの顔を見つめ合い、部屋を埋め尽くす武器を異空間の武器庫に閉まってから、お互いに手を取り合って部屋を開けた。
手を握る中で、男は彼女の方がいつも自分をリードするのは、ほんの少し早く生まれた宿命かもしれない、と苦笑した。
手を握る美貌の女は自分より僅か数秒の差で先にこの世に出たのだから。
「はい、勿論です。ミスターギルフォード。あなたの顔に泥を塗らないように頑張りますので、ですから、せめて後少しだけ……」
ハリー・S・トマスは顔を青くしながら、自身の上司に向かって応答する。
ハリー・S・トマスの脂ぎった顔とは正反対に通信モニターに映る男の顔は端正で美しかった。
恐らく、頬の十文字の傷さえなければ、古代ルネサンス期の画家たちがこぞって人物画のモデルになってほしい、とスカウトするに違いない。
それ程の人物であった。
その端正な人物は頬杖を突きながら、モニター越しの脂ぎったブヨブヨとした体格の男を見下ろしていた。
苛立ちばかりではない。言い訳の多い目の前の絹のスーツを着込んだ成金趣味の中年男性に愛想が尽きたと言う意味もあった。
ギルフォードと呼ばれた男はフンと鼻を鳴らして、
「よし、トマス……一つチャンスをやろう、貴様の考える作戦が上手くいけば、貴様の本国への帰還を許して、会社の重役の列に並べてやろう。だが、失敗すれば、貴様は首だ。当然、退職金も保証も出ない。貴様自身の無能で上手くいかないのだからな、それくらいは当たり前だ」
ギルフォードはそう言って通信モニターのスイッチを切った。
同時にモニターはトマスの目の前から、消えてなくなった。
ハリー・S・トマスは良質の机で作られた黒塗りの長机の下に目をやる。
少しばかり物を収容するスペースの作られたこの机には、紙の書類の他に、空間上にモニターを作り出すために必要不可欠なスイッチが入っていた。
このスイッチがある限り、目の前の空間をタップするだけで、必要な条項が出てきて、容易に仕事ができるのだ。
また、そのままヒューズを移行して、連絡場面に切り替えて、部下に連絡を入れる事もできる。
23世紀の世の中には、当たり前の機能なのだが、年を取ると理解をするのが難しくなるかもしれない。
ハリーは溜息を吐いて、目の前の空間をタップして連絡場面をクリックして、部下を呼び出す。
部下のスーツ姿の男はこの作戦におけるキーパーソンーー双子との連絡が今は取れないことを伝えた。
ハリーは歯を鳴らして、苛立ちのために部下を殴り付けた。
殴られてよろめいた部下は頭を下げてハリーに謝る。
ハリーは強く机を叩いて、
「言い訳は良いッ!早くあのガキどもと連絡を取れッ!あのガキどものためにいくらの金を掛けたと思うんだッ!毒物をやり、銃をやり、爆弾をやり、この支社の武器庫のほぼ全種類を提供したんだぞ!それで、何の成果も上げられませんでしたでは、すまんのだッ!」
「わ、分かっておりますが……」
「なら、早くしろッ!ああ、もうッ!お前はいいッ!ジョニーだッ!ジョニー・タリスマンを呼べッ!」
部下のスーツ姿の眼鏡をかけた男は連絡場面を取り出して、ジョニー・タリスマンに連絡を入れた。
しばしの沈黙の後に、ジョニー・タリスマンは眼鏡の男と入れ替わる形で支社長室に入室した。
ジョニーは体のでかい男で、今でこそ、白色のスーツを身に纏っていたが、スーツよりも軍服の似合うと呼ばれる男であった。
が、それを買われてトマホーク・コープに入社したのだった。
ジョニーはトマスに呼ばれて、嬉しかったのだろう。
思いっきり軍隊式の敬礼をして、空気が震える程の大きな声で、
「ジョニー・タリスマン入室致しましたァァァァァ~!!」
と、叫ぶ。トマスは苦笑いを浮かべてから、用件を伝える。
「成る程、その双子が上手くいかなければ、私の手でこの会社の兵を率いて、警察署を襲撃しろと?」
「いや、警察だけではない、刈谷組の事務所も全て襲う。大衆にこの二つの護衛組織が役に立たないと知った時に、我々の出番となるのだから、だが、お前と我が社の関係性は見せるな、あくまでも別人を貫き通すんだ」
「勿論です!支社長!して、成功の暁には、私をこの日本支社の支社長に任命くださいッ!」
トマスは一癖も二癖もある不気味な笑顔を浮かべて、許可を出す。
「よしッ!ジョニー!お前に許可を出す!あの二人が実行に移さないようなら、お前が先に白籠署を襲撃するんだッ!」
「了解であります!閣下!」
ジョニーは声を大きく振り上げて上司に向かって敬礼した。
どうも、軍服姿が似合いすぎるとからかい過ぎたために、身も心も軍人になってしまったのかもしれない。
トマスは苦笑した。
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