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第一章『この私、カーラ・プラフティーが処刑台のベルを鳴らせていただきますわ』
療養の最中でございますのに
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三人は出発の前に村にあるレキシーのパートナーと子どもの墓の前で墓参りを行った後で仇を討ったという報告を行いギルドマスターから贈られた金の指輪を一つ質屋で売って旅の資金を稼いでから麓の街を出発した。三人の目的地は更に北にある小さな村であった。北にあるという天然の温泉と山の幸と呼ばれる珍味を用いた料理が目当てである。もっとも本音を言えば療養のために訪れ土地で一ヶ月も大掛かりな駆除をしていたということもあり、滅多にいないような村が目当てで羽を休めたいというものであった。
三人が訪れた村は茅葺の屋根に土の壁で作られたという昔ながらの素朴な村であった。
家と家との距離よりも田んぼと田んぼとの距離が近いような村であった。
三人は村で唯一だという宿屋に泊まり、宿屋の近くに常備されている温泉へと向かっていた。
温泉を楽しんだ後は山の珍味を味わうのは自然の流れだといえた。この近くの山で採れたという草を使った前菜やスープの後に兎や猪といった山で採れた生き物の肉を使った料理が三品ほど出された。これだけでも満足できたのだが、カーラたちの機嫌をよくさせたのは最後に山で採れた果物がそのままデザートとして並べられたことだった。
採りたてだという新鮮な果物を齧り終えた後でヒューゴと別れ、こじんまりとした二人部屋で窓際の椅子に腰を掛けた。しばらくは二人で夜の田舎の村の景色を眺めていたのだが、不意にカーラが思い出したように言った。
「ねぇ、レキシーさん。ここは良いところですわね」
「そうだねぇ。ここはいいよ。都会の喧騒なんてものはさっぱりと忘れちまってしばらくはここでのんびりと過ごすのもいいねぇ」
「ねぇ、レキシーさん。最近人々の間で流行っている探偵小説なるものをご存知?」
「探偵小説?時々治療に訪れる人が暇潰しに読んでるのがそれだよね?」
「えぇ、お恥ずかしながら私も影響されて何冊か読ませていただきましたの」
「根っからの令嬢気質であるあんたがそんなものを読むなんて珍しいこともあったもんだねぇ」
「揶揄わないでくださいな。レキシーさん」
「この前のお礼だよ。んで本題はなんだい?」
「……探偵小説の舞台って今私たちが訪れているような田舎が舞台になりやすいんですの。警備隊はあってないようなものですし、自警団もまともに機能しているのか怪しい。そんな場所は犯罪の温床になりやすいと思いません?」
「よしなよ。それともあんたは既にそんな犯罪が起きているとでも言いたいのかい?」
「用心に越したことはないと言っているだけですわ。現にここのお食事やお風呂は私も楽しませていただきましたもの」
「だったら初めからそんなことを言うんじゃないよ。風呂や食事に不満がないならいいじゃない」
レキシーは不機嫌になったのかそのまま用意された小さな寝台の上に寝転がる。
休息にきたのだから当然といえば当然である。
カーラも歴史に引き続いて小さな寝台の上に寝転んだ。
その日カーラは夢を見た。それはフィンと自分とが逢瀬を重ねている夢であった。
見えないところで会って愛を交わす。そのようなロマンス小説のようなことをしていたのである。
カーラが恥ずかしくなって目を覚ますと、既に夜は明けていた。
カーラは額を抑えて起き上がると、慌てて辺りを見渡す。自分の周りにフィンはいない。
あれは夢なのだ。カーラはそう言い聞かせて朝食を食べるために着替え終わった後でレキシーを起こし、隣の部屋で眠っているヒューゴを起こして食堂へと降りていったのであった。
食堂では朝から豪華な料理が並べられていた。自然溢れる農場で作られたという加工肉と野菜のサラダに新鮮な小麦粉で練られたという丸い形のパンに採れたてだという芋を使ったスープだ。
