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第二章『王国を覆う影?ならば、この私が取り除かせていただきますわ』
伯爵家の長男を追え
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「しかし、本当に大丈夫なんだろうな?」
ハリーが声を震わせながら問い掛けた。
「何がですか?」
事件を指揮する立場であるヘンダーがハリーに向かって問い掛け直す。
「決まっているだろうッ!おれの身柄だッ!お前は適当な平民を身代わりにするつもりらしいが、殿下はおれを犯人だと睨んでいるじゃあないかッ!」
「ご安心を閣下……閣下の平穏を乱すようなものはこの私が始末するように手配済みです」
ヘンダーの言葉にハリーは顔を明るくさせた。
「となると、殿下は?」
「えぇ、お気の毒ですがお隠れになっていただきましょう」
「だが、殿下の後を殿下直属の部下の方々が継いだらどうなる?聞いたぞ、お前はここにきて日も浅くて部下にも疎まれているそうじゃあないか」
「心配ご無用です。今までも邪魔者は私はあらゆる手段を用いて葬り去ってきました。今回も例外ではありません。閣下が気になさることは何もございませんよ」
ヘンダーは机の上に置かれたワイングラスの中に入った赤ワインを啜りながら言った。ヘンダーは赤ワインを啜り、酒の味と共にこれまで自分が犯人だと見做してきた人物に対して自分がどのような処置を行なってきていたのかを思い返していく。
ヘンダーにとって邪魔だと認定された人物は脅迫や買収といった手段で黙らせたり、時には公権力を用いて冤罪を被せることによって邪魔な相手を勤務から外してきた。それでも邪魔をする人物は医師と手を組み無理やり病院の中へと入院させてその口を封じてきたのである。
これらの手段を王子であるフィンに取ることには不可能であったのでやむを得ずに暗殺という手段をとったのだ。
ヘンダーは勝利と酒の二つの酔いに頬を赤めながら言った。
「なぁに心配なさいますな。閣下……あなたを……いいや、このわしを脅かす者は全て死ぬのですから」
「フフッ、それを聞いて安心したぞ」
ハリーがそれを聞いて自分の分の杯に口を付ける。
ハリー・ウィザードが殺人を犯すきっかけというのはフィンやカーラの推測通り狩猟趣味が行きすぎた結果、殺人というものに興味を持ち、たまたま目をつけた平民の一家にその刃を向けたのであった。
ハリーにとって平民を害するというのは子どもが軽い気持ちで虫を殺すのと同じようなものであった。ハリーからすれば平民というのは人間ではない。人語をしゃべる虫だったのだ。
ハリーは初めて家の中に潜入し、人を殺めた時には狂乱したものであった。
だが、て有耶無耶になるかと思われた事件は王子によって捜査が進められ、その魔の手が伸びつつあった。
それを忌避しようと両親が頼ったのがヘンダー・クリームウッズであったが、頼んで正解だったらしい。
このまま彼が有耶無耶な処分を自分に下してくれるだろう。
ハリーは自分の人生というものが輝かしいもので舗装されていると信じて疑わなかった。ハリーは面倒な話はこれまでと言わんばかりに浮いた気分になって残った酒を飲み干した。
その日の酒はハリーを心地良いものにさせた。
その日は鬱陶しいほどの太陽光が注ぎ込むような暑い日だった。そんな日の心地の良い昼下がり。診療所ではすでに患者が去って昼食の最中であった。
珍しくサンドイッチを早く買い終えて診療所の中三人で昼食をつまみながら色々なことを話し合っていた。
「えぇ!?昨日殿下と逢瀬の最中に敵に襲われた!?」
ヒューゴがサンドイッチを片手に驚きの声を上げた。
「そうですの。しかも襲ってきたのは以前患者のふりをしてレキシーさんを襲った方と同一の人物ですわ」
カーラが買ってきたサンドイッチを食べながら言った。
「なるほどねぇ、少し前の復讐ってわけかい」
レキシーが感心したように言った。
「感心している場合ですかッ!奴らがまたここにやってきたらどうするんですか!?」
ヒューゴは叫んだ。少し苛立ちってもいたのか、診療所の壁を強く叩いていく。
「その心配はありませんわ」
カーラが断言した。
「なぜです?」
「向こうは仮にも私たちと同じ暗殺者ですわ。一度使った手をもう一度使うとは思えませんの。それに向こうの目的は私ではなく殿下ですわ。昨夜にそう警告されましたもの」
