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第一章『この私、カーラ・プラフティーが処刑台のベルを鳴らせていただきますわ』
闇より現れて
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月の光が消え、辺り一面が漆黒の闇に包まれたある日のことであった。
一人の大きく太った中年男性が自宅、自室の机の上ランプの僅かな光に照らされる中で机の上に並べられていた大量の金貨を数えていた。
「ニッヘッヘッ、笑いが止まらんわ!あのインチキ薬草がこんなに売れるとはのぅ~ヘヘッ、どれ次はインチキ魔法薬の製造にでもーー」
「失礼致しますわ」
中年の男性が振り返ると、そこには長い金髪をたなびかせた美少女が立っていた。
その姿に男とは思わず見惚れた。夜の闇の中で佇み、和かな笑顔を浮かべる彼女の姿は宗教画に登場する聖女のように思われた。そればかりではない。手元のランプの光しかない闇の中で金髪が光る様は宝石が光っているかのようであった。
少女の放つ二種類の美しさに見惚れ、男が呆然としていると、彼女が自分の元ににまで近寄ってきたことに気が付く。
緊張のためだろうか。胸が高鳴った。
「私、あなた様が集めたとされるご自慢の金貨を見てみたいのですが、構いません?」
気のせいかはわからないが、彼女の吐息が自身の耳元に掛かったような気がした。心地の良い息だ。気持ちのいい薬でも嗅いだかのような思いであった。
「も、もちろんだともワシの自慢の金貨だ。好きなだけ見るといい」
すっかりと気を許した男は少女を自身の元にまで引き寄せた。
男はわざわざ椅子を引き、机の上に広がる金貨を見せた。
美少女は喜びながら金貨を見ていく。一通り金貨を見終わった後で彼女は椅子の上から立ち上がり、男の耳元で囁やいた。
「とても綺麗な金貨ですけれど、どういったものなのかわかりませんの。よろしければ教えていただけなくて?」
「も、もちろんだとも。この金貨は……」
男が金貨を教えるために首を下げた、その瞬間にヒュッという微かな音が部屋の中に響いたかと思うと男が地面の上に倒れ込む。
美少女は訳がわからないという表情で横たわる男を冷ややかな視線で見下ろし、机の上に置いてあった金貨を一つ掴み上げながら言った。
「先ほどは私、嘘を申し上げました。本当はこの金貨がどういうものであるのかよく存じておりますわ。人の生き血を啜った汚れた金貨と申すのでしょう?」
美少女は最後に男への手向けとばかりに手に持っていた金貨を男の背中の上へと放り投げたかと思うと、部屋の窓を開けて屋根の上へと躍り出た。
彼女はそのまま屋根を伝って地面の下へと降りた。そこで二人の仲間と合流することになっている。
本来ならば屋敷を守る番人がいるはずなのだが、とっくに二人の手によって退けられてしまったらしい。
駆除を終えた彼女の姿を見て、二人は安心して屋敷を離れて闇の中へと消えていく。
後に残されたのは暗い部屋の中に残された死体だけである。
「あら、これは食べ過ぎですわね」
彼女は男の体を摩りながら言った。
「た、食べ過ぎぃ!?」
「えぇ、最近、近所の酒場に美味しそうな魚料理ができたのが要因でしょう?あのお魚、私も好きですもの。それに加えて、あなた様が最近綿花の栽培で成功なされたとお聞きしましたの。美味しい料理が出てきたのと溜まったお金が手に入ったことで欲望が抑えきれずに食べ過ぎてしまったのが原因ですわ」
「面目ない」
椅子に座ってカーラの診察を受けていた男が頭を下げる。
カーラはそんな男に対して笑顔を浮かべながら薬の処方を行っていく。
身分剥奪されたカーラの普段の姿はレキシーの助手である。
レキシーは普段は薬の製法を生業としており、市中の人々に格安もしくは無料で薬を渡し、人々を助けていたのだ。
カーラは追放後はレキシーの助手として潜り込み人々を助けていたのである。
