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第一章『この私、カーラ・プラフティーが処刑台のベルを鳴らせていただきますわ』
第二王子と悪役令嬢の再会
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警備隊のフィンがカーラを見かけたのは診療所で話題になっているレキシーの若い助手という噂を聞き付けた時のことであった。
フィンは慌てて馬を飛ばし、その診療所に向かって駆け出していったのである。
診療所の前からはカーラの声が聞こえてきた。
「では、ジョンソンさん。お薬は出しておきますわ。どうかお大事に」
「すまねぇな」
フィンはジョンソンという男が出てきたのを見て、慌てて彼を呼び止めて尋ねた。
「待て!ここにカーラ・プラフティーという女がいるだろう!?」
「えぇ、そうですけど……」
「その女から薬を貰ったな?」
「え、えぇ」
「薬を貰ったということは中にその女がいるということだな!?」
「えぇ、そうですが……あなた様は?」
「……クライン王国第二王子にして警備隊司令官フィン・クラインだッ!」
「えっ、お、王子様!?」
「そうだッ!オレはカーラ・プラフティーに会いに来たのだッ!入らせてもらうぞッ!」
フィンは診療所の扉を勢いよく開き、カーラの、愛しい人の名前を叫んだ。
フィンがその名前を叫んだ時、カーラは手を止め、玄関口の方を向いた。
「……フィン殿下。このような場所にいかなる御用で参られたのでしょうか?理由をお教え願えませんか?」
「カーラ嬢!おれはあの日からあなたを探してきたのだ……さぁ、おれと一緒に帰ろう!」
「……恐れながら申し上げます。私のような卑賎な女などお忘れ致しますように」
「ひ、卑賎!?オレはそのように思うたことは一度もないッ!さぁ、おれと一緒に帰ろう!」
「お言葉ではありますが、私は既にプラフティー公爵家を追われた身でございます。平民の……それも深い理由があって追われた女を王家に迎え入れることなど陛下がお許しになるとは思えません」
「へ、陛下は……父上はおれが必ず説得するッ!必要ならばあなたを婚約者にしてもいいッ!だから、頼む……帰ってきてくれ!」
「……恐れ多い話ではございますが、私は身分を剥奪された市井に住む小娘に過ぎません。そのような人物に時間を割くなどもったいのうございますわ」
「だ、だが、おれはーー」
「誠に申し訳ありませんが、おかえり願えませんか?」
言葉こそ丁寧であったが、冷たい視線でフィンを睨んだ。
フィンが耐えられなくなって思わず視線を背けた時だ。
「誰かいるの?」
診療所の奥から童顔の愛らしい顔をした青年が姿を現した。
「あ、あなたは?」
「オレはーー」
「その言葉遣いは失礼です。目の前におられるのはこの国の殿下なのですよ」
「そ、それは失礼しました!私の名前はヒューゴ。ヒューゴ・ド=ゴールと申します。以後お見知り置きを」
ヒューゴと名乗った青年は丁寧に頭を下げながら言った。
だが、フィンの頭の中は白くなっていた。ヒューゴを見た途端に途方もない怒りが自分の中から湧き上がってきたのだ。
目の前の男が自分の愛する人と同じ場所で働いているからということだからだろうか。フィンの胸の中で嫉妬という名の黒い炎が燃え上がっていた。
フィンはヒューゴを強く睨み付けたが、当の本人は不思議そうな表情でフィンを見つめるばかりであった。
フィンはこの瞬間に悟った。自分が一方的にヒューゴを親の仇のように憎んでいたのだ、と。
フィンはドス黒い火炎を纏った嫉妬という名の暴竜を理性という名の鎖で縛り付け、その場を収めることにした。
フィンは最後にもう一度名残惜しげにカーラを見つめ直し、診療所を後にした。