「殿下だって?それじゃあ詰みみたいなものじゃあないかッ!」
「レキシーさん。駐屯所の守りが固いのをお忘れ?駐屯所の守りは手慣れた者でも苦戦致しますわ」
「……となると、敵が狙うのは殿下が外に出てきた時か……この前はレストランで従業員に扮して現れましたからね。今度は小売の業者に扮するとか?」
「外に出られた際にすれ違い様に……ということもありますわ」
「なら、ますますあたしたちには護衛が難しいねぇ。四六時中殿下のおそばに貼り付けるわけでもないんだし」
「表の仕事もありますからね」
フィンを守ることは不可能かと諦めの空気が漂っていた時だ。
絶望に瀕した顔を浮かべる中で唯一カーラだけが得意そうな顔を浮かべていた。
「ですが、ご安心くださいませ。私、昨日マスターの元へと向かって殿下に護衛を付けてもらいましたの」
カーラによれば帰宅する間際に思い返してギルドマスターのいる酒場へと行ったのである。
応接室で話し合いを行い、そこでギルドマスターはとっておきの護衛を付けるという約束を取り付けたのであった。
護衛にあたる人物が誰なのかは分からないが、ギルドマスターの言うことだ。とっておきの人物がフィンの護衛にあたるだろう。
レキシーとヒューゴの二人はなんとなくであるが、ギルドマスターが絶賛する凄腕のギークがその任にあたるかと考えていた。
その時だ。診療所の方でカーラを呼ぶ声が聞こえた。噂をすればなんとやらという言葉の通りにフィンが現れたのだ。
カーラがサンドイッチを手に慌てて入り口へと向かう。
「で、殿下!困りますわ!殿下はお命を狙われているというのに」
一応護衛が付いているとはいえ一人で会いにきたというのだろうか。
カーラは思わず声を上げながらフィンに抗議の言葉を飛ばす。
「殿下!危険だと仰ったではありませんかッ!」
「すまない。だが、どうしてもあなたに埋め合わせをしたかったんだ」
「それは光栄ですが、あなた様は狙われておいでですのよ。殿下の御身に万が一のことがあれば王国はーー」
「オレの身がどうというのだ?」
フィンは低い声で問い掛けた。彼の目はひどく真剣であった。
「オレが死んだところで何になるというのだ。父上はオレを疎ましく思っている。他の貴族たちだってそうだ。オレが死んだら父上はお喜びになられるだろうさ」
カーラはフィンの泣き言に対して何も言わなかった。通常ならばここでフィンを怒鳴り付けたり、平手打ちを喰らわせてでもフィンを説得しただろう。ただ氷のように冷たい目でフィンを見つめるばかりであった。
その視線に耐え切れずにフィンは先程の弱音に対して必死に言い訳を行なっていく。
だが、カーラはあくまでも冷えた目で見つめるばかりであったのだ。
無限とも思える長い時間が流れていた時だ。ようやくカーラが口を開いた。
「恐れながら申し上げます。殿下、確かに今のあなた様には政治的なお力はほとんど言ってもよいほどにございません。ですが、殿下、お忘れで?」
「な、何をだ?」
「あなた様が今行われている捜査です。一家惨殺事件の捜査における犯人を殿下はとっくの昔に見つけておられるではありませんか。殿下がここでお隠れ遊ばされるようなことがあれば、犯人の思う通りになってしまうではありませんか!」
それを聞いたフィンの顔が明るくなった。フィンはカーラの激励に対して何度も何度も首を縦に動かしていく。
「お分かりでして?わかりましたら早速帰ってーー」
カーラはその時フィンの背後にイーサンの姿を見つけた。反射的にフィンを自身の背後へと押しやり、その背後で短剣を構えていたイーサンに向かって飛び掛かっていく。
カーラは瞬時に袖から針を取り出して、小男の喉元を狙う。これが一般の人間であるのならば喉元から血を流して倒れているはずだった。
だが、向こうはカーラと同じく殺しに関しては自信を持つ相手である。
イーサンは咄嗟にカーラを突き飛ばし、入り口に前にいるフィンへと短剣を構えながら飛び掛かっていく。
カーラはそんなイーサンに向かって背後から飛び付き、イーサンを抱えながら地面の上を転がっていった。転がっていく中で取っ組み合いになった際に衝撃でイーサンの手から短剣が転がるのをカーラは目撃した。これでイーサンは武器を失ったことになる。
地面の上を転がったことでドレスには多少の汚れはついたという不快感は被ったものの、それ以上の収穫を得られたのだ。