カーラは普段、助手として毒薬と安全な薬の見分けなどのレキシーのサポートやレキシーの見切れない患者の診察とケアなどを行っていた。
慣れてくればレキシーからの手ほどきを受け、レキシーが往診などで不在の折には彼女が薬の収められた棚から患者の状態に応じて薬を与えることさえ許されていた。
初めこそ義妹の流した悪評を間に受けて彼女を汚く詰る者もいたが、ひたむきな態度と献身的に行う治療を受けてそうした噂も立ち消えてしまった。
カーラにとってこれは嬉しい誤算であった。あの悪名高いゴシップ記事までも無視してくれるなどありがたいことこの上ない。もっともゴシップ記事は他の王族や貴族、俳優などの夢中らしいので、単に自分に目が向いていないだけかもしれないが……。
何はともあれ悪評に悩まされないのはありがたいことである。
当分の間は自分のしたいことに集中ができる。
しかし、何事にも避けられない話題というものはある。
流石のカーラも午後の診察の際に市井の人からある質問を投げ掛けられた際にはどう誤魔化してよいのか悩んでしまった。
「そういえば、カーラさんは義理の妹に復讐はしないの?」
「復讐とは?なにを仰られますの?」
「またまた、あんたの貴族としての地位と財産を奪った王子様と義妹にだよ。なんか、あんたの治療を受けているうちにあんたが噂に聞くような悪い人だとは思えなくなっちゃってさ。なんとなく嵌められたんだろうなと思っちゃってね。それでそんな考えが頭に浮かんだんだ」
診療に訪れた男性の冗談混じりの問い掛けを聞いてカーラは嬉しくなってしまう。この場所に来てから少なくとも一ヶ月という長い時間が経っていた。
当初こそ義妹が流した悪意ある噂が彼女の心を害したが、カーラが懸命に治療に取り組んだことや人々に対して愛想よく振る舞っていたことから今となっては噂は立ち消えてしまった。
カーラとしては当初こそは煩わしく感じていたのだが、今では義妹を駆除するための理由が増えてむしろ感謝したいくらいなのだ。
カーラは自身の歪んだ考えを巧妙に隠し、口元の端を緩めながら言葉を発した人物への治療を続けていく。
丁寧な治療を行い、男が気を許したところで嘘の本当が混じった自身の言葉を述べておくのだ。
「私は気にしておりません。マルグリッタ……いいえ、マルグリッタ様がお幸せになるように祈っておりますわ」
その後に「幸せの絶頂に上り詰めた義妹に対して存分に復讐することができるために」という言葉を隠して。
すっかりとカーラに骨を抜かれた男は褒め言葉の背後に隠れた言葉を知らない患者は感涙に瀕し、カーラを褒め称えた。
カーラはそんな患者を上機嫌で診察していく。
その姿を奥で眺めていたレキシーはカーラの腹芸を絶賛し、その日の夕食の席で絶賛していた。
カーラは口元の端を吊り上げて、今のカーラには「悪女」という二つ名が相応しい。そのような歪んだ笑顔であった。
「流石はレキシーさん。私の言葉を見抜かれておりましたのね」
「あんた、本当に腹芸が上手だねぇ~あたしじゃなかったら見逃してたよ」
「レキシーさんに見抜かれるようでは私もまだまだということです。それで他の人に見抜かれて軽快でもされたら困りますわ。義妹には幸せの絶頂に上り詰めた後であの世に逝ってほしいのですから」
「あんたのいう美味しいものは最後まで食べる方法か……いいね、気に入ったよ」
レキシーは大きな声を上げて笑う。
その日、レキシーの家からは高い笑い声が響き渡っていたとされている。
その日は雲一つない月の光だけが夜の闇を照らす日だった。
天気も態度も二人は絶好調であった。だから、扉のすぐ近くにまで迫っていたギルドマスターの存在に気が付かなかったのだろう。
例の野太い声が聞こえた瞬間に二人は慌てて扉を開けた。
ギルドマスターは走ってきたのかひどく息を切らしていた。
二人から差し出された慌てて赤ワインを飲み干し、その後で二人を睨みながら告げた。
「先日の駆除は見事だった。そしてその腕を見越してお前さんたちにまた頼みたい駆除があってね」
「それはどなたですの?」
「……王国の有力貴族、ロッテンフォード公爵家だ」
