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外伝・少年と雷神編
負け組倶楽部(ザ・イレギュラーズ)ーその④
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教室が消し飛んだのを確認して、黒の服に全身を包んだ男はアサルトライフルを持って、廊下を徘徊し、一階に隠れていない事を確認して、二階に上がる。
廊下は平均的な学校並みの狭さで、人が二人通れるほどの狭さであった。
この廊下にその四人がいるのならば、逃げる場所はないだろう。
男がライフルを構えて、彷徨いていると、目の前に一人の学ラン服を上着のように羽織り、ワイシャツを露出している少年が現れた。
少年は余裕たっぷりの笑顔を浮かべていた。
男は先ずは紳士であろうと、作り物の笑顔を貼り付けて、
「キミが刈谷浩輔君か?思ったよりも逞しいんだね、楽しそうだねぇ~でもね、おじさん少しだけ機嫌が悪くてさ、悪いけど、機嫌直しのサンドバッグになってくれないかなッ!」
男は笑いながら、少年に向かって銃口を向けた。そうして、これから哀れな餌食になろうとしていると、少年に向かって、冥途の土産をやるとばかりに、最大の笑顔を向けると、浩輔は男に向かって右手の人差し指を向け、親指を立てて、手で拳銃の形を作っていた。
そして、浩輔がその銃を撃つ真似をすると、彼の人差し指から本当に電撃が発射されて、電撃が男のアサルトライフルに命中する。
男は最初に驚愕の表情を次に憤慨の表情を浩輔に向けた。
浩輔はアハハと言う高笑いを浮かべてから、
「これがボクの魔法だよ。ボクの魔法雷の槌は雷を使う魔法なんだッ!ボクはこの魔法を今まで使ってこなかったのは、ボクが自制していたから、人を傷つけたくないと思ったからッ!二度とこの魔法を使う事は無いと思ってたッ!けれど、お前のような街のガンを駆除するためだったら、いくらでもこの力を使ってやるッ!」
浩輔の街のガンという言葉が気に入らなかったのだろう。男は頬をまだら色に変えて、
「上等だよ!クソガキがッ!お前の魔法なんぞ、オレの魔法に比べれば、カスみたいなもんだろうがッ!」
男は両手の拳を握り締めて、その拳を前面に突き出す。
すると、周りの景色が歪み始める。
続いて、浩輔の体が何か強力な何かが打つ。
「うっ、これは?」
「驚いたか?これがオレの魔法だよ。新世界の夜明けとでも名付けようか?」
浩輔は恐らく、この男の魔法は念力なのだろうと考えた。
厄介な攻撃魔法だと考えていると、次の攻撃がやって来た。
浩輔は慌てて、男が掌を広げている場所から、転がって、自分に念力が当たるという最悪の事態を回避した。
回避した末に、側にあった教室が少しばかりねじ曲がっている事に気が付く。
なんて男だ。浩輔は思いっきり歯軋りした。恐らく、目の前の黒いジーンズに黒いシャツの男は魔法同士の争いで周りに被害が及ぶ事を何とも思っていないのだ。
容赦のない相手。それだけに、浩輔は油断できない。
浩輔は再び例の銃の形を作り上げてみたが、男は即座に念力を送るポーズを見せ、次の瞬間には念力を実際に送った。
浩輔は咄嗟にその場から滑り込み、念力の送られた場所から離れた事によって、体がねじ曲がるという事態を避けたが、背後を振り返ると、そこにはひしゃげた教室の壁。
浩輔は相手を睨み付け、今度は右手の掌を広げて、電撃を送る。
雷は浩輔の右手から放たれたのだが、男はその雷撃すらもねじ曲げて見せた。
相性が悪いのかもしれない。と、今度は男は左手を引っ込める。
そして、次には右手から衝撃弾のようなものを浩輔に送り付けた。
浩輔は短い電撃を自身の右手から放って、男の念力によって生成された衝撃弾を消し飛ばす。
そのやり取りがしばらく続いた後に、男は再び両手を広げる。
浩輔もまた両手から雷撃を放つ準備を行う。
緊張の一瞬だ。浩輔は唾を飲み込んでから、男に向かって全力の雷撃を放つ。
男もまた浩輔が雷撃を放つのと同時に、念力を放つ。
雷が本来の位置から曲がり、右に左に逸れていく。
雷は教室を破壊し、同時に校舎の壁を破壊した。
