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第一章『この私、カーラ・プラフティーが処刑台のベルを鳴らせていただきますわ』
待ち伏せをしたのはカーラ
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その日の夜は気味が悪いほど静まり返っていた。
カーラとレキシー、それにヒューゴはベッドにまるで自分たちが眠っているかのような細工を施した後に灯りと気配の両方を殺し闇の中で息を殺して村長からの刺客を待ち構えていた。
それはカーラが三人に身を守るために提案したものであったのだ。あの時カーラは密かに部屋の中で二人の話すふりをしながら扉の前に立っている人の気配を察していたのである。
カーラは扉の前の気配が消えたのを確認し、自身の気配を殺しながら従業員の後を追った。
そして、そこで従業員とその村の村長が親しく会話を交わす場面を目撃したのであった。会話の内容から察するに恐らく今夜中にでも仕掛けてくるだろう。
そのことを伝えて今の作戦を提案したのであった。
カーラとレキシーが互いの得物を構えながら闇の中で襲撃を待ち構えていた時だ。
それまでは厳重に閉じていたはずの扉が開き、闇一色であったはずの部屋に一片の光が差し込んだのであった。
二人が気配を殺して確認すると、蝋燭を片手に入ってきたのが昼間の従業員で、もう片方がその息子である若い男であった。
「へへっ、すっかり寝てるって?本当かい?母さん?」
グスタフは宿屋の従業員をしており鍵も自在に扱えるアレクサンドラに向かって問い掛けた。
「あたしのいうことを疑うっていうかのい?今頃部屋の中でグースカと呑気に眠ってるよ」
「ヘヘッ、そいつはいいぜ。あっ、そうだ。三人のうち若い女だけは捕縛してもいいか?」
「おや、どうしてだい?」
「オレはさぁ、今まで剣のトレーニングで女の子を付き合わせたことなくてさ。一回どうなるのかを試してみたいんだよ」
グスタフは自身の口元を舐め回しながら告げた。実際グスタフの剣は豪剣であり力強く振り回すものだから素人はおろか剣の修行を積んだ玄人ですらその剣にはついていけず練習でも本番でもコテンパンにされていたのだ。
相手が悲痛な表情で叫ぶたびに彼はなんともいえない高揚感に襲われたのだ。
何度あの泣き叫ぶ表情を見て果てしない絶頂に見舞われた。
男同士でそれなのだから異性に同じようなことを行えばどうなるだろう。
グスタフは顔を興奮で赤く染め上げながら自身の剣を振り回しながら母親の手引きのもとに少女ーーカーラが泊まっていた部屋に入った。
ベッドは膨らんでいる。恐らく掛け布団にくるまって眠っているのだろう。グスタフは改めて唇を舐め回し、眠っているカーラのベッドの元へと近付いていく。
これがいけなかった。普段剣豪としてその腕を慣らしている彼であったのたらばいかに楽な相手であっても浮ついた気持ちで標的を襲ったりはしなかっただろう。
彼の敗因は相手が異性であり非力な相手だと見下す気持ちにあった。
グスタフがベッドにまで近付いたところを闇の中に潜んでいたカーラがグスタフの首の根本に針を埋め込んだのである。
グスタフは自慢の剣を振るう暇もなくこの世を去った。いかに闇の中とはいえ急に息子がなんの前触れもなく地面の上に倒れれば不審に感じるのだろう。
アレクサンドラが息子の様子を案じて見に行こうとした時だ。
自身の胸元から鋭利な刃物が貫いていることに気が付いた。恐る恐る背後を振り返ってみると、背後には淡々とした表情で短刀を突き刺す中年女性の姿が見えた。
アレクサンドラは悲鳴を上げようとしたが、その前に刃が一気に後方へと引っ張られて悲鳴を上げる間もなく死亡した。
「……どうやら守備は上々みたいですね?」
背後からヒューゴが声を掛ける。
「えぇ、これで残すは村長だけというところでしょうか」
「その村長ってのが一番厄介なんだろ?なにせありもしない神様をでっち上げてその代理人としてこの村に居座っているような奴なんだろ?」