診療所から警備隊の施設に戻るまでのフィンの背中は何か重いものがのしかかっているかのように丸くなっていた。
警備隊の施設に着き、司令官室で頭を抱えていた時だ。
扉が開き、多くの書類を脇に抱えた若い警備兵が現れた。
「殿下、お疲れのところ失礼致します!数日前に起こりました聖女殺しの一件について進展がありましたので報告させていただきます」
「……そういえばそんな事件もあったな」
「えぇ、現場の兵士たちはこの一件を“害虫駆除人”なる一味の仕業だと見ております」
「害虫駆除人だと?」
「えぇ、その名の通り害虫の駆除を行う人の名称です。ただし、ここで示す害虫というのは一般的な害虫とは異なります。駆除されるのは彼ら彼女らに害虫と見做された人なのです」
「人だと!?となると、そいつらは人を殺しているというのか!?」
フィンの声が上擦った。若い兵士の言葉が予想外のものであったからだ。
だが、兵士は上官の驚愕などには構っていられない。淡々とした口調で報告を続けていく。
「害虫駆除人なる稼業が出回った起源は不明です。他にも規模や総勢力の数など不明な点ばかりです。これから私が語るのはあくまでも市井で広がる噂程度……そのようなものだと思ってお耳に入れてくださいませ」
「構わん。巷ではどのような噂が流れているのだ?」
「ハッ、巷では大金を払えば法で裁けない悪人を始末してくれるとかで……」
「悪人?」
「えぇ、だから害虫駆除人と呼ばれているのです。悪人を害虫に喩えて殺すので」
「悪人以外は殺さないのか?」
「えぇ、噂によれば大金を積まれても善人は絶対に殺さないそうで……これも噂ですが」
「噂か……しかし、今回殺されたのは聖女だ。悪人などとは無縁な存在だと思われるが」
「殿下のお考えも尤もです。しかし、聖女に関して新たな事実が発覚しましたね」
若い兵士がもたらした聖女に関する噂はフィンを驚かせた。
とりわけ伯爵家の財産の横領や召使いを殺した疑惑などを聞き、その卑劣な手口にフィンは怒りに身を震わせていた。
「そ、そんな奴がこの国にいたとは……」
「えぇ、我々が聖女殺しの一件をその害虫駆除人の仕業だと睨んだのはそこにあります」
「……わかった。その一件はそれで進めるように」
「それから本日はもう一件、お耳に入れたいことがございまして」
「何があった?」
「ロッテンフォード公爵家が平民一家の一家心中に巻き込まれてしまい、その采配をお願いしたいとのことでした」
ロッテンフォード公爵家は王国の中でも一、二を争う有力貴族である。
王家をも凌ぐ財産を有しており、父である国王もロッテンフォード公爵家との付き合いは大切にしろと告げていた。
フィンがその現場に向かってみると、その事件はロッテンフォード公爵家が馬車で一家を跳ね飛ばしたというものであり、公爵家が『一家心中』という形で揉み消そうとしていることが推測できた。
だが、王家の立場もありロッテンフォード公爵家の要求を受け入れることしかできなかった。
フィンは高笑いを行う卑劣漢の姿を見て、拳を握り締めていた。
警備隊の総司令官などとは言いながらも国の仕組みを利用して卑劣漢がのさばる。それを見逃さなくては国そのものが成り立たない。
フィンは悔しい思いでいっぱいだった。
同時に彼は思いを馳せていた。噂で聞く庶民の味方に。目の前の悪党の台頭を許さずに断罪する“害虫駆除人”という存在に。
フィンはそこまで思い返して慌てて首を横に振る。
このような弱気なことを考えていてはカーラに叱られてしまうだろう。
彼女を助け出す日までは自分の務めを果たせなければならない。
フィンは自分の頭を叩いて改めて自分を奮い立たせた。
頭を叩いたその時に彼の脳裏に素晴らしい提案が思い浮かぶ。
それはあの聖女を始末したようにロッテンフォード公爵家も害虫駆除人に頼んで駆除をしてもらえればいいのではないのか、という考えだ。
