25 / 365
外伝・少年と雷神編
負け組倶楽部(ザ・イレギュラーズ)ーその⑥
しおりを挟む
マフィアという言葉が似合う男が、ジュリオ・カヴァリエーレならば、軍人という言葉が似合う女はサラ・ザビアニしかいない、とジャック・ゴードンと名乗った男は考えていた。
彼はこう言う任務の場合は本名を名乗らない方が得策だと言うことを知っていた。そのために、彼は昔の小説に登場する連続殺人鬼が捜査官に名前を尋ねられるシーンで名乗った偽名を名乗ったのだった。彼はアメリカの有名なシシリー系の家系ジアンカーナ家に生まれた事を誇りに感じていた。そして、リックという名前も気に入っていた。
ジアンカーナ家は元々シシリー出身の由緒ある家系であり、本来ならば、マフィアを夢見る筈だったが、幼少期のリック少年は軍人を夢見た。
リックは愛国心に溢れた少年であった。彼は自分の国の皇帝を心の底から尊敬しており、その皇帝のために忠誠を尽くしたいと思うのも、彼を軍に進む道へと進ませた一因とも言えよう。
彼は高校を卒業し、実家の金で大学へと進んだが、退学し、軍人になる事を選んだ。彼はユニオン帝国軍の中で海兵隊を選択し、ザビアニの部隊に所属してから、いくつも戦線を潜り抜け、魔法師としての技術と軍人としての心得を身に付けた。
目標を仕留めるためには、時には非情にならなければならない事も。
役者をも騙す大掛かりな演技をしなければならない事も学んだ。
ゲリラの村を欺くために、彼は行き倒れを演じた。ゲリラとそれを匿っていた村人を皆殺しにするために、彼は自分を薬物中毒者だと思い込んだ。
そうでもしなければ、やり切れなかった。やがて、彼が戦線を除隊して、マフィアの一員となった時の彼の体の中には高潔な軍人であるリック・ジアンカーナと人の死を糧に功績を立てて喜ぶ怪物のリック・ジアンカーナの二人が同居していった。
二人のリック・ジアンカーナに揺れた時に、彼が思い付いた策略は時に応じて、二人の人物を同時に使い分ける事だった。
汚れ仕事は怪物であるリック・ジアンカーナに、普段の業務は高潔な軍人にして、サラの忠実なる臣下であるリック・ジアンカーナに。それぞれ、使い分けた。
今回の学校襲撃にもそれを応用した。リックにとってはそれだけの事だった。
そして、今は高潔な軍人であるリック・ジアンカーナに戻っている。
リックは今の自分が高潔な軍人に戻っている事に気が付き、少しばかり慌てた様子を見せたが、直ぐに切り替えて、言葉を続けた。
「失礼ながら、おれはここで刈谷浩輔を待たせていただこう……奴とは決着を付けれなければ、ならないからな……」
リックはそう言ってズボンの右ポケットから、タバコを取り出し、左ポケットからライターを取り出して、火を点けてタバコを味わった。
どうして、呑気にタバコなんて吸っていられるのだろう。柿谷淳太は思わず眉をひそめた。
彼は警察官である兄のように勇気を振り絞って、声を震え上げて、
「どうして……どうして、そんなに平然としていられるんですか?あなたのせいで、この階の人達は殆ど死んでしまったというのに……」
男の眉が釣り上がる。淳太の質問を不快に感じたらしい。
淳太は勇気を起こして質問を続けた。
「どうして、あなたはそんなに落ち着いていられんですか?どうして、ジムでいい汗をかいた後のトレーナーみたいな、澄ました笑顔を浮かべてられるんですか!?」
最後の言葉が震えた。恐らく、その言葉の端には怒りと恐怖が混じっている。
リック・ジアンカーナは長年の軍事経験から容易に推測する事ができた。
仲間を殺されたゲリラもそんな質問を幾度となく繰り返してきた。
その度に、彼は半ば惰性的にこう返してきた。
「任務だからな、仕方がない」
予想外の一言に、淳太は言葉を失う。