それは同時に、二人の戦いをマスコミや警察に知らしめるものであった。
「どういう事だ!?少年が魔法を使って、犯人らしき男と戦っているぞ!」
白籠中学校占領事件の取材のために、訪れていたカメラマンの男はその取材の任を忘れて叫んでしまう。
それだけ、衝撃的な光景だったのだ。中学生が凶悪犯を相手に戦っているという光景は。
「お、おいこれは全国放送だよな?」
相棒のグリーンのスーツを着た男性アナウンサーの問い掛けにカメラマンは首を縦に振る。
「な、なら写せ!写続けろ!大スクープだぞ!」
相棒の言葉に従って、カメラマンの男はカメラを撮り続けた。
少年誌に連載している、バトル漫画の一シーンのような場面をカメラは全国に流していた。
「あの男だよね?学校を占領した魔法使いのもう一人は?」
三階の廊下の陰で、火野陽子は幼馴染みで恋人(正確には、いじめっ子の手で無理矢理付き合わされたと言うべきだろうか)の阿久津孝弘に尋ねた。
その声には少しだけ不安の色が混じっていた。
「ああ、少なくとも教師は銃なんか持ってないだろ?あいつは職員室の教師連中を人質にして、警察と何か取り引きしているんだよ。間違いない」
自信はあった。絶対とは言い切らないが、犯人らしき男が機関銃を持って、窓の外のマスコミや警察に何やら叫び続けているのは何かを訴えているとしか考えられない。
それに付け加えれば、二人の不意打ちは成功する確率は高い、とも言いたかった。
ニット帽を被った男は警察との交渉に夢中なのだ。少なくとも、背後からの奇襲に注意を配る事は無いだろう。
孝弘は掌で小さな鎧を着た騎士たちが動くのを確認した。
これが孝弘の魔法『小さな近衛兵団』だった。小人のような騎士たちは主人に忠実であり、主人のためならば、死をも厭わないそんな連中だった。
最も、他の魔法師と戦えば、即座に敗北する事は目に見えているだろう。
そのせいだろうか、孝弘は不安に陥り、陽子の影に隠れていた、柿谷淳太に男はまだ話し続けているかどうかを尋ねる。
淳太はうん、と小さな声で答えた。淳太は15秒先の未来を目の前に映し出す、『ただその時間だけ』を使用できるのだ。
その彼が首を振ったのだ。間違いはないだろう。孝弘は自分の忠実な小さな兵士たちを青いニット帽の男に向かわせた。
廊下は平均的な学校並みの狭さで、人が二人通れるほどの狭さであった。
この廊下にその四人がいるのならば、逃げる場所はないだろう。
男がライフルを構えて、彷徨いていると、目の前に一人の学ラン服を上着のように羽織り、ワイシャツを露出している少年が現れた。
少年は余裕たっぷりの笑顔を浮かべていた。
男は先ずは紳士であろうと、作り物の笑顔を貼り付けて、
「キミが刈谷浩輔君か?思ったよりも逞しいんだね、楽しそうだねぇ~でもね、おじさん少しだけ機嫌が悪くてさ、悪いけど、機嫌直しのサンドバッグになってくれないかなッ!」
男は笑いながら、少年に向かって銃口を向けた。そうして、これから哀れな餌食になろうとしていると、少年に向かって、冥途の土産をやるとばかりに、最大の笑顔を向けると、浩輔は男に向かって右手の人差し指を向け、親指を立てて、手で拳銃の形を作っていた。
そして、浩輔がその銃を撃つ真似をすると、彼の人差し指から本当に電撃が発射されて、電撃が男のアサルトライフルに命中する。
男は最初に驚愕の表情を次に憤慨の表情を浩輔に向けた。
浩輔はアハハと言う高笑いを浮かべてから、
「これがボクの魔法だよ。ボクの魔法雷の槌は雷を使う魔法なんだッ!ボクはこの魔法を今まで使ってこなかったのは、ボクが自制していたから、人を傷つけたくないと思ったからッ!二度とこの魔法を使う事は無いと思ってたッ!けれど、お前のような街のガンを駆除するためだったら、いくらでもこの力を使ってやるッ!」
浩輔の街のガンという言葉が気に入らなかったのだろう。男は頬をまだら色に変えて、
「上等だよ!クソガキがッ!お前の魔法なんぞ、オレの魔法に比べれば、カスみたいなもんだろうがッ!」
男は両手の拳を握り締めて、その拳を前面に突き出す。
すると、周りの景色が歪み始める。
続いて、浩輔の体が何か強力な何かが打つ。
「うっ、これは?」
