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第二章『王国を覆う影?ならば、この私が取り除かせていただきますわ』
帝王の落日
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「あーもうッ!どうして勝手に戦いをおっ始めちゃうのかなッ!」
現在王子の守護天使を務めているギークは平日で誰もいないということを知っていたので遠慮なく大きな声で叫ぶことができたのだ。
ギークは廊下の前に怪しげな男が姿を見せた時点で、慌てて物陰から廊下へと躍り出て、激しい戦いが繰り広げられている部屋の様子を伺っていたのだ。
部屋の中ではフィンとジョゼフの両名が熱心に剣を斬り結んでいたり、時には互いに身を潜めて相手の隙を狙っていたりしていた。
お互いがお互いとも剣の腕に自信があるからか、どちらかが一方的に動けば相手の一刀両断にされるからだと理解しているからか今のところ勝負はつきそうにない。だが、長期戦になれば不利になるのはジョゼフの方だ。何か別の手段を用いてフィンを殺す可能性は考えられた。
ギークはそれを見越して、懐の中に隠し持っていた一本鞭を取り出す。
この一本鞭はユーリがもたれかかっていた場所の近くに落ちていたものである。
ギークはカーラたちがユーリたちを診療所へと連れ帰ったのと同時に姿を現して、落ちていた一本鞭を拾い上げたのであった。この鞭が強力な武器であるのはユーリが証明していた。ギークはユーリと対決した頃からこの鞭に密かに憧れていたのだ。そのため拾ってきた時は密かに歓喜していたし、空いた時間を見つけては密かに鞭を練習していた。
ユーリのやり方も面白そうであったが、ギークは別のやり方も見つけていた。それは鞭を用いて相手を絞め殺すというものであった。
鞭を使っての攻撃で遠距離から弱らせた後で近付いていき、一気に絞め殺すという方法だ。この方法ならば確実に相手を始末できる。
だが、今の自分としては姿を見られたくはないので、扉の隙間から鞭を飛ばすことしかできない。悩んだ末にギークは扉の隙間から鞭を飛ばし、ジョゼフを苦しませたのであった。フィンはこの隙を逃さなかった。入り口から飛ばされる鞭の攻撃に耐えかねたジョゼフが我を忘れて背中を向けた瞬間を狙ってその背中に向かって勢いよく斬りかかっていったのであった。
ジョゼフの背中に強烈な一撃が走り、ジョゼフは地面の上に倒れた。
フィンはジョゼフが完全に地面の上に倒れたのを確認し、剣を鞘の中へと仕舞う。
それから人を呼ぶために扉を勢いよく離して自身の部屋を去っていく。
ギークは扉の陰に隠れていたためにフィンには気付かれなかった。加えて、とびらの陰に隠れていたためか、容易に部屋の中に入ることができた。
地面の上で苦しそうな息を漏らしながら前へと這っているジョゼフを見下ろしながらギークは低い声で告げた。
「まだ死んじゃだめだよ」
ギークはそれから一本鞭を取り出し、ジョゼフの上に馬乗りになって、鞭を巻き付けると、鞭を勢いよく引っ張り上げていく。ジョゼフは小さな悲鳴を溢していたものの、すでに背中をフィンに斬られて相応のダメージを負っていたこともあってジョゼフは素直な悲鳴を上げていたが、ギークはそれを無視して引っ張り続けていく。
結果としてジョゼフは呼吸を失って死ぬことになった。ギークは思ったよりも駆除に手間をかけてしまったことに気が付き、大きく溜息を吐いた後は振り返ることもせずにその場を立ち去るのだった。
ギークが立ち去るのと同時にフィンが駐屯所の兵士を引き連れて戻ってきたのだが、フィンは元より警備隊の兵士たちも明らかな絞殺痕を残して死んでいるジョゼフの姿を見て驚くばかりであった。
フィンはあの一撃でジョゼフがまだ死んでおらず、それを勘違いして警備兵を呼びに行った直後にギルドマスターが付けた護衛によるものだと理解できたが、他の警備兵たちは困惑するばかりであった。