名案だ。フィンは手を叩いて早速害虫駆除人に関する情報を集めることにした。
私財を投げ打ってでもあの有害な一家を駆除するために。
フィンは慌てて馬を飛ばし、その診療所に向かって駆け出していったのである。
診療所の前からはカーラの声が聞こえてきた。
「では、ジョンソンさん。お薬は出しておきますわ。どうかお大事に」
「すまねぇな」
フィンはジョンソンという男が出てきたのを見て、慌てて彼を呼び止めて尋ねた。
「待て!ここにカーラ・プラフティーという女がいるだろう!?」
「えぇ、そうですけど……」
「その女から薬を貰ったな?」
「え、えぇ」
「薬を貰ったということは中にその女がいるということだな!?」
「えぇ、そうですが……あなた様は?」
「……クライン王国第二王子にして警備隊司令官フィン・クラインだッ!」
「えっ、お、王子様!?」
「そうだッ!オレはカーラ・プラフティーに会いに来たのだッ!入らせてもらうぞッ!」
フィンは診療所の扉を勢いよく開き、カーラの、愛しい人の名前を叫んだ。
フィンがその名前を叫んだ時、カーラは手を止め、玄関口の方を向いた。
「……フィン殿下。このような場所にいかなる御用で参られたのでしょうか?理由をお教え願えませんか?」
「カーラ嬢!おれはあの日からあなたを探してきたのだ……さぁ、おれと一緒に帰ろう!」
「……恐れながら申し上げます。私のような卑賎な女などお忘れ致しますように」
「ひ、卑賎!?オレはそのように思うたことは一度もないッ!さぁ、おれと一緒に帰ろう!」
「お言葉ではありますが、私は既にプラフティー公爵家を追われた身でございます。平民の……それも深い理由があって追われた女を王家に迎え入れることなど陛下がお許しになるとは思えません」
「へ、陛下は……父上はおれが必ず説得するッ!必要ならばあなたを婚約者にしてもいいッ!だから、頼む……帰ってきてくれ!」
「……恐れ多い話ではございますが、私は身分を剥奪された市井に住む小娘に過ぎません。そのような人物に時間を割くなどもったいのうございますわ」
「だ、だが、おれはーー」
「誠に申し訳ありませんが、おかえり願えませんか?」
言葉こそ丁寧であったが、冷たい視線でフィンを睨んだ。
フィンが耐えられなくなって思わず視線を背けた時だ。
「誰かいるの?」
診療所の奥から童顔の愛らしい顔をした青年が姿を現した。
「あ、あなたは?」
「オレはーー」
「その言葉遣いは失礼です。目の前におられるのはこの国の殿下なのですよ」
「そ、それは失礼しました!私の名前はヒューゴ。ヒューゴ・ド=ゴールと申します。以後お見知り置きを」
ヒューゴと名乗った青年は丁寧に頭を下げながら言った。
だが、フィンの頭の中は白くなっていた。ヒューゴを見た途端に途方もない怒りが自分の中から湧き上がってきたのだ。
目の前の男が自分の愛する人と同じ場所で働いているからということだからだろうか。フィンの胸の中で嫉妬という名の黒い炎が燃え上がっていた。
フィンはヒューゴを強く睨み付けたが、当の本人は不思議そうな表情でフィンを見つめるばかりであった。
フィンはこの瞬間に悟った。自分が一方的にヒューゴを親の仇のように憎んでいたのだ、と。
フィンはドス黒い火炎を纏った嫉妬という名の暴竜を理性という名の鎖で縛り付け、その場を収めることにした。
フィンは最後にもう一度名残惜しげにカーラを見つめ直し、診療所を後にした。
診療所から警備隊の施設に戻るまでのフィンの背中は何か重いものがのしかかっているかのように丸くなっていた。
警備隊の施設に着き、司令官室で頭を抱えていた時だ。
扉が開き、多くの書類を脇に抱えた若い警備兵が現れた。