目の前の男は自分でやった事の重さも知らずに、ただ任務だからと言い訳を呟くばかり。
『信念』の二文字が男の心には刻み付いていないという事を淳太は理解した。
淳太は目の前の男の事を自分の中でこう決定付けた。
空っぽの人形だと。任務のためならば、どんな事でもやる中身のない人間。
それが、淳太が目の前のジャック・ゴードンと言う男に定めた印象だった。
淳太は拳を強く握り締め、震えた声で叫ぶ。
「ふざけるなァァァァァァァ~!!」
だが、殴り付けようとした、淳太の右手の拳はジャック・ゴードンの手によって捻られて、その場に叩き付けられてしまう。
ジャック・ゴードンはタバコとライターをその場に落として、武器保存から軍用のオート拳銃を取り出して、その銃口を地面で蹲る淳太に向ける。
「さてと……大分、時間が経ったな、そろそろ警察がこの校舎に侵入してくる頃か……なら、その前に始末しておいた方がいいな……」
「殺せよ」
淳太の言葉にリックの片眉がピクリと動く。
「ぼくを殺せ、ぼくは死んでもしょうがない人間だよ。いじめを黙認して、その罪悪感に耐えられないからって、上っ面だけ整えて、彼の友人になろうとしたんだ……死んで当然の最低の人間だよ。でも、これだけは言っておくッ!」
淳太はリックを激しく睨み付け、
「きっと、刈谷浩輔くんがキミを必ず法の裁きにかけてくれるッ!その時が楽しみだよッ!」
「……そうか」
リックはいつも通りに引き金を引こうとした時だ。
リックの手に電撃が走る。リックは痛みのために、軍用のオート拳銃を地面に落としてしまう。
リックが何事かと自分が来た方向、つまり、背後を振り向くと、
「やめろよ。お前はぼくとの戦闘を放棄して逃げた。そのお前に彼を卑怯者を扱いする資格なんてないさ……」
刈谷浩輔が全身から微量の雷を纏いながら、こちらにゆっくりと向かって来ていた。
「逃げたんじゃあない、このバカが余計な事を喋らないか、確認しに戻っただけさ」
リックはそう言って、浩輔に向かって、再び念動力を放つ。
浩輔もそれに向かって雷撃を放ち、空間を歪める力と雷がぶつかり合い、校舎のあちこちに雷がぶつかっていく。
その様子を見ていた集まっていた浩輔の仲間たちは天井や壁に雷が向かっていく様子を見て、呆気に取られるばかり……。
そんな中で、淳太だけは友人の晴れ舞台を眺めていた。
彼が臆病な少年ではなく、勇敢な騎士へと変貌した様子を。
浩輔は口元を緩めて、
「さあ、勝負を再開しようか」
リック・ジアンカーナ曹長に向かって宣言した。
彼はこう言う任務の場合は本名を名乗らない方が得策だと言うことを知っていた。そのために、彼は昔の小説に登場する連続殺人鬼が捜査官に名前を尋ねられるシーンで名乗った偽名を名乗ったのだった。彼はアメリカの有名なシシリー系の家系ジアンカーナ家に生まれた事を誇りに感じていた。そして、リックという名前も気に入っていた。
ジアンカーナ家は元々シシリー出身の由緒ある家系であり、本来ならば、マフィアを夢見る筈だったが、幼少期のリック少年は軍人を夢見た。
リックは愛国心に溢れた少年であった。彼は自分の国の皇帝を心の底から尊敬しており、その皇帝のために忠誠を尽くしたいと思うのも、彼を軍に進む道へと進ませた一因とも言えよう。
彼は高校を卒業し、実家の金で大学へと進んだが、退学し、軍人になる事を選んだ。彼はユニオン帝国軍の中で海兵隊を選択し、ザビアニの部隊に所属してから、いくつも戦線を潜り抜け、魔法師としての技術と軍人としての心得を身に付けた。
目標を仕留めるためには、時には非情にならなければならない事も。
役者をも騙す大掛かりな演技をしなければならない事も学んだ。
ゲリラの村を欺くために、彼は行き倒れを演じた。ゲリラとそれを匿っていた村人を皆殺しにするために、彼は自分を薬物中毒者だと思い込んだ。
