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第一章『この私、カーラ・プラフティーが処刑台のベルを鳴らせていただきますわ』
我の威光に跪け
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「クソ、そんな奴らの住む村だったなんて……あたしはそんなことも知らずにのんびりと温泉なんぞに浸かって本当にバカだよ」
「……レキシーさん。やりますか?この村の村長を……」
「二回目のタダ働きになるけどね。あたしは自分の子供をそんな風に引き剥がす腐り切った村長が許せないよ」
「オレも同じです。爵位がないだけで、やっていることはティーダーの奴らと何も変わらないじゃあないか!」
拳を震わせながらヒューゴが同意の言葉を叫ぶ。
「けど、ティーダーの奴らと大きく異なる点は生贄に関する点以外では特に村民からは不満を聞かないことですわ。生贄に関する件以外は良識的な村長なのではありませんの?」
「……違うね。干ばつを抑える方法に生贄を選ぶ時点でそいつは村長失格だよ。だいたいそんな悪党をのさばらせたままじゃテレサちゃんって子が可哀想だよ」
この時レキシーは無意識のうちにテレサとその家族をティーダー家に奪われた自身のパートナーと子どもを重ねていたのだろう。
そうでなければこれ程までに激昂することはないだろう。カーラが怒りに震えるレキシーを冷静な着眼点を持って観察していた時だ。不意に扉を叩く音が聞こえた。扉を叩いたのはこの宿屋の従業員であった。質素な茶色のドレスに身を包んだ赤くて綺麗な髪をたなびかせた中年の女性である。
彼女は和やかな表情を浮かべて山の上の畑を使って採ったという特製の茶葉で淹れたというハーブティーと茶菓子を持って現れた。
机の上に茶と茶菓子を置いた後で三人に向かって眩しいばかりの笑顔を向けながら言った。
「皆様、この度は当宿にご宿泊していただき誠にありがとうございます。皆様には我らの村を楽しんでいただいているようで光栄です。さて、皆様突然ですが、我が村の方針をお伝えしたいと思います」
ここで従業員はそれまでの笑みを引っ込め、両目に青白い光を宿らせながら射殺さんばかりの勢いで三人を睨みながら低い声で告げた。
「『我が村の方針は来る者拒まず。だが、その者が村の秩序を乱すようであるのならば速やかに我らが神に捧げるべし』」
何物も寄せ付けない剣幕で村の掟を告げ終えた従業員は再び笑顔を浮かべて、呆気に取られている三人に向かって言った。
「お分かりいただけましたか?……そういえばここから離れた街の方でそこを治める貴族のお方が急死なされたとか……お三方が来られたのはそのお方の死が村に届けられた翌日のことでした」
「……私たちを疑っているんですの?その貴族を私たちが殺したと」
「……我が村の方針は先程もお伝えしたように『来る者拒まず』……お客様方のご事情を詮索するつもりなど毛頭ございません。ただし、お客様方が我々の住う村に害をなそうとするのならば話は別です。こちらの方でもお客様のご事情を詮索させていただきますので」
従業員の目がまたしても青白く光った。三人は駆除人だということもあってその威圧に屈することはなかったが、鳥肌は立った。この村の恐ろしさに。この村に根付いている習慣に。
三人は従業員が退出したのを見計らって今度は声を潜ませて会話を行なっていく。
「……あのお方の警告文から察するに先程の会話は聞かれていたみたいですわ」
「みたいだね。どうする?」
「……オレも本音としてはこんな恐ろしい村はさっさとおさらばしたいです。早くも城下の喧騒が懐かしくなってきました……」
「同感ですけれど、私にテレサさんを放っておくなんてできませんの」
「その意見にはあたしも賛成だよ。理不尽に家族を奪われたテレサちゃんって子が本当に可哀想でねぇ」
「二度目のタダ働きですけど、オレは別に悔しいとは思いませんよ」