「えぇ、恐らく村長の屋敷は厳重な警備で固められているはずですわ。ここなんかとは比較にもならないような、ね」
「だからって怯むわけにはいかないでしょう。どうにかして村長を始末しなければこちらの身が危ういんですからね。どうしますか?」
「決まっておりましょう。村長に然るべき報いを与えさせていただきますわ。私がこの手で」
カーラは自身の自慢である針を見せながら言った。
カーラの手に握っている針が廊下のランプの光を反射して闇の中で怪しく光った。
「アレクサンドラが帰ってこないぞッ!それにグスタフもだッ!どうなっている!?」
レオンハルトは義理の息子を相手に酒瓶を片手に怒鳴っていた。
「……恐らく二人は義父様の言うような怪しい三人に始末されてしまったのでしょう」
レオンハルトの義理の息子はどこか冷淡な口調で告げた。自身の息子とパートーナーが始末されてしまったというのにどこか悟り切ったような態度であることがレオンハルトの癪に触った。
レオンハルトは手に持っていたグラスを地面に向かって勢いよく放り投げると義理の息子に掴み掛かった。
「貴様、どうしてそこまで冷淡にしていられるのだ!?その三人に殺されたのはお前自身の息子と妻だぞッ!」
「アレクサンドラもグスタフもやり過ぎたところがありましたからね。殺されたのもある意味自業自得かと」
レオンハルトの義理の息子外れかかっていた四角い形の眼鏡を人差し指で戻しながら言った。
レオンハルトの義理の息子にしてアレクサンドラのパートナーであり、グスタフの父親である男の名前はオルデンと言った。オルデンは今年で四十を超すが年齢を感じさせず傍目から見れば青年にしか見えなかった。眼鏡の似合う端正な顔立ちであることも相まって村の中での女性人気は一番であった。加えてこの手の男性には珍しく偉丈夫であり全身が筋肉で出来ている。
オルデンの特徴はこの村に入村して村長の家に婿入りを果たすまでは城下におけるやり手の商人をしていたことと腕利きの駆除人であったことだろう。
彼の息子であるグスタフは駆除人であった彼から剣の腕は引き継いだが、商才は引き継いでおらず自身の劣化ともいえる存在となっていたのだ。グスタフはそんな息子を密かに見下ろしていた。
また、見下ろしの対象は息子だけではない。知性があるともいえない田舎娘であるパートナーのアレクサンドラも同類であった。
オルデンが自身の家族を軽蔑するべき存在でありつつも表面上は上手くやっていけたのは義父であるレオンハルトが死んだ後に引き継ぐ予定の地位にあった。
彼は城下の商人であった頃からどこかの村を支配したという欲望があったのだ。
レオンハルトが死ねば自身が村長として立候補し、この村を寂れた山村から一大観光地へと押し上げ、一財産を築き上げるというものであった。
自身の商才があれば村を発展させるのには三年もあれば十分だった。
そしてある程度の資産を築いて存分に儲けた後で、村長の家にある財産や権利書などを持って城下へと帰るというのが彼の目標であった。
持ち帰った財産で城下に豪邸を建て、魅力的な観光地と化したこの村にある様々な権利書を売って暮らせば晩年は楽に暮らせるだろう。
オルデンはそう考えていた。このままであったのならば順調に進むだろう。
だが、三人組のせいでそれも頓挫しようとしている。自身のうちに秘めたる野望を邪魔しようとするその三人組だけは始末しなくてはならないのだ。
自身の邪魔をする三人はその鮮やかな手口から見て、恐らく過去の自分と同類の駆除人だということがわかる。
駆除人はいうならば殺しのプロ。並大抵の手では始末することができないだろう。どうすれば確実に殺されるだろうか。
オルデンが三人の駆除人を始末する方法を熟考しているとレオンハルトが机を叩きながら彼を現実の世界へと引き戻させた。
「聞いているのかッ!オルデンッ!」
「はいはい。奴らの始末の方法でしょう?」
「流石はオルデンだッ!話が早いッ!奴らをいかにして始末するのかお教え願おうか」
「……奴らを捕らえるなど簡単な話です。こちらから誘き出してしまえばよろしいのですよ」
「誘い出すだと?」
「えぇ、その三人にあの男のことを喋った老夫婦とあの男の娘を人質にしてね……」
