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ファースト・ミッション編
地下水道に激震走るーその②
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「ひ、怯むんじゃあねえ!!テメェら岡田さんの罰が怖くねえのか!?」
先程聡子に見事に巴投げされて地面に蹲っていたヤクザの男が体を起こしながらたじろいでいた仲間たちに向かって叫ぶ。
「岡田さんのお仕置き」と言う言葉に恐怖したのだろう。
ヤクザの男たちが一気に二人に向かって銃を突き付ける。複数の銃口が二人に向けられる。
だが、二人は相変わらず不気味な笑みを浮かべるばかり、その調子に怖気付いたのか、一人が孝太郎の腹に向かってオート拳銃を発砲する。
だが、銃弾は発砲されても孝太郎の腹を撃ち抜く事はなかった。カランと言う音を立てて地面に転がり落ちる。
太陽の光に照らされてキラリと光る銃弾が男にはこの世の何よりも恨めしく思われた。何故、お前はこの男を撃ち抜かないんだと。
男が冷や汗をかいていると、孝太郎が再び笑い出し、
「これでお前たちに警察官に向かっての殺人未遂容疑が加わったわけだな?で、どうする?テメェらはこのまま罪を重ねてジジイになるまでムショ暮らしをしてーのか?」
孝太郎の言葉にどうしようもない恐怖に駆られたヤクザたちは孝太郎に向かって一斉に発砲する。
だが、孝太郎は口元を緩めるばかり、あまつさえは、
「心臓だよ、お前ら……オレの心臓を狙い撃ちにするんだ?撃てよ、おれを『荒野の用心棒』に出てくるクリント・イーストウッドみてーにな」
ヤクザたちは「さっきから、そうしてる!」と叫びたい気分だった。
このどうしようもない後に追い詰められた感覚はどうにも拭きれない。
ヤクザ達が絶望に駆られた気分でいると、紫色のパステルスーツの男が聡子を指差して、
「よし、今度はあいつを狙おうぜッ!」
その言葉にヤクザ達がお互いに合図を送っていた所で、彼らの脚や肩に激痛が走る。蜂に刺されたかのような、いや、刃物で刺されたかのような、いや、なんとも言えない激痛がヤクザ達を襲った。
今までに感じた事のない痛みに全員が悶え苦しんでいると、孝太郎が側に倒れた紫色のパステルスーツの男に銃口を突き付けて、
「一つ教えてやるよ。作戦を思い付いた時は授業の時に昨日覚えた知識を得意げにひけらかす学生みてーにベラベラと喋らねー事だ。だって、そうだろ?事実、お前があんな馬鹿みたいにでっかい声で喋らなけりゃあ、オレはお前らの計画に気付かなかったかもしれんからな」
その言葉を聞いても尚、苦痛の声を上げる紫色のパステルスーツの男を見下ろしながら、
「痛いか?治してもらうといいさ、警察病院でな」
孝太郎は懐から携帯端末を取り出して警察病院に連絡を入れた。
と、ここで東海林会の本部にして岡田武人の屋敷の門が開く。
中から銃器を持ったヤクザ達が大量に現れる。
孝太郎がその相手に向かって拳銃を引き抜こうとした時だ。聡子がそれを左手で静止して、
「おっと待ちな、雑魚どもはあたしに任せな、あんたはそこで救急車を呼んどいてくれ」
「分かった、雑魚どもの片付けはお前に任せるよ」
「オーライ!!」
聡子は武器保存からスコーピオンを取り出して屋敷から出てきた大量のヤクザを撃ち抜いていく。ボーリングのゲームで次々にピンを当てていくプレイヤーのようだ。
見る人によれば、一種の爽快感さえあるかもしれない。
とは言えスコーピオンの餌食になっていっているのは法の裁きを受けるべき犯罪者。
なるべくなら、司法の手に任せたい孝太郎からすればあまり死んで欲しくないのだ。救急車が間に合えば良いのだが。
そんな事を考えていると、聡子が銃口から出ている白い煙をフッと吹き飛ばし、昔の古い西部劇に出てくるガンマンのように引き金の箇所を回して、スコーピオンを武器保存に戻す。
「お疲れさん、聡子……」
「おう!それよりも、救急車呼んだ?早く呼ばねーとヤバいかもよ」
聡子は少しばかり焦った様子で前の手下二人も後少しで死ぬ所だったしなと言う言葉を付け加えて。
「大丈夫だ、救急車は呼んだよ。なるべく早く来るようにも言った。そのうち大量の救急車がウーウーと耳障りなサイレンを鳴らしてやって来るだろうぜ」