三人の駆除人は部屋の中で改めて村長殺害の決意を固めていた。
だが、その会話が盗聴されているとも知らずに。
部屋の壁の前で中年の女性は部屋の扉の前でそれを聞いて口元を怪しげに歪ませた。
女性はそれから宿屋の主人に一瞬の暇をもらい村に立つ大きな家の前に向かった。
巨大な時計の塔を中心に村の奥に城のように聳え立つ豪邸こそこの村の村長の屋敷であった。
黒の鉄柵が付いた門の前で従業員は叫び、屋敷にいる人々を呼び出す。
「あっ、こ、これは!お嬢様!お帰りになられたので!?」
慌てて村長の警備だと思われる屈強な姿の男が門を開ける。
「そうだよ。ちょいと宿屋に気になる奴がきてね。悪いけどパパを呼んでくれないかい?」
その言葉を聞いて燃えるような赤い髪をたなびかせた壮年の男が慌てた様子で現れた。
「どうした!?アレクサンドラ!?」
「ちょいと宿屋に気になる連中が来てさ。もしかしたらパパに害を為す連中かと思って教えにきたんだ」
「ほぅ、そいつはどんな男だ?」
壮年の男は歳を取っても失っていない威圧感を漂わせながら娘に詳細を尋ねた。
「少し前に遠くの街を治める貴族の家が皆殺しになった一件があっただろ?その犯人と思われる奴らが泊まってんのさ」
「なるほど、そんな奴らならば我々の神に捧げても問題はないというわけだな?」
「そうだよ。ちょうど最近は害虫騒ぎに村の人が悩まされていたところだし、そろそろいいかなと思ってね」
「なるほど」
壮年の男が満足そうに口元を緩ませる。この油断のない笑みこそが彼ーーレオンハルトを村長たらしめる要因であった。
住民に対し横暴に振る舞っており、この世を去る間際には駆除人の仕掛けた扇動になった人々に暴動を起こされたティーダー家とは異なり、村人たちからの支持を得るために彼はどんなこともやってのけた。大金を用いてのばら撒きはもちろん、架空の神をでっち上げて自身をその代理人として位置付けて敵対者や反逆者を粛清するという方法で彼を村の絶対的な支配者たらしめてきたのである。
架空の神を盲信させることでその代理人である自身をも盲信させてあたかも公平に村長を選ばせているかのように思わせているのだ。
もちろん時たまに訪れる外の人間が自身の権威と権力を脅かすこともある。
彼は外からの脅威を掟をでっち上げることと自身の娘であるアレクサンドラを宿屋で働かせてスパイとして活用することで始末してきたのであった。
ここまでが彼を絶対的な王者たらしめてきた顛末であった。自身の手で掴み取ったその権力が決して内外から揺るがされるようなことがないという証明でもある。
怪しげな経歴がある三人の男女とて例外ではない。消えてもらわなくてはならないのだ。
そればかりではない。生贄の時に村八分の刑を処することもせずに見逃してやった恩も忘れたあの男の家族もだ。
あの男の家族は神を使うからいいとして問題は他所からきた三人である。
どうして三人を始末しようかと思案していた時だ。愛する娘がこっそりと耳打ちしたのであった。
「ねぇ、パパ……あいつらが本当に貴族殺しの犯人だったら殺しても問題はないんじゃあないの?村人にはその後で報告すれば問題ないよ」
「なるほど、ならばその任にはーー」
「オレが行こうか?」
背後から聞こえた声を聞いて再びレオンハルトは口元を怪しく歪ませる。
背後から声をかけたのは少し前まで放浪の旅に出ていた彼の孫グスタフだ。
精悍な顔付きの青年であり、祖父を越す立派な体躯を持った青年は生まれながらの剣術使いであり、その証拠に彼が十六となる頃には既に村の剣術道場では敵う者がおらず、そのため各地を舞台に武者修行を行なっており、それを終えてやっと帰ってきていたのだった。
「フフッ、ワシはよい娘と孫を持ったものじゃ……特に孫が居れば怖いものなしじゃ。これで目障りな余所者もワシに逆らう愚かな村人も同時に葬り去れるだろうからな」
レオンハルトは己の掴み取った幸せに酔い、気分が高揚し、そのまま大きな笑い声を上げていた。