存分に満足のいくような朝食を食べ終えた後でレキシーとヒューゴは朝風呂に、カーラは散歩に出かけた。
カーラが鼻歌を歌いながら楽しげな様子で田んぼ道を歩いていると、目の前から小さな女の子が楽しそうにボールをついて遊んでいた。
その姿を微笑ましそうに眺めていると女の子がカーラに気が付き、慌ててボールを持って逃げ出したのだった。
カーラが慌てて呼び止めた時だ。女の子の前に二人の老夫婦が現れて女の子を注意していた。
「こら、テレサ。いきなり人を前に逃げ出すなんて失礼じゃあないか!」
「そうよ!謝りなさい!」
だが、女の子は謝罪の言葉を述べない。そればかりか老夫婦を振り切って道を走っていくのであった。
「……ハァ、全く……」
老夫婦のうち麦わら帽子を被った老人が溜息を吐く。
「あなた、あの子にはしっかりと言ってあげないと!あの子の教育のためにもよくありませんわ!」
「しかしだなぁ、あの子は実の父親を亡くしているんだぞ。それもこの村の掟のせいで」
その言葉を聞いてカーラは自身の予感が間違っていなかったことを実感させられた。
それから詳しい情報を得るために老夫婦の元へと近寄っていくのであった。
「あの、先程の女の子は何があったのでしょうか?私心配になりまして」
「あぁ、お客人……先程はお見苦しいところをお見かけして申し訳ありません。実はですね。あの子は心を閉ざしてしまっているのですよ」
「心を?」
「あなたッ!見ず知らずのお客人にそんなことを話すのは村のしきたりに背きますよ!」
「構いやしねぇよ。どうせ、誰も見てないし、お客人だって黙っているだろうからさ」
『テレサ』と呼ばれる少女の祖父は小さな声でありながらも先程の『テレサ』という少女に何が起こったのかを説明していく。
祖父による説明はカーラの想像を超えるほどに悲惨なものであった。
テレサは今現在暮らしている祖父母の前は父親と二人暮らしであったそうだ。
母親はテレサを死んだ際に産後熱で死んでしまったらしく、以後は時々自身の両親を頼りつつ男手一つでテレサを育ててきたのだという。
だが、半年前、ちょうど村が干ばつに悩まされている時にテレサがひどい熱病に魘されたとされ、その際にテレサは父親に村の祭りで一度だけ食べた海の珍味を所望したのだという。
父親は困り果てた。というのも、海の珍味を有しているのはこの山に囲まれた村の中では村長の家だけであったからだ。
しかし死の淵に浸っている娘を見て、決心がついた。やむを得ずに父親は村長の家に泥棒に入り、僅かな海の珍味を盗み出したのであった。
海の珍味を使った料理にテレサはひどく喜び病もすっかりと癒えた。
だが、病が癒えて上機嫌になったテレサとは対照的に自身の邸宅に泥棒が入られて面目を潰された村長は面白くない。
すっかりと気を悪くした村長は激昂し、海の珍味を盗んだ犯人を捕らえた暁には干ばつを止める引き換えに山の神に捧げる生贄に決めたという御触れを村の中へと配っていったのであった。
当然犯人などわかるはずがない。事件はこのまま迷宮入りかと思われたのだったが、思いもよらない形で事件の真相は明らかになったテレサが口を滑らせたのだ。
テレサが道でボール遊びをしている際に病気の時に食べた海の珍味のことを口走り、それを知った村人が村長にそのことを告げたのだという。
怒りに狂った村長は父親を捕らえて干ばつを収める代償として父親を生きたまま山の中に埋めたのであった。
テレサはそれ以来自分を激しく責め、以後誰とも口を効かなくなった。
引き取った祖父母や村人にさえ無口で接していたのであった。
こうした事情を知らされたカーラは絶句していた。そのようなことが起きていたなんていうことを知らずにのほほんと山の珍味を食べていた自分が恨めしくさえ思った。
カーラは慌てて頭を下げてテレサの祖父母に謝罪の言葉を述べた。
「申し訳ありませんでした!私……そんな事情知らなくて……」
「いえいえ、村人はともかくお客人は知らないのも当然です。孫にはこちらの方から注意させていただきますのでどうぞご容赦くださいませ」
