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ファースト・ミッション編
目覚めた勇者
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目の前から何かが迫って来る。それはピエロであり、得体の知れない怪物であり、悪魔のようでもあった。
何にしろ、物の怪の類である事は分かった。男は自身の周りを見渡す。
そこは自分と怪物以外が存在しない暗黒の空間であった。
時に蜘蛛の姿を見せ、時にピエロの姿を見せる怪物は男に向かって不気味な笑みを見せる。男はその笑みに思わず何とも言えない恐怖を味わう。まるで、子供の時に寝る前に電気を消した時に襲われた暗闇のように。
男は自分は子供ではない、と言い聞かせて怪物に向き直り、何とか口を動かす。
拙い口調になったかもしれないが、それでも話すには十分だろう。
「お前は誰だ?」
男は怪物にそう問い掛ける。だが、返事はない。
「お前は誰だ?」
もう一度問い掛ける。今度も返事はない。たった2回しかやり取りをしていないのにも関わらずに、男はもう自分とこの怪物は人類が地球が誕生してから、ずっとこの問い掛けを繰り返していたかのような錯覚に陥ってしまう。
男は自分自身を慰めるように首を黙って横に振り、
「今度こそ聞くぞ!お前は誰だッ!どうして、オレとお前はこんな所にいるッ!」
恐らく相当興奮していたのだろう。男は息を切らしている事に叫んだ後に気がつく。
すると、そんな様子を哀れにでも思ったのだろうか。はたまた慌てふためく様子がおかしくて、その褒美のつもりだったのだろうか。
いずれにしろ、男の二度の問い掛けにも関わらずに、口を閉じていた怪物はここで初めて男の質問に答えた。
「正体?いずれ分かるさ、この世の闇に触れていればな……」
男はその怪物の言葉に思わず身震いしてしまう。これ以上恐怖を味わった事があっただろうか。
男は自分自身の記憶にそう問い掛ける。
記憶に問い掛けた結果でさえ、その答えはノーであった。
男の恐怖など物ともせずに怪物は笑っている。まるで、その怯える表情こそが自分の餌だと主張せんばかりに。
「アハハハハハ、いや、失敬、失敬キミの怯える様が面白くてね、ここが何処か……そうだなぁ、これも先程と同じ答えだと言わせてもらおう」
「答えになっていないぞ!早く、解答を……」
その瞬間に男の体は眩いばかりの光に身を包まれた。
男は光に包まれて、昇天していく中で暗闇の世界に佇む、異形の存在にただ畏敬し続けていた。
絵里子はその日の仕事を早めに切り上げて、病室に向かった。
電車なんて待ってはいられない。絵里子はタクシーを使う事に何の躊躇いも持っていなかった。
絵里子マシュマロのように白くて清潔な建物に上がり込み、春の季節になり、小川に戻る鮭よりも早いスピードで弟の入院している個室病棟に向かう。
手早くドアを開けると、そこには3年間からずっと、絵里子が待ち望んでいた光景が広がっていた。
「姉貴なのか……?」
ベッドに寝ていた平均より少し上の顔を持った青年がそう尋ねる。
絵里子は涙を流しながら、肯定の言葉を何度も何度も放つ。
「そうか、とするとオレは戻ってこれたんだな……」
青年は大きな溜息を吐きながら、懐かしそうな目で絵里子を見つめながら言った。
絵里子は溢れ出る涙を抑えきれず、また早まる足も抑えきれず、次の瞬間には弟に飛びついていた。
自分に抱き付く姉のサラサラとした髪を撫でながら、男はいや、絵里子の弟である中村孝太郎は呟く。
「ただいま、姉貴……」
絵里子は孝太郎の胸に縋りつきながら、必死にお帰りの言葉を呟く。
「しかし、あれから3年も経ったのか驚いたな」