扉も窓も閉めていたというのに家の隙間から強力な風が入り込んだ。
強力な風が二人の体を撫でたが、二人は固まったまま表情のままギルドマスターに続きを問い掛けた。
一人の大きく太った中年男性が自宅、自室の机の上ランプの僅かな光に照らされる中で机の上に並べられていた大量の金貨を数えていた。
「ニッヘッヘッ、笑いが止まらんわ!あのインチキ薬草がこんなに売れるとはのぅ~ヘヘッ、どれ次はインチキ魔法薬の製造にでもーー」
「失礼致しますわ」
中年の男性が振り返ると、そこには長い金髪をたなびかせた美少女が立っていた。
その姿に男とは思わず見惚れた。夜の闇の中で佇み、和かな笑顔を浮かべる彼女の姿は宗教画に登場する聖女のように思われた。そればかりではない。手元のランプの光しかない闇の中で金髪が光る様は宝石が光っているかのようであった。
少女の放つ二種類の美しさに見惚れ、男が呆然としていると、彼女が自分の元ににまで近寄ってきたことに気が付く。
緊張のためだろうか。胸が高鳴った。
「私、あなた様が集めたとされるご自慢の金貨を見てみたいのですが、構いません?」
気のせいかはわからないが、彼女の吐息が自身の耳元に掛かったような気がした。心地の良い息だ。気持ちのいい薬でも嗅いだかのような思いであった。
「も、もちろんだともワシの自慢の金貨だ。好きなだけ見るといい」
すっかりと気を許した男は少女を自身の元にまで引き寄せた。
男はわざわざ椅子を引き、机の上に広がる金貨を見せた。
美少女は喜びながら金貨を見ていく。一通り金貨を見終わった後で彼女は椅子の上から立ち上がり、男の耳元で囁やいた。
「とても綺麗な金貨ですけれど、どういったものなのかわかりませんの。よろしければ教えていただけなくて?」
「も、もちろんだとも。この金貨は……」
男が金貨を教えるために首を下げた、その瞬間にヒュッという微かな音が部屋の中に響いたかと思うと男が地面の上に倒れ込む。
美少女は訳がわからないという表情で横たわる男を冷ややかな視線で見下ろし、机の上に置いてあった金貨を一つ掴み上げながら言った。
「先ほどは私、嘘を申し上げました。本当はこの金貨がどういうものであるのかよく存じておりますわ。人の生き血を啜った汚れた金貨と申すのでしょう?」
美少女は最後に男への手向けとばかりに手に持っていた金貨を男の背中の上へと放り投げたかと思うと、部屋の窓を開けて屋根の上へと躍り出た。
彼女はそのまま屋根を伝って地面の下へと降りた。そこで二人の仲間と合流することになっている。
本来ならば屋敷を守る番人がいるはずなのだが、とっくに二人の手によって退けられてしまったらしい。
駆除を終えた彼女の姿を見て、二人は安心して屋敷を離れて闇の中へと消えていく。
後に残されたのは暗い部屋の中に残された死体だけである。
「あら、これは食べ過ぎですわね」
彼女は男の体を摩りながら言った。
「た、食べ過ぎぃ!?」
「えぇ、最近、近所の酒場に美味しそうな魚料理ができたのが要因でしょう?あのお魚、私も好きですもの。それに加えて、あなた様が最近綿花の栽培で成功なされたとお聞きしましたの。美味しい料理が出てきたのと溜まったお金が手に入ったことで欲望が抑えきれずに食べ過ぎてしまったのが原因ですわ」
「面目ない」
椅子に座ってカーラの診察を受けていた男が頭を下げる。
カーラはそんな男に対して笑顔を浮かべながら薬の処方を行っていく。
身分剥奪されたカーラの普段の姿はレキシーの助手である。
レキシーは普段は薬の製法を生業としており、市中の人々に格安もしくは無料で薬を渡し、人々を助けていたのだ。
カーラは追放後はレキシーの助手として潜り込み人々を助けていたのである。
カーラは普段、助手として毒薬と安全な薬の見分けなどのレキシーのサポートやレキシーの見切れない患者の診察とケアなどを行っていた。
慣れてくればレキシーからの手ほどきを受け、レキシーが往診などで不在の折には彼女が薬の収められた棚から患者の状態に応じて薬を与えることさえ許されていた。