テレサの祖父はカーラの謝罪を受け入れたばかりか、反対に謝罪を行なったのだ。
カーラが何も言えずにその場に立っていると、テレサの祖父は祖母を連れてテレサの後を追っていくのであった。
カーラは老夫婦の寂しげな背中を自身の視界から消えてなくなるまで黙って見つめていた。
この時に物陰に隠れて二人の様子を窺っていた百姓の存在にも気付かずに。
三人が訪れた村は茅葺の屋根に土の壁で作られたという昔ながらの素朴な村であった。
家と家との距離よりも田んぼと田んぼとの距離が近いような村であった。
三人は村で唯一だという宿屋に泊まり、宿屋の近くに常備されている温泉へと向かっていた。
温泉を楽しんだ後は山の珍味を味わうのは自然の流れだといえた。この近くの山で採れたという草を使った前菜やスープの後に兎や猪といった山で採れた生き物の肉を使った料理が三品ほど出された。これだけでも満足できたのだが、カーラたちの機嫌をよくさせたのは最後に山で採れた果物がそのままデザートとして並べられたことだった。
採りたてだという新鮮な果物を齧り終えた後でヒューゴと別れ、こじんまりとした二人部屋で窓際の椅子に腰を掛けた。しばらくは二人で夜の田舎の村の景色を眺めていたのだが、不意にカーラが思い出したように言った。
「ねぇ、レキシーさん。ここは良いところですわね」
「そうだねぇ。ここはいいよ。都会の喧騒なんてものはさっぱりと忘れちまってしばらくはここでのんびりと過ごすのもいいねぇ」
「ねぇ、レキシーさん。最近人々の間で流行っている探偵小説なるものをご存知?」
「探偵小説?時々治療に訪れる人が暇潰しに読んでるのがそれだよね?」
「えぇ、お恥ずかしながら私も影響されて何冊か読ませていただきましたの」
「根っからの令嬢気質であるあんたがそんなものを読むなんて珍しいこともあったもんだねぇ」
「揶揄わないでくださいな。レキシーさん」
「この前のお礼だよ。んで本題はなんだい?」
「……探偵小説の舞台って今私たちが訪れているような田舎が舞台になりやすいんですの。警備隊はあってないようなものですし、自警団もまともに機能しているのか怪しい。そんな場所は犯罪の温床になりやすいと思いません?」
「よしなよ。それともあんたは既にそんな犯罪が起きているとでも言いたいのかい?」
「用心に越したことはないと言っているだけですわ。現にここのお食事やお風呂は私も楽しませていただきましたもの」
「だったら初めからそんなことを言うんじゃないよ。風呂や食事に不満がないならいいじゃない」
レキシーは不機嫌になったのかそのまま用意された小さな寝台の上に寝転がる。
休息にきたのだから当然といえば当然である。
カーラも歴史に引き続いて小さな寝台の上に寝転んだ。
その日カーラは夢を見た。それはフィンと自分とが逢瀬を重ねている夢であった。
見えないところで会って愛を交わす。そのようなロマンス小説のようなことをしていたのである。
カーラが恥ずかしくなって目を覚ますと、既に夜は明けていた。
カーラは額を抑えて起き上がると、慌てて辺りを見渡す。自分の周りにフィンはいない。
あれは夢なのだ。カーラはそう言い聞かせて朝食を食べるために着替え終わった後でレキシーを起こし、隣の部屋で眠っているヒューゴを起こして食堂へと降りていったのであった。
食堂では朝から豪華な料理が並べられていた。自然溢れる農場で作られたという加工肉と野菜のサラダに新鮮な小麦粉で練られたという丸い形のパンに採れたてだという芋を使ったスープだ。
存分に満足のいくような朝食を食べ終えた後でレキシーとヒューゴは朝風呂に、カーラは散歩に出かけた。
カーラが鼻歌を歌いながら楽しげな様子で田んぼ道を歩いていると、目の前から小さな女の子が楽しそうにボールをついて遊んでいた。
その姿を微笑ましそうに眺めていると女の子がカーラに気が付き、慌ててボールを持って逃げ出したのだった。
カーラが慌てて呼び止めた時だ。女の子の前に二人の老夫婦が現れて女の子を注意していた。