オルデンは怪しげな笑いを浮かべながら答えた。
この時彼が浮かべていたのはかつて自身が城下で駆除していたはずの害虫が浮かべていたのと同じようなドス黒い笑顔であった。
カーラとレキシー、それにヒューゴはベッドにまるで自分たちが眠っているかのような細工を施した後に灯りと気配の両方を殺し闇の中で息を殺して村長からの刺客を待ち構えていた。
それはカーラが三人に身を守るために提案したものであったのだ。あの時カーラは密かに部屋の中で二人の話すふりをしながら扉の前に立っている人の気配を察していたのである。
カーラは扉の前の気配が消えたのを確認し、自身の気配を殺しながら従業員の後を追った。
そして、そこで従業員とその村の村長が親しく会話を交わす場面を目撃したのであった。会話の内容から察するに恐らく今夜中にでも仕掛けてくるだろう。
そのことを伝えて今の作戦を提案したのであった。
カーラとレキシーが互いの得物を構えながら闇の中で襲撃を待ち構えていた時だ。
それまでは厳重に閉じていたはずの扉が開き、闇一色であったはずの部屋に一片の光が差し込んだのであった。
二人が気配を殺して確認すると、蝋燭を片手に入ってきたのが昼間の従業員で、もう片方がその息子である若い男であった。
「へへっ、すっかり寝てるって?本当かい?母さん?」
グスタフは宿屋の従業員をしており鍵も自在に扱えるアレクサンドラに向かって問い掛けた。
「あたしのいうことを疑うっていうかのい?今頃部屋の中でグースカと呑気に眠ってるよ」
「ヘヘッ、そいつはいいぜ。あっ、そうだ。三人のうち若い女だけは捕縛してもいいか?」
「おや、どうしてだい?」
「オレはさぁ、今まで剣のトレーニングで女の子を付き合わせたことなくてさ。一回どうなるのかを試してみたいんだよ」
グスタフは自身の口元を舐め回しながら告げた。実際グスタフの剣は豪剣であり力強く振り回すものだから素人はおろか剣の修行を積んだ玄人ですらその剣にはついていけず練習でも本番でもコテンパンにされていたのだ。
相手が悲痛な表情で叫ぶたびに彼はなんともいえない高揚感に襲われたのだ。
何度あの泣き叫ぶ表情を見て果てしない絶頂に見舞われた。
男同士でそれなのだから異性に同じようなことを行えばどうなるだろう。
グスタフは顔を興奮で赤く染め上げながら自身の剣を振り回しながら母親の手引きのもとに少女ーーカーラが泊まっていた部屋に入った。
ベッドは膨らんでいる。恐らく掛け布団にくるまって眠っているのだろう。グスタフは改めて唇を舐め回し、眠っているカーラのベッドの元へと近付いていく。
これがいけなかった。普段剣豪としてその腕を慣らしている彼であったのたらばいかに楽な相手であっても浮ついた気持ちで標的を襲ったりはしなかっただろう。
彼の敗因は相手が異性であり非力な相手だと見下す気持ちにあった。
グスタフがベッドにまで近付いたところを闇の中に潜んでいたカーラがグスタフの首の根本に針を埋め込んだのである。
グスタフは自慢の剣を振るう暇もなくこの世を去った。いかに闇の中とはいえ急に息子がなんの前触れもなく地面の上に倒れれば不審に感じるのだろう。
アレクサンドラが息子の様子を案じて見に行こうとした時だ。
自身の胸元から鋭利な刃物が貫いていることに気が付いた。恐る恐る背後を振り返ってみると、背後には淡々とした表情で短刀を突き刺す中年女性の姿が見えた。
アレクサンドラは悲鳴を上げようとしたが、その前に刃が一気に後方へと引っ張られて悲鳴を上げる間もなく死亡した。
「……どうやら守備は上々みたいですね?」
背後からヒューゴが声を掛ける。
「えぇ、これで残すは村長だけというところでしょうか」
「その村長ってのが一番厄介なんだろ?なにせありもしない神様をでっち上げてその代理人としてこの村に居座っているような奴なんだろ?」
「えぇ、恐らく村長の屋敷は厳重な警備で固められているはずですわ。ここなんかとは比較にもならないような、ね」
「だからって怯むわけにはいかないでしょう。どうにかして村長を始末しなければこちらの身が危ういんですからね。どうしますか?」