ジョゼフの死を教会の聖堂の中で部下から聞かされて知ったモランの心境はいよいよ穏やかではなくなってきた。
パトリックに次いでジョゼフまでも死んだとなればイノケンティウスの怒りは必然的に自分へと向けられるだろう。この場合貢ぎ金の量がいくらあったとしてもその怒りが収められるわけがない。
いや、それ以前に無事だったフィンが今度は自分たちへの追求を強め、麻薬密輸の件を洗い出すに違いない。
教団の力を使い、できる限り証拠を消すことはしているが、直接的な貿易を行っていたという危険性がここで一気に弊害を受けることになった。捜査の手が伸びるのは時間の問題なのだ。
モランは危機を抱いていた。頭を抱えて懸命に今後のことを思案していく。
何があっても自分の身の破滅は免れない。いっそのこと尻尾を巻いて逃げるという選択肢も取ろうと考えたが、教団はどこに逃げても自分を追ってくるだろう。例え地の果てまで逃げようともその追跡の手が緩むことは考えられなかった。自害するというのも手の一つだが、情けないことにモランはあれだけ大勢の人間に人の殺害を命令しておきながらいざ自身が自害しようとしたのならば手が震えてしまうのだ。
モランは改めて自分が心底から腐っていることを実感させられた。悩み抜いた末に出した結論というのは人の手で自分を殺してもらうということであった。だが、単純に死んでしまうというのでは面白みに欠ける。ならば大勢の人を巻き込んで死んでやろうという危うい考えのもとに彼は動こうとしていた。
考えた結果というのが、ここクライン王国における要人の暗殺である。近いうちに麻薬密売の件が王子フィンによって取り上げられ、自分は召集されるだろう。この時に容疑者とはいえ自分は巨大な教団の大司教だ。その取り調べには大物があたるだろう。その時を狙って取り調べにあたる大物を仕留めるのだ。
モランは拳を握り締めながら見果てぬ野望について思案していた。
この時に彼が思いついたのは自身の毛髪の中に武器を隠すというものである。服の中に隠せば身体検査などの際にバレてしまう。しかし髪の中であるのならばバレる危険性は少ない。
そして大物による自身への取り調べが行われた時にその大物を髪の毛に隠していた武器で狙うという寸法である。
モランは早速髪の毛に隠せる武器を選ぶことにした。厳選な審査の結果持ち運べる武器として選ばれたのは探検よりも小さな剃刀であった。これで喉を掻っ切れば相手は即死するに違いない。その後は暴れ回って兵士たちに殺されるつもりだ。何も怖いものはない。
モランは難しい試験を受けている中で、時間が迫り後がないというの中で試験の答えが終了間際に思い浮かんだ学生の心境となっていた。
この大規模な自殺で自分の幕は閉じられるのだ。ここまで嬉しいことはない。
モランは祭壇の上に飾られている果物を齧りながら意味深な笑いを浮かべていく。この時に食べた果物はどこか甘いのと同時に酒を飲んだ時のような酔いがモランを心地良くさせていた。
それからモランは五日の間は安全な教会の中に立て篭もり、イノケンティウスが差し向けるであろう刺客やこの街にいる駆除人たちの襲撃に備えていた。
それから五日の間モランは証拠隠滅と城下町郊外の教会が抱える闇の組織を利用して駆除人や刺客の対処に勤しんでいた。
その合間に最後の期間として読書に励み、高価な酒を啜っていた。
多くの対処に追われつつも、覚悟を決めてのんびりとその姿を楽しんでいた五日の間こそがモランにとっては至福の時間であったかもしれなかった。
そして五日後に宮廷から厳しい顔をした使者が訪れ、宮廷にて国王直々の査問があることを告げられた。モランはそれを聞いた際に表向きそこ震えていたものの、裏では歓喜に満ち溢れていた。
自分が最後に相手をするのは国王なのだ。相手にとって不足はない。
モランは頭を下げながらも口元で怪しげな笑みを浮かべていた。
この時のモランは喜びに満ち溢れていた。目の前に降りてきた勝利に酔っていたといってもいい。