孝太郎の言葉に聡子はにんまりとした笑顔を浮かべて屋敷へと入っていく。
孝太郎とオート拳銃の弾を換えて屋敷に進んでいく。
「何が起きた!?」
岡田武人は秘書代わりに使っている派遣の会計士に尋ねた。
「さあ……私はここで計算をしているだけなので……何が起きたのかは全く」
会計士の男は首を捻らせて自分は知りません、とアピールしようとしたが、その前に自分より後方の巨大な社長の座るようなエグゼクティブ机と革張りの椅子という席から立った武人に首根っこを掴まれて自分が座っていた革張りの椅子から引き離されてそのまま自分が計算に使っていた小さな大理石の机に頭をぶつけさせられた。
周りに書類が飛び散り、大理石の机にも自分の鼻血が付いている事を男は確認して、悲鳴を上げようとしたが、再び武人に大理石に顔を叩き付けられる。
会計士の男は今度こそ悲鳴を上げる。武人はそんな悲鳴など聞こえない(或いは実際に耳に入っていないのかもしれない)らしく会計士の男を殴り付け、歯を噛み締めて、荒い息をハァハァと吐きながら、
「いいか……テメェは単なる雇われだから何の罪も負わねーかもしれんだろうが、俺は違う……捕まっちまうんだよ。きっと死刑だ。もし、捜査だったならな……」
武人が再び会計士の男を殴りつけようとした時だ、部下の男がノックを鳴らして部屋に入室する。
「今は取り込み中だッ!後にしろ!!」
武人は珍しく、気分害した部下を殴らないように配慮したが、部下の男はそんな武人の『配慮』など気にもしないようで、夏祭りのお面のように張り付けた冷静な顔で、
「会長……部下に調べさせた所、ここ最近の取り引きの失敗回数、ならびに警察に介入されたケースを調べてみると、どうにも不審な点がありまして……」
「不審な点だと……?」
武人は部下を睨み付けながらも、思わず殴っていた会計士を地面に落としてしまう。会計士が悶絶し、赤い色のカーペットで泣き喚いている間も武人はずっと報告に上がった部下の男を睨み続けていた。
「そりゃあ、本当か?」
「ええ、私の計算が照らし合わせたんです。間違い無いでしょうね。我々の組織に裏切り者がいました」
「チッ、そいつの名前は誰だ!?」
「弘瀬茂……我々東海林会で武器の密輸ルートを組織している組織の中でも中枢メンバーに入る男です」
「弘瀬……あの野郎ッ!」
武人は即座に弘瀬が待機している地下の麻薬工場へと潜った。
先程聡子に見事に巴投げされて地面に蹲っていたヤクザの男が体を起こしながらたじろいでいた仲間たちに向かって叫ぶ。
「岡田さんのお仕置き」と言う言葉に恐怖したのだろう。
ヤクザの男たちが一気に二人に向かって銃を突き付ける。複数の銃口が二人に向けられる。
だが、二人は相変わらず不気味な笑みを浮かべるばかり、その調子に怖気付いたのか、一人が孝太郎の腹に向かってオート拳銃を発砲する。
だが、銃弾は発砲されても孝太郎の腹を撃ち抜く事はなかった。カランと言う音を立てて地面に転がり落ちる。
太陽の光に照らされてキラリと光る銃弾が男にはこの世の何よりも恨めしく思われた。何故、お前はこの男を撃ち抜かないんだと。
男が冷や汗をかいていると、孝太郎が再び笑い出し、
「これでお前たちに警察官に向かっての殺人未遂容疑が加わったわけだな?で、どうする?テメェらはこのまま罪を重ねてジジイになるまでムショ暮らしをしてーのか?」
孝太郎の言葉にどうしようもない恐怖に駆られたヤクザたちは孝太郎に向かって一斉に発砲する。
だが、孝太郎は口元を緩めるばかり、あまつさえは、
「心臓だよ、お前ら……オレの心臓を狙い撃ちにするんだ?撃てよ、おれを『荒野の用心棒』に出てくるクリント・イーストウッドみてーにな」
ヤクザたちは「さっきから、そうしてる!」と叫びたい気分だった。
このどうしようもない後に追い詰められた感覚はどうにも拭きれない。
ヤクザ達が絶望に駆られた気分でいると、紫色のパステルスーツの男が聡子を指差して、
「よし、今度はあいつを狙おうぜッ!」
その言葉にヤクザ達がお互いに合図を送っていた所で、彼らの脚や肩に激痛が走る。蜂に刺されたかのような、いや、刃物で刺されたかのような、いや、なんとも言えない激痛がヤクザ達を襲った。
今までに感じた事のない痛みに全員が悶え苦しんでいると、孝太郎が側に倒れた紫色のパステルスーツの男に銃口を突き付けて、