大きな声で笑い声を上げながらレオンハルトは権力の絶頂にいることを思わされた。この時の彼の中では一つの村を自身が完全に掌握しているのだという自負がいつにも増して強くなっていた。
「……レキシーさん。やりますか?この村の村長を……」
「二回目のタダ働きになるけどね。あたしは自分の子供をそんな風に引き剥がす腐り切った村長が許せないよ」
「オレも同じです。爵位がないだけで、やっていることはティーダーの奴らと何も変わらないじゃあないか!」
拳を震わせながらヒューゴが同意の言葉を叫ぶ。
「けど、ティーダーの奴らと大きく異なる点は生贄に関する点以外では特に村民からは不満を聞かないことですわ。生贄に関する件以外は良識的な村長なのではありませんの?」
「……違うね。干ばつを抑える方法に生贄を選ぶ時点でそいつは村長失格だよ。だいたいそんな悪党をのさばらせたままじゃテレサちゃんって子が可哀想だよ」
この時レキシーは無意識のうちにテレサとその家族をティーダー家に奪われた自身のパートナーと子どもを重ねていたのだろう。
そうでなければこれ程までに激昂することはないだろう。カーラが怒りに震えるレキシーを冷静な着眼点を持って観察していた時だ。不意に扉を叩く音が聞こえた。扉を叩いたのはこの宿屋の従業員であった。質素な茶色のドレスに身を包んだ赤くて綺麗な髪をたなびかせた中年の女性である。
彼女は和やかな表情を浮かべて山の上の畑を使って採ったという特製の茶葉で淹れたというハーブティーと茶菓子を持って現れた。
机の上に茶と茶菓子を置いた後で三人に向かって眩しいばかりの笑顔を向けながら言った。
「皆様、この度は当宿にご宿泊していただき誠にありがとうございます。皆様には我らの村を楽しんでいただいているようで光栄です。さて、皆様突然ですが、我が村の方針をお伝えしたいと思います」
ここで従業員はそれまでの笑みを引っ込め、両目に青白い光を宿らせながら射殺さんばかりの勢いで三人を睨みながら低い声で告げた。
「『我が村の方針は来る者拒まず。だが、その者が村の秩序を乱すようであるのならば速やかに我らが神に捧げるべし』」
何物も寄せ付けない剣幕で村の掟を告げ終えた従業員は再び笑顔を浮かべて、呆気に取られている三人に向かって言った。
「お分かりいただけましたか?……そういえばここから離れた街の方でそこを治める貴族のお方が急死なされたとか……お三方が来られたのはそのお方の死が村に届けられた翌日のことでした」
「……私たちを疑っているんですの?その貴族を私たちが殺したと」
「……我が村の方針は先程もお伝えしたように『来る者拒まず』……お客様方のご事情を詮索するつもりなど毛頭ございません。ただし、お客様方が我々の住う村に害をなそうとするのならば話は別です。こちらの方でもお客様のご事情を詮索させていただきますので」
従業員の目がまたしても青白く光った。三人は駆除人だということもあってその威圧に屈することはなかったが、鳥肌は立った。この村の恐ろしさに。この村に根付いている習慣に。
三人は従業員が退出したのを見計らって今度は声を潜ませて会話を行なっていく。
「……あのお方の警告文から察するに先程の会話は聞かれていたみたいですわ」
「みたいだね。どうする?」
「……オレも本音としてはこんな恐ろしい村はさっさとおさらばしたいです。早くも城下の喧騒が懐かしくなってきました……」
「同感ですけれど、私にテレサさんを放っておくなんてできませんの」
「その意見にはあたしも賛成だよ。理不尽に家族を奪われたテレサちゃんって子が本当に可哀想でねぇ」
「二度目のタダ働きですけど、オレは別に悔しいとは思いませんよ」
三人の駆除人は部屋の中で改めて村長殺害の決意を固めていた。
だが、その会話が盗聴されているとも知らずに。
部屋の壁の前で中年の女性は部屋の扉の前でそれを聞いて口元を怪しげに歪ませた。
女性はそれから宿屋の主人に一瞬の暇をもらい村に立つ大きな家の前に向かった。