結果としてこの喜びが彼を盲目にしてしまったのである。モランはレストランに行くと告げ、馬車を出すように配下の司祭たちに指示を出す。
これが彼にとっての運命の別れ道となるとも知らずに……。
現在王子の守護天使を務めているギークは平日で誰もいないということを知っていたので遠慮なく大きな声で叫ぶことができたのだ。
ギークは廊下の前に怪しげな男が姿を見せた時点で、慌てて物陰から廊下へと躍り出て、激しい戦いが繰り広げられている部屋の様子を伺っていたのだ。
部屋の中ではフィンとジョゼフの両名が熱心に剣を斬り結んでいたり、時には互いに身を潜めて相手の隙を狙っていたりしていた。
お互いがお互いとも剣の腕に自信があるからか、どちらかが一方的に動けば相手の一刀両断にされるからだと理解しているからか今のところ勝負はつきそうにない。だが、長期戦になれば不利になるのはジョゼフの方だ。何か別の手段を用いてフィンを殺す可能性は考えられた。
ギークはそれを見越して、懐の中に隠し持っていた一本鞭を取り出す。
この一本鞭はユーリがもたれかかっていた場所の近くに落ちていたものである。
ギークはカーラたちがユーリたちを診療所へと連れ帰ったのと同時に姿を現して、落ちていた一本鞭を拾い上げたのであった。この鞭が強力な武器であるのはユーリが証明していた。ギークはユーリと対決した頃からこの鞭に密かに憧れていたのだ。そのため拾ってきた時は密かに歓喜していたし、空いた時間を見つけては密かに鞭を練習していた。
ユーリのやり方も面白そうであったが、ギークは別のやり方も見つけていた。それは鞭を用いて相手を絞め殺すというものであった。
鞭を使っての攻撃で遠距離から弱らせた後で近付いていき、一気に絞め殺すという方法だ。この方法ならば確実に相手を始末できる。
だが、今の自分としては姿を見られたくはないので、扉の隙間から鞭を飛ばすことしかできない。悩んだ末にギークは扉の隙間から鞭を飛ばし、ジョゼフを苦しませたのであった。フィンはこの隙を逃さなかった。入り口から飛ばされる鞭の攻撃に耐えかねたジョゼフが我を忘れて背中を向けた瞬間を狙ってその背中に向かって勢いよく斬りかかっていったのであった。
ジョゼフの背中に強烈な一撃が走り、ジョゼフは地面の上に倒れた。
フィンはジョゼフが完全に地面の上に倒れたのを確認し、剣を鞘の中へと仕舞う。
それから人を呼ぶために扉を勢いよく離して自身の部屋を去っていく。
ギークは扉の陰に隠れていたためにフィンには気付かれなかった。加えて、とびらの陰に隠れていたためか、容易に部屋の中に入ることができた。
地面の上で苦しそうな息を漏らしながら前へと這っているジョゼフを見下ろしながらギークは低い声で告げた。
「まだ死んじゃだめだよ」
ギークはそれから一本鞭を取り出し、ジョゼフの上に馬乗りになって、鞭を巻き付けると、鞭を勢いよく引っ張り上げていく。ジョゼフは小さな悲鳴を溢していたものの、すでに背中をフィンに斬られて相応のダメージを負っていたこともあってジョゼフは素直な悲鳴を上げていたが、ギークはそれを無視して引っ張り続けていく。
結果としてジョゼフは呼吸を失って死ぬことになった。ギークは思ったよりも駆除に手間をかけてしまったことに気が付き、大きく溜息を吐いた後は振り返ることもせずにその場を立ち去るのだった。
ギークが立ち去るのと同時にフィンが駐屯所の兵士を引き連れて戻ってきたのだが、フィンは元より警備隊の兵士たちも明らかな絞殺痕を残して死んでいるジョゼフの姿を見て驚くばかりであった。
フィンはあの一撃でジョゼフがまだ死んでおらず、それを勘違いして警備兵を呼びに行った直後にギルドマスターが付けた護衛によるものだと理解できたが、他の警備兵たちは困惑するばかりであった。
ジョゼフの死を教会の聖堂の中で部下から聞かされて知ったモランの心境はいよいよ穏やかではなくなってきた。
パトリックに次いでジョゼフまでも死んだとなればイノケンティウスの怒りは必然的に自分へと向けられるだろう。この場合貢ぎ金の量がいくらあったとしてもその怒りが収められるわけがない。