「こら、テレサ。いきなり人を前に逃げ出すなんて失礼じゃあないか!」
「そうよ!謝りなさい!」
だが、女の子は謝罪の言葉を述べない。そればかりか老夫婦を振り切って道を走っていくのであった。
「……ハァ、全く……」
老夫婦のうち麦わら帽子を被った老人が溜息を吐く。
「あなた、あの子にはしっかりと言ってあげないと!あの子の教育のためにもよくありませんわ!」
「しかしだなぁ、あの子は実の父親を亡くしているんだぞ。それもこの村の掟のせいで」
その言葉を聞いてカーラは自身の予感が間違っていなかったことを実感させられた。
それから詳しい情報を得るために老夫婦の元へと近寄っていくのであった。
「あの、先程の女の子は何があったのでしょうか?私心配になりまして」
「あぁ、お客人……先程はお見苦しいところをお見かけして申し訳ありません。実はですね。あの子は心を閉ざしてしまっているのですよ」
「心を?」
「あなたッ!見ず知らずのお客人にそんなことを話すのは村のしきたりに背きますよ!」
「構いやしねぇよ。どうせ、誰も見てないし、お客人だって黙っているだろうからさ」
『テレサ』と呼ばれる少女の祖父は小さな声でありながらも先程の『テレサ』という少女に何が起こったのかを説明していく。
祖父による説明はカーラの想像を超えるほどに悲惨なものであった。
テレサは今現在暮らしている祖父母の前は父親と二人暮らしであったそうだ。
母親はテレサを死んだ際に産後熱で死んでしまったらしく、以後は時々自身の両親を頼りつつ男手一つでテレサを育ててきたのだという。
だが、半年前、ちょうど村が干ばつに悩まされている時にテレサがひどい熱病に魘されたとされ、その際にテレサは父親に村の祭りで一度だけ食べた海の珍味を所望したのだという。
父親は困り果てた。というのも、海の珍味を有しているのはこの山に囲まれた村の中では村長の家だけであったからだ。
しかし死の淵に浸っている娘を見て、決心がついた。やむを得ずに父親は村長の家に泥棒に入り、僅かな海の珍味を盗み出したのであった。
海の珍味を使った料理にテレサはひどく喜び病もすっかりと癒えた。
だが、病が癒えて上機嫌になったテレサとは対照的に自身の邸宅に泥棒が入られて面目を潰された村長は面白くない。
すっかりと気を悪くした村長は激昂し、海の珍味を盗んだ犯人を捕らえた暁には干ばつを止める引き換えに山の神に捧げる生贄に決めたという御触れを村の中へと配っていったのであった。
当然犯人などわかるはずがない。事件はこのまま迷宮入りかと思われたのだったが、思いもよらない形で事件の真相は明らかになったテレサが口を滑らせたのだ。
テレサが道でボール遊びをしている際に病気の時に食べた海の珍味のことを口走り、それを知った村人が村長にそのことを告げたのだという。
怒りに狂った村長は父親を捕らえて干ばつを収める代償として父親を生きたまま山の中に埋めたのであった。
テレサはそれ以来自分を激しく責め、以後誰とも口を効かなくなった。
引き取った祖父母や村人にさえ無口で接していたのであった。
こうした事情を知らされたカーラは絶句していた。そのようなことが起きていたなんていうことを知らずにのほほんと山の珍味を食べていた自分が恨めしくさえ思った。
カーラは慌てて頭を下げてテレサの祖父母に謝罪の言葉を述べた。
「申し訳ありませんでした!私……そんな事情知らなくて……」
「いえいえ、村人はともかくお客人は知らないのも当然です。孫にはこちらの方から注意させていただきますのでどうぞご容赦くださいませ」
テレサの祖父はカーラの謝罪を受け入れたばかりか、反対に謝罪を行なったのだ。
カーラが何も言えずにその場に立っていると、テレサの祖父は祖母を連れてテレサの後を追っていくのであった。
カーラは老夫婦の寂しげな背中を自身の視界から消えてなくなるまで黙って見つめていた。
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