「驚いたか?これがオレの魔法だよ。新世界の夜明けとでも名付けようか?」
浩輔は恐らく、この男の魔法は念力なのだろうと考えた。
厄介な攻撃魔法だと考えていると、次の攻撃がやって来た。
浩輔は慌てて、男が掌を広げている場所から、転がって、自分に念力が当たるという最悪の事態を回避した。
回避した末に、側にあった教室が少しばかりねじ曲がっている事に気が付く。
なんて男だ。浩輔は思いっきり歯軋りした。恐らく、目の前の黒いジーンズに黒いシャツの男は魔法同士の争いで周りに被害が及ぶ事を何とも思っていないのだ。
容赦のない相手。それだけに、浩輔は油断できない。
浩輔は再び例の銃の形を作り上げてみたが、男は即座に念力を送るポーズを見せ、次の瞬間には念力を実際に送った。
浩輔は咄嗟にその場から滑り込み、念力の送られた場所から離れた事によって、体がねじ曲がるという事態を避けたが、背後を振り返ると、そこにはひしゃげた教室の壁。
浩輔は相手を睨み付け、今度は右手の掌を広げて、電撃を送る。
雷は浩輔の右手から放たれたのだが、男はその雷撃すらもねじ曲げて見せた。
相性が悪いのかもしれない。と、今度は男は左手を引っ込める。
そして、次には右手から衝撃弾のようなものを浩輔に送り付けた。
浩輔は短い電撃を自身の右手から放って、男の念力によって生成された衝撃弾を消し飛ばす。
そのやり取りがしばらく続いた後に、男は再び両手を広げる。
浩輔もまた両手から雷撃を放つ準備を行う。
緊張の一瞬だ。浩輔は唾を飲み込んでから、男に向かって全力の雷撃を放つ。
男もまた浩輔が雷撃を放つのと同時に、念力を放つ。
雷が本来の位置から曲がり、右に左に逸れていく。
雷は教室を破壊し、同時に校舎の壁を破壊した。
それは同時に、二人の戦いをマスコミや警察に知らしめるものであった。
「どういう事だ!?少年が魔法を使って、犯人らしき男と戦っているぞ!」
白籠中学校占領事件の取材のために、訪れていたカメラマンの男はその取材の任を忘れて叫んでしまう。
それだけ、衝撃的な光景だったのだ。中学生が凶悪犯を相手に戦っているという光景は。
「お、おいこれは全国放送だよな?」
相棒のグリーンのスーツを着た男性アナウンサーの問い掛けにカメラマンは首を縦に振る。
「な、なら写せ!写続けろ!大スクープだぞ!」
相棒の言葉に従って、カメラマンの男はカメラを撮り続けた。
少年誌に連載している、バトル漫画の一シーンのような場面をカメラは全国に流していた。
「あの男だよね?学校を占領した魔法使いのもう一人は?」
三階の廊下の陰で、火野陽子は幼馴染みで恋人(正確には、いじめっ子の手で無理矢理付き合わされたと言うべきだろうか)の阿久津孝弘に尋ねた。
その声には少しだけ不安の色が混じっていた。
「ああ、少なくとも教師は銃なんか持ってないだろ?あいつは職員室の教師連中を人質にして、警察と何か取り引きしているんだよ。間違いない」
自信はあった。絶対とは言い切らないが、犯人らしき男が機関銃を持って、窓の外のマスコミや警察に何やら叫び続けているのは何かを訴えているとしか考えられない。
それに付け加えれば、二人の不意打ちは成功する確率は高い、とも言いたかった。
ニット帽を被った男は警察との交渉に夢中なのだ。少なくとも、背後からの奇襲に注意を配る事は無いだろう。
孝弘は掌で小さな鎧を着た騎士たちが動くのを確認した。
これが孝弘の魔法『小さな近衛兵団』だった。小人のような騎士たちは主人に忠実であり、主人のためならば、死をも厭わないそんな連中だった。
最も、他の魔法師と戦えば、即座に敗北する事は目に見えているだろう。
そのせいだろうか、孝弘は不安に陥り、陽子の影に隠れていた、柿谷淳太に男はまだ話し続けているかどうかを尋ねる。
淳太はうん、と小さな声で答えた。淳太は15秒先の未来を目の前に映し出す、『ただその時間だけ』を使用できるのだ。
その彼が首を振ったのだ。間違いはないだろう。孝弘は自分の忠実な小さな兵士たちを青いニット帽の男に向かわせた。
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