「殿下、お疲れのところ失礼致します!数日前に起こりました聖女殺しの一件について進展がありましたので報告させていただきます」
「……そういえばそんな事件もあったな」
「えぇ、現場の兵士たちはこの一件を“害虫駆除人”なる一味の仕業だと見ております」
「害虫駆除人だと?」
「えぇ、その名の通り害虫の駆除を行う人の名称です。ただし、ここで示す害虫というのは一般的な害虫とは異なります。駆除されるのは彼ら彼女らに害虫と見做された人なのです」
「人だと!?となると、そいつらは人を殺しているというのか!?」
フィンの声が上擦った。若い兵士の言葉が予想外のものであったからだ。
だが、兵士は上官の驚愕などには構っていられない。淡々とした口調で報告を続けていく。
「害虫駆除人なる稼業が出回った起源は不明です。他にも規模や総勢力の数など不明な点ばかりです。これから私が語るのはあくまでも市井で広がる噂程度……そのようなものだと思ってお耳に入れてくださいませ」
「構わん。巷ではどのような噂が流れているのだ?」
「ハッ、巷では大金を払えば法で裁けない悪人を始末してくれるとかで……」
「悪人?」
「えぇ、だから害虫駆除人と呼ばれているのです。悪人を害虫に喩えて殺すので」
「悪人以外は殺さないのか?」
「えぇ、噂によれば大金を積まれても善人は絶対に殺さないそうで……これも噂ですが」
「噂か……しかし、今回殺されたのは聖女だ。悪人などとは無縁な存在だと思われるが」
「殿下のお考えも尤もです。しかし、聖女に関して新たな事実が発覚しましたね」
若い兵士がもたらした聖女に関する噂はフィンを驚かせた。
とりわけ伯爵家の財産の横領や召使いを殺した疑惑などを聞き、その卑劣な手口にフィンは怒りに身を震わせていた。
「そ、そんな奴がこの国にいたとは……」
「えぇ、我々が聖女殺しの一件をその害虫駆除人の仕業だと睨んだのはそこにあります」
「……わかった。その一件はそれで進めるように」
「それから本日はもう一件、お耳に入れたいことがございまして」
「何があった?」
「ロッテンフォード公爵家が平民一家の一家心中に巻き込まれてしまい、その采配をお願いしたいとのことでした」
ロッテンフォード公爵家は王国の中でも一、二を争う有力貴族である。
王家をも凌ぐ財産を有しており、父である国王もロッテンフォード公爵家との付き合いは大切にしろと告げていた。
フィンがその現場に向かってみると、その事件はロッテンフォード公爵家が馬車で一家を跳ね飛ばしたというものであり、公爵家が『一家心中』という形で揉み消そうとしていることが推測できた。
だが、王家の立場もありロッテンフォード公爵家の要求を受け入れることしかできなかった。
フィンは高笑いを行う卑劣漢の姿を見て、拳を握り締めていた。
警備隊の総司令官などとは言いながらも国の仕組みを利用して卑劣漢がのさばる。それを見逃さなくては国そのものが成り立たない。
フィンは悔しい思いでいっぱいだった。
同時に彼は思いを馳せていた。噂で聞く庶民の味方に。目の前の悪党の台頭を許さずに断罪する“害虫駆除人”という存在に。
フィンはそこまで思い返して慌てて首を横に振る。
このような弱気なことを考えていてはカーラに叱られてしまうだろう。
彼女を助け出す日までは自分の務めを果たせなければならない。
フィンは自分の頭を叩いて改めて自分を奮い立たせた。
頭を叩いたその時に彼の脳裏に素晴らしい提案が思い浮かぶ。
それはあの聖女を始末したようにロッテンフォード公爵家も害虫駆除人に頼んで駆除をしてもらえればいいのではないのか、という考えだ。
名案だ。フィンは手を叩いて早速害虫駆除人に関する情報を集めることにした。
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