孝太郎は3年前ならば、キャンディバーでも買うかのように手軽に買えなかったタバコを手に取って言った。
ラベルには20世紀からタバコの販売を営んでいる海外メーカーのラベルが書いてあった。
「ええ、3年前ならば買えなかった物よ。ヤクザやその他の犯罪組織も禁煙法撤廃には大分打撃を受けたみたいね」
「何はともあれ、あんな悪法が撤廃されたのは良かった」
孝太郎は満足げな表情を浮かべタバコを置いて、病室の外を眺めた。
だが、孝太郎は窓の外の景色を眺めるなり、満足げな表情を引っ込め、次に困惑した表情を浮かべた。
「なあ、姉貴……この街に3年間で何があったんだ?全員が全員、まるで死んでいるかのような表情だぜッ!何が……?」
絵里子は暫くは弟の質問に対して視線を落としていたが、唇を噛み締めながら孝太郎の方に向き直り、
「ええ、色々とあったのよ。3年間の間にね……当然あたし達にとっては良くない状況もね……」
「姉貴、詳しい説明を頼む」
絵里子はここ3年間における白籠市の歴史を語った。
何でも、一年ほど前までは少しばかり、刈谷組との悶着があったが、街は平和そのものだったという。
だが、あるグループが現れてからは街は『修羅の街』と化したというのだ。
そのグループの名前はトマホーク・コープ。ユニオン帝国有数の巨大警備会社であった。
無論、警備会社というのは建前に過ぎない。トマホーク・コープは急激な成長から、瞬く間に世界中に広がり、世界の都市のあちこちにその支社を増やしているという。
その後に絵里子はあくまでも都市伝説だけどという言葉を付け足して、
「トマホーク・コープはユニオン帝国の第四の軍隊なの」
と主張した。
「第四の軍隊?」
「ええ、孝ちゃん想像してみて……世界中の国家にトマホーク・コープが存在する事実を……軍隊にも匹敵する兵力と武力を備えた勢力が国内に存在する事を……」
その言葉に孝太郎は真夏であるのにも関わらずに冷たいものを体に感じた。
「ええ、彼らは戦車や戦闘機を使えないだけで、その他の武器や装備は軍隊並みと言っても過言ではないわ、その勢力がその国の中に存在していて、仮にユニオン帝国とその国が戦争する事になったら、どうなると思う?」
「ユニオン帝国との戦争の際に背後から奴らが刺してくる事になるのか?」
「ご明察の通りよ」
絵里子は久し振りの問答に笑顔を浮かべながら、話を続ける。
世界におけるトマホーク・コープの手口を……。
トマーホーク・コープという名前は西部開拓時代における銃に並ぶ強力な武器であり、魔法発達前の時代における強力な兵器であったミサイルの名前トマホークから来ているらしい。
要するに彼らの会社は『アメリカの強さ』というのを主張しているらしい。
そして、彼らはその『強さ』を存分に発揮していると言ってもいいだろう。
まず、彼らは現地に支社を構えてから、現地の犯罪組織と癒着して、その地における警察を圧迫し、現地住民に警察の無能さを露呈させ使い物にならなくさせてから、トマホーク・コープの兵力を使い犯罪組織を一掃して、住民の信頼を得る。次に他の地域にも支社を進出させ、同様の手口を使って現地住民の信頼を得ていく。
気がついた時にはその国全体にトマホーク・コープの支社が立っているという手段らしい。
「怖い話よね、既にアフリカのある王国がこの手口に引っ掛かったらしいわ、その王国は今は……」
絵里子はその説明に思わず顔を曇らせる。表情から察するにトマホーク・コープの手口の恐ろしさに固まってしまったのだろう。無理もない。
孝太郎はそう結論付けた。そして、その後の会話にて、トマホーク・コープが日本の白籠市を舞台に第二の実験を行おうとしている事を悟った。