カーラは第二王子を狙う不遜な相手を倒すべく針を突き立てようとしていたのであった。
ハリーが声を震わせながら問い掛けた。
「何がですか?」
事件を指揮する立場であるヘンダーがハリーに向かって問い掛け直す。
「決まっているだろうッ!おれの身柄だッ!お前は適当な平民を身代わりにするつもりらしいが、殿下はおれを犯人だと睨んでいるじゃあないかッ!」
「ご安心を閣下……閣下の平穏を乱すようなものはこの私が始末するように手配済みです」
ヘンダーの言葉にハリーは顔を明るくさせた。
「となると、殿下は?」
「えぇ、お気の毒ですがお隠れになっていただきましょう」
「だが、殿下の後を殿下直属の部下の方々が継いだらどうなる?聞いたぞ、お前はここにきて日も浅くて部下にも疎まれているそうじゃあないか」
「心配ご無用です。今までも邪魔者は私はあらゆる手段を用いて葬り去ってきました。今回も例外ではありません。閣下が気になさることは何もございませんよ」
ヘンダーは机の上に置かれたワイングラスの中に入った赤ワインを啜りながら言った。ヘンダーは赤ワインを啜り、酒の味と共にこれまで自分が犯人だと見做してきた人物に対して自分がどのような処置を行なってきていたのかを思い返していく。
ヘンダーにとって邪魔だと認定された人物は脅迫や買収といった手段で黙らせたり、時には公権力を用いて冤罪を被せることによって邪魔な相手を勤務から外してきた。それでも邪魔をする人物は医師と手を組み無理やり病院の中へと入院させてその口を封じてきたのである。
これらの手段を王子であるフィンに取ることには不可能であったのでやむを得ずに暗殺という手段をとったのだ。
ヘンダーは勝利と酒の二つの酔いに頬を赤めながら言った。
「なぁに心配なさいますな。閣下……あなたを……いいや、このわしを脅かす者は全て死ぬのですから」
「フフッ、それを聞いて安心したぞ」
ハリーがそれを聞いて自分の分の杯に口を付ける。
ハリー・ウィザードが殺人を犯すきっかけというのはフィンやカーラの推測通り狩猟趣味が行きすぎた結果、殺人というものに興味を持ち、たまたま目をつけた平民の一家にその刃を向けたのであった。
ハリーにとって平民を害するというのは子どもが軽い気持ちで虫を殺すのと同じようなものであった。ハリーからすれば平民というのは人間ではない。人語をしゃべる虫だったのだ。
ハリーは初めて家の中に潜入し、人を殺めた時には狂乱したものであった。
だが、て有耶無耶になるかと思われた事件は王子によって捜査が進められ、その魔の手が伸びつつあった。
それを忌避しようと両親が頼ったのがヘンダー・クリームウッズであったが、頼んで正解だったらしい。
このまま彼が有耶無耶な処分を自分に下してくれるだろう。
ハリーは自分の人生というものが輝かしいもので舗装されていると信じて疑わなかった。ハリーは面倒な話はこれまでと言わんばかりに浮いた気分になって残った酒を飲み干した。
その日の酒はハリーを心地良いものにさせた。
その日は鬱陶しいほどの太陽光が注ぎ込むような暑い日だった。そんな日の心地の良い昼下がり。診療所ではすでに患者が去って昼食の最中であった。
珍しくサンドイッチを早く買い終えて診療所の中三人で昼食をつまみながら色々なことを話し合っていた。
「えぇ!?昨日殿下と逢瀬の最中に敵に襲われた!?」
ヒューゴがサンドイッチを片手に驚きの声を上げた。
「そうですの。しかも襲ってきたのは以前患者のふりをしてレキシーさんを襲った方と同一の人物ですわ」
カーラが買ってきたサンドイッチを食べながら言った。
「なるほどねぇ、少し前の復讐ってわけかい」
レキシーが感心したように言った。
「感心している場合ですかッ!奴らがまたここにやってきたらどうするんですか!?」
ヒューゴは叫んだ。少し苛立ちってもいたのか、診療所の壁を強く叩いていく。
「その心配はありませんわ」
カーラが断言した。
「なぜです?」
「向こうは仮にも私たちと同じ暗殺者ですわ。一度使った手をもう一度使うとは思えませんの。それに向こうの目的は私ではなく殿下ですわ。昨夜にそう警告されましたもの」
「殿下だって?それじゃあ詰みみたいなものじゃあないかッ!」
「レキシーさん。駐屯所の守りが固いのをお忘れ?駐屯所の守りは手慣れた者でも苦戦致しますわ」