「一つ教えてやるよ。作戦を思い付いた時は授業の時に昨日覚えた知識を得意げにひけらかす学生みてーにベラベラと喋らねー事だ。だって、そうだろ?事実、お前があんな馬鹿みたいにでっかい声で喋らなけりゃあ、オレはお前らの計画に気付かなかったかもしれんからな」
その言葉を聞いても尚、苦痛の声を上げる紫色のパステルスーツの男を見下ろしながら、
「痛いか?治してもらうといいさ、警察病院でな」
孝太郎は懐から携帯端末を取り出して警察病院に連絡を入れた。
と、ここで東海林会の本部にして岡田武人の屋敷の門が開く。
中から銃器を持ったヤクザ達が大量に現れる。
孝太郎がその相手に向かって拳銃を引き抜こうとした時だ。聡子がそれを左手で静止して、
「おっと待ちな、雑魚どもはあたしに任せな、あんたはそこで救急車を呼んどいてくれ」
「分かった、雑魚どもの片付けはお前に任せるよ」
「オーライ!!」
聡子は武器保存からスコーピオンを取り出して屋敷から出てきた大量のヤクザを撃ち抜いていく。ボーリングのゲームで次々にピンを当てていくプレイヤーのようだ。
見る人によれば、一種の爽快感さえあるかもしれない。
とは言えスコーピオンの餌食になっていっているのは法の裁きを受けるべき犯罪者。
なるべくなら、司法の手に任せたい孝太郎からすればあまり死んで欲しくないのだ。救急車が間に合えば良いのだが。
そんな事を考えていると、聡子が銃口から出ている白い煙をフッと吹き飛ばし、昔の古い西部劇に出てくるガンマンのように引き金の箇所を回して、スコーピオンを武器保存に戻す。
「お疲れさん、聡子……」
「おう!それよりも、救急車呼んだ?早く呼ばねーとヤバいかもよ」
聡子は少しばかり焦った様子で前の手下二人も後少しで死ぬ所だったしなと言う言葉を付け加えて。
「大丈夫だ、救急車は呼んだよ。なるべく早く来るようにも言った。そのうち大量の救急車がウーウーと耳障りなサイレンを鳴らしてやって来るだろうぜ」
孝太郎の言葉に聡子はにんまりとした笑顔を浮かべて屋敷へと入っていく。
孝太郎とオート拳銃の弾を換えて屋敷に進んでいく。
「何が起きた!?」
岡田武人は秘書代わりに使っている派遣の会計士に尋ねた。
「さあ……私はここで計算をしているだけなので……何が起きたのかは全く」
会計士の男は首を捻らせて自分は知りません、とアピールしようとしたが、その前に自分より後方の巨大な社長の座るようなエグゼクティブ机と革張りの椅子という席から立った武人に首根っこを掴まれて自分が座っていた革張りの椅子から引き離されてそのまま自分が計算に使っていた小さな大理石の机に頭をぶつけさせられた。
周りに書類が飛び散り、大理石の机にも自分の鼻血が付いている事を男は確認して、悲鳴を上げようとしたが、再び武人に大理石に顔を叩き付けられる。
会計士の男は今度こそ悲鳴を上げる。武人はそんな悲鳴など聞こえない(或いは実際に耳に入っていないのかもしれない)らしく会計士の男を殴り付け、歯を噛み締めて、荒い息をハァハァと吐きながら、
「いいか……テメェは単なる雇われだから何の罪も負わねーかもしれんだろうが、俺は違う……捕まっちまうんだよ。きっと死刑だ。もし、捜査だったならな……」
武人が再び会計士の男を殴りつけようとした時だ、部下の男がノックを鳴らして部屋に入室する。
「今は取り込み中だッ!後にしろ!!」
武人は珍しく、気分害した部下を殴らないように配慮したが、部下の男はそんな武人の『配慮』など気にもしないようで、夏祭りのお面のように張り付けた冷静な顔で、
「会長……部下に調べさせた所、ここ最近の取り引きの失敗回数、ならびに警察に介入されたケースを調べてみると、どうにも不審な点がありまして……」
「不審な点だと……?」
武人は部下を睨み付けながらも、思わず殴っていた会計士を地面に落としてしまう。会計士が悶絶し、赤い色のカーペットで泣き喚いている間も武人はずっと報告に上がった部下の男を睨み続けていた。
「そりゃあ、本当か?」
「ええ、私の計算が照らし合わせたんです。間違い無いでしょうね。我々の組織に裏切り者がいました」
「チッ、そいつの名前は誰だ!?」
「弘瀬茂……我々東海林会で武器の密輸ルートを組織している組織の中でも中枢メンバーに入る男です」
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