「決まっておりましょう。村長に然るべき報いを与えさせていただきますわ。私がこの手で」
カーラは自身の自慢である針を見せながら言った。
カーラの手に握っている針が廊下のランプの光を反射して闇の中で怪しく光った。
「アレクサンドラが帰ってこないぞッ!それにグスタフもだッ!どうなっている!?」
レオンハルトは義理の息子を相手に酒瓶を片手に怒鳴っていた。
「……恐らく二人は義父様の言うような怪しい三人に始末されてしまったのでしょう」
レオンハルトの義理の息子はどこか冷淡な口調で告げた。自身の息子とパートーナーが始末されてしまったというのにどこか悟り切ったような態度であることがレオンハルトの癪に触った。
レオンハルトは手に持っていたグラスを地面に向かって勢いよく放り投げると義理の息子に掴み掛かった。
「貴様、どうしてそこまで冷淡にしていられるのだ!?その三人に殺されたのはお前自身の息子と妻だぞッ!」
「アレクサンドラもグスタフもやり過ぎたところがありましたからね。殺されたのもある意味自業自得かと」
レオンハルトの義理の息子外れかかっていた四角い形の眼鏡を人差し指で戻しながら言った。
レオンハルトの義理の息子にしてアレクサンドラのパートナーであり、グスタフの父親である男の名前はオルデンと言った。オルデンは今年で四十を超すが年齢を感じさせず傍目から見れば青年にしか見えなかった。眼鏡の似合う端正な顔立ちであることも相まって村の中での女性人気は一番であった。加えてこの手の男性には珍しく偉丈夫であり全身が筋肉で出来ている。
オルデンの特徴はこの村に入村して村長の家に婿入りを果たすまでは城下におけるやり手の商人をしていたことと腕利きの駆除人であったことだろう。
彼の息子であるグスタフは駆除人であった彼から剣の腕は引き継いだが、商才は引き継いでおらず自身の劣化ともいえる存在となっていたのだ。グスタフはそんな息子を密かに見下ろしていた。
また、見下ろしの対象は息子だけではない。知性があるともいえない田舎娘であるパートナーのアレクサンドラも同類であった。
オルデンが自身の家族を軽蔑するべき存在でありつつも表面上は上手くやっていけたのは義父であるレオンハルトが死んだ後に引き継ぐ予定の地位にあった。
彼は城下の商人であった頃からどこかの村を支配したという欲望があったのだ。
レオンハルトが死ねば自身が村長として立候補し、この村を寂れた山村から一大観光地へと押し上げ、一財産を築き上げるというものであった。
自身の商才があれば村を発展させるのには三年もあれば十分だった。
そしてある程度の資産を築いて存分に儲けた後で、村長の家にある財産や権利書などを持って城下へと帰るというのが彼の目標であった。
持ち帰った財産で城下に豪邸を建て、魅力的な観光地と化したこの村にある様々な権利書を売って暮らせば晩年は楽に暮らせるだろう。
オルデンはそう考えていた。このままであったのならば順調に進むだろう。
だが、三人組のせいでそれも頓挫しようとしている。自身のうちに秘めたる野望を邪魔しようとするその三人組だけは始末しなくてはならないのだ。
自身の邪魔をする三人はその鮮やかな手口から見て、恐らく過去の自分と同類の駆除人だということがわかる。
駆除人はいうならば殺しのプロ。並大抵の手では始末することができないだろう。どうすれば確実に殺されるだろうか。
オルデンが三人の駆除人を始末する方法を熟考しているとレオンハルトが机を叩きながら彼を現実の世界へと引き戻させた。
「聞いているのかッ!オルデンッ!」
「はいはい。奴らの始末の方法でしょう?」
「流石はオルデンだッ!話が早いッ!奴らをいかにして始末するのかお教え願おうか」
「……奴らを捕らえるなど簡単な話です。こちらから誘き出してしまえばよろしいのですよ」
「誘い出すだと?」
「えぇ、その三人にあの男のことを喋った老夫婦とあの男の娘を人質にしてね……」
オルデンは怪しげな笑いを浮かべながら答えた。
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