「……となると、敵が狙うのは殿下が外に出てきた時か……この前はレストランで従業員に扮して現れましたからね。今度は小売の業者に扮するとか?」
「外に出られた際にすれ違い様に……ということもありますわ」
「なら、ますますあたしたちには護衛が難しいねぇ。四六時中殿下のおそばに貼り付けるわけでもないんだし」
「表の仕事もありますからね」
フィンを守ることは不可能かと諦めの空気が漂っていた時だ。
絶望に瀕した顔を浮かべる中で唯一カーラだけが得意そうな顔を浮かべていた。
「ですが、ご安心くださいませ。私、昨日マスターの元へと向かって殿下に護衛を付けてもらいましたの」
カーラによれば帰宅する間際に思い返してギルドマスターのいる酒場へと行ったのである。
応接室で話し合いを行い、そこでギルドマスターはとっておきの護衛を付けるという約束を取り付けたのであった。
護衛にあたる人物が誰なのかは分からないが、ギルドマスターの言うことだ。とっておきの人物がフィンの護衛にあたるだろう。
レキシーとヒューゴの二人はなんとなくであるが、ギルドマスターが絶賛する凄腕のギークがその任にあたるかと考えていた。
その時だ。診療所の方でカーラを呼ぶ声が聞こえた。噂をすればなんとやらという言葉の通りにフィンが現れたのだ。
カーラがサンドイッチを手に慌てて入り口へと向かう。
「で、殿下!困りますわ!殿下はお命を狙われているというのに」
一応護衛が付いているとはいえ一人で会いにきたというのだろうか。
カーラは思わず声を上げながらフィンに抗議の言葉を飛ばす。
「殿下!危険だと仰ったではありませんかッ!」
「すまない。だが、どうしてもあなたに埋め合わせをしたかったんだ」
「それは光栄ですが、あなた様は狙われておいでですのよ。殿下の御身に万が一のことがあれば王国はーー」
「オレの身がどうというのだ?」
フィンは低い声で問い掛けた。彼の目はひどく真剣であった。
「オレが死んだところで何になるというのだ。父上はオレを疎ましく思っている。他の貴族たちだってそうだ。オレが死んだら父上はお喜びになられるだろうさ」
カーラはフィンの泣き言に対して何も言わなかった。通常ならばここでフィンを怒鳴り付けたり、平手打ちを喰らわせてでもフィンを説得しただろう。ただ氷のように冷たい目でフィンを見つめるばかりであった。
その視線に耐え切れずにフィンは先程の弱音に対して必死に言い訳を行なっていく。
だが、カーラはあくまでも冷えた目で見つめるばかりであったのだ。
無限とも思える長い時間が流れていた時だ。ようやくカーラが口を開いた。
「恐れながら申し上げます。殿下、確かに今のあなた様には政治的なお力はほとんど言ってもよいほどにございません。ですが、殿下、お忘れで?」
「な、何をだ?」
「あなた様が今行われている捜査です。一家惨殺事件の捜査における犯人を殿下はとっくの昔に見つけておられるではありませんか。殿下がここでお隠れ遊ばされるようなことがあれば、犯人の思う通りになってしまうではありませんか!」
それを聞いたフィンの顔が明るくなった。フィンはカーラの激励に対して何度も何度も首を縦に動かしていく。
「お分かりでして?わかりましたら早速帰ってーー」
カーラはその時フィンの背後にイーサンの姿を見つけた。反射的にフィンを自身の背後へと押しやり、その背後で短剣を構えていたイーサンに向かって飛び掛かっていく。
カーラは瞬時に袖から針を取り出して、小男の喉元を狙う。これが一般の人間であるのならば喉元から血を流して倒れているはずだった。
だが、向こうはカーラと同じく殺しに関しては自信を持つ相手である。
イーサンは咄嗟にカーラを突き飛ばし、入り口に前にいるフィンへと短剣を構えながら飛び掛かっていく。
カーラはそんなイーサンに向かって背後から飛び付き、イーサンを抱えながら地面の上を転がっていった。転がっていく中で取っ組み合いになった際に衝撃でイーサンの手から短剣が転がるのをカーラは目撃した。これでイーサンは武器を失ったことになる。
地面の上を転がったことでドレスには多少の汚れはついたという不快感は被ったものの、それ以上の収穫を得られたのだ。
カーラは第二王子を狙う不遜な相手を倒すべく針を突き立てようとしていたのであった。
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