初めこそ義妹の流した悪評を間に受けて彼女を汚く詰る者もいたが、ひたむきな態度と献身的に行う治療を受けてそうした噂も立ち消えてしまった。
カーラにとってこれは嬉しい誤算であった。あの悪名高いゴシップ記事までも無視してくれるなどありがたいことこの上ない。もっともゴシップ記事は他の王族や貴族、俳優などの夢中らしいので、単に自分に目が向いていないだけかもしれないが……。
何はともあれ悪評に悩まされないのはありがたいことである。
当分の間は自分のしたいことに集中ができる。
しかし、何事にも避けられない話題というものはある。
流石のカーラも午後の診察の際に市井の人からある質問を投げ掛けられた際にはどう誤魔化してよいのか悩んでしまった。
「そういえば、カーラさんは義理の妹に復讐はしないの?」
「復讐とは?なにを仰られますの?」
「またまた、あんたの貴族としての地位と財産を奪った王子様と義妹にだよ。なんか、あんたの治療を受けているうちにあんたが噂に聞くような悪い人だとは思えなくなっちゃってさ。なんとなく嵌められたんだろうなと思っちゃってね。それでそんな考えが頭に浮かんだんだ」
診療に訪れた男性の冗談混じりの問い掛けを聞いてカーラは嬉しくなってしまう。この場所に来てから少なくとも一ヶ月という長い時間が経っていた。
当初こそ義妹が流した悪意ある噂が彼女の心を害したが、カーラが懸命に治療に取り組んだことや人々に対して愛想よく振る舞っていたことから今となっては噂は立ち消えてしまった。
カーラとしては当初こそは煩わしく感じていたのだが、今では義妹を駆除するための理由が増えてむしろ感謝したいくらいなのだ。
カーラは自身の歪んだ考えを巧妙に隠し、口元の端を緩めながら言葉を発した人物への治療を続けていく。
丁寧な治療を行い、男が気を許したところで嘘の本当が混じった自身の言葉を述べておくのだ。
「私は気にしておりません。マルグリッタ……いいえ、マルグリッタ様がお幸せになるように祈っておりますわ」
その後に「幸せの絶頂に上り詰めた義妹に対して存分に復讐することができるために」という言葉を隠して。
すっかりとカーラに骨を抜かれた男は褒め言葉の背後に隠れた言葉を知らない患者は感涙に瀕し、カーラを褒め称えた。
カーラはそんな患者を上機嫌で診察していく。
その姿を奥で眺めていたレキシーはカーラの腹芸を絶賛し、その日の夕食の席で絶賛していた。
カーラは口元の端を吊り上げて、今のカーラには「悪女」という二つ名が相応しい。そのような歪んだ笑顔であった。
「流石はレキシーさん。私の言葉を見抜かれておりましたのね」
「あんた、本当に腹芸が上手だねぇ~あたしじゃなかったら見逃してたよ」
「レキシーさんに見抜かれるようでは私もまだまだということです。それで他の人に見抜かれて軽快でもされたら困りますわ。義妹には幸せの絶頂に上り詰めた後であの世に逝ってほしいのですから」
「あんたのいう美味しいものは最後まで食べる方法か……いいね、気に入ったよ」
レキシーは大きな声を上げて笑う。
その日、レキシーの家からは高い笑い声が響き渡っていたとされている。
その日は雲一つない月の光だけが夜の闇を照らす日だった。
天気も態度も二人は絶好調であった。だから、扉のすぐ近くにまで迫っていたギルドマスターの存在に気が付かなかったのだろう。
例の野太い声が聞こえた瞬間に二人は慌てて扉を開けた。
ギルドマスターは走ってきたのかひどく息を切らしていた。
二人から差し出された慌てて赤ワインを飲み干し、その後で二人を睨みながら告げた。
「先日の駆除は見事だった。そしてその腕を見越してお前さんたちにまた頼みたい駆除があってね」
「それはどなたですの?」
「……王国の有力貴族、ロッテンフォード公爵家だ」
扉も窓も閉めていたというのに家の隙間から強力な風が入り込んだ。
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