語り終えて暗い顔をしている姉に向かって、昔のように明るい顔を浮かべて、
「大丈夫だ姉貴!オレが戻ったんだからなッ!」
その弟の言葉に絵里子は二ヶ月ぶりに笑った。
何にしろ、物の怪の類である事は分かった。男は自身の周りを見渡す。
そこは自分と怪物以外が存在しない暗黒の空間であった。
時に蜘蛛の姿を見せ、時にピエロの姿を見せる怪物は男に向かって不気味な笑みを見せる。男はその笑みに思わず何とも言えない恐怖を味わう。まるで、子供の時に寝る前に電気を消した時に襲われた暗闇のように。
男は自分は子供ではない、と言い聞かせて怪物に向き直り、何とか口を動かす。
拙い口調になったかもしれないが、それでも話すには十分だろう。
「お前は誰だ?」
男は怪物にそう問い掛ける。だが、返事はない。
「お前は誰だ?」
もう一度問い掛ける。今度も返事はない。たった2回しかやり取りをしていないのにも関わらずに、男はもう自分とこの怪物は人類が地球が誕生してから、ずっとこの問い掛けを繰り返していたかのような錯覚に陥ってしまう。
男は自分自身を慰めるように首を黙って横に振り、
「今度こそ聞くぞ!お前は誰だッ!どうして、オレとお前はこんな所にいるッ!」
恐らく相当興奮していたのだろう。男は息を切らしている事に叫んだ後に気がつく。
すると、そんな様子を哀れにでも思ったのだろうか。はたまた慌てふためく様子がおかしくて、その褒美のつもりだったのだろうか。
いずれにしろ、男の二度の問い掛けにも関わらずに、口を閉じていた怪物はここで初めて男の質問に答えた。
「正体?いずれ分かるさ、この世の闇に触れていればな……」
男はその怪物の言葉に思わず身震いしてしまう。これ以上恐怖を味わった事があっただろうか。
男は自分自身の記憶にそう問い掛ける。
記憶に問い掛けた結果でさえ、その答えはノーであった。
男の恐怖など物ともせずに怪物は笑っている。まるで、その怯える表情こそが自分の餌だと主張せんばかりに。
「アハハハハハ、いや、失敬、失敬キミの怯える様が面白くてね、ここが何処か……そうだなぁ、これも先程と同じ答えだと言わせてもらおう」
「答えになっていないぞ!早く、解答を……」
その瞬間に男の体は眩いばかりの光に身を包まれた。
男は光に包まれて、昇天していく中で暗闇の世界に佇む、異形の存在にただ畏敬し続けていた。
絵里子はその日の仕事を早めに切り上げて、病室に向かった。
電車なんて待ってはいられない。絵里子はタクシーを使う事に何の躊躇いも持っていなかった。
絵里子マシュマロのように白くて清潔な建物に上がり込み、春の季節になり、小川に戻る鮭よりも早いスピードで弟の入院している個室病棟に向かう。
手早くドアを開けると、そこには3年間からずっと、絵里子が待ち望んでいた光景が広がっていた。
「姉貴なのか……?」
ベッドに寝ていた平均より少し上の顔を持った青年がそう尋ねる。
絵里子は涙を流しながら、肯定の言葉を何度も何度も放つ。
「そうか、とするとオレは戻ってこれたんだな……」
青年は大きな溜息を吐きながら、懐かしそうな目で絵里子を見つめながら言った。
絵里子は溢れ出る涙を抑えきれず、また早まる足も抑えきれず、次の瞬間には弟に飛びついていた。
自分に抱き付く姉のサラサラとした髪を撫でながら、男はいや、絵里子の弟である中村孝太郎は呟く。
「ただいま、姉貴……」
絵里子は孝太郎の胸に縋りつきながら、必死にお帰りの言葉を呟く。
「しかし、あれから3年も経ったのか驚いたな」
孝太郎は3年前ならば、キャンディバーでも買うかのように手軽に買えなかったタバコを手に取って言った。
ラベルには20世紀からタバコの販売を営んでいる海外メーカーのラベルが書いてあった。