そうでもしなければ、やり切れなかった。やがて、彼が戦線を除隊して、マフィアの一員となった時の彼の体の中には高潔な軍人であるリック・ジアンカーナと人の死を糧に功績を立てて喜ぶ怪物のリック・ジアンカーナの二人が同居していった。
二人のリック・ジアンカーナに揺れた時に、彼が思い付いた策略は時に応じて、二人の人物を同時に使い分ける事だった。
汚れ仕事は怪物であるリック・ジアンカーナに、普段の業務は高潔な軍人にして、サラの忠実なる臣下であるリック・ジアンカーナに。それぞれ、使い分けた。
今回の学校襲撃にもそれを応用した。リックにとってはそれだけの事だった。
そして、今は高潔な軍人であるリック・ジアンカーナに戻っている。
リックは今の自分が高潔な軍人に戻っている事に気が付き、少しばかり慌てた様子を見せたが、直ぐに切り替えて、言葉を続けた。
「失礼ながら、おれはここで刈谷浩輔を待たせていただこう……奴とは決着を付けれなければ、ならないからな……」
リックはそう言ってズボンの右ポケットから、タバコを取り出し、左ポケットからライターを取り出して、火を点けてタバコを味わった。
どうして、呑気にタバコなんて吸っていられるのだろう。柿谷淳太は思わず眉をひそめた。
彼は警察官である兄のように勇気を振り絞って、声を震え上げて、
「どうして……どうして、そんなに平然としていられるんですか?あなたのせいで、この階の人達は殆ど死んでしまったというのに……」
男の眉が釣り上がる。淳太の質問を不快に感じたらしい。
淳太は勇気を起こして質問を続けた。
「どうして、あなたはそんなに落ち着いていられんですか?どうして、ジムでいい汗をかいた後のトレーナーみたいな、澄ました笑顔を浮かべてられるんですか!?」
最後の言葉が震えた。恐らく、その言葉の端には怒りと恐怖が混じっている。
リック・ジアンカーナは長年の軍事経験から容易に推測する事ができた。
仲間を殺されたゲリラもそんな質問を幾度となく繰り返してきた。
その度に、彼は半ば惰性的にこう返してきた。
「任務だからな、仕方がない」
予想外の一言に、淳太は言葉を失う。
目の前の男は自分でやった事の重さも知らずに、ただ任務だからと言い訳を呟くばかり。
『信念』の二文字が男の心には刻み付いていないという事を淳太は理解した。
淳太は目の前の男の事を自分の中でこう決定付けた。
空っぽの人形だと。任務のためならば、どんな事でもやる中身のない人間。
それが、淳太が目の前のジャック・ゴードンと言う男に定めた印象だった。
淳太は拳を強く握り締め、震えた声で叫ぶ。
「ふざけるなァァァァァァァ~!!」
だが、殴り付けようとした、淳太の右手の拳はジャック・ゴードンの手によって捻られて、その場に叩き付けられてしまう。
ジャック・ゴードンはタバコとライターをその場に落として、武器保存から軍用のオート拳銃を取り出して、その銃口を地面で蹲る淳太に向ける。
「さてと……大分、時間が経ったな、そろそろ警察がこの校舎に侵入してくる頃か……なら、その前に始末しておいた方がいいな……」
「殺せよ」
淳太の言葉にリックの片眉がピクリと動く。
「ぼくを殺せ、ぼくは死んでもしょうがない人間だよ。いじめを黙認して、その罪悪感に耐えられないからって、上っ面だけ整えて、彼の友人になろうとしたんだ……死んで当然の最低の人間だよ。でも、これだけは言っておくッ!」
淳太はリックを激しく睨み付け、
「きっと、刈谷浩輔くんがキミを必ず法の裁きにかけてくれるッ!その時が楽しみだよッ!」
「……そうか」
リックはいつも通りに引き金を引こうとした時だ。
リックの手に電撃が走る。リックは痛みのために、軍用のオート拳銃を地面に落としてしまう。
リックが何事かと自分が来た方向、つまり、背後を振り向くと、