いや、それ以前に無事だったフィンが今度は自分たちへの追求を強め、麻薬密輸の件を洗い出すに違いない。
教団の力を使い、できる限り証拠を消すことはしているが、直接的な貿易を行っていたという危険性がここで一気に弊害を受けることになった。捜査の手が伸びるのは時間の問題なのだ。
モランは危機を抱いていた。頭を抱えて懸命に今後のことを思案していく。
何があっても自分の身の破滅は免れない。いっそのこと尻尾を巻いて逃げるという選択肢も取ろうと考えたが、教団はどこに逃げても自分を追ってくるだろう。例え地の果てまで逃げようともその追跡の手が緩むことは考えられなかった。自害するというのも手の一つだが、情けないことにモランはあれだけ大勢の人間に人の殺害を命令しておきながらいざ自身が自害しようとしたのならば手が震えてしまうのだ。
モランは改めて自分が心底から腐っていることを実感させられた。悩み抜いた末に出した結論というのは人の手で自分を殺してもらうということであった。だが、単純に死んでしまうというのでは面白みに欠ける。ならば大勢の人を巻き込んで死んでやろうという危うい考えのもとに彼は動こうとしていた。
考えた結果というのが、ここクライン王国における要人の暗殺である。近いうちに麻薬密売の件が王子フィンによって取り上げられ、自分は召集されるだろう。この時に容疑者とはいえ自分は巨大な教団の大司教だ。その取り調べには大物があたるだろう。その時を狙って取り調べにあたる大物を仕留めるのだ。
モランは拳を握り締めながら見果てぬ野望について思案していた。
この時に彼が思いついたのは自身の毛髪の中に武器を隠すというものである。服の中に隠せば身体検査などの際にバレてしまう。しかし髪の中であるのならばバレる危険性は少ない。
そして大物による自身への取り調べが行われた時にその大物を髪の毛に隠していた武器で狙うという寸法である。
モランは早速髪の毛に隠せる武器を選ぶことにした。厳選な審査の結果持ち運べる武器として選ばれたのは探検よりも小さな剃刀であった。これで喉を掻っ切れば相手は即死するに違いない。その後は暴れ回って兵士たちに殺されるつもりだ。何も怖いものはない。
モランは難しい試験を受けている中で、時間が迫り後がないというの中で試験の答えが終了間際に思い浮かんだ学生の心境となっていた。
この大規模な自殺で自分の幕は閉じられるのだ。ここまで嬉しいことはない。
モランは祭壇の上に飾られている果物を齧りながら意味深な笑いを浮かべていく。この時に食べた果物はどこか甘いのと同時に酒を飲んだ時のような酔いがモランを心地良くさせていた。
それからモランは五日の間は安全な教会の中に立て篭もり、イノケンティウスが差し向けるであろう刺客やこの街にいる駆除人たちの襲撃に備えていた。
それから五日の間モランは証拠隠滅と城下町郊外の教会が抱える闇の組織を利用して駆除人や刺客の対処に勤しんでいた。
その合間に最後の期間として読書に励み、高価な酒を啜っていた。
多くの対処に追われつつも、覚悟を決めてのんびりとその姿を楽しんでいた五日の間こそがモランにとっては至福の時間であったかもしれなかった。
そして五日後に宮廷から厳しい顔をした使者が訪れ、宮廷にて国王直々の査問があることを告げられた。モランはそれを聞いた際に表向きそこ震えていたものの、裏では歓喜に満ち溢れていた。
自分が最後に相手をするのは国王なのだ。相手にとって不足はない。
モランは頭を下げながらも口元で怪しげな笑みを浮かべていた。
この時のモランは喜びに満ち溢れていた。目の前に降りてきた勝利に酔っていたといってもいい。
結果としてこの喜びが彼を盲目にしてしまったのである。モランはレストランに行くと告げ、馬車を出すように配下の司祭たちに指示を出す。
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