「ええ、3年前ならば買えなかった物よ。ヤクザやその他の犯罪組織も禁煙法撤廃には大分打撃を受けたみたいね」
「何はともあれ、あんな悪法が撤廃されたのは良かった」
孝太郎は満足げな表情を浮かべタバコを置いて、病室の外を眺めた。
だが、孝太郎は窓の外の景色を眺めるなり、満足げな表情を引っ込め、次に困惑した表情を浮かべた。
「なあ、姉貴……この街に3年間で何があったんだ?全員が全員、まるで死んでいるかのような表情だぜッ!何が……?」
絵里子は暫くは弟の質問に対して視線を落としていたが、唇を噛み締めながら孝太郎の方に向き直り、
「ええ、色々とあったのよ。3年間の間にね……当然あたし達にとっては良くない状況もね……」
「姉貴、詳しい説明を頼む」
絵里子はここ3年間における白籠市の歴史を語った。
何でも、一年ほど前までは少しばかり、刈谷組との悶着があったが、街は平和そのものだったという。
だが、あるグループが現れてからは街は『修羅の街』と化したというのだ。
そのグループの名前はトマホーク・コープ。ユニオン帝国有数の巨大警備会社であった。
無論、警備会社というのは建前に過ぎない。トマホーク・コープは急激な成長から、瞬く間に世界中に広がり、世界の都市のあちこちにその支社を増やしているという。
その後に絵里子はあくまでも都市伝説だけどという言葉を付け足して、
「トマホーク・コープはユニオン帝国の第四の軍隊なの」
と主張した。
「第四の軍隊?」
「ええ、孝ちゃん想像してみて……世界中の国家にトマホーク・コープが存在する事実を……軍隊にも匹敵する兵力と武力を備えた勢力が国内に存在する事を……」
その言葉に孝太郎は真夏であるのにも関わらずに冷たいものを体に感じた。
「ええ、彼らは戦車や戦闘機を使えないだけで、その他の武器や装備は軍隊並みと言っても過言ではないわ、その勢力がその国の中に存在していて、仮にユニオン帝国とその国が戦争する事になったら、どうなると思う?」
「ユニオン帝国との戦争の際に背後から奴らが刺してくる事になるのか?」
「ご明察の通りよ」
絵里子は久し振りの問答に笑顔を浮かべながら、話を続ける。
世界におけるトマホーク・コープの手口を……。
トマーホーク・コープという名前は西部開拓時代における銃に並ぶ強力な武器であり、魔法発達前の時代における強力な兵器であったミサイルの名前トマホークから来ているらしい。
要するに彼らの会社は『アメリカの強さ』というのを主張しているらしい。
そして、彼らはその『強さ』を存分に発揮していると言ってもいいだろう。
まず、彼らは現地に支社を構えてから、現地の犯罪組織と癒着して、その地における警察を圧迫し、現地住民に警察の無能さを露呈させ使い物にならなくさせてから、トマホーク・コープの兵力を使い犯罪組織を一掃して、住民の信頼を得る。次に他の地域にも支社を進出させ、同様の手口を使って現地住民の信頼を得ていく。
気がついた時にはその国全体にトマホーク・コープの支社が立っているという手段らしい。
「怖い話よね、既にアフリカのある王国がこの手口に引っ掛かったらしいわ、その王国は今は……」
絵里子はその説明に思わず顔を曇らせる。表情から察するにトマホーク・コープの手口の恐ろしさに固まってしまったのだろう。無理もない。
孝太郎はそう結論付けた。そして、その後の会話にて、トマホーク・コープが日本の白籠市を舞台に第二の実験を行おうとしている事を悟った。
語り終えて暗い顔をしている姉に向かって、昔のように明るい顔を浮かべて、
「大丈夫だ姉貴!オレが戻ったんだからなッ!」
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