「やめろよ。お前はぼくとの戦闘を放棄して逃げた。そのお前に彼を卑怯者を扱いする資格なんてないさ……」
刈谷浩輔が全身から微量の雷を纏いながら、こちらにゆっくりと向かって来ていた。
「逃げたんじゃあない、このバカが余計な事を喋らないか、確認しに戻っただけさ」
リックはそう言って、浩輔に向かって、再び念動力を放つ。
浩輔もそれに向かって雷撃を放ち、空間を歪める力と雷がぶつかり合い、校舎のあちこちに雷がぶつかっていく。
その様子を見ていた集まっていた浩輔の仲間たちは天井や壁に雷が向かっていく様子を見て、呆気に取られるばかり……。
そんな中で、淳太だけは友人の晴れ舞台を眺めていた。
彼が臆病な少年ではなく、勇敢な騎士へと変貌した様子を。
浩輔は口元を緩めて、
「さあ、勝負を再開しようか」
リック・ジアンカーナ曹長に向かって宣言した。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
ちょいダン? ~仕事帰り、ちょいとダンジョンに寄っていかない?~
テツみン
SF
東京、大手町の地下に突如現れたダンジョン。通称、『ちょいダン』。そこは、仕事帰りに『ちょい』と冒険を楽しむ場所。
大手町周辺の企業で働く若手サラリーマンたちが『ダンジョン』という娯楽を手に入れ、新たなライフスタイルを生み出していく――
これは、そんな日々を綴った物語。
モブ高校生と愉快なカード達〜主人公は無自覚脱モブ&チート持ちだった!カードから美少女を召喚します!強いカード程1癖2癖もあり一筋縄ではない〜
KeyBow
ファンタジー
1999年世界各地に隕石が落ち、その数年後に隕石が落ちた場所がラビリンス(迷宮)となり魔物が町に湧き出した。
各国の軍隊、日本も自衛隊によりラビリンスより外に出た魔物を駆逐した。
ラビリンスの中で魔物を倒すと稀にその個体の姿が写ったカードが落ちた。
その後、そのカードに血を掛けるとその魔物が召喚され使役できる事が判明した。
彼らは通称カーヴァント。
カーヴァントを使役する者は探索者と呼ばれた。
カーヴァントには1から10までのランクがあり、1は最弱、6で強者、7や8は最大戦力で鬼神とも呼ばれる強さだ。
しかし9と10は報告された事がない伝説級だ。
また、カードのランクはそのカードにいるカーヴァントを召喚するのに必要なコストに比例する。
探索者は各自そのラビリンスが持っているカーヴァントの召喚コスト内分しか召喚出来ない。
つまり沢山のカーヴァントを召喚したくてもコスト制限があり、強力なカーヴァントはコストが高い為に少数精鋭となる。
数を選ぶか質を選ぶかになるのだ。
月日が流れ、最初にラビリンスに入った者達の子供達が高校生〜大学生に。
彼らは二世と呼ばれ、例外なく特別な力を持っていた。
そんな中、ラビリンスに入った自衛隊員の息子である斗枡も高校生になり探索者となる。
勿論二世だ。
斗枡が持っている最大の能力はカード合成。
それは例えばゴブリンを10体合成すると10体分の力になるもカードのランクとコストは共に変わらない。
彼はその程度の認識だった。
実際は合成結果は最大でランク10の強さになるのだ。
単純な話ではないが、経験を積むとそのカーヴァントはより強力になるが、特筆すべきは合成元の生き残るカーヴァントのコストがそのままになる事だ。
つまりランク1(コスト1)の最弱扱いにも関わらず、実は伝説級であるランク10の強力な実力を持つカーヴァントを作れるチートだった。
また、探索者ギルドよりアドバイザーとして姉のような女性があてがわれる。
斗枡は平凡な容姿の為に己をモブだと思うも、周りはそうは見ず、クラスの底辺だと思っていたらトップとして周りを巻き込む事になる?
女子が自然と彼の取り巻きに!