巨大な時計の塔を中心に村の奥に城のように聳え立つ豪邸こそこの村の村長の屋敷であった。
黒の鉄柵が付いた門の前で従業員は叫び、屋敷にいる人々を呼び出す。
「あっ、こ、これは!お嬢様!お帰りになられたので!?」
慌てて村長の警備だと思われる屈強な姿の男が門を開ける。
「そうだよ。ちょいと宿屋に気になる奴がきてね。悪いけどパパを呼んでくれないかい?」
その言葉を聞いて燃えるような赤い髪をたなびかせた壮年の男が慌てた様子で現れた。
「どうした!?アレクサンドラ!?」
「ちょいと宿屋に気になる連中が来てさ。もしかしたらパパに害を為す連中かと思って教えにきたんだ」
「ほぅ、そいつはどんな男だ?」
壮年の男は歳を取っても失っていない威圧感を漂わせながら娘に詳細を尋ねた。
「少し前に遠くの街を治める貴族の家が皆殺しになった一件があっただろ?その犯人と思われる奴らが泊まってんのさ」
「なるほど、そんな奴らならば我々の神に捧げても問題はないというわけだな?」
「そうだよ。ちょうど最近は害虫騒ぎに村の人が悩まされていたところだし、そろそろいいかなと思ってね」
「なるほど」
壮年の男が満足そうに口元を緩ませる。この油断のない笑みこそが彼ーーレオンハルトを村長たらしめる要因であった。
住民に対し横暴に振る舞っており、この世を去る間際には駆除人の仕掛けた扇動になった人々に暴動を起こされたティーダー家とは異なり、村人たちからの支持を得るために彼はどんなこともやってのけた。大金を用いてのばら撒きはもちろん、架空の神をでっち上げて自身をその代理人として位置付けて敵対者や反逆者を粛清するという方法で彼を村の絶対的な支配者たらしめてきたのである。
架空の神を盲信させることでその代理人である自身をも盲信させてあたかも公平に村長を選ばせているかのように思わせているのだ。
もちろん時たまに訪れる外の人間が自身の権威と権力を脅かすこともある。
彼は外からの脅威を掟をでっち上げることと自身の娘であるアレクサンドラを宿屋で働かせてスパイとして活用することで始末してきたのであった。
ここまでが彼を絶対的な王者たらしめてきた顛末であった。自身の手で掴み取ったその権力が決して内外から揺るがされるようなことがないという証明でもある。
怪しげな経歴がある三人の男女とて例外ではない。消えてもらわなくてはならないのだ。
そればかりではない。生贄の時に村八分の刑を処することもせずに見逃してやった恩も忘れたあの男の家族もだ。
あの男の家族は神を使うからいいとして問題は他所からきた三人である。
どうして三人を始末しようかと思案していた時だ。愛する娘がこっそりと耳打ちしたのであった。
「ねぇ、パパ……あいつらが本当に貴族殺しの犯人だったら殺しても問題はないんじゃあないの?村人にはその後で報告すれば問題ないよ」
「なるほど、ならばその任にはーー」
「オレが行こうか?」
背後から聞こえた声を聞いて再びレオンハルトは口元を怪しく歪ませる。
背後から声をかけたのは少し前まで放浪の旅に出ていた彼の孫グスタフだ。
精悍な顔付きの青年であり、祖父を越す立派な体躯を持った青年は生まれながらの剣術使いであり、その証拠に彼が十六となる頃には既に村の剣術道場では敵う者がおらず、そのため各地を舞台に武者修行を行なっており、それを終えてやっと帰ってきていたのだった。
「フフッ、ワシはよい娘と孫を持ったものじゃ……特に孫が居れば怖いものなしじゃ。これで目障りな余所者もワシに逆らう愚かな村人も同時に葬り去れるだろうからな」
レオンハルトは己の掴み取った幸せに酔い、気分が高揚し、そのまま大きな笑い声を上げていた。
大きな声で笑い声を上げながらレオンハルトは権力の絶頂にいることを思わされた。この時の彼の中では一つの村を自身が完全に掌握しているのだという自負がいつにも増して強くなっていた。
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