彼はモブとしてモブではない高校生として生活を始める所から物語はスタートする。
公爵家長男はゴミスキルだったので廃嫡後冒険者になる(美味しいモノが狩れるなら文句はない)
音爽(ネソウ)
ファンタジー
記憶持ち転生者は元定食屋の息子。
魔法ありファンタジー異世界に転生した。彼は将軍を父に持つエリートの公爵家の嫡男に生まれかわる。
だが授かった職業スキルが「パンツもぐもぐ」という謎ゴミスキルだった。そんな彼に聖騎士の弟以外家族は冷たい。
見習い騎士にさえなれそうもない長男レオニードは廃嫡後は冒険者として生き抜く決意をする。
「ゴミスキルでも美味しい物を狩れれば満足だ」そんな彼は前世の料理で敵味方の胃袋を掴んで魅了しまくるグルメギャグ。
高校からの帰り道、錬金術が使えるようになりました。
マーチ・メイ
ファンタジー
女子校に通う高校2年生の橘優奈は学校からの帰り道、突然『【職業】錬金術師になりました』と声が聞こえた。
空耳かと思い家に入り試しにステータスオープンと唱えるとステータスが表示された。
しばらく高校生活を楽しみつつ家で錬金術を試してみることに 。
すると今度はダンジョンが出現して知らない外国の人の名前が称号欄に現れた。
緩やかに日常に溶け込んでいく黎明期メインのダンジョン物です。
小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
恋するジャガーノート
まふゆとら
SF
【全話挿絵つき!巨大怪獣バトル×怪獣擬人化ラブコメ!】
遊園地のヒーローショーでスーツアクターをしている主人公・ハヤトが拾ったのは、小さな怪獣・クロだった。
クロは自分を助けてくれたハヤトと心を通わせるが、ふとしたきっかけで力を暴走させ、巨大怪獣・ヴァニラスへと変貌してしまう。
対怪獣防衛組織JAGD(ヤクト)から攻撃を受けるヴァニラス=クロを救うため、奔走するハヤト。
道中で事故に遭って死にかけた彼を、母の形見のペンダントから現れた自称・妖精のシルフィが救う。
『ハヤト、力が欲しい? クロを救える、力が』
シルフィの言葉に頷いたハヤトは、彼女の協力を得てクロを救う事に成功するが、
光となって解けた怪獣の体は、なぜか美少女の姿に変わってしまい……?
ヒーローに憧れる記憶のない怪獣・クロ、超古代から蘇った不良怪獣・カノン、地球へ逃れてきた伝説の不死蝶・ティータ──
三人(体)の怪獣娘とハヤトによる、ドタバタな日常と手に汗握る戦いの日々が幕を開ける!
「pixivFANBOX」(https://mafuyutora.fanbox.cc/)と「Fantia」(fantia.jp/mafuyu_tora)では、会員登録不要で電子書籍のように読めるスタイル(縦書き)で公開しています!有料コースでは怪獣紹介ミニコーナーも!ぜひご覧ください!
※登場する怪獣・キャラクターは全てオリジナルです。
※全編挿絵付き。画像・文章の無断転載は禁止です。
日本VS異世界国家! ー政府が、自衛隊が、奮闘する。
スライム小説家
SF
令和5年3月6日、日本国は唐突に異世界へ転移してしまった。
地球の常識がなにもかも通用しない魔法と戦争だらけの異世界で日本国は生き延びていけるのか!?
異世界国家サバイバル、ここに爆誕!
外れスキルと馬鹿にされた【経験値固定】は実はチートスキルだった件
霜月雹花
ファンタジー
15歳を迎えた者は神よりスキルを授かる。
どんなスキルを得られたのか神殿で確認した少年、アルフレッドは【経験値固定】という訳の分からないスキルだけを授かり、無能として扱われた。
そして一年後、一つ下の妹が才能がある者だと分かるとアルフレッドは家から追放処分となった。
しかし、一年という歳月があったおかげで覚悟が決まっていたアルフレッドは動揺する事なく、今後の生活基盤として冒険者になろうと考えていた。
「スキルが一つですか? それも攻撃系でも魔法系のスキルでもないスキル……すみませんが、それでは冒険者として務まらないと思うので登録は出来ません」
だがそこで待っていたのは、無能なアルフレッドは冒険者にすらなれないという現実だった。
受付との会話を聞いていた冒険者達から逃げるようにギルドを出ていき、これからどうしようと悩んでいると目の前で苦しんでいる老人が目に入った。
アルフレッドとその老人、この出会いにより無能な少年として終わるはずだったアルフレッドの人生は大きく変わる事となった。
2024/10/05 HOT男性向けランキング一位。
貴女伝説 呉羽
葉山宗次郎
ファンタジー
鬼が掠った美女と織りなす不思議な建国譚
山深い科野の国に住み着いている鬼。
彼はある時、山道を行く一団を襲う。
圧倒的な鬼の力を前に護衛である武士達は逃げ出した。
そして、彼らが置いていった物を奪っていく。
だがその中には一人の美女がいた。
人質にして金を奪おうと鬼は連れ去るが、美女は素直に従い、それどころか献身的に鬼に尽くす。
二人の不思議な建国譚、此処に開幕。
カクヨムでも連載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる